*- エロチュウ -*
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#1 [亜夢]
…
キスひとつで
相手を夢中にさせる―…
キスひとつで
好きって伝える―…
エロチュウの魔法
ご存じですか?
…
:10/05/17 05:13
:F02B
:Za81RYNg
#2 [亜夢]
:10/05/17 05:18
:F02B
:Za81RYNg
#3 [亜夢]
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「だ…だめだよ…」
アタシの働いてるBARに来る常連客には厄介なやつがいる。
同じビルの3階でホストをしてる“皐月”と名乗る男だ。
「―店長いいんですか?…」
またどうせトイレで女の子を“アッチ”で口説いてる。
「かなりお金使ってくれてるから、きつく言えないんだよなあ…」
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:10/05/17 05:21
:F02B
:Za81RYNg
#4 [亜夢]
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うちの店はカナリ小さな個人店だ。 だから働きやすくて数ヶ月、アタシもここにいるんだけれど―…
さすがにお客さんや彼女ていう役割についた何人もの女とトイレで“ナニ”をされるのは不愉快だ。
「1回言わないと、分からないんですよ!!!」
アタシはトイレに向かう。
「響サン!!!」
アタシは皐月サンのことを名字でよんでいる。
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:10/05/17 05:25
:F02B
:Za81RYNg
#5 [亜夢]
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「なあに?」
すぐさま、彼はドアをあけてニッコリ微笑む。
「あむむも混ざりたいの?」
響皐月はアタシのことを馬鹿にいて“あむむ”とか呼んでいる。
「なにいって―…」///
アタシは思いっきりドアを閉め直す。
ああ、また言おうとおもってたのにいえなかった。
「諦めるしかないですよ。」
苦笑する猫みたいな顔の店長。
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:10/05/17 05:28
:F02B
:Za81RYNg
#6 [亜夢]
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響皐月(ヒビキサツキ)―…
本人曰く21歳。
(アタシのふたつ上…)
身長は高くて足が長い。
どうみても細い体。
顔は、雑誌にのってるモデルさん並に小さいし、
3階にあるホストクラブでは常にナンバー1だとか!!!
月に稼いでる額がウン万円―…
ただ異常なくらいの女好きなことはみてとれる。
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:10/05/17 05:32
:F02B
:Za81RYNg
#7 [亜夢]
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「ねえ、あむむ〜ん☆」
俺を癒して♪と言いながらスコッチをロックで飲む渋い男だったりもする。
「はい…て呼び方なおしてくださいよ!!!」
「うん、なおすよ☆癒してくれたら。」
「いったい何したら癒されるんですか?」
う〜んとね、とイケメンは少し天井のへんをみながら、人差し指で氷をカラカラと回す。
「チュウしてくれたら絶対癒されるんだけどなあ〜」
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:10/05/17 05:36
:F02B
:Za81RYNg
#8 [亜夢]
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「お客さんに色かける際、してあげてください―…」
ナンバーにはいってるとは言え、色恋で落とすなんて最低。 だけど響サンがどんな営業してるかなんかどうでもいい。
「あむむ、知ってた?俺ね、ポリシーがあって好きじゃない子とはキスしないんだよ。」
「ほかはするのに?」
「そう!!!!」^^
笑顔で言う響サンに首を傾げながらもへえ、と言うアタシ。
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:10/05/17 05:38
:F02B
:Za81RYNg
#9 [亜夢]
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「だから、キスしていい?」
ドキッ―…
流れからして“俺はお前のこと好きだからキスしていい?”って聞くんだよオーラ満載だからね。
水商売のひとってこわいこわい。
それに比べてあのひとは―…
チリンチリン♪
「中谷さん、いらっしゃい。」
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:10/05/17 05:41
:F02B
:Za81RYNg
#10 [亜夢]
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「マスター今晩は。 おっ亜夢チャン、久しぶりだね。」
いつものカウンターの端に座って、赤ワインを飲む中谷サンに、アタシは胸きゅんなのだ。
肌は少し焼けてて、中肉中背でひげがいい感じ。 食通だし、いろんな話をしってる28歳の彼―…
「なに、あむむって俺よりあっちのが好みなの?」
「ええ!!!!」
勿論ですとも、と返事したかったけど、あえてやめといた。
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:10/05/17 05:44
:F02B
:Za81RYNg
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