Love forever 〜Destiny〜U
最新 最初 🆕
#1 [ゅぃ]
Love forever 〜Destiny〜後編になります!!

これまでの小説☆
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三角関係
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Love forever 〜Destiny〜

感想板☆
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⏰:10/06/13 23:12 📱:PC 🆔:☆☆☆


#2 [ゅぃ]
早速ミスすいません(><。)。。

三角関係
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Love forever 〜Destiny〜
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⏰:10/06/13 23:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#3 [ゅぃ]
アンカーです☆
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:10/06/13 23:20 📱:PC 🆔:☆☆☆


#4 [ゅぃ]
Love forever 〜Destiny〜U

⏰:10/06/13 23:20 📱:PC 🆔:☆☆☆


#5 [ゅぃ]
君が笑う時。君が泣く時。君が怒る時。

いつも君の頭に思い浮かぶのは、俺であってほしい。

そう願わずにはいられない。

⏰:10/06/13 23:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#6 [ゅぃ]
本当の愛の意味を、知ることができた。

君が教えてくれたこと。
君に出逢っていない人生だったら、
今の俺は存在しなかっただろう。

⏰:10/06/13 23:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#7 [ゅぃ]
〜翔輝side〜

⏰:10/06/15 22:41 📱:PC 🆔:☆☆☆


#8 [ゅぃ]
「はぁっ・・・・はぁっ・・・・」

くそっ!やっぱもういねぇか・・・

・・・・心。


今から数十分前・・・・。

----------・・・・


「なぁ、心は?」

⏰:10/06/15 22:47 📱:PC 🆔:☆☆☆


#9 [ゅぃ]
今日は地元で仲が良かったヤツに誘われて、夜は居酒屋で食事会をしていた。
『こっち人数多いから、お前らも何人か誘っておけよ〜』って言われて、心を誘おうか迷った・・・・
この間の一件があって、俺はあの日以来ずっと心に連絡をしていなかった。
俺は何度も連絡しようと思った。
・・・けど、心はどんな気持ちだろう。しばらく俺に会いたくないんじゃないか。そう思って、ずっと連絡できなかったんだ。

一登と亜美にこのことを話すと、『亜美が誘ってあげる。今まで通りに接したら大丈夫だよ。』そう言ってくれた。

亜美が心に連絡を入れると、心もくると言っていた。
俺は今まで通り、何事もなかったかのように振る舞おう。そう決めた。

⏰:10/06/15 22:53 📱:PC 🆔:☆☆☆


#10 [ゅぃ]
この日は俺が車を出すことになった。
一登と亜美を拾って、心を迎えに行こうと心のマンションに向かった。

・・・心に会うのはすげぇ久しぶりだった。
久しぶりに会う心は、長かった前髪バッサリ切ってて・・・ちょっとだけ衝撃受けた。
よくバッサリ行ったな・・・・って。

車に乗り込んだ後、心は俺の方を見てきた。
だから、普通に振る舞えばいいんだ。そう思いながら俺は心に笑いかけた。

それから居酒屋に到着して、席に着くなり心は席を立った。
今日は人がたくさんいる。
二人だけでちょっとでも話したい。そう思った俺は、心が出てくるまでトイレの前で待ってた。

⏰:10/06/15 22:58 📱:PC 🆔:☆☆☆


#11 [ゅぃ]
トイレから出てきた心は俺に気付いて、最初少し吃驚してたけど、俺が話しかけると、心も今まで通り普通に話してくれた。

「似合ってるな」
髪の色も変えてた心に、俺はそう言った。自分の口から自然に出た言葉だった。
・・・・・だって似合ってたから。


その後二人で普通にまた席について・・・だんだん飲み会が盛り上がってきた頃、亜美が心の側を少し離れたから、俺は心の隣に行ったんだ。

⏰:10/06/15 23:01 📱:PC 🆔:☆☆☆


#12 [ゅぃ]
それで、なんか話しねぇと。
そう思って俺は中学ん時の話を心に話した。そしたら心は、俺のした話に笑ってくれた。
俺と心の間には、もう全く気まずさなんて無かった。

・・・・よかった。

そう思った時・・・・・

「ねぇ〜何の話してるのっ?」
いきなり女が俺たちの間に入ってきた。

・・・・・誰だっけ。さっき話したんだけど、全く覚えてねぇ・・・。
そう思い俺が言葉に詰まっていると・・・

⏰:10/06/15 23:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


#13 [ゅぃ]
「こんなトコいないでさ、みんなで飲もうよぉ!翔輝くん♪」
女はそう言い、俺をぐいぐいと引っ張って行く。

「・・・・え〜っと・・・・」

「さっき自己紹介したじゃん!レミだよっ!」

「あーレミちゃん・・・ていうか俺明日仕事で・・・・」
今、心と話してんだよ・・・・。
俺のこと無視して、レミって女は俺を引っ張ってこの場から連れ出した。


・・・・・・・心。

⏰:10/06/15 23:07 📱:PC 🆔:☆☆☆


#14 [ゅぃ]
俺が心に視線を向けると、心はぼーっと俺を見つめていた。

ごめんな・・・すぐ戻るから。
レミは俺に酒進んだり、なんか色々話しかけてきたけど、俺は全然話が耳に入らなかった。

「翔輝くん聞いてるの?」

「・・・え?あーわりぃ・・・」

「も〜!レミの話ちゃんと聞いてよぉ」

・・・・・あれ?心がいない。いつの間にどこ行ったんだ?
トイレか?

⏰:10/06/15 23:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#15 [ゅぃ]
それからしばらく、レミの話に耳を傾けながら心の席を気にしていたけど・・・心はずっと戻ってこない。

だから、
「ちょっとごめん」俺はそう言いレミから離れ、亜美の所へ行った。



・・・・・・・・・「なぁ、心は?」

⏰:10/06/15 23:12 📱:PC 🆔:☆☆☆


#16 [ゅぃ]
「あれ?そう言えばずっと戻ってこないね・・・・・あ!メール!」
亜美はそう言い、携帯を取り出した。

「・・・えぇ!?心具合悪いから先に帰るって!」

「マジ?」

「もう十分位前だよこのメール・・・。ちょっと電話かけてみるね」
そう言い心に電話をかけ出す亜美。


・・・・具合悪かったのか?

大丈夫かよ。


「・・・・・駄目だ。心出ない」

⏰:10/06/15 23:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#17 [ゅぃ]
「ちゃんと帰れてるのか?・・・心」
一登も心を心配している。


「俺、近く見てくるわ!!」

俺はいてもたってもいられなくて、その場から立ち上がった。

「翔輝くんどこ行くの!?」
レミが俺の腕を掴んでくる。・
早く行かねぇと駄目なんだよ!!!

俺はレミの手を思い切りふりほどいた。

「捜してくる!!」

「ちょっとお!!!」

⏰:10/06/15 23:18 📱:PC 🆔:☆☆☆


#18 [ゅぃ]
店を出た俺は、とりあえず心に電話をかけた。

プルルルル・・・・プルルルル・・・・・

駄目だ。かかんねぇ。
・・・・心、大丈夫かよ?ちゃんと帰れてんのか・・・?


俺は全力で走って心を捜した。

店の近くや駅の近く。心が向かいそうな所を捜したけれど、結局心は見つからなかった。

⏰:10/06/15 23:21 📱:PC 🆔:☆☆☆


#19 [ゅぃ]
「はぁ・・・はぁ・・・・」
やべぇ、息上がってきた。

あの時最後に見た心の顔が・・・頭に残ってる。

・・・ごめんな。俺があの時すぐに気付いてれば・・・。
具合悪かったなんて全然気付かなかった。


俺はもう一度店の周辺を捜した。
けどやっぱり心はいなかった。


・・・大丈夫か?
俺はとにかく心が心配だった。

もうこれ以上捜しても見つからない。そう思い俺は店へと引き返した。

⏰:10/06/15 23:25 📱:PC 🆔:☆☆☆


#20 [ゅぃ]
---------・・・・・

「あ、翔輝!心いたか?」

「・・・見つかんなかった」

「そっかぁ・・・さっきから電話してるんだけど、電話も出ないの」

「あいつ・・・ちゃんと帰れてんのかな?」

「亜美心配だから、今日はもう帰ろうかな・・・?」

「そうだな」

「じゃあ、俺送ってくよ」

⏰:10/06/15 23:28 📱:PC 🆔:☆☆☆


#21 [我輩は匿名である]
久しぶりの更新むちゃ
うれしかったですF
ただ、更新しはじめると
次の更新を待ってしまうので
一日の更新が終わる時は
「今日の更新はここまでです」
など声をかけてほしいです
応援してます

⏰:10/06/15 23:53 📱:840SH 🆔:☆☆☆


#22 [ゅぃ]
>>21さん
ありがとうございます!!

配慮が行き届かなくて申し訳ありませんでした><
これからもこの小説を読んでくださっている方々に
楽しんで頂けるように努力していきます!

貴重な意見ありがとうございました!!

⏰:10/06/18 00:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#23 [ゅぃ]
夜遅くにすいません;;
少し更新します☆

⏰:10/06/18 00:32 📱:PC 🆔:☆☆☆


#24 [ゅぃ]
俺たち三人は店に残っていたヤツに一声掛けてから、車で心と亜美の家へ向かった。

帰り際レミに、「もう帰っちゃうの!?」ってすげぇ言われたけど、「・・・あぁ」って一言だけ言って帰ってきた。



すっかり真っ暗になった道を車で走って行く。
運転している途中俺の頭の中は、心でいっぱいだった。

大丈夫か?ちゃんと帰れてるか?無事なのか?
・・・そればかりだった。

⏰:10/06/18 00:36 📱:PC 🆔:☆☆☆


#25 [ゅぃ]
そう考えている間に、俺たちは目的地へと着いた。

「・・・電気付いてない。やっぱ帰ってないのかな?」

「もしかしたら帰ってるかもしんねぇし、亜美見てこいよ」

「そうだね。じゃあちょっと行ってくるね!」

そう行って亜美は勢いよく車から降りた。
そして小走りでマンションの中へと入って行った。


「・・・・もし帰ってなかったら、俺もう一回捜してくるわ」
俺は一登にそう言った。

⏰:10/06/18 00:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#26 [ゅぃ]
「・・・俺も一緒に行くよ。亜美も行くって言いそうだけど」

「そうだな」


それから二人車の中で煙草吸ってた。

・・・落ち着かねぇ!
俺がそう思っていたとき・・・・
「心いたよ!」息を切らした亜美が俺たちに向かってそう言った。


よかった・・・・・。

⏰:10/06/18 00:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#27 [ゅぃ]
「心ね、電気も点けないで玄関で寝ちゃってたの・・・もう吃驚したよ本当に・・・・」

「無事でよかったなぁ〜」

「・・・マジでよかった。んじゃ、俺らは帰るか?」

「そうだなぁ。帰るか」

「ごめんね。わざわざ飲み会も切り上げて送ってくれて」

「いや。マジ無事でよかったよ」

⏰:10/06/18 00:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#28 [ゅぃ]
すいません今日の更新はここまでです;
今週中にまた更新したいと思います!

⏰:10/06/18 00:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#29 [ゅぃ]
更新します!

⏰:10/06/18 23:35 📱:PC 🆔:☆☆☆


#30 [ゅぃ]
「「「おやすみー」」」
俺と一登は亜美に別れを告げてから、再び車を走らせた。


信号で車が止まった時・・・・
「・・・一登」

「ん〜?」

「・・・俺、すっげぇ好きかも」

「え?」

「心のこと・・・・・」
俺は一登に、そう言っていた。

⏰:10/06/18 23:38 📱:PC 🆔:☆☆☆


#31 [ゅぃ]
俺はハンドルにもたれかかって、・・一登の方を見てみた。

そしたら一登は俺のこと見てて目が合うと、ふっと笑いを零した。


「・・・・なんで笑うんだ」
こっちは真剣に言ってんだぞ。

「や、お前がんな事言うの滅多に聞かねぇからさ」

「・・・・そうか?」

「そーだよ。マジで好きなんだな?」

「・・・おう」
俺がそう答えると、一登はますます笑顔になった。

⏰:10/06/18 23:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#32 [ゅぃ]
「ま、とことん協力してやるからよ♪」

「・・・ありがとございます」


こんな会話をしながら、俺たち二人は家路についた。


家に着くなり俺はすぐに風呂に入った。
そして風呂から上がると携帯を取り出して、心にメールを送った。

「具合悪いって聞いたけど大丈夫か?連絡待ってる」
・・・玄関で寝てたって・・・そんなに具合悪かったのか?

今日はもう、返事返ってこないだろうな・・・。
そう思いながら、俺は眠りについた。

⏰:10/06/18 23:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#33 [ゅぃ]
〜心side〜

⏰:10/06/18 23:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#34 [ゅぃ]


もう・・・あたし何やってるんだろ?


お店から出て・・・何も考えたくなくて・・・一人とぼとぼ歩いて駅に向かって・・・家についたあたし。

何もする気になれない。
なんか、ほんとに具合悪いかもしんない。
・・・ううん。気持ちがダルイだけだ。

自分に嫌な事があったから帰ってきたけど・・・もうなんか、自分に呆れてきちゃったよ。

⏰:10/06/18 23:53 📱:PC 🆔:☆☆☆


#35 [ゅぃ]
もう今は何もしたくない。
考えたくない。


・・・・あたしは玄関で蹲った。

久しぶりにこんな嫌な気持ちになった。
ほんと久しぶりだよ・・・・こんな思いしたのって、いつぶりだったっけな。
あぁ、そうだ。・・・直哉に裏切られて、毎日家に閉じこもって・・・全部に対して脅えている自分が嫌になって・・・・その時と一緒だ。


・・・・あの時が蘇ってくるよ。

⏰:10/06/18 23:58 📱:PC 🆔:☆☆☆


#36 [ゅぃ]
「・・・・ッうぅ・・・ひっ」

気付いた時にはあたしは・・・・泣いてた。
何年経っても鮮明に蘇ってくるあたしの記憶。心の傷。
あんなに泣いたのに、数年経った今でも涙は出てくるんだね。


「ぅ・・・ッーーー」

駄目だ。思い出したら思い出すだけ涙が溢れてくる。

・・・・・翔輝。
翔輝。・・・今もレミちゃんと一緒にいるのかな。
翔輝のことを考えると、あたしに追い打ちをかけるように、涙が溢れて止まらなくなった。

⏰:10/06/19 00:01 📱:PC 🆔:☆☆☆


#37 [ゅぃ]




「・・こ・・ろ〜」
う・・・ん、何か聞こえる。・・・・亜美?


ドッッ!!!!

突然、あたしの横腹に激痛が走った。

「いっ!!!〜〜〜っ」
え、何!?何が起こったの!?

⏰:10/06/19 00:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#38 [ゅぃ]
「わ!?えぇ心!?ごめん!!」

パチッという音とともに、あたしの視界がパッと明るくなり、急に光りが差したせいであたしの目が眩んだ。

ぼーっ・・・とする意識の中「おーいっ心??」と言う亜美の声。

「亜美、あぁ・・・おかえり」
あたしはぼやける目をこすってそう言った。

「ただいま・・・って心、ここで寝てたの?具合悪いって大丈夫?」

「あぁ・・・寝ちゃってた、あはは。大丈夫だよ〜」

「そう?ってかごめんね、おもいっきし蹴っちゃったよ・・・」
そう苦笑いしていう亜美。
・・・・めっちゃ痛かったです。横腹。

⏰:10/06/19 00:07 📱:PC 🆔:☆☆☆


#39 [ゅぃ]
「大丈夫、大丈夫」

・・・・あぁ床で寝ちゃってたから身体ダルイ・・・。

「あぁーだるいよ〜」

「もうこんなトコで寝ちゃって・・・風邪引くよ〜?今下に一登たちいるから、ちょっと行ってくるね!心携帯気付かなかったでしょ?」

「・・・・へ?」

「連絡つかなくて捜してたの!さっき送ってもらったトコだったんだ」

「うそ・・・」

⏰:10/06/19 00:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#40 [ゅぃ]
「ほんと。亜美ちょっと行ってくるね?・・・その顔じゃ無理でしょ?心」

亜美はあたしの顔を見つめてそう言った。
・・・・・え?

「先にお風呂入ってていいからね」

そう言って亜美は部屋を出て行った。


・・・その顔?
あたしはカバンから鏡を取り出して、自分の顔を見てみた。

⏰:10/06/19 00:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#41 [ゅぃ]
・・・・・!!!

