*- エロチュウ -*
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#175 [亜夢]
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でもある日のことだった。
たまたま月曜に忘れ物に気づいて出勤ではないけれど、CIELに行ったときだった。
こそおりとドアを開ける。
これが唯一のドアの鐘をならさない方法だった。
「―…なんだ…」
なんと龍紀の声がした。
またマスターとお話してるんだろう、アタシは勢いよくドアを開けようとしたときだった…
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:10/06/01 04:05
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:69y7jz22
#176 [亜夢]
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「週に1回でもいいんだ…」
マスターから聞いたことない必死なお願い。 それが龍紀に対してだった。
「もしかしたら…目をさますかもしれない…」
この展開って―…
「華はずっと君を待ってるのかもしれない…」
マスターって実は―…
「育てた親はああかもしれんが、華を誰よりも愛してるのは僕だよ。」
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:10/06/01 04:07
:F02B
:69y7jz22
#177 [亜夢]
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***
俺は華の両親を知ってる。
でも母親と離婚した昔の旦那の子供だとはしらなかったし、
…ましてやマスターが華の父親だったなんて想いもしなかった。
たしかに、
俺は目を覚ました華をどうするんだろう。 そして、今愛する亜夢をどうしたらいいんだろう。
わからない。
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:10/06/01 04:10
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:69y7jz22
#178 [亜夢]
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でも華に話しかけて起きるなら、キスして起きるならひとときの王子様になればいい。
でも彼女の記憶は17の俺に恋してる女の子のままなんだ。
「会わないほうが…いいに決まってますよ。」
4年も経って汚くなった俺を受け止めるのも、現在の彼女を愛してるのも、大きすぎて知らないほうがいい気がする―…
「そうなのかもしれない…けど…」
涙を流しながら、もう一度あの子の笑顔がみたいんだ…と言葉をこぼした。
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:10/06/01 04:13
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#179 [亜夢]
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俺と親友のマナブは最強だった。
学校で目立ってたし喧嘩は強いし、大変女にもモテた。
「C組のちかちゃん頂きっ☆」
「いいよ〜俺味見しといてあげたし…上手だったよ?」
いつもライバル視してるのはお互いだった。
それが普通で楽しかった。
華はそれを遠くから見て微笑んでるような柔らかい女の子だった。
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:10/06/01 04:16
:F02B
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#180 [亜夢]
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「A組の坂本華ね〜…」
じいっと見つめながらいつもマナブはそう言った。
いつもなら【食われる前に食べておかなきゃ】とか面白いこと言って調子狂わすのに、出来てなかった。
もちろん俺はすぐわかる。
「〜…お前ああゆうのがタイプか?」
えっと驚いた顔する少年マナブ。 顔真っ赤にして大丈夫か?(笑)
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:10/06/01 04:19
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#181 [亜夢]
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俺は知ってた。
意外と照れ屋で見栄っ張りで…女の子の前ではかなり強いのをアピールしたりする。 ただの自慢だが。
「俺が声かけてあげる☆」
ノリノリの俺は向こう側の廊下にいる華に手をぶんぶん振った。
「ねえ〜君が華ちゃん?」
「はい〜☆」
ドキンと胸がはじまる…
…
:10/06/01 04:31
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#182 [亜夢]
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ほんわりした笑顔。
色素の薄いさらさらの髪の毛。
華奢なからだ。
すらっとのびる足。
俺までその返事だけで坂本華にドキンとしてしまった。
「お…俺らと仲良くしてよ」
「え〜…ふたりともチャラくて有名だから嫌だよっ!!!!」
華はくすくす笑いながらいった。
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:10/06/07 05:12
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:kZ685P4M
#183 [亜夢]
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それから俺、マナブ、華と華の親友:百合恵とよく遊ぶようになった。
廊下ではなしたり放課後遊びにでかけたり。
「ねえ、華て好きな人いる?」
百合恵が聞いてるところをたまたま階段で耳にする俺とマナブ。
このときはお互いわかってた…
お互いが華を好きなことくらい。
「…まあ、ね?」
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:10/06/07 05:15
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:kZ685P4M
#184 [亜夢]
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「あのふたりのどっちかでしょ?」
「さあ〜…」
百合恵と華はきゃっきゃ言いながら教室にはいっていった。
俺たちはいつもどおり学校の屋上にむかってねころがった。
気持ちいい風―…
「恨みっこなしだもんな…」
「ああ。 マナブ告白しね〜の?」
首を横に振るアイツ。
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:10/06/07 05:17
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