記憶を売る本屋さん
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#519 [我輩は匿名である]
「もしもし…?」

「直人!あんたどこにいるの!?」

「(げ…)」

母親だった。

「いや、大丈夫だったついでに散歩してたら、道に迷ったというか…。

もうちょっとしたら帰るから!」

直人はそう言って、強引に電話を切った。

「(やべぇなぁ…早く帰らないと怒られる…)」

ますます直人は頭を抱える。

⏰:10/04/11 21:19 📱:N08A3 🆔:IZShO6bo


#520 [我輩は匿名である]
「(…くそー…晶の行きそうな場所…行きそうな場所…)」

腕を組んで考え直す。

「(…晶の…好きな場所…とか…無かったっけ…?)」

晶と行ったといっても、あの喫茶店しか思い浮かばない。

しかし、直人は思い出した。

⏰:10/04/11 21:20 📱:N08A3 🆔:IZShO6bo


#521 [我輩は匿名である]
初めてのデートの約束をした時。

『初めて会った、あの場所がいい!』

直人は考えるよりも先に走りだした。

これでダメなら、もう諦めるしかない。

一か八かの賭けだった。

⏰:10/04/11 21:21 📱:N08A3 🆔:IZShO6bo


#522 [我輩は匿名である]
疲れて、足が何度ももつれて転びそうになりながら、直人は走り続ける。

まるで、“もう1人の自分”が、直人の身体を動かしているかのように。

ただ無心で走った。

あと1つ、角を曲がれば、昔のあの場所に着く。

もうすっかり様変わりしているが、直人は何故か、全く迷わなかった。

「(晶…!)」

角を曲がる。

⏰:10/04/11 21:21 📱:N08A3 🆔:IZShO6bo


#523 [ま]
(´・ω・`)

⏰:10/04/11 22:06 📱:P04A 🆔:dO8wnHpE


#524 [我輩は匿名である]
コメントのせいで見にくい

⏰:10/04/12 00:18 📱:P01A 🆔:☆☆☆


#525 [我輩は匿名である]
>>524さん
読んで下さってありがとうございます&すみません

という事で(?)感想板建てました
今後の感想・ご意見はこちらへお願いしますm(_ _)m↓
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4747/

⏰:10/04/12 08:38 📱:N08A3 🆔:RASU4056


#526 [我輩は匿名である]
しかし、その通りには、誰もいなかった。

息を切らして、直人は茫然とする。

そして、再び歩きだした。

初めて会った日の事を思い出す。

リーゼント頭の男。オイルショックの話をしたおばさん。全てが懐かしくなった。

直人はあるところまで来て、ゆっくりと足を止める。

⏰:10/04/12 15:10 📱:N08A3 🆔:RASU4056


#527 [我輩は匿名である]
細い路地にうずくまる1人の女性。

白いワンピースではなく、オレンジのラインが入った紺色のジャージに金髪頭。

「…やっと見つけた…」

直人は小声で呟く。

女性が顔を上げる。思った通り、飛鳥だった。

「…お前…何やってんだよ…」

直人は膝に手をついて呼吸を整える。

飛鳥はあの日のように、座り込んだままうつむく。

⏰:10/04/12 15:10 📱:N08A3 🆔:RASU4056


#528 [我輩は匿名である]
「…もう疲れた…」

「それは俺のセリフだ!どんだけ捜し回ったと思ってんだよ!?」

直人は汗だくになりながら怒鳴りつける。

「お前…まさか、自殺でもするつもりじゃねぇだろうなぁ…?

そんなの…絶対許さないからな…!」

「……あんたに何がわかんの…」

飛鳥はまた顔を上げ、直人を睨み上げる。

⏰:10/04/12 17:59 📱:N08A3 🆔:RASU4056


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