鏡に写っているあたしの顔・・・泣きはらしたせいで目がぽっこり腫れてて、化粧はもうぐちゃぐちゃ。
マスカラが下まぶたにたくさん落ちてて・・・とても人前に出せる顔ではなかった。

最悪だ。


・・・・あたし、泣いてたんだっけ。

駄目だ。思い出したらまた涙が出てきそうになってきた。

⏰:10/06/19 00:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#42 [ゅぃ]
「・・・もう・・・いやだぁ・・・」

また涙。
泣いても泣いても涙は枯れないよ。

あたしはまた、その場で蹲った。



ガチャ

「・・・・・え??何してんの心っ!」
亜美が帰ってきた。

⏰:10/06/19 00:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#43 [ゅぃ]
「・・・・・ぅぅー・・・」

「心?どうした?」

亜美はあたしに駆け寄って、肩を抱いてくれた。

「もう・・・嫌だよぉ・・・・」

「・・・・・とりあえず、心化粧落とした方がいいよ?先に落とそーよ」

「ぅん・・・・」

あたしはぐちゃぐちゃになった化粧を綺麗に落とした。
すっぴん顔になると、腫れた目はますます目立って、あぁーこんなの見せられるの亜美と家族くらいだよ。って思った。

⏰:10/06/19 00:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#44 [ゅぃ]
「はい。これで冷やしな?」

「・・・・ありがと」

「で。どうしたの?・・・・具合悪くなって帰っただけじゃないんでしょ?」

「・・・ぅん。あのね・・・・・」


あたしは亜美に話した。・・・涙声で翔輝のこと、レミちゃんのこと、直哉のこと、自分のこと。

「・・・・じっぶんが・・・自分のね、どーしようもない所とか・・・っ、もう嫌だよぉ・・・」

⏰:10/06/19 00:23 📱:PC 🆔:☆☆☆


#45 [ゅぃ]
「うん・・・・」

「分かってるのに・・・っ自分の嫌な所ばっかり・・・・!」

「うん」

亜美はうん、うん、って聞いてくれた。
・・・いつもそうだよね。亜美はちゃんとあたしの話、聞いてくれるんだ。亜美には全部、さらけ出せられる。




「・・・・・ありがと。話したら落ち着いた・・・ズっ」

「心は思ったこと、なんでも言いなよ。話せば落ち着くんだからさ」

⏰:10/06/19 00:30 📱:PC 🆔:☆☆☆


#46 [ゅぃ]
「・・・・・うん」

「・・・翔輝のこと・・・好きになった?」
穏やかな口調で問いかけてくる亜美。

「うん。・・・・好き」

「そっか。・・・・ゆっくりでいいからさ。心は心のペースで行けばいいんだよ」

「うん・・・・・」
亜美に話して、あたしはすっかり落ち着いた。
亜美が側にいると、次第に安心感が沸いてきた。

⏰:10/06/19 00:32 📱:PC 🆔:☆☆☆


#47 [ゅぃ]
「心、あのさ」

「・・・・・ん・・・」

「・・・心?」

「・・・・・・・」

「あれ、寝ちゃった(笑)」



・・・・・あたしは、自分でも気がつかない内に眠っちゃっていた。

⏰:10/06/19 00:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#48 [ゅぃ]
キリがいいので今日はここまでです!

⏰:10/06/19 00:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#49 [ゅぃ]
久々の更新です!!♪

⏰:10/06/30 22:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#50 [ゅぃ]


翌朝。


「心っ!」

「ん〜・・・・・・・」

・・・・頭いたい

「朝だよ!心〜」

「・・・あさ?・・・・〜〜〜・・・・」

「えっどうしたの!?」

「・・・・・頭痛いー・・・」

⏰:10/06/30 22:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#51 [ゅぃ]
「ちょっ大丈夫?」

あたしはダルイ身体を起こした。

「・・・・あー痛い・・・身体だるい・・・・」

「ちょっともしかして熱あるんじゃないの?」
そう言って亜美があたしの額に手を当てた。


「・・・やっぱり!!おでこすっごい熱いよ!」

自分でも触ってみると、すっごく熱かった。

「体温計どこだっけ」

⏰:10/06/30 22:07 📱:PC 🆔:☆☆☆


#52 [ゅぃ]
亜美は体温計を取りに、棚へと向かった。


・・・・最悪だ。
昨日玄関で寝ちゃって・・・久しぶりに泣いて・・・最後にはソファで寝ちゃってたんだもんね。風邪ひくのも納得だよ。


「はい。計りな?」

「ありがと・・・」

亜美から体温計を受け取って、あたしはゴソゴソと服の中に手を入れ、体温計を脇に挟んだ。

⏰:10/06/30 22:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#53 [ゅぃ]
熱とか出るの久しぶりだな〜・・・。


ピピピピッ
体温計を見てみると、38度・・・・・。

「わっ!めっちゃあるじゃん、熱!!」

「・・・・あははは」

「完璧風邪だね。こりゃ」

ほんとこんな高熱久しぶりだよ。
・・・・もう、なんか頭フラフラする・・・・。

⏰:10/06/30 22:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#54 [ゅぃ]
「心、仕事行けないって連絡いれときなよ?亜美今日仕事だから家にいないけど・・・多分一回家に帰ってこれるから、その時様子みにくるね」

「ん・・・ありがと」

「えっと冷えピタと〜、ジュースと〜、確か薬は家にあったから、それ飲んどきな」


・・・・・・亜美が一緒で本当よかった。
あたしはいつでも亜美に甘えっぱなしなんだよね。

⏰:10/06/30 22:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#55 [ゅぃ]
あたしはすぐ、店長に仕事に行けないって連絡を入れた。
「しっかり治してくるようにね」
そう言われて電話を切った。

そのあとすぐに着替えて、自分の部屋のベッドに潜り込んだ。
泣いたせいで腫れている目が、すごく重たく感じる。


「心。はい」
そう言って冷たい濡れタオルを亜美が渡しにきてくれた。

「亜美今から行ってくるね?安静にしてるんだよ?あと薬コレね。」

「ん、ありがと亜美」

「はいよ♪じゃ亜美いってくるね〜」

「いってらっしゃい・・・」

⏰:10/06/30 22:20 📱:PC 🆔:☆☆☆


#56 [ゅぃ]
亜美が家を出て行った。

あたしは素早く用意してくれた薬を飲んで、濡れタオルを顔にあてたままぼーっとベッドで横になっていた。


昨日あった事。
そうだ。あたし食事会の途中で帰ってきちゃって・・・翔輝とレミちゃんを見てて、嫌な気持ちになっちゃって・・・気付いたら家の玄関で寝てて、亜美が帰ってきて・・・うん。みんなであたしのこと捜してくれて・・・・。
って!捜しててくれたんだよね!?携帯つながらなくて心配してたって事だよね・・・!?


謝らなきゃ!!!

⏰:10/06/30 22:25 📱:PC 🆔:☆☆☆


#57 [ゅぃ]
昨日の出来事を振り返って我に返ったあたしは、熱があるという事も忘れて、ベッドから勢いよく起きあがった。
その瞬間もの凄くフラっとした感覚に襲われた。

「・・・・〜〜・・・」
一瞬もの凄く気分が悪くなった。

それでもだるくて重い身体を引きずりながら、昨日玄関に起きっぱなしだった鞄の元へと向かった。

⏰:10/06/30 22:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#58 [ゅぃ]
すいません今日の更新はここまでです><

⏰:10/06/30 22:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#59 []
きになる
楽しみによんでます

⏰:10/07/02 23:24 📱:F09A3 🆔:☆☆☆


#60 [ゅぃ]
>>59さん

ありがとうございます!!
最近更新できなくてすいません・・・
時間を見つけて頑張って書いていくので
これからもお願いします♪

更新します!

⏰:10/07/12 23:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#61 [ゅぃ]
ズルズル・・・・・
手を思い切り伸ばしてやっと鞄を手に入れたあたし。
えーっと携帯携帯・・・。

「・・・うそ」
あたしの携帯はチカチカとランプが光っていた。
それは昨日取れなかった不在着信。

二つ折りの携帯を開いてみる。
着信亜美
亜美
翔輝
翔輝
亜美
翔輝・・・・・。

⏰:10/07/12 23:12 📱:PC 🆔:☆☆☆


#62 [ゅぃ]
メール新着、翔輝・・・・・。

「具合悪いって聞いたけど大丈夫か?連絡待ってる」
・・・・・うそ。

昨日の具合悪いって言ったの、嘘だったのに・・・・
今日になったら本当に具合悪くなっちゃったけど。

・・・嘘ついたからバチが当たったんだ。

メール早く返さなきゃ。
でもなんて?今きっと仕事中だよね?

⏰:10/07/12 23:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#63 [ゅぃ]
あぁ・・・ダメだ。
考えれば考える程頭がフラフラする・・・・

限界を感じたあたしは、再び重い身体と鞄を引きずりながらベッドへと戻った。


・・・・翔輝心配してくれてたんだよね?
嬉しい。

あたしは携帯画面を見ながら胸がキュンとした。

⏰:10/07/12 23:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#64 [ゅぃ]
具合悪いって聞いたけど大丈夫か?連絡待ってる

何度も頭の中で繰り返す。

連絡待ってる
・・・・・待っててくれてるのかな?

待って。
なんか目の前またグルグルしてきた。
やばいかも。

⏰:10/07/12 23:27 📱:PC 🆔:☆☆☆


#65 [ゅぃ]
フラフラしてるから吐き気まで出てきた。

ちょっと休んだ方がいいのかも。
メールの返事は休んだあとにしよう。
ごめんね、翔輝。



あたしは重い身体をベッドに預け、ゆっくりと眠りに落ちて行った。

⏰:10/07/12 23:29 📱:PC 🆔:☆☆☆


#66 [ゅぃ]


〜♪

あれ?携帯鳴ってる

「・・・・ん〜」
誰だろ・・・あ、亜美かな。

ヤバイ。なんか熱上がってきてるかも・・・
喉もすっごい熱い。

薄目で時計に目を向けると12時になるところだった。
絶対亜美だ。


「亜美〜・・・助けて」

⏰:10/07/12 23:33 📱:PC 🆔:☆☆☆


#67 [ゅぃ]
携帯の画面も見ずに、着信の相手が亜美だと思いこんでいたあたし。

「あ・・・俺」

俺・・・って、え!?この声って・・・「しょーき?」

「そう。しょーき」

「えっあえっと・・・あのっ昨日はゴメンね!」

「いや、全然気にしてないよ。・・・風邪ひいたんだろ?」

「・・・なんで知ってるの?」
ちょっと待って。昨日のあたしの嘘の事を言ってるの?
もしかして今風邪引いてる事を知って言ってるの?

⏰:10/07/12 23:35 📱:PC 🆔:☆☆☆


#68 [ゅぃ]
「今日亜美から聞いた。昨日から悪かったのに無理してたんだろ?」

「ううん全然!」

「そうか?」
キュン・・・。
電話越しで心配してくれる声に、あたしは胸が高鳴る。

「今仕事終わってさ・・・見舞い行ってもいーか?」


見舞い!?!?

⏰:10/07/12 23:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#69 [ゅぃ]
「えっお、お見舞い!?」

「そう。お見舞い」

ちょっと待って!
ダメ、こんな格好じゃ会うにしても会えない!

バッ
あたしは布団を思い切り剥ぎ取った。
そして勢いよくベッドを降りた瞬間・・・・・

ズルッ

バタン!!!!

「!?!?おいっどうした!?」

⏰:10/07/12 23:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#70 [ゅぃ]
・・・ベッドの下に落ちていたハンカチで思い切り滑りました。

「・・・・・・ごめん」
滑った瞬間尻餅をついたあたし。
おしりジンジンする・・・・。

「どうした!?大丈夫か?」

「ん、滑っただけだから大丈夫」

「どこも怪我してないか?」

「平気だよ」

「とりあえず大人しく寝てろ?俺今から行くから。・・・いい?」

「えっ。・・・・はい」

⏰:10/07/12 23:45 📱:PC 🆔:☆☆☆


#71 [ゅぃ]
あんまりにも優しい声で翔輝が言うから、あたしは何も考えずに返事しちゃってた。

「じゃあな?」

「うん・・・」




うそ、うそ、うそー!!!
今から翔輝がうちにくる!お見舞いくる!
ちょっと待って、この最悪な姿をまずどーにかしないと!

急がなきゃ!

⏰:10/07/12 23:47 📱:PC 🆔:☆☆☆


#72 [ゅぃ]
用意をしようと思ったとき。

「・・・うッ」

さっき休んだのにも関わらず、また吐き気があたしを襲った。
さっきよりも激しい吐き気。

このままだと本当に吐いちゃうかも・・・
吐いちゃった姿見られるのなんて絶対ヤダよ・・・・
でもこの姿見られるのも嫌だな。

どっちが嫌かを天秤にかけているあたしがいた。

⏰:10/07/12 23:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#73 [ゅぃ]
・・・・そして出た答え。

この姿を見られる方がまだマシだ。
もしかしたら亜美の方が早く帰ってくるかもしれない。

亜美早く帰ってきて。
そう願いながら、あたしはその場でずっと蹲っていた。


昔からあたしが引く風邪はひどかったっけ。

普段引かないからその反動だろうな。
とかぼーっと考えていた。

⏰:10/07/12 23:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#74 [ゅぃ]
ガチャガチャ


玄関で鍵が開く音がした。
鍵開けてるって言う事は亜美だ。

早く助けて亜美・・・


「心ー大丈夫?」

「・・・お邪魔します」


・・・・・え?お邪魔します?

⏰:10/07/12 23:56 📱:PC 🆔:☆☆☆


#75 [ゅぃ]
今日の更新はここまでです><

⏰:10/07/12 23:57 📱:PC 🆔:☆☆☆


#76 [観客さん]
ほーうーちー

⏰:10/07/26 22:33 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#77 [ゅぃ]
>>76さん

最近全く更新できなくて本当にすいません・・・
なかなか書く時間が見つからなくて、
こんなにも時間が経ってしまいました。

この小説を読んで下さっている方々、申し訳ありません。

これからも頑張って書いていきたいと思っているので、
宜しくお願いします!

⏰:10/07/29 23:55 📱:PC 🆔:☆☆☆


#78 [ゅぃ]
コンコン

ドアをノックする音。
・・・・・亜美?

ガチャ

ドアが開いて、あたしの目の前にいたのは・・・・

「・・・・・おいっ!!大丈夫か!!!??」


・・・・・翔輝だった。

⏰:10/07/29 23:57 📱:PC 🆔:☆☆☆


#79 [ゅぃ]
翔輝はあたしを見るなり、すぐに駆け寄ってきた。

「どっか痛いか!?」

「・・・・ん、平気だよ」
一瞬、翔輝が目の前にいた衝撃でさっきの気分の悪さを消せたけど、でもやっぱり平気じゃなかったみたい。

「・・・・・・・ぅぅ」

「・・・おい、やっぱりどこか痛いのか?電話で話してた時にどこか打ったのか?」

翔輝はあたしを覗き込み、すごく心配してくれている。

やだよ。こんなヒドイ顔。見ないで。

⏰:10/07/30 00:00 📱:PC 🆔:☆☆☆


#80 [ゅぃ]
ずっとうつむいているあたし。
そのあたしを、翔輝はきっと不安げな顔で見つめているんだ。


「どうしたのー?」
そこへ亜美があたしの部屋へと入ってきた。

「なんか・・・ずっと下向いてて、やっぱりどこか痛いのか?」
翔輝は再びあたしに問いかける。


「・・・・・・きもちわるぃ」

⏰:10/07/30 00:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


#81 [ゅぃ]
小さな声で言ったあたし。

「・・・・立てるか?」

「・・・・・え」

「気持ち悪いんだろ?・・・便所行くぞ?」
そう言ってあたしの肩に手を回した翔輝。

「亜美、便所どこ?」

「こっちだよ・・・心大丈夫?」

「・・・・うん」
あたしは翔輝に立たされ、支えられたままトイレへと向かった。

⏰:10/07/30 00:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#82 [ゅぃ]
「吐いたら楽になるから。な?」
トイレに入り、あたしを座らせると翔輝はあたしの後ろから、あたしの背中をさすりだした。


気持ち悪い。すっごく気持ち悪い。
・・・だけど、好きな人の前で汚物を見せる事なんて、あたしにはとてもできない。

変わらず背中をさすり続ける翔輝。

⏰:10/07/30 00:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#83 [ゅぃ]
こんなにあたしに良くしてくれている翔輝だけど、どうしても無理だ。
・・・吐いている姿なんて絶対見られたくない。



「・・・ぁみ・・・呼んで」

「・・・亜美?」

聞き返す翔輝の言葉に、あたしは小さく頷いた。

「ちょっと、亜美」
翔輝はトイレのドアから顔を出し、亜美を呼んだ。

⏰:10/07/30 00:14 📱:PC 🆔:☆☆☆


#84 [ゅぃ]
「あー・・・翔輝ちょっとさ、出てて?」

「え?・・・あー・・・おう」

そう言うと翔輝はトイレから離れていった。

「・・・・・心大丈夫?見られたくなんてないよね。」

「ん、ごめん」

「いいから」

あたしの背中をさすってくれる亜美。


「・・ッ・・・うッ・・・・ハァ・・・・」

⏰:10/07/30 00:17 📱:PC 🆔:☆☆☆


#85 [ゅぃ]
あたしは翔輝に声が聞かれないように、ひたすら声を抑えていた。




「・・・はぁ・・・・はぁ・・・」

「大丈夫?もう気持ち悪くない?」

「ん、楽になった・・・」

「そっか。ベッドで寝ときな?お腹空いたでしょ」

「うん」

⏰:10/07/30 00:22 📱:PC 🆔:☆☆☆


#86 [ゅぃ]
あたしが部屋へ戻る時、翔輝の姿はもうなかった。

帰ったのかな?
もう一度休んでから、連絡しよう。
あたしはそう思い、ベッドの中へと潜り込んだ。






ガサガサ

「・・・・?ん〜」

⏰:10/07/30 00:23 📱:PC 🆔:☆☆☆


#87 [ゅぃ]
何かの物音で目が覚めたあたし。

「あ、起きたか?」
あたしの隣には、翔輝がいた。

「え」

「ゼリーとか・・・食えるか?腹減ったろ?」

「食べれる。ありがとう・・・」
ふと翔輝の側に目をやると、コンビニの袋が置いてあって・・・その中にはジュースやゼリーがたくさん入っていた。

「どれにする?」

そう言って袋の中からたくさんゼリーを出す翔輝。

⏰:10/07/30 00:26 📱:PC 🆔:☆☆☆


#88 [ゅぃ]
数えてみると、1、2,3,4,5,・・・・10。

「何でそんなにたくさんあるの?」
思わず聞いた。

「どんなの好きか全然分かんなくてさ・・・こんだけ買っときゃどれか好きなのあるかなって」

・・・・・嬉しかった。

「・・・・ありがとう」

「うん。何味が好き?」

「・・・コレがいい。」

⏰:10/07/30 00:30 📱:PC 🆔:☆☆☆


#89 [ゅぃ]
「オレンジ?」

「うん」

「ちょっと待てよ」
そう言うとゼリーの袋を開けて、スプーンを渡してくれた。

「はい。残りは冷蔵庫入れとけよ?」

「え、コレ全部?」

「そうだよ。」

「いいよこんなに」

「いいから。気にすんな」

⏰:10/07/30 00:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#90 [ゅぃ]
すいません今日の更新ここまでです;;
いつも更新少なくてすいません><

