記憶を売る本屋さん
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#567 [我輩は匿名である]
「………変、かな?」
「…いや、今の方が絶対良いと思うけど。ヤンキーみたいだったし」
「ヤンキーって言うな!」
「どー見てもヤンキーだろ!」
「っさいなぁ!」
2人は大きな声で言い合う。
「…ま、いいんじゃねーの?今は普通に見えるし」
「…じゃあ、いい」
2人は目立っているのに気付いたのか、急に大人しくなった。
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:OramDDpE
#568 [我輩は匿名である]
「…そういえば、あんたの相棒は?休み?」
「はぁ?何をいまさら…」
直人はそう言いかけてやめる。
薫達が怪我をした時は、飛鳥は本の内容でそれどころではなかったのだ。
「…あー、ちょっといろいろあってな。ほぼ絶対安静って感じ」
「…何かよくわかんないけど、大変だったって事だね」
飛鳥は言いながらため息を吐く。
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:OramDDpE
#569 [我輩は匿名である]
「水無月くーん」
呼ばれて振り向くと、響子と奏子がいた。
「おぅ、おはよ」
「おはよう…ん?」
2人は「誰?」と言うように飛鳥を見る。
「あぁ…こいつは…」
直人はまた、何か言いかけて、ふと考えた。
「(これ、友達候補にしてもいいのか?
でも、安斎はともかく、香月とは被害者加害者の関係だし…)」
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#570 [我輩は匿名である]
「あ、もしかして神崎さん?」
直人が考えている間に、響子が飛鳥に話し掛けた。
直人はぎょっとしつつ、黙って様子を見る。
「へ?そ、そうだけど…」
いきなり言われて、飛鳥も目を丸くする。
「何で私の事…」
「それは…」
響子は「何て言おうか」と考える。
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#571 [我輩は匿名である]
「風の噂よ♪」
便乗して、奏子まで割って入った。
「私、安斎奏子。で、こっちの子が香月響子。私5組で、響子が4組」
「(…なんかわかんねぇけど、チャーンス!!)」
なりふり構わず、直人は目を光らせる。
「わ、私は…」
飛鳥は少し緊張しながら顔を上げる。
「私は、神崎、飛鳥。8組」
「うん、8組は知ってる」
奏子は笑顔で答える。
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#572 [我輩は匿名である]
「何か、意外だね」
「な…何が?」
「金髪だし、怖そうって噂があったからさ。でも普通の子じゃん」
「そうね」
奏子に言われて、響子も笑って頷く。
「普通?…私、普通に見える?」
飛鳥はちょっと目を輝かせる。
「普通でしょ。え、どっか変なの?」
「いや…別に変じゃない、と思うけど…」
奏子と飛鳥が話している間に、直人は響子の肩を叩く。
:10/04/14 21:44
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#573 [我輩は匿名である]
「お前、何とも思ってねーの?」
「思ってないわけないでしょ」
響子は笑顔のまま答える。
直人の背筋に寒気が走る。
「え…」
「大丈夫よ、何もしないから。ていうか、よく連れ戻したね」
「当たり前だろ。また死なれてたまるかよ」
「…でも奏子ちゃんが言うように、意外と普通じゃない。
もっと陰キャラかと思ってたけど」
:10/04/14 21:44
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#574 [我輩は匿名である]
「…お前の口から『陰キャラ』なんて言葉が聞けるとは思わなかったな」
直人は「へっ」と少し笑う。
「えっ!?バイト探してんの?じゃあさぁ、ウチんとこ来なよ。ちょうど同期の子が辞めちゃってさ」
「…何のバイト?」
「カフェ。ケーキとか紅茶とか配り回るだけだから、慣れれば楽しいよ」
「カフェ…」
飛鳥はますます目を輝かせる。
「…なんか、あいつのペースに乗せられてない?」
「いいんじゃない?むしろそっちの方が」
:10/04/14 21:45
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#575 [我輩は匿名である]
「まぁな…。あいつ、ちょうど友達探しするって言ってたし」
「そうなの?…あぁ、そっか、“前”の理由がアレだったもんね」
おそらく、薫から聞いたのだろう。
響子は晶の自殺の理由を知っているようだった。
「まぁ、そーゆー事だな。安斎なら、そっからいろいろ繋がりそうな気もするし」
「奏子ちゃん、意外と私といる時が多いよ」
「へ、そうなのか?」
「うん。他の子とも仲は良いけど、浅く広く。
まぁ世渡り上手タイプだから、あの子にとっては勉強になるんじゃないかな?」
:10/04/14 21:45
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#576 [我輩は匿名である]
「はーん、なるほどね。…つか、お前達何しに来たの?」
「あーっ、そうそう!」
直人の声が聞こえたのか、奏子がいきなり振り向いて返事をした。
彼女のペースに追い付けず、飛鳥はただぽかーんとする。
「今日ライティングある?教科書貸してほしくて」
奏子はぱちんと手を合わせる。
直人は一瞬考えて、とっさに「あ、俺も忘れた」と嘘をついた。
「えー」
奏子は「何それー」と肩を落とす。
:10/04/14 21:45
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