Supernova〜超新星〜
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#7 [Mr.RabbIts!]
 
「ありがとう」
 
そう言って彼女が手を伸ばすロッカーは俺のロッカーの下。
 
―宮本あんな
 

⏰:10/05/28 00:40 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


#8 [Mr.RabbIts!]
 
体を退けながらしゃがんだ彼女のうなじを見つめる。
綺麗な黒い髪の合間から、真っ白な肌が覗く。
 
思わず見とれていると予鈴が鳴り、はっとする。
 

⏰:10/05/28 00:46 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


#9 [Mr.RabbIts!]
 
「おいー三木。まだかよー?」
 
谷垣が廊下から急かす。
宮本あんなが顔を上げる。
 
「ごめん。私が後から来たのに…」
 
彼女はそう言って立ち上がると素早くそこを退いた。
 

⏰:10/05/28 00:49 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


#10 [Mr.RabbIts!]
 
いや、探したんだけど教科書がロッカー無くて。
たぶん三組の奴に貸したまま返ってきてないと思うんだ。
中池って奴なんだけど、ほら、そこの谷垣とも仲良くて…
 
たくさんの言葉が一瞬にして浮かび上がったが、彼女の手に握られている教科書を見て全て飲み込んだ。
 

⏰:10/05/28 00:53 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


#11 [Mr.RabbIts!]
 
訂正
>>10
 
いや、探したんだけど教科書がロッカー無くて。
 
→いや、探したんだけど教科書がロッカーに無くて。
 

⏰:10/05/28 13:20 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


#12 [Mr.RabbIts!]
 
「べつに…いいよ」
 
彼女の表情が曇る。
冷たい奴だと思われたかもしれない。
 
「おい、三木ー!」
「あー。今行くわ」
 
べつに…いいよ。
宮本が教科書見つけれたんなら。
 
続く言葉を飲み込んだまま、俺は急かす谷垣の元へと手ぶらで向かった。
 

⏰:10/05/28 13:26 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


#13 [Mr.RabbIts!]
 
「悪い。行こう」
「別にいいけど…手ぶらかよ」
 
教科書は?と問いかけてくる谷垣を歩くように促す。
 
「あー…たぶん中池から返ってきてない」
「まじかよ?三組まで行く時間ねえぞ」
 
携帯電話のディスプレイに映し出された時間を見て、俺もうなずく。
 

⏰:10/05/28 13:30 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


#14 [Mr.RabbIts!]
 
「どーすんの?」
「そんまま通す」
 
パソコンの授業担当の教師って誰だっけなんて考えていると、谷垣がぼそっと「山口」と呟いた。
 
「げっ」
 
顔をしかめる俺に谷垣は困った笑いを返してきた。
 

⏰:10/05/28 13:38 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


#15 [Mr.RabbIts!]
 
「三木」
 
授業のあたまに指名された俺は、観念して席から立ち上がった。
 
「はい」
「教科書は?」
「…忘れました」
 
まだ入学して一ヶ月、あんま仲良く無い子達からの視線が痛い。
 

⏰:10/05/28 13:42 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


#16 [Mr.RabbIts!]
 
「忘れたって、教室にか?」
「あー…はい」
 
そうです。なんて答えたけど、若干ずれてる感じがする。
 
「じゃあ、今すぐ取りに行け!」
「いやあー…それが」
 
返答に困り首に手をやる。
教室ったって、三組だし。
授業やってるだろうし。
 

⏰:10/05/28 13:45 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


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