⏰:10/07/30 00:36 📱:PC 🆔:☆☆☆


#91 [ゅぃ]
少し更新します☆

⏰:10/08/04 23:02 📱:PC 🆔:☆☆☆


#92 [ゅぃ]


翔輝はどうしてこんなに優しいんだろう。


「うまいか?」
ゼリーを食べるあたしを見ながら、翔輝が言った。

「うん。おいしい」

そう答えると、翔輝は優しく微笑んだ。


きゅん・・・・・

あたしは、翔輝の笑顔が好き。

⏰:10/08/04 23:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#93 [ゅぃ]
「・・・じゃ、俺はそろそろ帰るな」


あたしがゼリーを食べていると、突然翔輝が言った。

「あ、・・・帰る・・・?」

「おう。」


・・・・・もう少し一緒にいたい。なんて、言えるわけがない。
絶対に言えないよ。

「そこまで送るっ」

「大丈夫だよ。ちゃんと寝とけ?」

「もう平気っ!ゼリー食べたら治ったからっ」

⏰:10/08/04 23:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#94 [ゅぃ]
わざわざお見舞いにきてくれて、こんなにたくさんゼリーやジュースを買ってきてくれて・・・心配してくれて、見送りに行かなきゃ気が済まない。


翔輝の言葉も無視して、あたしはベッドから起き上がった。
本当に、さっきまでの吐き気やだるさは随分と収まっていた。

「本当に大丈夫かよ?」

「大丈夫大丈夫!」
そう答えると、翔輝はもう一度微笑んで、
「よかった」そう言った。

⏰:10/08/04 23:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#95 [ゅぃ]
それから二人で部屋を出て、一緒にエレベーターに乗ってマンションの外まで出た。

「車できたんだよね?」

「そーだよ」

「どこに停めてるの?」

「もう少しいったとこ」

「そっか!」

「・・・・もう、ここでいーよ?」
マンションの入り口で、翔輝がそう言った。

⏰:10/08/04 23:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#96 [ゅぃ]
時間がないので今日の更新はここまでです・・・
ごめんなさい><

⏰:10/08/04 23:29 📱:PC 🆔:☆☆☆


#97 [ゅぃ]
少し更新します!

⏰:10/08/11 19:52 📱:PC 🆔:☆☆☆


#98 [ゅぃ]
「送ってくよ?」

「いいよ。もうここで」

「もう本当に大丈夫だよ?」

あたしがそう言うと、翔輝はあたしを一度見て、着ていた上着を脱ぎだした。

そして、「これ着てろ。」そう言って、あたしに上着を着させた。

「え・・・」

「そんな薄着じゃまた具合悪くなるから。」

「・・・ありがと」

⏰:10/08/11 19:55 📱:PC 🆔:☆☆☆


#99 [ゅぃ]
「ちゃんと前しめて」

「・・・うん」


翔輝が貸してくれた上着は、前にあたしが酔っぱらっちゃった時に貸してくれた上着と一緒だった。


車が停めてある駐車場に向かう途中、特に何か話すわけでもなくて、駐車場に着くと「ありがとな」翔輝がそう言った。

⏰:10/08/11 20:00 📱:PC 🆔:☆☆☆


#100 [ゅぃ]
「あ、上着っ・・・」

「いーよ。俺もうこのまま家帰るし。いつでもいーから」

「ありがとう・・・ごめんね。」

「なんで謝るんだよ(笑)」

真面目な顔をするあたしに対して、翔輝は笑いながら、運転席のドアを開けて、車に乗った。


ブロロロロロロ・・・・翔輝が車のエンジンをかけた。

⏰:10/08/11 20:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#101 [ゅぃ]
ウィーンと、運転席の窓が開く。

「・・・だって寒いじゃん・・・」

「全然平気。」
車の窓右手を掛けながら、翔輝はそう言った。


「・・・・・じゃあな。・・・部屋、ついたらメールしろよ?」

「え?」

「ちゃんと帰れたか心配すんだろ?」

「わかった!翔輝も気を付けてね」

「おう。じゃーな?」

「バイバイっ」

⏰:10/08/11 20:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


#102 [ゅぃ]
そうして翔輝の車は発車した。

翔輝はあたしの横を通り過ぎるとき、手を挙げてクラクションを鳴らして帰って行った。

あたしは翔輝の車が見えなくなるまでずっと見送っていた。


「・・・・・さむ」

季節はまだ冬。雪はすっかり溶けたけど、まだまだコートが必要な寒さ。

・・・・・・近くには桜の木がある。
春はもう少しだなぁ・・・そんな事を思いながら部屋に向かった。

⏰:10/08/11 20:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#103 [ゅぃ]
・・・・カチ

部屋に戻るとあたしはすぐに携帯を手にした。
「部屋ついたよ。今日はほんとにありがとう。もうすっかり治ったよ。翔輝も体に気を付けてね。」

送信。


あたしは翔輝から借りた上着をハンガーにかけようと思い、上着を手にとった。
持っている上着と、あたしの着ている服から翔輝の匂いがする。
・・・・・・・翔輝の匂いだ。

⏰:10/08/12 00:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#104 [ゅぃ]
あたしはぼーっとその匂いに浸っていた。


〜♪

「っびっくりしたぁ・・・」
突然携帯が鳴った。


さっきのあたしって、ちょっとヤバイよね?
変態みたいだったよ・・・。

携帯を開いて確認すると新着メール。
相手は翔輝だった。

⏰:10/08/12 00:46 📱:PC 🆔:☆☆☆


#105 [ゅぃ]
「よかった。無理しないでゆっくり休んどけよ?俺は大丈夫だよ。おやすみ」

きゅん・・・・

メールにまでときめくあたしって、おかしくないよね?
翔輝の色んなトコに一々ときめいてる。

あーあたしって恋してるんだな。って凄い実感する。


恋ってこんなだったんだよね。
・・・・あたし、ちゃんと恋できてる。

⏰:10/08/12 00:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#106 [ゅぃ]
もう恋なんてできないと思ってたのに。
会う度にもっと翔輝のこと好きになる。


初めの頃は警戒してたのに、翔輝はいい人なんだ。って分かってから、全然怖くないって思うようになった。



あたしはもう大丈夫。


大丈夫なんだ・・・。

⏰:10/08/12 00:53 📱:PC 🆔:☆☆☆


#107 [ゅぃ]
キリがいいので今日はここまでです!

⏰:10/08/12 00:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#108 [ゅぃ]
〜翔輝side〜

⏰:10/08/21 00:21 📱:PC 🆔:☆☆☆


#109 [ゅぃ]


昔の俺って、女に本気で惚れた事なんてなかった。
付き合っても、せいぜい1ヶ月で別れたり、3日で別れたことだってある。


だから、女の愛し方なんて知らなかったんだ。

⏰:10/08/23 17:32 📱:PC 🆔:☆☆☆


#110 [ゅぃ]
数年前・・・・・・。




「翔輝〜っ!」

「なぁー今日カラオケいこーぜっ」

「わりい、今日先約あるんだわ」

「・・・・ずりー。ずりーよお前!また冬本先輩だろ!?」

そう言って俺に向かって喚く友達。
高校に入学してクラスにも馴染んできた頃だ。

⏰:10/08/23 17:35 📱:PC 🆔:☆☆☆


#111 [ゅぃ]
「お前な〜、隣のクラスの子泣かしたんだろ?」

「・・・泣かせてない」

「おっなんだその顔?泣かせてんじゃねーか!」

「だから違うっつーの!」


当時の俺。
正直言って、めちゃくちゃ軽かった。

⏰:10/08/23 17:38 📱:PC 🆔:☆☆☆


#112 [ゅぃ]
・・・・男だから溜まるわけで、そりゃ誘われたら断るわけにはいかねーじゃん。

俺に近付いてくる女は、はっきり言って軽そうな女。
「翔輝ぃ〜〜」って甘ったるい声で呼んでくる。

かわいこぶってるって、そんなのは分かってるけどやっぱ断れねぇ。

⏰:10/08/23 17:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#113 [ゅぃ]
「一回でいいからって言われて、いきなり泣かれても意味わかんねぇよ・・・」

「見境ねぇな・・・・」

〜♪
教室でギャーギャー言い合っていると俺の携帯が鳴った。

「・・・もしもし?」

「ねぇ翔輝。・・・まだこないの?」
相手は冬本先輩。

チラっと奴らに目を向けると何とも言えない顔で俺をガン見。

⏰:10/08/23 17:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#114 [ゅぃ]
「・・・・・今から行くよ」

「早くきてね?」

ピ。電話を切った。


「・・・やい色男。」

「んだよ・・・」

「うらやましい!!!」
・・・いきなり叫ばれても。

「寂しい俺らはカラオケでも行きますよーだ」

⏰:10/08/23 17:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#115 [ゅぃ]
「まぁ、これたら翔輝もこいや」

「おー、また連絡するわ」

「「じゃあなーっ!!」」
そう言って教室から出て行った。


よし、行くか。

⏰:10/08/23 17:45 📱:PC 🆔:☆☆☆


#116 [ゅぃ]
冬本先輩。俺の一個上。

入学してから一人で授業サボってた日に、いきなり話し掛けられてそっから会う度に話すようになった。

俺と冬本先輩は・・・・・身体の関係。


「せーんぱい」

⏰:10/08/23 17:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#117 [ゅぃ]
いつもの屋上。柱の日陰になっている所で、先輩はいつも座ってる。

「おそいよー。放課後すぐにねって言ったじゃん」
俺を見上げて言う先輩。

「ごめんごめん」
先輩に近付く俺。

「もぉー・・・・」

⏰:10/08/23 17:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#118 [ゅぃ]
甘えた声を出しながら先輩は俺の首に手を回す。

「遅刻したから、今日はすごいのして?」

「すごいのって・・・・?」

「・・・この前みたいに・・・・・あっ」
先輩の首筋に下を這わせる。

それだけで感じて声を漏らす先輩。

⏰:10/08/23 17:52 📱:PC 🆔:☆☆☆


#119 [ゅぃ]
「しょ・・・・き、・・・っ」

俺はゆっくりと先輩のブラウスのボタンを開けた。
プチ・・・・プチ。

あっという間に全開になった先輩の胸元。
俺は首筋から胸に向かって、ゆっくり下を這わせていく。


「んっ焦らさないで・・・・・」

⏰:10/08/23 17:55 📱:PC 🆔:☆☆☆


#120 [ゅぃ]
「でも先輩、感じてんじゃん?」

そう言って俺は、先輩を押し倒した。
パチっ
先輩のブラを外す。そして俺はブラを勢いよく上に持ち上げた。


「あっ・・・・・!」
先輩の突起を口に含むと、先輩はビクッと跳ね上がった。

⏰:10/08/23 17:57 📱:PC 🆔:☆☆☆


#121 [ゅぃ]
「・・・っ・・・・・ん!あ」

・・・先輩は、はっきり言ってすげー感度がいい。
ついでに言うと胸もでかいし、身体も華奢だ。

興奮しない男なんているか?


「先輩。そろそろ濡れてきたんじゃねえの?」
俺はゆっくり・・・先輩の太ももを撫でた。

⏰:10/08/23 23:21 📱:PC 🆔:☆☆☆


#122 [ゅぃ]
それだけでピクピクと身体を引きつらせる。

太ももから段々と上へ・・・先輩の秘部へと手を移動させる。
俺は下着の上から先輩の秘部をなぞった。

「・・・うわ、先輩濡れすぎ」

「だって・・・」

「だって何?」
じっと先輩の目をみつめる。

⏰:10/08/23 23:26 📱:PC 🆔:☆☆☆


#123 [ゅぃ]
先輩の火照った頬が、さらに赤くなる。
すごいのして。とか言うわりに照れたりする。
先輩って、実はかわいいとこあったりする。

「だって、・・・・・気持ちよかったから」

・・・・そんな顔されたら、もっといじめてやりたい。もっと鳴かせてやりたい。・・・って思う。


そう思う俺って、自分でもドSだと思う。

⏰:10/08/23 23:30 📱:PC 🆔:☆☆☆


#124 [ゅぃ]
俺は自分のネクタイをほどいた。

・・・そして、先輩の両手を頭の上でネクタイで縛って、先輩が動けないように拘束した。

「ちょ・・・翔輝?」

「拘束プレイ。・・・・先輩、興奮しない?」
俺は意地悪く笑って見せた。

「・・・・・・・する」


・・・あー、俺もそろそろやばいな。

⏰:10/08/23 23:33 📱:PC 🆔:☆☆☆


#125 [ゅぃ]
俺は先輩のスカートの中に手を入れて、先輩の下着を下まで思い切りずらした。


クチュ・・・・・
先輩の秘部を触ってみると、すげぇ濡れててやらしい音が聞こえる。

「先輩、聞こえる?」

「んっ・・・早く入れてぇ・・・・・」

クチュクチュ・・・・

⏰:10/08/23 23:36 📱:PC 🆔:☆☆☆


#126 [ゅぃ]
「ぁぁ・・・・・っ」

一本・・・・二本・・・ゆっくりと指を増やしていく。
指が増える度に先輩は気持ちよさそうに顔を歪める。

両手を頭の上で拘束されていて、制服がはだけている先輩。
ずれたブラから覗いているのは、先輩のツンと立っている突起。

俺は先輩の突起を、もう一度口に含んだ。

⏰:10/08/23 23:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#127 [ゅぃ]
「んっ!ぁ、・・・・やぁっ・・・」

二点攻めすると先輩はさらに激しく鳴く。


もう限界な俺は、早く先輩の中に入りたい・・・そう思って一度先輩の中から指を抜き、ベルトに手をかけた。


カチャカチャ・・・・・

⏰:10/08/23 23:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#128 [ゅぃ]
「・・・・・っ・・・・はぁ・・・」
息を切らしている先輩。

「先輩、そんな気持ちよかった?」

「う・・・・ん」
すでに疲れ切っている先輩は力無く答える。

ベルトを外し、俺はズボンとパンツをずらした。
・・・ズボンの右側のポケットからゴムを取り出す。


いくらセックス好きでも、子供ができるのはマジ困る。

⏰:10/08/23 23:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#129 [ゅぃ]
俺は素早くゴムをつけて、再び先輩の上に跨った。

「先輩、・・・いれるよ?」

「んっ、きて?」

グッ
先輩の濡れているアソコは俺をすんなりと受け入れた。

「先輩の中きつすぎ」

「あぁ・・・おっきぃ・・・っ」

⏰:10/08/23 23:51 📱:PC 🆔:☆☆☆


#130 [ゅぃ]
俺はゆっくりと腰を動かす。

「あっ・・あっ!・・・・・ぁんっ」
さっきよりもずっと声を出している先輩。

「やばいっよぉ・・・・もっと突いて・・奥まで・・・・」
そんなエロい顔で、格好で、目見つめられて言われたらさすがにやべぇ。

俺は腰の振りにスピードをつけていく。

⏰:10/08/23 23:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#131 [ゅぃ]
「・・・・っ・・・・はぁ・・・」

「んっあぁあ・・・・ッ」

「ッやっべ。先輩きつすぎだからイキそうになったじゃん」

「あったし・・・・もおイキそう・・・・んんっ」

「・・・・・・イけよ」

パンパンパン・・・
俺は勢いよく先輩に腰を打ち付けた。

⏰:10/08/23 23:57 📱:PC 🆔:☆☆☆


#132 [ゅぃ]
「あっイく・・・・!!」

そう言って先輩はぐったりと果てた。

先輩の締め付けでもう少しでイキそうになった俺は、ラストスパートをかけて、これでもかってくらい腰を打ち付けた。

更に襲いかかってくる先輩の締め付けで、俺もイった。


「「・・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・」」

⏰:10/08/23 23:59 📱:PC 🆔:☆☆☆


#133 [ゅぃ]
俺はぐったりとしている先輩からモノを抜いて、後片づけを始めた。

「先輩。今日の気持ち良かった?」

「う・・・ん。・・・・・・」
返事をしてそのまま先輩は何も言わずに目をつぶった。



「スー・・・・・・」
小さな寝息が聞こえてくる。

⏰:10/08/24 00:01 📱:PC 🆔:☆☆☆


#134 [ゅぃ]
あーあ。先輩寝ちゃったよ。

「ったく・・・仕方ねぇーな」
俺は先輩の両手を解放して、先輩の乱れた格好を直した。


先輩と俺の鞄を肩から提げて、俺は先輩を抱き上げた。

「っよし・・・・・」

⏰:10/08/24 00:02 📱:PC 🆔:☆☆☆


#135 [ゅぃ]
俺は先輩を抱えながら、ゆっくりと階段を降りて行った。

俺の腕の中にいる先輩は、気持ちよさそうに寝息を立てて眠っている。
先輩って、たまに見せる表情とか大人だけど、子供っぽいとこの方が多い。


精神年齢とか、俺より下っぽいな。(笑)

⏰:10/08/24 00:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


#136 [ゅぃ]


ガラガラ・・・・・

ついた先は保健室。中に先生はいない。
放課後のこの時間帯は大体いつも職員会議だったりする。


「・・・・っしょ・・・」
俺はベッドに先輩を寝かせた。
ベッドの下に先輩の荷物を置いて、しばらく先輩の寝顔を見てた。

⏰:10/08/24 00:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#137 [ゅぃ]
・・・・・先輩と俺は身体の関係。セフレ。
それ以上の何ものでもない。

身体の相性がいい俺たち。

もしこれから先、先輩に彼氏ができたとしたら、俺はどう思うんだろう。
もしくは俺に彼女ができたとしたら、先輩はどう思うんだろう?

