Love forever 〜Destiny〜U
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#583 [ゅぃ]
「おいで」

あたしを手招きして、あしの頭にも同じようにヘルメットをかぶせる。

「わっ」

…ふわっと軽々しくあたしを持ち上げると、バイクの後ろにあたしを座らせた。

ブロロロロロロ…
という重低のエンジン音を住宅街に響かせる。

⏰:11/06/24 01:39 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#584 [ゅぃ]
「俺につかまってて」

そう言われ、あたしは一瞬戸惑って翔輝の服の裾を掴む。

「…そんなんじゃ落ちるよ。」

と、あたしの手を掴み
背中に腕を回すように固定された。

「離すなよ?」

「…うん」

⏰:11/06/24 01:42 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#585 [ゅぃ]
離すなよ。
なんて言われちゃったら、余計にドキドキしちゃうじゃん…。


あたしは少しだけ腕に力を入れた。

バイクは静かにゆっくり走りだす。
昼間は暑くて仕方がなかったのに、バイクが切っていく夜の風は冷たかった。

だから余計に翔輝の体温を感じたんだ。

⏰:11/07/02 01:08 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#586 [ゅぃ]
バイクは全く知らない道を走っていく。


「心、大丈夫か?」

「えっ?」

「怖くない?」

「うん…。ちょっと怖いけど慣れたかも」

「そっか。ちょっとスピード上げるぞ。ちゃんと捕まってて」

「うん」

⏰:11/07/02 01:10 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#587 [ゅぃ]
バイクは段々と加速する。それに比例するようにエンジン音も大きくなる。


ウ゛ォーーー…という音を誰もいない静かな道に響かせる。

気が付いたらバイクは坂道を走っていた。

周りには家も何もない。

…どこにいくんだろう?
少しだけ不安になる。

⏰:11/07/02 01:19 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#588 [ゅぃ]
──────

「着いた」

しばらくして静かにバイクを停めた翔輝が言った。

あたしはヘルメットを外され、翔輝に支えられながらバイクを降りる。



「心、ちょっと目つぶって?」

「え、何で?」

「何でも。ほら早く」

あたしは言われるがままに目をつぶった。

⏰:11/07/02 01:21 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#589 [ゅぃ]
「足元気ぃ付けて歩いて」
手を引かれて歩く。


「…まだー?」
何が起ころうとしてるのか、気になって仕方ない。


「…よし。いいよ。目あけて」

あたしはゆっくり目を開けた。



「っ!………。」

あたしは一瞬言葉を失った。

⏰:11/07/02 01:23 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#590 [ゅぃ]
「…綺麗。」
目の前に広がる景色。
それは広い夜空に敷き詰められた、たくさんの星。

あたしの視界には入り切らないほどの星の数だった。



「…すごい。」

「…やべぇよな、ここ。この場所知ってるの、多分誰もいないぞ」

少し得意げに言う翔輝。

…誰も知らない場所に連れてきてくれたんだね。

⏰:11/07/02 01:25 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#591 [ゅぃ]
もう、星空が眩しくて、翔輝の言葉が嬉しくて、あたしは泣きそうになった。



「…人って、死んだら星になるってよく言うよね?
あれ、本当なのかなぁ」

「さー…。死んでみねぇと分かんないかもな」

「なんか…こんな綺麗な星見てたら、あたしってちっぽけだなー。って思う…」

⏰:11/07/02 01:27 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#592 [ゅぃ]
…もしこれから先辛い事があったら、この景色を思い出そう。
ちゃんと瞼のうえに焼き付けておくんだ。

あたしは星に手を伸ばした。
届くはずもないのに、何だか届くような気がして…


突然翔輝が、あたしの伸ばした右手を掴む。

「…翔輝?」


⏰:11/07/02 01:33 📱:N906i 🆔:☆☆☆


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