記憶を売る本屋 2
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#462 [我輩は匿名である]
悩む彼に、声が言う。
「(…でも神崎は、今までまともに友達出来た事もないし、
だからもちろん、どうすれば仲直り出来るのかもよく知らないし…)」
「それはそうだけど…」
声は、飛鳥の事もよく知っているようだった。
「でもお前が何でもしてやれば、あの子が何も出来ない子になるんじゃないか?」
声が言う事は正しかった。
直人は少し、何も考えずに黙り込む。
:10/07/22 08:59
:N08A3
:wAtNqTXQ
#463 [我輩は匿名である]
「(お前誰だか知らねぇけど、俺の考えてること、全部わかっちゃうのか?)」
「聞いてほしくなかったら聞かないよ」
「(じゃあしばらく聞かないでくれるか?)」
「いいよ」
声は快く言って、それ以降何も言わなくなった。
本当かどうかわからなかったが、直人はまた考え始めた。
「(確かに…俺が世話焼く事じゃねぇのかもなぁ…。
自分の事、何でも自分で解決できないと、晶みたいになっちまうかもしれねぇし…)」
自然と、「うーん…」と声が漏れる。
:10/07/22 08:59
:N08A3
:wAtNqTXQ
#464 [我輩は匿名である]
「(……しばらくは、様子を見た方がいいかな…?)」
何だかモヤモヤするが、これも飛鳥の為だ。
直人はあまり腑に落ちない顔で、自分に言い聞かせた。
「(…おい、幽霊)」
気持ちに一区切りつけて、直人は声に呼びかける。
「俺の事?」
声はすぐに答えた。
「(お前以外に誰がいるんだよ)」
「…まぁ、幽霊って言われると否定は出来ないけど」
:10/07/22 08:59
:N08A3
:wAtNqTXQ
#465 [我輩は匿名である]
“幽霊”と言われるのが気に食わないのか、声は言葉を濁す。
「考え事終わったの?」
「(あぁ。しばらくは様子見にした)」
「そっか。それがいいよ」
「(…で、改めて聞くけど、お前だれ?)」
直人はストレートに声に尋ねた。
「…直人、本当鈍感だよな」
「(うっせぇな、どいつもこいつも鈍感鈍感って)」
直人は黒板を見ながらブスッとする。
:10/07/22 09:00
:N08A3
:wAtNqTXQ
#466 [我輩は匿名である]
あげ
続き読みたいです
:10/08/01 10:29
:S001
:9MLNrBi6
#467 [我輩は匿名である]
age!
:10/08/05 00:44
:auKC3X
:☆☆☆
#468 [我輩は匿名である]
めっちゃ好きなんであげます
:10/08/25 00:08
:F02A
:Vnr3JSc6
#469 [我輩は匿名である]
続きお願いします!
:10/09/08 19:44
:SH01B
:yaC7Z24Q
#470 [我輩は匿名である]
とってもお待たせして本当に申し訳ありません


待っていてくださる方がたくさんいらっしゃって、感激です…(ノд<。)゜。
ちょっとずつしか進めれませんが、温かく見守ってもらえれば幸いです

:10/10/21 19:04
:N08A3
:yJnmi4cE
#471 [我輩は匿名である]
「月城薫は、俺が誰かわかってるみたいだったけど?」
「(そうなのか!?)」
「まぁ彼は勘鋭そうだしな」
声はからかうように笑っている。
「(…薫はお前の事知ってるのか?)」
「さぁ?全く知らないって事はないだろうけど」
直人は全くわからない。
ノートの端っこに、適当に図を書いてみる。
:10/10/21 19:05
:N08A3
:yJnmi4cE
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