この関係続けたいとか・・・、思うのか?

⏰:10/08/24 00:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#138 [ゅぃ]
そんなことを考えながら、俺はゆっくりと保健室を後にした。


あー・・・カラオケか。
どこだっけな。

俺は携帯を取り出した。
画面には新着メール2件。


誰だ?そう思いメールを開いてみる。

⏰:10/08/24 00:14 📱:PC 🆔:☆☆☆


#139 [ゅぃ]
一件目、龍。
「カラオケ、『SLOW』だから。2階の左の角部屋な。」


二件目、橘。
「会いたい。」


・・・・・・あー、もうどうしろっつんだよ。

重い足取りで俺は下駄箱まで向かった。

⏰:10/08/24 00:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#140 [ゅぃ]
龍。俺の連れ。龍とは俺らが小学校の頃からの付き合い。
クラスも一緒で、一番一緒にいる時間が長い。

親友ってやつだな。



橘。・・・放課後教室で言ってた、・・・「俺が泣かせた女」。
橘は中学も一緒だったらしいけど、俺は橘の事なんて全然知らなかった。

高校に入ってから、俺のこと昔から好き。とか噂流れてて。

⏰:10/08/24 00:25 📱:PC 🆔:☆☆☆


#141 [ゅぃ]
片思い3年目。とか言ってるみたいで。

友達伝えに俺のアドレス教えてもらったらしくて、まぁ好かれて嫌な思いする事って滅多にないし・・・・。

学校でも挨拶とかする仲になってきた頃。
ある日いきなり「今からちょっと会いたい」って言われて、断る理由もなかったし、俺は橘に会いに行った。

⏰:10/08/24 00:29 📱:PC 🆔:☆☆☆


#142 [ゅぃ]
学校以外で直接話すのは初めてだった。

「ごめんね、夜に呼び出したりして」

「別に、暇だったし」

橘はチャラチャラした軽い奴じゃなくて、一言で言うと清楚系。
大人しそうな感じの女だなって思ってた。



・・・・・だから、その言葉を言われた時はさすがにびっくりした。

⏰:10/08/24 00:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#143 [ゅぃ]
「翔輝君・・・・・・あたしの事抱いてほしいの」


・・・・・・・は?・・・抱いてほしい?

「・・・え、何言ってんだよいきなり・・・」

「一回でいいの・・・・・翔輝君が女の子と遊んでるっていうのあたし知ってて・・・・でも、翔輝君のことすきだから、・・・一回でいいからあたしとしてほしい・・・・」

そう言って顔を真っ赤にして俯いた橘。

⏰:10/08/24 00:33 📱:PC 🆔:☆☆☆


#144 [ゅぃ]
「・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・」

お互い何も言わない。

・・・けど。健全な男子高校生がセックスしたくないって思うか?
ましてや女の子から誘ってくるなんて。
そこら辺にいるチャラチャラした女じゃなくて、こんな物静かそうな女の子が。

⏰:10/08/24 00:36 📱:PC 🆔:☆☆☆


#145 [ゅぃ]
「・・・・いーのか?」

「え・・・・えぇ!?」
きょとんとした顔から一変して、橘はもの凄い驚いた顔になった。

「・・・・やめとくか・・・?」

「ううん!!」
思い切り首を横に振る橘。

なんか、こいつギャップあるな。

⏰:10/08/24 00:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#146 [ゅぃ]
「・・・・あたし、引かれるの覚悟で来てたから・・・・あの、すごいびっくりして・・・・」

いや。びっくりしたのはこっちだっつーの。

「あのさ、何で俺なわけ?」

「へ?」

「何で俺みたいな奴、わざわざ選ぶわけ?」

俺がそう問いかけると、橘は黒くて大きな瞳を俺に向けて答えた。

⏰:10/08/24 00:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#147 [ゅぃ]
「あたし・・・・えっと。・・・・・噂、知ってるよね?」

「知ってるよ」

「・・・中学の時からね、翔輝君の事好きなの。ずっと」

「うん・・・・」

「気になりだしたの、中2の頃からで・・・友達の好きな人見に行こう。ってなって、違うクラスへ遊びに行ったんだぁ。・・・そこで翔輝君見て、前から名前とかは知ってたけど、笑顔とか・・・楽しそうに笑う人だなぁ。って思っててね・・・・」

⏰:10/08/24 00:45 📱:PC 🆔:☆☆☆


#148 [ゅぃ]
「何か目離せなくなっちゃって、そしたら次移動教室だからってみんなが教室出る時・・・翔輝君あたしにぶつかったんだ。」


・・・・・・覚えてねぇよ。


「肩ぶつかったときに翔輝君が「わりぃ。大丈夫か?ごめんな?」って言って・・・・何かこの人すごくいいな。って思ってて・・・それからずっと好きだった。」

そこまで言うと、橘はまた俯いた。

⏰:10/08/24 00:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#149 [ゅぃ]
「・・・わりぃ。俺全く覚えてねぇ」

「ううん、当然だよ。・・・・引いた・・・よね?」

「・・・・何で?」

「だって中学の時からずっと翔輝君の事見てて・・・あたしなんかストーカーみたいだし・・・・・」

「・・・別に・・、そんなことねぇよ」
俺がそう言うと橘は俺を勢いよく見上げた。

⏰:10/08/24 00:51 📱:PC 🆔:☆☆☆


#150 [ゅぃ]
「ほんと?・・・・よかった・・・・」
そう言って笑顔になる橘。

なんか、ふわふわした奴だな・・・そう思った。



「「・・・・・・・・・・・」」

橘が喋ったあと、また静かになる二人の空気。

⏰:10/08/24 00:53 📱:PC 🆔:☆☆☆


#151 [ゅぃ]
今日はここまでです><

⏰:10/08/24 00:53 📱:PC 🆔:☆☆☆


#152 [ゅぃ]
ぶっちゃけ言うと・・・・最近先輩とも会ってなくて、俺は結構溜まってた。

自動的に性欲が溜まる男って・・・辛いよな。


「・・・・・お前、処女?」

「えっ・・えっと・・・・・・ぅん・・・・」

・・・マジかよ。
つーかよく言えたと思う。抱いてほしい。なんて。

⏰:10/08/28 23:18 📱:PC 🆔:☆☆☆


#153 [ゅぃ]
正直言って、処女ってめんどくさい。

よく女って、初めては大好きな人で、とか、シチュエーションとか雰囲気はこんなのが良くて、とか言ってるじゃん。

前に処女の女抱いた事あって、痛い痛いって言ってムードもクソもなかったつーか、まぁ俺は全然本気じゃなかったんだけど。

⏰:10/08/28 23:22 📱:PC 🆔:☆☆☆


#154 [ゅぃ]
だからめんどくせぇんだけど・・・・その時結構溜まってた俺はもうどうでもいいや。って思って・・・、
「・・・・・・うち・・・あそこにあるんだけど・・・」
って言った橘の手を掴んで、俺は住宅街へ歩き出したんだ。

「・・・・・・・・」

黙ったまま俺に手を引かれて歩く橘。

・・・今断られても、やめられねぇかもな俺。

⏰:10/08/28 23:26 📱:PC 🆔:☆☆☆


#155 [ゅぃ]
「家・・・どこ?」

「あそこ・・・・」

橘に案内されて着いた家。
俺と橘はその家へと入った。

「・・・・家の人は?」

「いないんだ。仕事で」

「そうか。」

「えっと部屋・・・上なんだけど・・・」

⏰:10/08/28 23:27 📱:PC 🆔:☆☆☆


#156 [ゅぃ]
「・・・・マジでいーのか?」

「・・・・・うん」

俺たちは二階の部屋へと上がって行った。


このとき、あーいつぶりだろ。とか考えてたっけ。
確か最後に先輩と会ったの5日位前だったっけ・・・
このときの俺にとって、5日もヤってないのは結構辛かった。

⏰:10/08/28 23:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#157 [ゅぃ]
ガチャ

橘の部屋に入ると、いかにも女の部屋って雰囲気の部屋だった。

ドサッ
俺はなんの遠慮もなく、勢い良くベッドの上に座った。

橘は俺に背を向けたまま、ドアと向かい合ったままだ。
・・・・こんなんじゃいつになっても始まんねぇぞ・・・

⏰:10/08/28 23:33 📱:PC 🆔:☆☆☆


#158 [ゅぃ]
「おい」

「は、はいっ!」
いきなり俺に話し掛けられて、橘の身体はビクっと飛び跳ねた。

「・・・こっちこいよ?」

「・・・・・う、うん・・・・」
ゆっくりゆっくり俺に近付く橘。

「早く」

⏰:10/08/28 23:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#159 [ゅぃ]
俺と橘の距離が縮まってきた。

緊張した橘の顔がだんだんと近くなってきて、俺たちはあと30センチ位の距離だった。

「・・・もっとこっち」
低い声で言う俺。

「えっ・・・」
グイっと橘の腕を引っ張って・・・・俺はキスした。

⏰:10/08/28 23:36 📱:PC 🆔:☆☆☆


#160 [ゅぃ]
「・・・・・っ」

橘は俺のキスに必死で答えている。
何の遠慮もなく口に舌を入れる。戸惑いながらも舌を絡める。


ドサっ

・・・・俺はベッドに橘を押し倒した。

顔を真っ赤に染めている橘の目は、少し潤んでた。

⏰:10/08/28 23:38 📱:PC 🆔:☆☆☆


#161 [ゅぃ]
今日はここまでです。

⏰:10/08/28 23:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#162 [我輩は匿名である]
応援してます
がんばってください

⏰:10/08/29 01:58 📱:840SH 🆔:☆☆☆


#163 [ゅぃ]
>>162さん
ありがとうございます!!

まだまだ頑張って書いていきます☆

少し更新です!

⏰:10/09/04 22:52 📱:PC 🆔:☆☆☆


#164 [ゅぃ]
俺は手を橘の胸に移動させた。

服の上から胸を揉む。
最初は優しく。段々と強弱をつけるようにした。

橘はどこかぎこちなくて、たまに身体がビクビクしてた。


「・・・・・・こんな事すんの、初めて?」
俺は橘の耳元で囁いた。

⏰:10/09/04 22:55 📱:PC 🆔:☆☆☆


#165 [ゅぃ]
「・・・・・・ッ」

ふるふると首を横に振る橘。

「じゃー・・・これは?」

スルっ・・と、俺は橘のスカートの中に手を入れた。
太ももを這って俺の手は橘のアソコへと近付いていく。

・・・・・下着の上からアソコに触れた。

ビクッ
すぐに反応する橘。

⏰:10/09/04 22:57 📱:PC 🆔:☆☆☆


#166 [ゅぃ]
「初めて?」

顔を覗き込んで聞いた。
ゆっくりと頷く橘。


・・・俺は撫でるようにアソコを刺激する。
円を描くように触ったり、割れ目に沿って触ったり。

橘はだんだんと濡れてきていた。

⏰:10/09/04 23:01 📱:PC 🆔:☆☆☆


#167 [ゅぃ]
俺はパンツに手をかけて、スルっとパンツを脱がせた。

「・・・・・えッ・・・!」

「・・・・・ここに指入れるって、知ってるよな?」

「・・・・ぅん・・・・」

真っ赤な顔。
すっげぇ恥ずかしそうな顔してる。


クチュ・・・・
俺は橘の中に中指を入れた。

⏰:10/09/04 23:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#168 [ゅぃ]
「ひゃ・・・・ッ」

「痛いか?」

「・・・・ううん・・・痛くない」


クチュクチュ・・・・俺はゆっくりゆっくり、橘の中で指を動かす。


だんだん濡れてきたな・・・・。

⏰:10/09/04 23:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#169 [ゅぃ]
指を出し入れする。

クチュッ・・・・だんだんといやらしい音が聞こえてくるようになった。

「・・・・聞こえるか?」

「・・・・ッえ・・・・・」

クチュ・・・ッ・・・クチュ・・・

「ココ、すげぇ濡れてるよ」

「・・・・・ッ」
恥ずかしそうに顔を背ける橘。

「・・・気持ちいーか?」

⏰:10/09/04 23:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#170 [ゅぃ]
クチュ・・・・

「やッ・・・!わっかんない・・・」


・・・鳴かせる。ぜってぇ鳴かせる。
やっぱドSだな。俺。


指を二本に増やして橘の中をかき回してやった。
さっきよりも漏れる音。

⏰:10/09/04 23:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#171 [ゅぃ]
「・・・ッふ・・・ゃあ・・・ッ」

次第に声を漏らすようになった橘。

「ココまじやべーんだけど。・・・・気持ちよくない?」

「ン!・・・・なんっか・・変な感じ・・・あっ」

「感じてんじゃん」

俺は激しく指を出し入れさせた。

・・・そろそろだな。

⏰:10/09/04 23:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#172 [ゅぃ]
すっかり大きくなった俺のモノ。

あーやべーな。
なんて思いながら俺はゆっくりとズボンをおろした。



「・・・・・・いれるぞ?」

「・・・・ハァ・・・ぅ・・ん・・・・」

グっ
俺はゆっくり橘の中に入っていった。

⏰:10/09/04 23:20 📱:PC 🆔:☆☆☆


#173 [ゅぃ]
「・・・キッツ・・・・」

「・・・ぃたい・・・・」

「待って・・・すぐ大丈夫になるから・・・」

俺はゆっくりモノを出し入れさせた。
俺が動く度にグチュ・・グチュと結合部からは音が聞こえる。

「・・ハァ・・・っ・痛いか?」

「もっ・・痛くない・・・・っ」

その言葉を聞いて、俺は腰の振りにスピードをつけた。

⏰:10/09/04 23:24 📱:PC 🆔:☆☆☆


#174 [ゅぃ]
「あっ・・・ん・・・っ」

「・・・・ッ・・・・ハァっ」

グチュ・・グチュ・・・。

・・・あーやべぇな。
つーか俺って、いっつも着衣エッチじゃん・・・つーか制服エッチ?


「・・・・!んっあぁ・・・っ」

・・・・もっと鳴けよ。

⏰:10/09/04 23:27 📱:PC 🆔:☆☆☆


#175 [ゅぃ]
俺は腰を思い切り打ち付けた。

「・・・・あ・・・!!」

「・・・イク!・・・・ッ」

橘の締め付けで俺はイッた。

「・・・・はぁ・・・」
未だに顔を真っ赤にして、息を切らしている橘。


・・・・処女、奪っちまったな・・・・。
そんなことを考えながら俺は後始末を始めた。

⏰:10/09/04 23:33 📱:PC 🆔:☆☆☆


#176 [ゅぃ]


「・・・・・じゃー、俺そろそろ帰るわ」

ヤり終わった後、特に何か話すわけでもなくて、俺は素早く身支度を済ませて、橘にそう言った。

「あっ・・・えっと、お願い聞いてくれてありがとう・・・っ」

「や、いーよ。」
つーか、本当によかったのか?こいつは・・・

「ほんとにありがとう・・・」

「・・・おう。じゃーな」
そう言って俺は橘の家から出て行った。

⏰:10/09/04 23:36 📱:PC 🆔:☆☆☆


#177 [ゅぃ]
・・・・・・そんな感じで、その日は普通に別れたんだ。

でも、次の日学校で、思いもしない事があった。



「はよーっす」

「おーっす♪翔輝〜っ」

いつも通り学校へ行って、授業受けて、(寝てるけど)サボったりして。

・・・・事が起きたのは昼休みだった。

⏰:10/09/04 23:41 📱:PC 🆔:☆☆☆


#178 [ゅぃ]
ガラッ

勢い良くドアを開けて入ってきた女。
・・・なんか意味わかんねーけど、怒った顔してツカツカと俺たちの方に歩いてくる。・・・つーか俺のとこに?


