*- エロチュウ -*
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#229 [亜夢]
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「…何処いるかとおもった!!!」

アリサが間にはいる。

ぱっと素早く裕也は腕を離すといつもの顔でにこっとほほえんだ。

「てか!!! 腹減ったあ…飯くいにカフェテリア行こうぜっ!!!」

裕也はおなかをぽんぽんたたきながら言った。

「―…うん。」

あたしも普通に笑った。

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⏰:10/06/11 19:44 📱:F02B 🆔:d95nv8bA


#230 [亜夢]
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3人でご飯をたべて、それからカラオケに行った。

このときだけ忘れよう…

あたしはアリサや裕也の笑い話を聞いて腹を抱えて笑った。

楽だ…

楽しいほうがいい…

でも、いまの時間、龍紀はなにをしてるんだろう?

「あ…ちょっとごめん…」

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⏰:10/06/11 19:46 📱:F02B 🆔:d95nv8bA


#231 [亜夢]
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カラオケの個室から出て携帯を開く。 センター問い合わせしても何も変化はない。 メールボックスは空のまんまだ。

あたしと龍紀はそんなに連絡をとらない。 出勤してから龍紀は「いまから仕事がんばるよ〜」と電話かメールをしてくる。

あたしから、そんなに連絡をすることがなかったから…

だいたいCIELに来るか、家にかえってからお喋りしたり、休みは一緒にいたり…そんなかんじ。

今日は月曜。

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⏰:10/06/11 19:49 📱:F02B 🆔:d95nv8bA


#232 [亜夢]
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RRRR

何十秒鳴らしたんだろう。

電話にでる様子がない。

あたしは留守電になる前に電話をきると個室に戻った。

「おかえり〜☆」

アリサは上機嫌にあたしに声をかける。

うん、と返事はしたものの…

考えているのは

『龍紀は今何してるの?』

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⏰:10/06/11 19:51 📱:F02B 🆔:d95nv8bA


#233 [亜夢]
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折り返しの電話は数分経ってもこなかった。

お風呂にはいってるの?

まだ寝てるの?

家にいるの?

セットしてるの?

…誰かと一緒にいるの?

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⏰:10/06/11 19:53 📱:F02B 🆔:d95nv8bA


#234 [亜夢]
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アリサがトイレに立ったときに隣の裕也が言った。

「…携帯ばっかみて、そんな心配?」

「……」

やっぱり裕也には隠せない。

「馬鹿じゃないの?お前…」

ため息をつくと背をばんっと椅子につける裕也。

「馬鹿だよ…なんでそんな男が好きなんだよっ…」

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⏰:10/06/11 19:56 📱:F02B 🆔:d95nv8bA


#235 [亜夢]
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「俺…」

なんか、だめだ…飲まれそう。

「…裕也、大丈夫だからっ…」

あたしはそれ以上裕也に言わせることを拒否した。

確かにあたしは馬鹿だし、信用できない…難しい職業を龍紀がしていることを、最初からわかってたはずなのに…

なのに…

「無理だったのかな…」

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⏰:10/06/11 19:59 📱:F02B 🆔:d95nv8bA


#236 [亜夢]
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最初からこんな恋愛無理だったのかもしれない…

あたしみたいな恋愛未経験ができるはずなかったんだ。

「恋愛ってつらいものなの?」

「楽しいのは最初だけだよ…合うか合わないかだよ、あとは。 安心できる相手なら心配なんかしない…」

たとえば、と裕也が続けた。

「俺がいまの彼氏の状況ならどうだ?」

裕也が龍紀だったら…

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⏰:10/06/11 20:02 📱:F02B 🆔:d95nv8bA


#237 [亜夢]
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裕也が響皐月になってホストをしはじめて…てなったら、あたしは…

「なにも心配しないよ?」

「だろ? それはお前が長年俺のことを知ってるから安心できるわけじゃん?」

確かに。

「でもお前の彼氏はホストで出会って今素でいるわけだけど…大事な女がいるならやめるんじゃないの?」

でもそれは…

「元カノの入院費だったんなら、元カノが退院する今…なんで働いてるんだろ?」

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⏰:10/06/12 06:50 📱:F02B 🆔:lAMYoGcg


#238 [亜夢]
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確かに…

【響皐月】の収入は月にしてウン百万とからしい。 そのすべてが華さんの入院費につかわれるわけではない…

「疑問におもったことないのか?」

あたしは首を横に振る。

「別に高い買い物をしてるわけでもない…車も家もある…なのに残りのお金は、ただの貯金?」

そんなはずないだろう。

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⏰:10/06/12 06:53 📱:F02B 🆔:lAMYoGcg


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