*- エロチュウ -*
最新 最初 🆕
#335 [亜夢pc]
-

「へえ、龍紀の彼女にしては出来る女の子ね!びっくりだわ。」

にんまり微笑む御母さん。

お父さんは終止無言だし、あたし何を喋ったらいいの?

「明日こいつ連れてマナブに会いにいってくるよ。」

「あ、そういえば...マナブ君の双子の弟がこっちに帰ってきてるみたいなのよ。 顔も全然似てないみたいだけどね。 お墓参りで会うかもね。」

「忍ってやつだっけ?」

「そうそう。」

マナブさんには双子の弟さんがいたんだ...

-

⏰:10/06/22 07:17 📱:PC 🆔:vp.J4.Ao


#336 [亜夢pc]
-

その日の夜はご両親と龍紀とあたしで近くの銭湯になぜだか行った。

あたしの場合は家族で銭湯なんて入りにいったりしなかったので何故だか新鮮だったし、楽しみだった。

龍紀は何故だか銭湯がかなり好きみたいで、スキップしながらお父さんとじゃれあっている。

「うふふ、亜夢ちゃんのおかげかしらね。」

「え?」

「龍紀があんな風に子供みたいに、楽しそうにできるのは、亜夢ちゃんのおかげじゃないかなって。」

-

⏰:10/06/22 07:19 📱:PC 🆔:vp.J4.Ao


#337 [亜夢pc]
-

「あの子はマナブの死から、いやな思いをしたりしたからね...考え方が皆を見下すようになってしまって、一時期は自分の子供でも可愛くない、と思えたわ。 でも今は楽しそう。 毎日充実してるのかしら?」

嬉しそうにお母さんは微笑むと長い黒い髪の毛を束ねてタオルで包み込んだ。

「そうだと嬉しいです。 でもあたしは龍紀さんから、たくさん元気を貰ってます。」

「そう。」

嬉しそうに微笑むお母さん。

-

⏰:10/06/22 07:21 📱:PC 🆔:vp.J4.Ao


#338 [亜夢pc]
-

男同士もいろんな話をしたみたいで、さっきまで無口だったお父さんも何かとあたしに質問してくるようになった。

4人で家に戻っているときに龍紀が「あ...」とまた言葉をもらす。

「あら、華ちゃんじゃない。」

お母さんが気づいて玄関に近寄っていく。

ひさびさにみる華さんは何だか少し痩せた気がした。

「ご無沙汰してます。 皆さんで銭湯いってらしたんですね。 ごめんなさい、お邪魔してしまって。 久しぶりにお母さん達にご挨拶しようとおもって...」

-

⏰:10/06/22 07:24 📱:PC 🆔:vp.J4.Ao


#339 [亜夢pc]
-

4年ぶりに目覚めてから龍紀の両親には会ってなかったようだ。

「今回のことで、龍紀にも大変迷惑をかけたので....」

なんだか変な雰囲気。

「全然迷惑じゃないよ。 俺、いまは全部貯金してるし。」

別に嫌味じゃないし、認めたくもないんだろう。
確かに愛し「た」けれど、もう愛し「てる」じゃなくなったってことをハッキリさせたかったみたい。 どうやら龍紀はね。

-

⏰:10/06/22 07:25 📱:PC 🆔:vp.J4.Ao


#340 [亜夢pc]
-

「龍紀、あしたマナブのとこにお墓参りいく?」

「当たり前だろ。」

「じゃあ待ち合わせしましょうよ。 亜夢ちゃんはいかないんでしょう?」

当たり前のように行かないことになってるあたし。 なんだか華さんは、龍紀に未練たらたらな気がする。

「亜夢は来るよ。 俺が紹介したいんだよ、マナブに。 だから無理矢理連れてかえってきた。」

-

⏰:10/06/22 07:27 📱:PC 🆔:vp.J4.Ao


#341 [亜夢pc]
-

そのあとは沈黙だった。

華さんは適当に龍紀の両親とお喋りして帰っていった。 そうか、近所なんだものね。

「なんか華が明日、墓の駐車場に13時に待ち合わせだって。 何で一緒に墓参りしたいんだろう。 わかんね〜。」

龍紀はつまんなさそうに手足をのばすと寝ようっていってあたしの腕を引っ張った。

こういう元気があるときは龍紀がエッチしたい日だ。

-

⏰:10/06/22 07:29 📱:PC 🆔:vp.J4.Ao


#342 [亜夢pc]
-

「亜夢......」

龍紀の部屋はちゃあんと残ってある。

ベッドも机もそのまんま。

それに帰ってくるって連絡を受けてたからか、お布団にはいい香りの芳香剤がいっぱい鼻にはいってくる。

「あっ...たっつ...」

実家でまで愛し合うなんてどうかしてる。///

-

⏰:10/06/22 07:30 📱:PC 🆔:vp.J4.Ao


#343 [亜夢pc]
-

翌日13時。

この墓参りが終わったから夕方と夜は龍紀の思い出の街巡りにつきあって、そのまま車でふたりの家に戻ってくる予定だ。

13時をすぎても華さんは来なかったので、ふたりで早速マナブさんのお墓にむかった。

ばけつには水、花芝を持って、お墓を綺麗に掃除すると、夏前だからといって水をたくさんかけてあげた。 ふたりでお線香をあげて、しっかり手をあわした。

-

⏰:10/06/22 07:32 📱:PC 🆔:vp.J4.Ao


#344 [亜夢pc]
-

「兄さんはお前のことなんて、もう親友とも思ってないはずだよ。」

と後ろから声が聞こえた。

マナブさんの双子の弟?

隣をみると龍紀がびっくりした顔でそのひとを見つめてる。 あたしには誰だか分からない。

「まさかだろ?俺もびっくりしましたよ。 まさか俺の兄貴の親友があんただったなんてね...うちの店のナンバーワン【響皐月】さん。」

-

⏰:10/06/22 07:34 📱:PC 🆔:vp.J4.Ao


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194