「ちょっと!矢吹!!」

いきなり俺に凄んでくるその女。

⏰:10/09/04 23:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#179 [ゅぃ]
「・・・なに?」

俺は素っ気なく返事した。
・・・あ、ちなみに俺の苗字って矢吹。

「なに?じゃないよ!!アンタね、なにカナコ泣かせてんのよ!」

「・・・・・カナコ?」

誰だ?カナコって・・・・

「最っ低!覚えてないわけ!?」

⏰:10/09/04 23:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#180 [ゅぃ]
罵声を俺に浴びせるその女。
・・・マジなんだよコイツ。段々腹立ってきた。

「まぁまぁ美保ちゃん!落ち着こうって!な?」
俺の友達がその女に止めに入る。

「うるさいなぁっ!矢吹に聞いてんの!」

「・・・なぁ、カナコって・・・・」

「橘カナコだよ!それ本気で言ってんのアンタ!?」

⏰:10/09/04 23:52 📱:PC 🆔:☆☆☆


#181 [ゅぃ]
あぁ。橘の事か・・・。って、カナコってゆーんだな。

「・・・・橘が、何?」

「・・・・何ってねぇ・・・!!」

「美保ちゃんっ!」

俺たちの前に現れたのは・・・橘だった。

「カナコ・・・」

「美保ちゃんいいの!翔輝君悪くないからっ・・・」

⏰:10/09/04 23:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#182 [ゅぃ]
「でも、やっぱコイツ最低だよ!?」

美保って女は俺を思いっきり指差してコイツ呼ばわりする。
・・・・マジ腹立ってきた。

「ううんっ翔輝君悪くないから・・・・」
橘は美保を宥めるように言った。

「・・・・・ハァ」
かったるそうに俺を見てため息をつく美保。

⏰:10/09/04 23:56 📱:PC 🆔:☆☆☆


#183 [ゅぃ]
「アンタ、その軽いのなんとかしなよ」

そう言ってスタスタを教室から出て行った。

「あの・・・・ごめんね。気にしないで・・・」
そう言って橘も美保の後を追いかけて教室を出て行った。


「「なんだったんだアレ・・・・」」
俺の周りにいる奴らは唖然としている。

「・・・・翔輝、今のコにも手出したのかよ?」

⏰:10/09/04 23:58 📱:PC 🆔:☆☆☆


#184 [ゅぃ]
今日はここまでです><

⏰:10/09/04 23:59 📱:PC 🆔:☆☆☆


#185 [我輩は匿名である]
頑張って!

⏰:10/09/09 17:45 📱:SH06A3 🆔:☆☆☆


#186 [ゅぃ]
>>185さん
ありがとうございます!!

頑張りますね♪

今から少し更新です><

⏰:10/09/10 23:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#187 [ゅぃ]
「・・・・・ぃや」

「・・・出したんだな」

「おい翔輝。説明してもらおーか?」


・・・・説明するっつっても。

俺は昨日の出来事を皆に話した。

・・・・・

「・・・・・・ごちそうさま。翔輝くん。」

⏰:10/09/10 23:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#188 [ゅぃ]
「いーよな。モテる男は苦労しなくてよ」

「・・・つーか!・・・俺美保ちゃんと初めて喋った!!」
いきなり何の話かと思えば、顔を明るくさせて言う俺のツレ。

「お前、あーゆーのがタイプだったのか・・・?」

「あ、こいつドMだから」

・・・・俺絶対無理かも。

「あーもー!!めんどくせぇなぁっ!俺、昼サボるから」
まじかったるくてやってらんねぇよ。

⏰:10/09/10 23:17 📱:PC 🆔:☆☆☆


#189 [ゅぃ]
「は!?おい、次体育だぞーっ」

「・・・もっとめんどくせぇ・・・・」

「なんだよ〜翔輝〜」


・・・あーなんかマジ。全部かったるい。
つーかねみーし。



「おい、翔輝」

⏰:10/09/10 23:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#190 [ゅぃ]
「・・・おー、龍」

誰かと思って後ろを振り向いたら、龍が立っていた。

「俺もサボるわ」

「いーのか?授業」

「だるいじゃん。体育。喜ぶのアイツらぐらいだって」

「だな」

⏰:10/09/10 23:22 📱:PC 🆔:☆☆☆


#191 [ゅぃ]
俺と龍は適当に喋りながら、非常階段まで向かった。

この学校は一年生は一階。二年生は二階。三年生は三階。
って分けられてあるんだけど、一階の校舎裏に授業サボってもバレにくい非常階段を見つけた。


授業めんどくせー日は、よくここで寝てたりする。

・・・俺が一番に見つけたんだけど、今じゃ皆のたまり場になってる。

⏰:10/09/10 23:26 📱:PC 🆔:☆☆☆


#192 [ゅぃ]
「あー・・・・ねみぃ」

あくび止まんね〜・・・・

「そんな遅くまでヤッてたのかよ」

「・・・別にそんなんじゃねぇよ。たまたま寝るのが遅かっただけだ」

「そーかよ。・・・あの子、橘。よっぽどお前の事気になってるっぽいぞ」

「・・・・橘ね・・・・」

ブーブー・・・・ブーブー・・・・・
非常階段に座り込んで龍と話していると、俺の携帯が震えた。

⏰:10/09/10 23:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#193 [ゅぃ]
誰だよ・・・・

カチ
携帯を開いてみると新着メールが1件。


「さっきはごめんね。嫌な思いしたよね。
何でもないから気にしないでください。」

「・・・・あ"ぁぁ〜〜〜・・・・」
思い出したら腹立ってきた!!

俺は頭をぐしゃぐしゃにした。

⏰:10/09/10 23:36 📱:PC 🆔:☆☆☆


#194 [ゅぃ]
「・・・・・どーした」

「なぁ・・・女ってめんどくさくねぇ?」

「あーさっきの子か」

「さっきの奴もそーだけど・・・なんつーか、物事を引っかき回すっつーか・・・余計な事するっつーか・・・」

今までの女だってそうだ。
俺が何か言う度にギャーギャー言いやがって。

⏰:10/09/10 23:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#195 [ゅぃ]
「まぁ・・・・お前が最近遊びすぎだってことだろ」

・・・言い返せねぇけど。

「男って・・・何でこんな風に生まれたんだろうな。めんどくせぇけど、女がいなきゃ生きていけねぇなんてさ」

龍がははっと笑いながら言った。

「お前は、最近どーなんだよ」
龍に聞く。

「あー・・・・まぁ、俺もぼちぼちな」

⏰:10/09/10 23:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#196 [ゅぃ]
「んだよ、それ」

「まー俺はいーじゃん?つーかお前は先輩がいるだろ。先輩にしとけって」

「・・・冬本先輩なー。」

「普通にいいんじゃねぇ?」

「・・・なんか先輩は、そうゆう風に見たことねぇからな・・・」

・・・・いや、見たことあんのか?わかんねー・・・

⏰:10/09/10 23:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#197 [ゅぃ]
今日はここまでです!

⏰:10/09/10 23:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#198 [ゅぃ]
少し更新します!

⏰:10/09/15 23:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#199 [ゅぃ]
「女なんて、いくらでもいるだろ?」


・・・このときの俺は本気でそう思ってた。


「まーな。」

「・・・・あー。めんどくせぇ。」

さっきの女・・・橘のこと。
思い出せば思い出す程すげぇイラついてきた。

んで女ってあんなに自己中でめんどくせぇんだ?

⏰:10/09/15 23:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#200 [ゅぃ]
「・・・・・・・・髪染める。」

「・・・どうしたいきなり。今の色いーじゃん」

「いや、染める。」

「どんなのにするんだ?」

「・・・・赤。」

「赤?かなり唐突じゃねぇか・・・」

⏰:10/09/15 23:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#201 [ゅぃ]
今思えば何で赤にしよう。
って思ったんだろう俺・・・。



その日の放課後。
俺は龍に髪を染めてもらうことになった。

やると決めたからには早速実行する俺。


「ただいま〜」
学校が終わって薬局で染め粉を買い、俺は龍と一緒に帰宅した。

⏰:10/09/15 23:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#202 [ゅぃ]
「おかえり、翔輝。龍君いらっしゃい」

玄関で出迎えたのはお袋だった。

「ただいま」

「おじゃましまーす」

お袋は20の時に俺を産んだ。
俺は長男で、兄弟が3人いる。
一人目は俺より3つ下の弟。もう一人が4つ下の妹。そしてもう一人が俺より14つも離れた妹。

⏰:10/09/15 23:24 📱:PC 🆔:☆☆☆


#203 [ゅぃ]
次男の翔司。長女の由羽。次女の美羽。
それから親父とお袋と俺。

近所では仲の良い家族。って言われてて有名だったりする。


「龍君、今日ご飯食べてかない?」

「あ、じゃあお言葉に甘えて♪」

・・・・お前、毎回ウチの飯食って帰るだろ。

⏰:10/09/15 23:32 📱:PC 🆔:☆☆☆


#204 [ゅぃ]
「今日はカレーよ〜♪」

お袋は機嫌良くリビングへ戻って行った。


「じゃー・・・染めるか」

「おう。」


夕飯の直前。俺は髪を赤に染めた。

⏰:10/09/15 23:35 📱:PC 🆔:☆☆☆


#205 [ゅぃ]


「ご飯できたよーっっ」

一階からお袋が俺らに声をかける。


「あー腹へった〜」

「翔輝ん家のカレーって美味いんだよな〜」

階段を降りて、俺らはリビングへやってきた。

ガチャ・・・

⏰:10/09/15 23:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#206 [ゅぃ]
リビングのドアを開けると・・・

「えっ!お兄ちゃん!?髪!髪!赤だ!」

「・・・・なんだその頭は」

俺の頭を見るなり皆が騒ぐ。

「・・・・染めた」

「翔輝・・・毎回毎回派手になってるんじゃない?」

「別に普通だって」

「・・・・・・・」
親父は少し呆れてたけど、特に何も言わない。

⏰:10/09/15 23:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#207 [ゅぃ]
「わ〜すごいね、お兄ちゃん。」
妹の由羽が言う。

「由羽も染めるか?」
龍が冗談交じりで由羽に言った。

「由羽はだめだ」

「えー何でだめなの?」

「だめだからだ」

「え〜なにそれ」

「はいはい、ご飯食べるよー」
そう言ってお袋がカレーを運んできた。

⏰:10/09/15 23:45 📱:PC 🆔:☆☆☆


#208 [ゅぃ]
「・・・・兄ちゃん、学校なんも言われねぇの?」
弟の翔司が言う。

「平気だって」

「ふーん・・・」



このとき、あそこん家の長男は何て頭してんだ。
って、近所の人達は思ってただろうな。

⏰:10/09/15 23:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#209 [ゅぃ]


次の日。いつも通り学校へ行く途中。
他の生徒からの視線を感じながら教室まで行った。

ガラッ

「・・・・はよーっ・・・す?翔輝?」

「はよっす」

「お前髪染めたんか!」

「おー。赤だ」

⏰:10/09/15 23:52 📱:PC 🆔:☆☆☆


#210 [ゅぃ]
「これまた目立つ色だな〜」

「お前らも金髪だろーが」

「いーな〜俺も赤にしてぇな〜」

クラスの友達が騒ぐ。


キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴って、教室に先生が入ってきた。

⏰:10/09/15 23:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#211 [ゅぃ]
「おはよう〜。・・・おい・・・矢吹か?」

「・・・・はよーございます」

担任は教室に入ってくるなり俺に視線を向ける。

「なんだその頭は・・・・」
呆れた顔して俺を見た。

「・・・・えー、とりあえず皆席へつけ〜」

みんなガヤガヤと席へつき始める。

⏰:10/09/15 23:56 📱:PC 🆔:☆☆☆


#212 [ゅぃ]


その日は授業の度に、先生が俺の事見ては呆れた顔してた。

別にどんな色しててもいーじゃねぇか。


「えー矢吹。お前このあと職員室こい」
最後の授業の後のホームルーム。担任にそう言われた。

「・・・・・・だりぃ・・・」

⏰:10/09/15 23:59 📱:PC 🆔:☆☆☆


#213 [ゅぃ]
「翔輝〜さっさと行ってこいよっ」

「駅前にいるかんな!!」

「・・・・おう」
俺は重い足取りで職員室へと向かった。


ガラッ

「矢吹。こっちだ」
俺が職員室に入るなり担任が俺を呼ぶ。

⏰:10/09/16 00:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#214 [ゅぃ]
「せんせー、何?」

「せんせー、何?・・・じゃないだろお前。なんだその頭は?」

「別に・・・・」

「別にじゃないだろ!全く・・・・それより矢吹、この間俺の授業サボったろ?」

「えーこないだ?」

「いい加減真面目に授業出ろ。課題出すぞ」

「は?無理無理無理」

「だったらちゃんと授業出るんだな」

⏰:10/09/16 00:06 📱:PC 🆔:☆☆☆


#215 [ゅぃ]
「・・・・・・・・」

「お前このままだと2年生になれないぞ」

「なれないってまだ俺入学したばっかじゃん・・・」

「だからこのままだとって言ってるんだ。分かったか?真面目に授業出る事」

「・・・・へーい」

「返事は『はい』だ!」

「・・・あい」

「・・・・・・・」

・・・睨むなよ。

⏰:10/09/16 00:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#216 [ゅぃ]
担任の説教が終わって、職員室から帰る時。

ガラッ
開けようとした目の前のドアがいきなり開いた。

「・・・・」
目の前に立っていたのは・・・・この間の美保って女。


「・・・・・・」
無言で俺を睨みまくってる。

・・・喧嘩売ってんのか?

⏰:10/09/16 00:12 📱:PC 🆔:☆☆☆


#217 [ゅぃ]
散々俺を睨みつけた後、美保は俺の横を通り過ぎて行った。


・・・・うぜぇ。

だから女って嫌なんだよ。
そんな事を思いながら俺は学校を後にした。

⏰:10/09/16 00:14 📱:PC 🆔:☆☆☆


#218 [ゅぃ]
今日はここまでです><

⏰:10/09/16 00:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#219 [ゅぃ]
確かあいつら駅前って言ってたよな。
いつものゲーセンに溜まってるんだろうな・・・

ゲーセンへ向かう途中・・・

「おい、お前なんだその態度」
「喧嘩売ってんのか?」

そんな声が近くから聞こえてきた。


・・・・・喧嘩か?

⏰:10/09/27 23:28 📱:PC 🆔:☆☆☆


#220 [ゅぃ]
辺りをゆっくり見回すと、そこには同じ学校の制服を着た奴が何人かいた。

一人の男を囲むようにして4人の男が集っている。

・・・あー、アレって1個上のヤツらじゃん。
真ん中にいるの誰だ?
そう思い中心にいる男に目を向けると・・・・・

そこに居たのは中学の頃仲が良かった友達だった。

⏰:10/09/27 23:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#221 [ゅぃ]
4対1。圧倒的に不利な状況にいるそいつ。

このままだとやべーな。

そう思った俺の身体は勝手に動いていて、今にも殴りかかりそうな男の手を掴んだ。

「・・・・1人相手に4人って・・・卑怯じゃねー?」

「あ?お前・・・・矢吹か?」

「そーだけど」

その男は俺を睨み付けてくる。

⏰:10/09/27 23:35 📱:PC 🆔:☆☆☆


#222 [ゅぃ]
「あ・・・・翔輝っ・・・」

「おう。」
友達は俺を見て少しほっとした表情になった。

「矢吹って・・・・1年のか?」

「俺さーお前とやり合ってみたかったんだよね」

そう言いながらニヤっと笑うソイツら。

⏰:10/09/27 23:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#223 [ゅぃ]
「ちょっ、翔輝は関係ねぇ!」

「うるせえよ!お前が喧嘩売ってきたのがわりぃんだろうが!?」

「まぁいいじゃねぇか。二人まとめてやっちまおーぜ」
そう言いながらポキポキと指を鳴らして、俺に近付いてくる。



でも・・・・わりぃけど、俺喧嘩強いから。

⏰:10/09/27 23:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#224 [ゅぃ]



「ありがとうな!翔輝。」

「いーよ。つーかコイツらマジ弱すぎだろ」

喧嘩売ってきた2年のヤツらは口ほどにもないヤツらだった。
一人目が俺を殴ろうとしてきて、俺はそれを交わして左頬にパンチを入れてやると、ソイツは一気によろめいた。

それを見ていた他のヤツらは弱気になってて、全く相手にもならなかった。

⏰:10/09/27 23:46 📱:PC 🆔:☆☆☆


#225 [ゅぃ]
結局1人ダウンさせると、あとの3人がソイツ担いで逃げてったんだよな。

「喧嘩にもなんなかったわ」
俺は首をポキポキと鳴らした。

「でもマジ助かった!俺一人じゃやられてたからさ・・・」

「いーって。・・・じゃ、俺約束あっから行くな」

「おう、じゃーなー!」

そう言ってその友達と別れた。

⏰:10/09/27 23:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#226 [ゅぃ]



俺が2年に喧嘩で勝った。
って言うくだらねぇ噂が学校に広まって、上級生が俺に喧嘩を売ってくる事が多くなった。

元々喧嘩好きだし、男なら強くいてぇし。
昔から喧嘩で負けた事がなかった俺は、相手が誰であろうと勝ちに行った。

⏰:10/09/27 23:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#227 [ゅぃ]
他校生から絡まれる事も少なくなかった。

