*- エロチュウ -*
最新 最初 全 
#177 [亜夢]
-
***
俺は華の両親を知ってる。
でも母親と離婚した昔の旦那の子供だとはしらなかったし、
…ましてやマスターが華の父親だったなんて想いもしなかった。
たしかに、
俺は目を覚ました華をどうするんだろう。 そして、今愛する亜夢をどうしたらいいんだろう。
わからない。
-
:10/06/01 04:10
:F02B
:69y7jz22
#178 [亜夢]
-
でも華に話しかけて起きるなら、キスして起きるならひとときの王子様になればいい。
でも彼女の記憶は17の俺に恋してる女の子のままなんだ。
「会わないほうが…いいに決まってますよ。」
4年も経って汚くなった俺を受け止めるのも、現在の彼女を愛してるのも、大きすぎて知らないほうがいい気がする―…
「そうなのかもしれない…けど…」
涙を流しながら、もう一度あの子の笑顔がみたいんだ…と言葉をこぼした。
-
:10/06/01 04:13
:F02B
:69y7jz22
#179 [亜夢]
-
俺と親友のマナブは最強だった。
学校で目立ってたし喧嘩は強いし、大変女にもモテた。
「C組のちかちゃん頂きっ☆」
「いいよ〜俺味見しといてあげたし…上手だったよ?」
いつもライバル視してるのはお互いだった。
それが普通で楽しかった。
華はそれを遠くから見て微笑んでるような柔らかい女の子だった。
-
:10/06/01 04:16
:F02B
:69y7jz22
#180 [亜夢]
-
「A組の坂本華ね〜…」
じいっと見つめながらいつもマナブはそう言った。
いつもなら【食われる前に食べておかなきゃ】とか面白いこと言って調子狂わすのに、出来てなかった。
もちろん俺はすぐわかる。
「〜…お前ああゆうのがタイプか?」
えっと驚いた顔する少年マナブ。 顔真っ赤にして大丈夫か?(笑)
-
:10/06/01 04:19
:F02B
:69y7jz22
#181 [亜夢]
-
俺は知ってた。
意外と照れ屋で見栄っ張りで…女の子の前ではかなり強いのをアピールしたりする。 ただの自慢だが。
「俺が声かけてあげる☆」
ノリノリの俺は向こう側の廊下にいる華に手をぶんぶん振った。
「ねえ〜君が華ちゃん?」
「はい〜☆」
ドキンと胸がはじまる…
…
:10/06/01 04:31
:F02B
:69y7jz22
#182 [亜夢]
-
ほんわりした笑顔。
色素の薄いさらさらの髪の毛。
華奢なからだ。
すらっとのびる足。
俺までその返事だけで坂本華にドキンとしてしまった。
「お…俺らと仲良くしてよ」
「え〜…ふたりともチャラくて有名だから嫌だよっ!!!!」
華はくすくす笑いながらいった。
-
:10/06/07 05:12
:F02B
:kZ685P4M
#183 [亜夢]
-
それから俺、マナブ、華と華の親友:百合恵とよく遊ぶようになった。
廊下ではなしたり放課後遊びにでかけたり。
「ねえ、華て好きな人いる?」
百合恵が聞いてるところをたまたま階段で耳にする俺とマナブ。
このときはお互いわかってた…
お互いが華を好きなことくらい。
「…まあ、ね?」
-
:10/06/07 05:15
:F02B
:kZ685P4M
#184 [亜夢]
-
「あのふたりのどっちかでしょ?」
「さあ〜…」
百合恵と華はきゃっきゃ言いながら教室にはいっていった。
俺たちはいつもどおり学校の屋上にむかってねころがった。
気持ちいい風―…
「恨みっこなしだもんな…」
「ああ。 マナブ告白しね〜の?」
首を横に振るアイツ。
-
:10/06/07 05:17
:F02B
:kZ685P4M
#185 [亜夢]
-
「…絶対無理だ。」
自信がないと顔を伏せた。
「俺…華の好きなやつはお前なんだよ。 凄い好きだからわかる。 見てると実感する…」
俺はなにもいえなかった―…
翌日に電話が鳴った。
「今から華の家行って告白してくる!!!」
決心がついたのかマナブはそう言った。
-
:10/06/07 05:20
:F02B
:kZ685P4M
#186 [亜夢]
-
「駄目で元々だろっ…」
たぶんいつもみたいにニカッと笑ったんだろう。
また後で報告の連絡をいれるから、と言ってマナブは電話を切った。
数時間経っても電話は鳴らない。
ああ、もしかしたら付き合って何かしてるのかもしれない―…
どうせ明日会うし、
聞けばいいんだよな。
聞けば。
-
:10/06/07 05:22
:F02B
:kZ685P4M
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194