*- エロチュウ -*
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#274 [亜夢]
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気づいたらあたしは裕也の家にいて、彼の胸にしがみつくようにして大泣きした。
あたしからすれば、恋愛がすべてになってた。
龍紀の仕事や人柄をすべて理解しようとした。
でも耳をひらけば彼の悪い噂なのか真実なのかもわからないことが次々とはいってくる。
あたしの精神力はそんなところまで持つほど強くない…
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:10/06/21 03:22
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:d897jUrM
#275 [亜夢]
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「亜夢……」
優しく裕也があたしの頭をなでる。 安心できる。 ここにいれば何も怖くないって思える。
「亜夢、俺にしとけよ…」
裕也はぎゅっと抱きしめてきた。
あたしは流されそうになる…
「だめだよ……」
「ダメじゃないよ。 お前は男に甘えたいんだろ?…俺が不安を取り除いてやるから…」
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:10/06/21 03:24
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#276 [亜夢]
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唇が―…
意地悪に奪われる…
「裕也、だっ……」
駄目とも言えないくらいの余裕の無さ。
「亜夢、俺ずっと好きだった。 小さい頃からずうっと…」
抱き抱えられて地面に体を倒される。 裕也は無我夢中だった。 唇をうばい、手であたしを愛撫した。
「ゆう…っ」
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:10/06/21 03:27
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#277 [亜夢]
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あたしも不安や心配、嫉妬を取り除きたかったんだ…
気づけば隣には裸の裕也が寝てた。
すぐに腕を引っ張ってきてあたしに絡まった。
裕也は安心できる…
裏切るわけがない…
どんどん龍紀のせいであいた穴に、裕也が広がってゆく―…
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:10/06/21 03:29
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#278 [亜夢]
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次目を覚ましたときは裕也が頬にキスしてきたときのことだった。
「おはよ…」
裕也はどこか、いつもより柔らかい笑顔をつくった。
「ん…」
あたしはでている肩を布団でかくして、恥ずかしさを堪える。
幼なじみと…こんな関係になるなんて…
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:10/06/21 03:31
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#279 [亜夢]
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あたしはとりあえず裕也にすべてを話してから昨日会った女の人に電話をかけた。
「どうも……」
昨日の気性が激しい感じと違って、なにか弱々しい声がする。
「今大丈夫ですか?」
「いま…龍紀が帰ってきてて…電話切らないと…また殴られちゃう……」
折り返します、といって彼女は切った。
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:10/06/21 03:33
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#280 [亜夢]
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その30分後に龍紀から電話があった。
「亜夢、どこ?」
「いま…裕也んちいるよ。」
龍紀のなかでは裕也とアリサは大丈夫、安全だとおもっている。
「龍紀さっきまでなにしてたの?」
「風呂はいってTV見てた。」
…うそつき。
あたしはそう、とだけ答えるとすぐに電話を切った。
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:10/06/21 03:36
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#281 [亜夢]
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嫁の家にいってたはず…
お風呂にこの時間はいるわけがない…
あたしは携帯を閉じてから、数時間後してやっと『龍紀の嫁』から連絡がはいった。
「……もともとお客さんで、つきあうことになって、店にこなくていいって言われて…で、同棲して数ヶ月で妊娠したの。」
けど、と彼女は言う。
「ほかにもたくさん彼女はいたみたいだからね…あたしは見て見ぬ振りしてたのよ……」
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:10/06/21 03:39
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#282 [亜夢]
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「でも…あたしの思い出の場所にほかの女と来る神経がわからないのよ……」
涙声になった。
あたしは直ぐにでも別れるので安心してくださいと言いたかった。
「別れてとは言わないけど…あたしにも時間が欲しいのよ……子供もかわいそうでしょう…?」
不倫なんかする気もない…
人を傷つけてまで恋愛なんてしたくない。
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:10/06/21 04:15
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#283 [亜夢]
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それから数日後に、あたしは置き手紙と鍵をテーブルに置いて実家に戻った。
1年も経たないうちに終わってしまった恋。
それと同時に好きだったCIELのアルバイトも辞めた。
あたしは気がつけば毎日裕也と一緒にいるようになった。
形ではなく…あたしたちは自然に一緒にいることを選んだ。
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:10/06/21 04:17
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