誰にも負けたりなんかしなかった俺は、いつの間にか「赤髪の矢吹」って呼ばれるようになってた。

誰がそう呼ぶようになったのか知りもしねぇけど、短期間で俺の名前は随分広まった。



「・・・・髪戻す。」

⏰:10/09/27 23:58 📱:PC 🆔:☆☆☆


#228 [ゅぃ]
「え、なに、イキナリ」

「だから髪戻すって言ってんだ」

「赤やめんの?」


ある日、俺んちに皆が遊びにきてるとき何か突然、赤やめよ。って思った。

「何か、飽きた・・・」

⏰:10/09/28 00:02 📱:PC 🆔:☆☆☆


#229 [ゅぃ]
「なんかさー・・・翔輝はもう赤ってイメージ定着してねぇ?」

「いやなんつっても、赤髪の矢吹だからなぁー」

「だから飽きたんだって。」



結局その日、俺は赤髪から茶髪に染め直した。

⏰:10/09/28 00:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#230 [ゅぃ]



「あれ〜赤じゃなくなってる!」

「・・・戻した」

今日は土曜日。朝先輩から『ウチきなよ』って連絡あったから、先輩の家に遊びに来た。

「赤も結構良かったのになー」

「そうか?」

「あたし的にね♪」

⏰:10/09/28 00:07 📱:PC 🆔:☆☆☆


#231 [ゅぃ]
少し更新><
今日はここまでです。

⏰:10/09/28 00:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#232 [ゅぃ]
「ねー、何かさっ!」

「ん?」

「あたしたち昼間に会ってるのって珍しいよね!」

「あー確かに・・・」

「なんか急に会いたくなったんだよね」
先輩はニコっと笑って言った。

⏰:10/09/30 20:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#233 [ゅぃ]
・・・・「会いたい」か。

そういえば。橘から「会いたい」ってメールきてたけど、その日は皆と約束あったから「ごめん」って返したんだ。

そしたら「わかった。ごめんね」って返事が来て。
橘とはそれ以来。

学校で会っても、橘は少し気まずいみたいで俺と顔会わせないようにしてる。
俺にとっては別にたいしたことじゃないんだけど。

⏰:10/09/30 20:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#234 [ゅぃ]
「最近俺ら会ってなかったよね」

「本当だよ〜。テスト期間だったもんね。テストどうだった?」

「うーん・・・・どうだろ。やばいと思う」

「じゃあ今度からあたしが勉強見てあげるよ」

「・・・・先輩、無駄に頭賢くない?」

⏰:10/09/30 20:47 📱:PC 🆔:☆☆☆


#235 [ゅぃ]
「・・・・無駄って何かな?」

「冗談です(笑)ごめんなさい。」


先輩とは一緒にいても気使わねぇから、正直楽。
・・・つーかウチくる?って、先輩明らか誘ってんじゃん。


「先輩、エッチしよ?」

⏰:10/09/30 20:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#236 [ゅぃ]
「・・・・・うん」



先輩を抱きながら考えてた。
別に深く考えたわけじゃない。

ただなんとなく。

・・・俺っていつになったら恋愛するんだ?って。

⏰:10/09/30 20:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#237 [ゅぃ]


毎日何も考えずに、ただやりたいことだけやって過ごす。

気付けば、季節は冬になってた。


「龍ちゃーーんっ!!」

「なんだー」

「お願い、レポート見せて♪」

⏰:10/09/30 20:59 📱:PC 🆔:☆☆☆


#238 [ゅぃ]
「俺も見せて!」

「はぁ?お前らまたやってねぇの?」

「いや〜今日こそはと思ってたんだけどさぁ」

「いい加減自分でしろよな・・・」

「いいじゃん、いいじゃん!お・ね・が・い☆」

俺の真横でバカ丸出しな会話してる連れ。
いつもと変わんねー光景。

⏰:10/09/30 21:01 📱:PC 🆔:☆☆☆


#239 [ゅぃ]
「じゃあ今日ゴチれよな」

「うぇ〜俺今金穴なんだよ〜」

「じゃあ見せねぇ。」


〜♪

俺の携帯が鳴った。

誰だ?

⏰:10/09/30 21:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#240 [ゅぃ]
画面を見てみると、新着メール1件。

相手は先輩だった。
「今日話したい事あるんだけど、会える?」

・・・・話したい事?ってなんだ?

今まで先輩がこんな事言うことはなかった。

「会えるよ。何時?」
送信。

⏰:10/09/30 21:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


#241 [ゅぃ]
俺が返信するとまたすぐに携帯が鳴った。

「7時に学校から一番近い駅で大丈夫?」

「了解。」
送信。


・・・・・7時、か。

⏰:10/09/30 21:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#242 [ゅぃ]


放課後。
皆とゲーセン行ったりマック行ったり、気付けば7時になろうとしていた。


やべ。ちょっと遅れるかも・・・

俺は急いで駅に向かった。

⏰:10/09/30 21:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#243 [ゅぃ]
・・・駅につくとすぐの所に、先輩は私服姿で立っていた。
コートの前を全部閉めて、マフラー巻いて、手袋してた。

「わりぃ、遅れた・・・っ」

「いいよいいよ。・・・歩きながら話せる?」

「・・・うん」
俺は荒くなった息を整えて言った。

⏰:10/09/30 21:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#244 [ゅぃ]
「ごめんねー、いきなり」

「いいけど・・・・何かあった?」

「うん・・・・・・実はね、子供できたんだ」


は?

「え、ちょ、それマジ?」

「マジだよ。」
先輩はお腹に手を当てて言った。

⏰:10/09/30 21:14 📱:PC 🆔:☆☆☆


#245 [ゅぃ]
「待って、それって・・・・お「違う違う」

先輩はすぐに俺の言葉を遮った。

マジ・・・びびった。
一瞬心臓止まったし。

「・・・・じゃあ、誰の?」

先輩は俺の顔を見て少し微笑んでから、
「あたしの好きな人の子供」。そう言った。

⏰:10/09/30 21:20 📱:PC 🆔:☆☆☆


#246 [ゅぃ]
「あたしねー・・・昔から色んな人と遊んでて・・・」
先輩はゆっくりと語り出した。

「まぁ翔輝もその一人なんだけどさ(笑)・・・何人くらいだったかなー。翔輝と会ってたりしてる時、2、3人かなぁ。他の男とも会ってたんだよね」

・・・・・俺よりやばいんじゃねぇの?

⏰:10/09/30 21:22 📱:PC 🆔:☆☆☆


#247 [ゅぃ]
少し更新☆

⏰:10/10/11 20:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#248 [ゅぃ]
「・・・それでね。1年ちょっと前くらいかな。その人と出逢ったんだよね。最初は何とも思ってなかったんだ。つい最近まで。何回も会ってる内に仲良くなって、・・・・あたし、いつの間にか好きになっちゃってた。」


「うん・・・・。」

先輩は嬉しそうに俺に話す。

⏰:10/10/11 20:36 📱:PC 🆔:☆☆☆


#249 [ゅぃ]
「・・・・なんかさっ、一人の男好きになるのも結構いいもんだよ♪」
先輩はとびっきりの笑顔で言った。

「前までめんどくさがってたけど・・・恋愛するのも、悪くないと思うなー。」


・・・・そう言った先輩の顔が幸せそうで・・・。
すっごく優しい顔で・・・。
恋愛するとこんな表情になるんだ。そう思った。

⏰:10/10/11 20:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#250 [ゅぃ]
「先輩、幸せそうだな」

「・・・だって、なんか幸せだもん。翔輝はさ?最初から思ってたんだけど、何かあたしと同じ匂いがするなーって。」

言われてみればそうかもしれないな。

「あたし、翔輝の事好きだよ!一人の人間としてね!」

「俺も。」
あぁ、そっか。俺は一人の人間として先輩を好きだったのか。

⏰:10/10/11 20:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#251 [ゅぃ]
「俺らセフレだったけど・・・友達だったら、もっと楽しかったのかな」

「・・・何いってんの?」

「え・・・?」

「何か変なの(笑)。これからあたし達友達じゃん?てゆーかあたしこれからは勝手に友達だーって思ってたよ(笑)。」

⏰:10/10/11 20:46 📱:PC 🆔:☆☆☆


#252 [ゅぃ]
「ははっ(笑)。そうだなっ!これからは友達だな。」

「そうだよ!」

そう言って俺と先輩は笑い合った。


・・・・・・・・・・・


「・・・・・・じゃあ、そろそろ帰ろうかなっ」

⏰:10/10/11 20:47 📱:PC 🆔:☆☆☆


#253 [ゅぃ]
「もうこんな時間か。先輩、駅だろ?」

「うん。てゆーか、彼氏迎えに来てくれてるって。」

「マジ?」

「うん、マジ。」

「俺と一緒にいるとこ見られて大丈夫か?」

「全然平気だよ〜。束縛とかする人じゃないしね。」

⏰:10/10/11 20:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#254 [ゅぃ]
適当に話しながら駅の方へ歩いて行くと、黒い車が俺たちの前で止まった。

ウィーーン・・・と車の窓が開いて、
「よっす」そう言って顔を覗かせたのはスーツを着た大人の男だった。

「ごめんねー迎えにきてもらって!この子翔輝だよ。」
先輩はそう言って彼氏に俺を紹介した。

「こんばんは」
俺は先輩の彼氏に挨拶をした。

⏰:10/10/11 20:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#255 [ゅぃ]
「どーも、こんばんは」
綺麗な歯を見せてそう言う先輩の彼氏は、正に大人の男。だった。

「じゃーね♪翔輝っ」

「うん。じゃーな。・・・・・おやすみなさい」

「おやすみ。翔輝君」

挨拶を交わすと窓がまたウィーーンと閉まり、先輩と先輩の彼氏は俺の前から去って行った。

⏰:10/10/11 20:57 📱:PC 🆔:☆☆☆


#256 [ゅぃ]
・・・先輩と先輩の彼氏の間には、絆があるんだな。そう思った。

「恋愛するのも、悪くないと思うなー」。
「なんか幸せだもん」。
先輩の言っていた言葉が俺の頭に残ってる。


恋愛すると、人って変わるんだな。

⏰:10/10/28 00:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#257 [ゅぃ]
俺も・・・恋愛してみてぇな。いつか。

そんな事を思いながら俺は家路についた。


・・・・・・・

それから俺はいつもと変わらない日々を送ってた。
毎日学校へ行って、連れと騒いで、バカな事やって。

・・・そしてその日は突然やってきた。

⏰:10/10/28 00:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#258 [ゅぃ]
その日、俺はいつも通り学校へ行って、適当に授業受けて、学校が終わって放課後みんなで遊んでた。

〜♪

マックで溜まっていると俺の携帯が鳴った。
着信の相手はお袋だった。

「もしもし?」

⏰:10/10/28 00:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#259 [ゅぃ]
「・・・翔輝・・・!」
電話に出るなりお袋はそう言って、

「お父さんが・・・!!」
震える声でそう言った。

「親父がどうした・・・!?」

「おとっおとうさんっ・・・あ、早く行かなきゃ!」

完全に取り乱しているお袋。
・・・・何があったんだ!?

⏰:10/10/28 00:17 📱:PC 🆔:☆☆☆


#260 [ゅぃ]
「お袋落ち着け!親父がどうしたんだ!?」

そう声を張り上げた俺に、周りにいたみんなは驚いた顔で俺を見る。

「ぉとうさんが・・・・・倒れたの」

「・・・・・え?」

一瞬、ほんの一瞬俺の視界が揺らいだような気がした。

「早く行かなきゃ・・・・病院!翔輝、病院に!」

⏰:10/10/28 00:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#261 [ゅぃ]
「分かった!どこの病院?」

「市立総合病院・・・!お母さんすぐ行くから、翔輝もくるよ・・・!?」

「あぁ、分かった!お袋落ち着いて!すぐ行く!!」

そうお袋に言って、俺は鞄とマフラーを持って立ち上がった。

「翔輝どうした?何かあったのか・・・?」
心配そうに俺を見つめて問うみんな。

⏰:10/10/28 00:22 📱:PC 🆔:☆☆☆


#262 [ゅぃ]
「親父が倒れた!!」

「え!?」

「わりぃ、俺病院行ってくるわ!!」

そう言い残して俺はその場から走り出した。

市立総合病院・・・こっからそう遠くねぇ。タクシーだ。
目の前を通過していたタクシーに手を挙げ、俺はそのタクシーに飛び乗った。

⏰:10/10/28 00:23 📱:PC 🆔:☆☆☆


#263 [ゅぃ]
・・・お袋、かなり取り乱してパニクってた・・・。
俺がしっかりしなきゃなんねぇ。
お袋支えてやんなきゃ・・・。

「運転手さん!急いで下さい!!」

焦ってどうしようもねぇ気持ちを、全身で感じた。

親父・・・・無事でいてくれ!!

⏰:10/10/28 00:25 📱:PC 🆔:☆☆☆


#264 [ゅぃ]
「着きました!」

「これでお願いします。釣りはいりません!」

俺は勢い良くタクシーから飛び降り、全速力で病院に入って行った。

親父・・・どこだ!?

俺は救急で運ばれてくる患者の受付口を捜した。

・・・・・こっちか!

⏰:10/10/28 00:29 📱:PC 🆔:☆☆☆


#265 [ゅぃ]
「すいません!俺の親父・・・矢吹翔平っていますか!?」

早口で受付の看護婦さんに問う。

「矢吹翔平さん・・・・はい、確かにいますね。ただ今手術中です」


・・・・・・手術中?


「え・・・・。・・・どこにいるんですか!?」

⏰:10/11/10 00:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#266 [ゅぃ]
「ついてきてください。」

手術中・・・って親父そんなに悪かったのか?
看護婦さんに案内されながら、俺の頭は不安だらけだった。


「こちらです・・・」

そう言われ頭を上げた俺の目の前にいたのは、泣き崩れているお袋と、そのすぐ側にいた翔司だった。

⏰:10/11/10 00:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#267 [ゅぃ]
「・・・兄ちゃんっ!!」

「翔司、お袋・・・・親父は?」

「・・・ッわからない・・・ヒッ・・・く」
泣き崩れているお袋を、翔司は力無く支えていた。

「兄ちゃん・・・・どうしよう俺・・・俺・・・・こえーよ・・・」

翔司が俺につぶやいた。

⏰:10/11/10 00:18 📱:PC 🆔:☆☆☆


#268 [ゅぃ]
・・・・その時、俺は思ったんだ。

俺何してるんだ?って。
泣き崩れているお袋、震えている翔司。
二人を見て思った。

・・・・・俺が皆の事支えてやんなきゃ。って・・・。

家族守らねぇと・・・。
俺が守らないで誰が守るんだ?

⏰:10/11/10 00:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#269 [ゅぃ]
「大丈夫だよ・・・親父なら・・・きっと大丈夫だ」

俺は自分自身にも言い聞かせるようにそう言った。


俺たちの目の前にある、「手術中」と光っているランプ。
今、このドアの向こうで親父は戦ってるんだ。

俺は親父が無事であることを精一杯祈った。

⏰:10/11/16 00:38 📱:PC 🆔:☆☆☆


#270 [ゅぃ]
大丈夫に決まってる。
大丈夫。絶対大丈夫。
そう何度も心の中で繰り返した。

俺と同じように、お袋と翔司もそう思ってたに違いない。



・・・・・どれくらい待ったんだろう?

