*- エロチュウ -*
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#64 [亜夢]
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「ひっどお―い…こないだ飲みにいったとき付き合って♪て言ったらイイよっていったじゃん。」
「まじか〜酔っぱらうと女みんなに声かけちゃうからな☆」
やっちゃった、とちゃらけて舌を出す。
「なにそれえ〜…好きじゃないの?桜のこと。」
「まだ会うの3回目じゃん!!!」
ちょっと呆れたように笑う響皐月。
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:10/05/20 06:19
:F02B
:uEyPQx6s
#65 [亜夢]
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響皐月は、何度もアタシの様子を横目で伺ってた。
期待してしまう―…
でも女を騙すのが彼らの仕事。
女の子に嘘をつくのも、信用させるのも、得意技だ。
アリサは言ってた。
「騙されていいじゃん。 恋愛が怖くて出来ずに大人になるほうが怖いよ。」
って。
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:10/05/20 06:22
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:uEyPQx6s
#66 [亜夢]
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桜は響皐月にべったりくっついて片手に巻き付いて離そうとしなかった。
「俺いまスカウト中だし、また連絡するわ―!!!」
またね、と手をぶんぶん振ると、響皐月は人混みに消えていった。
「あ〜あ…いっちゃった…皐月ちは忙しいんだから…全然遊んでくれないし、連絡もまちまちなの!!! ずるい男だよね…」
きまずい。
アタシがあの男とキスしてしまったことや、自分の店の常連だなんて、口が裂けてもいえなかった。
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:10/05/20 06:26
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#67 [亜夢]
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帰宅―…
部屋に戻り、机をみると置いたはずの名刺がない。
おかしいなあ。
アタシは数分周辺を探したけれど、結局みつからず、あきらめて日曜に終わりを告げた。
正直…響皐月を桜が指名してるとなると、のちのち大変なことになりそう…
日が落ち、月がでて、また日がのぼると月曜の朝になる。
今日は授業は昼からたった数時間。
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:10/05/20 06:29
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#68 [亜夢]
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月曜は短時間の授業プラスCIELはお休みなので、まだゆっくりできる日。
「亜夢、おでかけしようよ♪」
たまにはね、と付け足してアリサがそう言った。
そんなことよりも、アタシは響皐月は何のためにアタシを口説いたり?抱きしめたり…好きっぽいそぶりを見せるの?
ホストだから?
わかんないよ。
どれが嘘なのか本当なのか…
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>>054から
ここまで更新しました

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:10/05/20 06:32
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#69 [亜夢]
:10/05/20 06:35
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#70 [亜夢]
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【彼氏】の話をされてから、桜から頻繁にメールで相談されるようになった。
正直、全然携帯放置なアタシにとってマメに連絡をかえすのは疲れる。
特に、土日月曜日はいいんだけど、CIELと学校がある日なんて携帯に睡眠時間をとられるのは、きつい―…
「ごめんっ…話また今度でいいかな?今から仕事なんだよねっ…」
「え?夜に仕事いってるの?」
嘘はだめだ。
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:10/05/20 17:14
:F02B
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#71 [亜夢]
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「アタシ今BARで働いてるよ。」
「まじ?じゃあ、今日行ってもいい?」
まずい、繋がってしまう。
…むしろ別に付き合ってる訳でもないから、隠す必要なんてないかあ。
気楽にいこう。
「いいよ。」
アタシは手短に伝えると準備してでかけた。
火曜の夜―…
今日から4連勤の日。
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:10/05/20 17:17
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#72 [亜夢]
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12時半くらいにメールが入って今から来る、と桜に言われた。
仕事あがりなんだろう。
チリンチリン♪
「うわあ〜酔っぱらったあ〜」
桜が若い男の人を引っ張って、カウンターに座らせた。
「あ、これアタシの新しい彼氏の遊星クン♪」
にゃはは、と可愛く笑う。
遊星ってひとはビールと言うと、ほんのり疲れた顔をした。
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:10/05/20 17:21
:F02B
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#73 [亜夢]
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「もうね―…皐月は相手してくれないから無視してやるん…」
さえぎるように店の扉があく。
「いらっしゃいませ―」
入ってきたのは噂の響皐月。
最近になって女の人をつれてくることがなくなった気がする。
ひとりで出勤前に数杯だけ飲みにくる。
何も言わないあいだにアタシはロックグラスにスコッチを流し込む。 アイスがカラカラと音をたてる。
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:10/05/20 17:27
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