⏰:10/11/16 00:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#271 [ゅぃ]
突然、パッと手術中のランプが消えた。
俺はハッとし、目の前のドアを見つめた。

・・・・・俺たちの前に現れたのは、担架に横たわっている親父の姿。



「ご家族の方ですか?」
医師の男の人が、そう言った。

⏰:10/11/16 00:41 📱:PC 🆔:☆☆☆


#272 [ゅぃ]
「は・・・い・・・。」

「そうです」
お袋に続いて俺もそう答えた。


「そうですか・・・・・手術は無事成功しました。」

「・・・・・っよかったぁ・・・・」
安堵の息を漏らす翔司。

俺もお袋も、その言葉を聞いてもの凄くホッとした。

⏰:10/11/16 00:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#273 [ゅぃ]
「あの、それで・・・少しこれからについての説明を・・・」

「・・・・はい?」

「・・・どうやら旦那さんは、午前中に車と接触事故に合っていたようで・・・。」


「接触事故・・・・」

「はい。」

⏰:10/11/20 16:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#274 [ゅぃ]
医師の説明によると、親父は午前中車と接触事故に合ったらしい。
少し衝撃は受けたものの、大丈夫だろうと思い、親父は仕事があったため職場へと向かった。

・・・・だけど、仕事中親父は倒れた。
どうやら脳に異常があったらしい。

幸い、医師による手術のおかげで親父は一命を取り留めた。

⏰:10/11/20 16:51 📱:PC 🆔:☆☆☆


#275 [ゅぃ]
だけど・・・・・・。


「・・・・後遺・・・症?」

「はい。旦那さんは今後、手足が麻痺したり、身体が思うように動かなくなってしまうかもしれません。」

・・・医師から告げられた現実に、目の前が暗くなった。

⏰:10/11/20 16:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#276 [ゅぃ]
「うそ・・・・そんな・・・・」

「ですが、その為にもリハビリという治療があります。私たちも全力を尽くさせて頂きます。」

「・・・・・ありがとうございます。お願いします。」

俺たちは医師に頭を下げた。

⏰:10/11/20 16:58 📱:PC 🆔:☆☆☆


#277 [ゅぃ]
「病室まで案内いたします。」
看護婦さんに従って、俺たちは親父の病室まで向かった。


よかった。
親父が無事でいてくれて。

親父が無事で生きているということを知り、俺は一安心した。

「あ」

⏰:10/11/20 17:00 📱:PC 🆔:☆☆☆


#278 [ゅぃ]
俺はあることを思い出して、
「なぁ、由羽と美羽は?」

「二人なら、家にいてもらってるの・・・。ほら、美羽が一人だから由羽に見てもらってて・・・」

「そっか・・・。じゃあ俺、家に電話かけてくるよ」

「うん・・・お願い。あと少し待っててって伝えておいて?」

⏰:10/11/20 17:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#279 [ゅぃ]
そう言われて俺は病室を少し離れて、家に電話をかけた。


プルルルル・・・

「はい!もしもし!」

「あ、由羽か?」

「・・・・翔輝お兄ちゃん?」

「そうだよ。二人ともちゃんと家にいるか?」

「うん、いるよ!ねぇ・・・お父さんは・・・?」

「親父なら大丈夫だよ。心配いらねぇ。」

⏰:10/11/20 17:07 📱:PC 🆔:☆☆☆


#280 [ゅぃ]
「本当!?よかったぁぁ・・・・」

「ごめんな。由羽と美羽だけ留守番してもらって」

「うん。平気だよ」

「俺らもう少ししたら帰るから、もうちょい待っててな」

「うん、待ってるね」

⏰:10/11/20 17:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#281 [ゅぃ]
電話をかけ終えた後、俺は再び親父の病室へ向かった。


病室の前に着いた時、ドアが開いてて中から会話が聞こえてきた。

「・・・・・ごめんな・・・父さんこんなになって」


それは、俺が初めて聞いた親父の弱々しい声だった。

「・・・・ごめんな・・・・ごめんな」そう繰り返してた。

⏰:10/11/20 17:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#282 [ゅぃ]
・・・・・少しその場に立ち尽くしていたけど、俺は病室に入って行った。

「・・・・翔輝。」

「親父・・・大丈夫か?」

「あぁ・・・大丈夫だ。ごめんな心配かけて」

「・・・・・」
俺は首を横に振って答えた。

⏰:10/11/20 17:14 📱:PC 🆔:☆☆☆


#283 [ゅぃ]
「早く治して、すぐに帰るから」

親父はそう言った。



・・・・・もうそろそろ、遅い時間になる。
親父と少し話した後、俺とお袋と翔司は家路についた。

⏰:10/11/23 00:02 📱:PC 🆔:☆☆☆


#284 [ゅぃ]
「良かった。父さん、無事で。」

「・・・あぁ。そうだな」



・・・・だけど、数日が経った日。
俺は学校帰り、親父の見舞いに病院へ寄ったんだ。

そこで・・・・俺はある決心をすることになる。

⏰:10/11/23 00:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


#285 [ゅぃ]
特に手みやげ、なんて持たずに手ぶらで病室へ向かった俺。

病室の前につくと、何故かお袋がドアの前に立っていた。

「・・・?おふくろ・・・・」
すぐに駆け寄り、俺がそう声を掛けた瞬間・・・・

ドンッッ

・・・え?

⏰:10/11/23 00:07 📱:PC 🆔:☆☆☆


#286 [ゅぃ]
病室の中からは鈍い、何かを叩く音。

そっと病室の中を見ると・・・
そこには、ベッドの上で頭を抱えている親父の姿。


「くそッ!!・・・・動け・・・・動けよ・・・・!」
ベッドや自分の足を叩き付けている。


・・・・・親父。

⏰:10/11/23 00:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#287 [ゅぃ]
隣にいるお袋は、何も言わず、ただぼーっと立っているだけだった。



こんな親父、生まれて初めて見る。

・・・・いつも強くて、男らしい俺の親父。
親父の弱い所なんて、一回も見た事が無かった。
だけど・・・今こうして自分の動かない身体に対して、親父は必死にもがいている。

⏰:10/11/23 00:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#288 [ゅぃ]
・・・・・・もしかして、親父がこれからもずっと治らなかったら・・・。

そう考えてしまった。
・・・少しだけでも考えると、ずっとずっと悪い方に考えが行ってしまう。


「・・・お袋、ちょっとここ離れよう。親父今は一人の方がいい。」

「・・・・・うん。」

こういう時、男は誰にも見られたくない。知られたくない。
俺だって男だから、今親父が一人でいたいのが分かった。

⏰:10/11/23 00:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#289 [ゅぃ]
・・・・・

「はい」

「・・・ん、ありがとう」

俺とお袋は親父の病室を離れて、病院の購買に来た。
カチッと缶コーヒーの蓋を開けて、口につける。

苦い味が、俺の気持ちを少しだけ落ち着かせた。


「・・・・あのさ」

⏰:10/11/23 00:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#290 [ゅぃ]
「・・・・ん?」

「俺、働こうと思ってんだけど」

「え・・・・・・?」

驚いた声を出すお袋。
そりゃそうだ。突然こんな話。

でも俺は、親父が倒れた日から、ずっと考えていた。

⏰:10/11/23 00:17 📱:PC 🆔:☆☆☆


#291 [ゅぃ]
うちの大黒柱の親父が倒れた今、誰が家族を支えてやれるのか。
・・・・・それは間違いなく俺だった。
俺しかいねぇじゃねぇか。って。

お袋と翔司の不安そうなあの顔。
親父の弱った姿。

迷いなんて無く、すぐにでも働こうと決めた。


「でも・・・・・」

⏰:10/11/23 00:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#292 [ゅぃ]
「こんな事言いたくねぇけど・・・親父の身体がいつ良くなるかなんてわかんねぇじゃん。一ヶ月後には治ります、なんて保証があるわけでもねぇし。」

「・・・・・・・」

「俺学校辞めて働く」

「翔輝・・・・・」

「俺が皆守るから」

⏰:10/11/23 00:21 📱:PC 🆔:☆☆☆


#293 [ゅぃ]
「でも・・・・学校辞めるなんて・・・・」

「学校辞めて働く事、もう決めたことだから。自分で決めたから。」

「・・・・でも、後悔するよ?」

「後悔しない。」


俺の真剣な言葉を聞いたお袋は俺の顔をじっと見つめて、お袋も何か決意したような表情になった。

⏰:10/11/23 00:24 📱:PC 🆔:☆☆☆


#294 [ゅぃ]
「・・・・翔輝。分かった。私も働く。」

「・・・・・え・・・・」

「翔輝だけ働かせるなんて・・・私もいるんだから。私だって、皆を守っていく」

お袋は不安げな表情を出さずに、強い眼差しで俺にそう言った。

⏰:10/12/09 00:22 📱:PC 🆔:☆☆☆


#295 [ゅぃ]
・・・・・・・・もしかしたら全てはここから始まったのかもしれない。

・・・いや、きっとそうに違いない。


数日後。
俺は働きたいという意志を、親父に告げた。

「・・・・親父。おれ働く。」

⏰:10/12/09 00:26 📱:PC 🆔:☆☆☆


#296 [ゅぃ]
「・・・・・・・え?」

「俺、働く。」
もう一度同じ台詞を、ハッキリと口にした。

「・・・・働くって・・・お前。」

「もう決めたんだ」

「・・・・・翔輝・・・・。ごめんな本当。・・こんな情けない事になって・・・」
辛そうな顔で俺に言う親父。

⏰:10/12/09 00:28 📱:PC 🆔:☆☆☆


#297 [ゅぃ]
・・・・違うよ、親父。

「・・・違うんだ。俺今まで勉強もしないで、毎日ほっつき遊んで・・・チャラついててさ・・・親父が倒れてから気付いたんだ・・・・」

「・・・・・?」

「俺何してたんだろ。って・・・。こんな時に家族支えてやんのは俺なのに。その俺がこんなんじゃ駄目だって思った。」

「・・・・・・・」

⏰:10/12/09 00:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#298 [ゅぃ]
「なんつーか・・・俺バカだから上手く言えねぇけど・・・・家族の為にも自分の為にも、俺働きたい」

「・・・・・ありがとう。」


・・・・俺の親父は、決して多くを語る人ではない。
だけど本当は知ってるんだ。
誰よりも家族を愛して、守って、理解してくれる。

⏰:10/12/25 20:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#299 [ゅぃ]
今度は俺の番なんだ。


「うん」
俺は笑って答えた。



俺の仕事が決まったのはそれからすぐの事。
親父が倒れてから、俺の頭の中ではもう「この仕事する」って決めてたんだ。
思い立ったらすぐ行動する。そんな俺。

⏰:10/12/25 20:51 📱:PC 🆔:☆☆☆


#300 [ゅぃ]
当時俺には、‘ヤス君’っていう先輩がいた。
その先輩のしている仕事が‘鳶職’だった。

「・・・・ヤス君、ちょっとお願いあんだけど・・・」

俺はヤス君に相談した。
親父が倒れてから、働きたい。と思った事。

ヤス君はじっと俺の話を聞いてくれていた。

⏰:11/01/22 00:24 📱:PC 🆔:☆☆☆


#301 [ゅぃ]
「・・・ヤス君、俺働きたい。仕事・・・紹介してください」
俺はヤス君に頭を下げた。

「おい翔輝、顔上げろ?」

ゆっくり顔を上げると、ヤス君は笑って、
「お前がどれだけ働きたいかは、よーく分かったよ。本気なんだな」

「・・・・・うん」

⏰:11/01/22 00:27 📱:PC 🆔:☆☆☆


#302 [ゅぃ]
「学校は・・・辞めても後悔しないんだな?」

「うん」

「・・・・分かった。まぁ俺に任せろ。近々親方に話してくるから」

「・・・・ありがとう。」


・・・・それからすぐに、俺は高校を退学した。
辞める理由を知ってた皆は俺に何も言わなかった。
ただ「頑張れよ」って言ってくれた。

⏰:11/01/22 00:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#303 [ゆず]
感動しました
翔輝と幸せになって欲しい続き楽しみにしてます

⏰:11/01/22 21:06 📱:P03A 🆔:☆☆☆


#304 [ゅぃ]
>>303さん

ありがとうございます!
長いのにここまで読んでくださって感激です!!

頑張って更新していきます♪
愛読お願いします☆

⏰:11/01/29 17:56 📱:PC 🆔:☆☆☆


#305 [ゅぃ]
学校を辞める時、担任とも話した。

「親父が倒れたから、俺学校辞めて働く」

そう言った俺に担任は、
「・・・そうか。よく決断したな。・・・働く事っていうことはな、口では簡単に言えるけど、実際は辛くなったり、しんどくなったりするもんだ。」

⏰:11/01/29 18:00 📱:PC 🆔:☆☆☆


#306 [ゅぃ]
「お前・・・・守りたいものはあるか?」

静かに担任が俺に聞いた。

「・・・・・うん、ある。」
俺は大きく頷いて答えた。

「そうか。」
担任は少し笑って、
「だったら大丈夫だ。守りたいものがあれば、人はいくらでも強くなれるんだよ。」

⏰:11/01/29 18:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#307 [ゅぃ]
「それに、それなりの覚悟できてるんだろ?」

「うん、できてる。

「・・・まぁ、何かあったら言ってこいよ。頑張るんだぞ」

「・・・・ありがとう。先生」

⏰:11/01/29 18:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#308 [ゅぃ]
・・・・・・それからすぐの事だった。

ヤス君から電話がかかってきて「もしもし?親方に翔輝の事話したんだけどさ、今ちょうど時間空いてるから、顔出せにこれないか?って・・・」

そう言われて、「すぐ行く!」って言ったら、「じゃあ今から迎えに行くわ」って言って電話が切れた。

⏰:11/01/29 18:17 📱:PC 🆔:☆☆☆


#309 [ゅぃ]
俺が家の外で待ってると、一台の軽トラが止まった。
「ん、乗って」ヤス君に言われて俺は助手席に乗った。

「ここから少し走ったとこだから」

「・・・うん」

「お、緊張してるか?(笑)」

「・・・してるよ。」

「はははは!まぁ心配すんなって!」

⏰:11/01/29 18:21 📱:PC 🆔:☆☆☆


#310 [ゆず]
更新されててめっちゃ嬉しい毎回楽しみにしてます

⏰:11/01/29 19:56 📱:P03A 🆔:☆☆☆


#311 [ゅぃ]
>>310さん

コメントありがとうございます♪
更新率ほんと低くてすいません><

もしよかったら感想板にもコメントお願いします☆
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4776/

⏰:11/02/07 23:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#312 [ゅぃ]
「・・・・まぁー、俺も初めて親方に会う時は緊張したなぁ。親方、こえーし」

「え・・・マジ?」

「うそ(笑)」

「・・・・・・・」


・・・ヤス君が俺をからかっている内に、車はある大きな家の前で止まった。

⏰:11/02/07 23:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#313 [ゅぃ]
「ここ親方の家。行くぞ?」

「うん」

俺たちは車を降りて家のインターフォンを鳴らした。
・・・ピンポーン
インターフォンが鳴ると、「はい。どちら様ですか?」
中から女の人の声がした。

「ヤスです」
ヤス君がそう答えると、
「はいはいっ今開けます〜っ」そう言って、少しすると目の前の大きな扉が開いた。

⏰:11/02/07 23:14 📱:PC 🆔:☆☆☆


#314 [ゅぃ]
中から出てきたのは、30代くらいの女の人だった。

「こんにちは」

「こ、こんにちは」
ヤス君に続いて俺も挨拶した。

「あ、この子がそうなの?聞いてたよ。はい上がって!」
そう言われて俺たちは家に招かれた。

「こっちにいるから、ついてきて」

⏰:11/02/07 23:17 📱:PC 🆔:☆☆☆


#315 [ゅぃ]
でかい家の中には、これまたでかい廊下が広がっていた。
パタ・・・パタ・・・とスリッパの音が響く中、多分・・・親方の奥さんなんだろうけど、その女の人に導かれて、奥の部屋へと案内された。


コンコン
奥さんがノックすると、
「はい」
低い声の返事が返ってきた。

「あなた、ヤス君よ」

ガチャ・・・・・

⏰:11/02/07 23:20 📱:PC 🆔:☆☆☆


#316 [ゅぃ]
奥さんがドアを開けると、そこに居たのは、背が高く体格の良い男の人。

「おぉ、よく来たな。・・・ソイツか?」

「そうです」

「こんにちは。・・・矢吹翔輝です」
俺が深くお辞儀すると、

「翔輝だな。・・・まぁそんな堅くなるな!とりあえずこっち座れ。」

そう言われ、ソファに座るよう言われた。

⏰:11/02/07 23:23 📱:PC 🆔:☆☆☆


#317 [ゅぃ]
「お茶取ってきます」奥さんがそう言い、パタンとドアが閉まった。

「・・・翔輝、今いくつだ?」
親方がいきなり俺に質問した。

「っと・・・16歳です。」

「そうか。・・・初めに言っておくけどな、鳶職ってのは大変だからな」

「・・・はい」

「慣れるまでにちっと時間かかると思うけど、まぁ・・・ヤス。お前が面倒見てやれよ」

⏰:11/02/07 23:29 📱:PC 🆔:☆☆☆


#318 [ゅぃ]
「はい」

「・・・んーじゃあ・・・作業服発注しねぇとなぁ」


・・・その後俺は、いくつかの書類に名前を書いたりした。
ペンを走らせながら、いよいよ俺も働くんだなぁ。なんて事を思っていた。


「よし」

⏰:11/02/07 23:32 📱:PC 🆔:☆☆☆


#319 [ゅぃ]
「とりあえず今日はもういいぞ。・・・翔輝、明日から来れるか?」

「はい、行けます」

「よし。ヤス、明日はお前の作業服貸してやれ。場所はいつもんとこだ」

「わかりました」

「明日から頑張れよ、翔輝」

「はい、頑張ります。お願いします」
俺はもう一度頭を下げた。

⏰:11/02/07 23:35 📱:PC 🆔:☆☆☆


#320 [ゅぃ]
・・・・・・・・

翌日。

俺は朝早くに起きていた。
・・・鳶職は朝早くから仕事が始まる。今は朝の5時半。
ヤス君から借りた作業服を着て下に降りていくと、朝食の匂いがしてきた。

「あ、おはよう!」

こんなに朝早くから、お袋が朝飯と弁当を作ってくれてた。

「・・・はよ。悪ぃな、朝から」

⏰:11/02/07 23:38 📱:PC 🆔:☆☆☆


#321 [ゅぃ]
「何言ってんの!ほら早く食べて。お弁当これだからね!」

「ありがと」

こんな朝早くから俺のために起きてくれて、お袋に悪いなって思った。
そのためにも、今日からがんばんねぇとな。

俺は朝飯を口にかきこんだ。


「・・・・行ってきます!」

⏰:11/02/07 23:41 📱:PC 🆔:☆☆☆


#322 [ゅぃ]
「行ってらっしゃい!頑張って!」

お袋に玄関で見送られて、到着していたヤス君の乗る車に乗り込んだ。

「おはよ!」

「はよっす!行くぞ」


・・・・・・こうして俺の鳶職としての生活が始まった。

⏰:11/02/07 23:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#323 [ゅぃ]
〜心side〜

⏰:11/02/07 23:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#324 [ゅぃ]
「・・・・ねぇ亜美?」

「んー?」

リビングでソファに座る亜美に話し掛ける。

「あたし・・・明日・・・翔輝と会ってくるね」

「行ってらっしゃい〜・・・・えっ!本当??」

「うん、本当」
嬉しくてついつい笑顔で答えちゃう。

⏰:11/02/07 23:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#325 [ゅぃ]
あの出来事からもう随分と日が経っていた。

お見舞いに来てくれた翔輝。
何だかあの日を境に前より仲良くなれてる気がする。

たまにくるメール。
「ひさしぶり、元気?」「何してた?」
何気ないメールだけど、実はいつも期待してる。

会おうよ。って言われること・・・・。

⏰:11/02/07 23:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#326 [ゅぃ]
そしてついに昨日、会う事になった。

いつも連絡をくれるのは翔輝の方から。
なんだか翔輝ばっかりから悪いな・・・って思って、「明日ひま?」ってメールがきたとき、あたしは翔輝に電話をかけた。

「・・・もしもし」

低くて優しい声。
あたしは翔輝の声が好きだった。

「もしもし、あたし」

⏰:11/02/08 00:01 📱:PC 🆔:☆☆☆


#327 [ゅぃ]
「うん。どうした?」

「あのさ・・・明日ひま・・・だよ?」

「マジ?俺も明日ひまだったから、久々に会わねぇかなぁって思って。」

「うん!久しぶりだね」

「だな。どっか行きたいとこあるか?」

「うーん・・・・映画見たいなぁ・・・」

「分かった。映画な。じゃー・・・昼頃とかにどう?」

⏰:11/02/08 00:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#328 [ゅぃ]
「うん、大丈夫!」

「分かった。どんな映画見てーの?」

「あのね、最近公開されたやつなんだけど、盲導犬の話なんだぁ」

「・・・盲導犬?ちょい待って。俺そーゆー系絶対やばいんだけど(笑)」

「ほんとに?(笑)感動するから観ようよ!ね!」

そう言って決定した明日の予定。

⏰:11/02/08 00:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#329 [ゅぃ]
すいません今日はここまでです><

最近ずっと翔輝side書いてました。翔輝の過去のお話です☆
そしてやっと心sideまで辿り着きました(笑)

また近々更新したいと思います!

⏰:11/02/08 00:12 📱:PC 🆔:☆☆☆


#330 [ゅぃ]
「・・・・それって、デートじゃん!」

なんだか亜美が嬉しそうに言う。

「デート・・・だよね?どうしよう・・・明日何着て行こうかな!?」

翔輝と初めて二人で約束した時は、黒のニットにジーンズに、髪型はストレートだった。

・・・明日は髪の毛巻いて行こうかな?
最近買ったミニスカ着て行こうかな?

⏰:11/03/03 00:23 📱:PC 🆔:☆☆☆


#331 [ゅぃ]
・・・結局その日は眠る直前まで明日の着る服を考えていた。

そして当日。
悩んだ挙げ句、今日のコーディネイトは、淡いピンク色のブラウス、デニムのミニスカ、足もとは茶色いブーツを履いた。

メイクはとにかく丁寧にした。
少しでも綺麗に見てもらいたい。
チークはふんわりピンク。

・・・今日のあたしって気合い入りすぎ?

⏰:11/03/03 00:30 📱:PC 🆔:☆☆☆


#332 [ゅぃ]
「・・・・・できた!」

約束の時間まで、あたしは全身鏡の前でずーっとうろうろ。
変じゃないかな・・・?変じゃないよね!

朝、翔輝から来てたメール。
「おはよ。起きてる?十一時半頃に家迎えに行くな」

ドキドキしてて朝も早く目が覚めたあたし。

「おはよう、起きてるよ!ありがとう。待ってるね。」
そう返信した。

⏰:11/03/03 00:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#333 [ゅぃ]
もう少しで十一時半だ・・・。

あたしは鏡の前で最終チェックをして、ほんの少しだけ香水をつけた。

〜♪

あっ電話!

「もしもしっ」

「もしもし?家の前ついたよ」

「わかった、今から行くね」

わぁ〜・・・久しぶりで緊張するよう・・・・。

⏰:11/03/03 00:41 📱:PC 🆔:☆☆☆


#334 [ゅぃ]
あたしは急いで部屋を後にした。

マンションを出て小走りで外へ向かうと、すぐ外に翔輝がジーンズのポケットに手を入れたまま立っていた。

「翔輝っおまたせっ」

「おう。おはよ、久しぶりだな」

そう言って少し微笑んだ翔輝は、いつもと雰囲気が違うせいか凄くかっこよかった。

こういう格好もするんだぁ。

⏰:11/03/03 00:45 📱:PC 🆔:☆☆☆


#335 [ゅぃ]
その日翔輝が着てた服は、白いシャツにジーンズ。
シンプルで爽やかな格好で、すごく大人びて見えた。

って言っても、実際年上だけど・・・。

「久しぶり。・・・今日温かいね」

「だな。もう4月か。早ぇーな」

「ほんとだね〜。」

「・・・そろそろ行くか?」

⏰:11/03/03 00:51 📱:PC 🆔:☆☆☆


#336 [ゅぃ]
「うん」

翔輝は助手席のドアを開けてくれた。

「あ、ありがとっ」

「いえいえ。どーぞ」

・・・なんかレディーファースト?意外に紳士?(笑)

翔輝もすぐ運転席に座って出発。
翔輝の車の中は、やっぱり少し煙草の香り。

「なんかCD聞く?」
そういってCDケースを渡してくれた。

⏰:11/03/03 00:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#337 [ゅぃ]
「うわ〜CDいっぱい!あっあたしこの歌知ってる!少し前によく聞いてたな。」

「マジ?俺もその歌好き。」

わー共通点だなぁ。

「一緒だね!それにしてもCDめちゃ多いね〜」

「んー、趣味?色々集めてて気付いたら結構溜まってた」

「そっかぁ。音楽好きなんだね。」

⏰:11/03/03 00:58 📱:PC 🆔:☆☆☆


#338 [ゅぃ]
映画館が入っているショッピングモールに着くまで、あたし達はCDを聞いてた。

信号待ちのとき、音楽に合わせてハンドルをトントン叩く翔輝の指。
それを見ていたあたしの視線に気付いて、目が合う。

目が合うと微笑んでくれる。


そういう仕草、好き。

⏰:11/03/03 01:02 📱:PC 🆔:☆☆☆


#339 [ゅぃ]
ショッピングモールに着いて、車をパーキングに停めた。
二人で車から降りて、ゆっくり歩きながら映画館へ向かう。

並んで歩いていても、空いている距離が二人の関係を表している。


翔輝の手、おっきいな。
手・・・繋ぎたいな。

何て思うあたし。

「なぁ」

「えっ??」

⏰:11/03/03 01:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


#340 [ゅぃ]
ぼーっとそんなことを考えていると、突然声をかけられた。

「朝飯食ってきた?」

「あ、ちょっとだけ・・・」

「丁度昼だけど、先に飯食っとく?」

「うん、食べよっかな。」

「じゃあ、先にチケット買ってから行こ?」

「そうだねっ」

⏰:11/03/03 01:06 📱:PC 🆔:☆☆☆


#341 [ゅぃ]
わー・・・ビックリした。
あんな事考えてたから余計に。


映画館に着いて先にチケットを買った。
あたしは自分でお金を払おうとしたけど「いい。俺出すよ」って翔輝がお金を払ってくれた。

「いいよ、自分の分だし!」そう言うと、「いいんだよ。気にするな?」そう言われた。

そんな風に、優しく言われたら何も言えないよ。

「心、何食べたい?」

「うーん・・・ドリアとか食べたいかも・・・」

⏰:11/03/03 01:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#342 [ゅぃ]
「分かった。」

映画館から移動してフードエリアに入った。
二人でぐるぐる回って、美味しそうなお店に入った。

「いらっしゃいませ!何名様ですか?」

「二人」

「はい。喫煙席か禁煙席、どちらにしますか?」

「禁煙で」

「かしこまりました。こちらへどうぞ!」

・・・あれ?

⏰:11/03/03 01:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#343 [ゅぃ]
「翔輝、煙草吸ってるんじゃなかったっけ?」

「え?あー・・・最近吸わねぇようにしてるから」

「そうなんだ?」


席へついてから、二人でドリアを頼んだ。

「翔輝もドリア食べたかったの?」

「うん。心が食べたいって言ったの聞いて、なんか俺も食べたくなった」

「そうなの?」

⏰:11/03/03 01:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#344 [ゅぃ]
話していると、ドリアがすぐに来た。

「いただきまーす」


あたしが「美味しいね」って言うと、翔輝は「うん」って笑ってた。

二人で一緒のご飯食べるのって嬉しいな。
翔輝、好き嫌いとかあるのかなぁ。・・・また今度聞いてみよう。

「ごちそうさまー。おいしかった♪」

「だな。そろそろ時間だし早めに行くか?
翔輝が腕に付けていた時計を見て言った。

⏰:11/03/03 01:18 📱:PC 🆔:☆☆☆


#345 [ゅぃ]
「うん、行こ行こ!」

遂に映画だ♪

「映画、楽しみか?」

「うん早く見たい!」

「そっか。」
そう言いながら伝票を持って立ち上がった翔輝は足早にレジへ向かって行った。

「すいません、お会計」

⏰:11/03/03 01:20 📱:PC 🆔:☆☆☆


#346 [ゅぃ]
翔輝はパパっと素早くお会計を済ませた。

「翔輝っお金!」

「だからいいって。気にするな」

またそう言って・・・ポンとあたしの頭に手を置いた。
その手はすぐにあたしから離れて、翔輝はお店を出て歩いて行く。

あたしは小走りに翔輝の後を追った。
・・・・今、少し身体が熱い。

フードエリアを出て、再び映画館へ向かった。

⏰:11/03/03 01:23 📱:PC 🆔:☆☆☆


#347 [ゅぃ]
「あたし、お手洗い行ってくるから、先に行っててくれる?」

「ん、分かった。」



「ふー・・・」
鏡の前で息を吐く。

さっきドキドキしたな。手、温かかった。

あたしは少しだけ化粧直しをして翔輝が待っている席へと向かった。

「お待たせ」

「おかえり。席、最高じゃねぇ?」

「わー本当だ。ど真ん中だね!」

⏰:11/03/03 01:26 📱:PC 🆔:☆☆☆


#348 [ゅぃ]
あたし達の席は、全体を通して画面が一番よく見える席だった。

「ラッキーだったね♪」

「だな。」

話していると丁度よく場内が暗くなった。
そして映画が始まった。



・・・・映画の内容。
それは盲導犬と、その盲導犬の訓練士さんの話だった。

⏰:11/03/08 17:46 📱:PC 🆔:☆☆☆


#349 [ゅぃ]
その主役の盲導犬は、盲導犬としての成績は中の下。
だけど、その犬と触れあう事で人々は自然と笑顔になっていた。

そしてその犬は訓練士さんと力を合わせて、試験を合格して正式に盲導犬として活躍することになった。

・・・だけどその犬の体に異常が見つかった。
治療の施しようがない難病がその犬を襲った。

その犬は県外の病院に入院することになった。
盲導犬として活躍していたため、離れて過ごしていた訓練士さんはその話を聞き、その犬に会いに行った。

⏰:11/03/08 17:51 📱:PC 🆔:☆☆☆


#350 [ゅぃ]
するとその犬は訓練士さんを見るなり、しっぽを振って嬉しい感情を表した。

だけど・・・そのすぐ後にその犬は亡くなってしまった。

「私が会いに来るのを待ってたんだね・・・」
訓練士さんのその台詞を聞いた時、あたしはもう涙が止まらなくなった。

ハンカチで顔を覆って泣きじゃくっているあたしの隣で、翔輝も若干鼻をすすっていた。(笑)

⏰:11/03/08 17:55 📱:PC 🆔:☆☆☆


#351 [ゅぃ]
______

映画が終わって、場内が明るくなった。

「っ・・・ズ・・っ」
あたしは感動のあまり涙がなかなか止まらない。

周りからも「もうやばい」「感動した」って言葉が行き交っている。

席を立ち上がったあたし達。
「・・・心、」
翔輝がそう言ってあたしが翔輝の方に振り向いた時、
「・・・・・ふはっ」

・・・・笑われた?

⏰:11/03/08 17:59 📱:PC 🆔:☆☆☆


#352 [ゅぃ]
「なっなに〜!」

「・・・よく泣いたなぁ。ほら、マスカラとれてる(笑)」
そう言ってあたしの下瞼に翔輝の指が触れた。

「だって、めちゃくちゃ感動したもん。・・・翔輝だって泣いてたじゃんか!」

「いや、まぁ。・・・うん。ちょっとな」

なんか・・・今のでちょっと涙止まったかな。

「コレ、DVD出ないかな?」

「また絶対泣くと思う(笑)」

⏰:11/03/08 18:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


#353 [ゅぃ]
「泣く・・・かな。でも、そしたらまた一緒に見ようね(笑)」

「・・・おう」

あたしがそう言うと翔輝は笑って答えてくれた。
・・・また一緒に見ようね。って・・・・あたし、なんか誘っちゃったよ。

「これからどーする?どっか行きたいトコある?」
映画館を出て、翔輝があたしに言った。

「うーん・・・そうだなぁ。ちょっとぐるぐるしても良い?」

「いいよ。行くか」

⏰:11/03/08 18:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#354 [ゅぃ]
あたし達は特にあてもなくショッピングモールをうろうろした。
うろうろしていると近くにペットショップがあった
い、行きたい!

「翔輝、あたしペットショップ行きたい」
あたしはペットショップを指さして言った。

「え?何か飼うのか?え、飼ってんのか?」

突然そういったあたしにちょっと驚いてた。

「ううん、動物見たいの!」

⏰:11/03/08 18:12 📱:PC 🆔:☆☆☆


#355 [ゅぃ]
そう言ってペットショップに入っていった。


「・・・わぁ〜、可愛い可愛い可愛い!」
中に入ってみると、犬、猫、いっぱいいてあたしは興奮した。

「やっぱり柴犬って可愛い〜。欲しいなぁ」
でも動物飼った事ないしなぁ。

「あ!見て翔輝!レトリバーの赤ちゃんだよ!」
さっきみた映画で出てきたレトリバー。

「犬好きなんだな。」

⏰:11/03/08 18:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#356 [ゅぃ]
「うん好き♪けど一回も飼った事ないんだぁ。」

「そうか・・・俺ん家レトリバー飼ってるよ。」

「・・・・え!?翔輝の家ってペットオッケーなんだね!前行った時は見なかった・・・」

「違う違う、実家の方な(笑)」

「あ、なるほど・・・」

思いっきり勘違いしたあたしに翔輝は少し大げさに笑った。
・・・恥ずかし。

⏰:11/03/08 18:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#357 [ゅぃ]
「・・・名前なんていうの?」

「リール」

「ってことは女の子?」

「そ、女の子。」

「へぇ〜!」

そうやって話てたら店内を一週してて、「あ、ごめんね。急に入っちゃって」って言ってペットショップを出た。

そしたら
「いいよ。行きたいとこ全部回ろ?」

って言ってくれた。

⏰:11/04/06 22:00 📱:PC 🆔:☆☆☆


#358 [ゅぃ]
行きたいとこって特にないんだけどなぁ・・・。

そう思いながらまた二人で歩き出した。

少し歩くと、ショッピングモールの地図みたいなパネルがあって、二人でどんな所があるのかなって見てたら、「あ、ゲーセンある。」って翔輝が呟いた。

「ほんとだね。・・・・楽しそう」

「・・・・行くか?」

って、次はゲーセンに行くことになった。

⏰:11/04/06 22:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#359 [ゅぃ]
・・・・・・

「うわ、懐かし」

「わ、広い広い!」

ゲーセンの前に着いた途端、にぎやかな音が耳に入ってきた。
・・・ゲーセンなんか久しぶりだなぁ。ワクワクする!

「あたしゲーセンって久しぶり!」

「俺も。大人になってから全然行ってなかった」

・・・何か翔輝もワクワクしてるみたいで楽しくなってきた。

⏰:11/04/06 22:07 📱:PC 🆔:☆☆☆


#360 [ゅぃ]
「ね!ゲーム勝負しようよ!」

「・・・よっしゃ」

あたしが勝負を仕掛けるとニヤっと笑った翔輝。
こう見えても昔はゲーム上手だったんだから!!

「んーじゃあ・・・あれ!」

「おし、レースな」


・・・・・・・・

⏰:11/04/06 22:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#361 [ゅぃ]
5分後。


「あー!待って待って!抜かさないでー!!」

「ムーリ(笑)」

「ちょっと待って反則!」

「何も反則してねぇじゃん(笑)」


・・・結局、あたしは翔輝に負けた。

「・・・俺の勝ち♪」

「負けたぁー・・・。これだけは自身あったのになぁ・・・」

⏰:11/04/06 22:12 📱:PC 🆔:☆☆☆


#362 [ゅぃ]
「いや、俺もこれだけは自身あるよ(笑)」

・・・なんか翔輝笑いすぎだよ。
あたしそんなに面白い?・・・っていうか可笑しいの?


結局二人してゲームにはまってて、気付いたらもう2時間が経ってた。
2人だけでこんなに楽しんでるって、まだまだ若いなぁ。(笑)


帰り際に、「あ、あとコレだけ」って言って、翔輝がUFOキャッチャーにコインを入れた。

⏰:11/04/06 22:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#363 [ゅぃ]
中に入っている景品は、可愛いくて大きなくまのぬいぐるみ。

え・・・ぬいぐるみ?

「・・・そんなに大きいの取れる?」

「ちょっと待ってろよ。」

そう言って、失敗しては何度もコインを入れて挑戦する翔輝。



「・・・・・あ」

「・・・ほらな?」

⏰:11/04/06 22:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#364 [ゅぃ]
「うそ・・・・・」

絶対取れないと思ってたのに。

「ん。プレゼント」

「え、あたしに・・・?」

「心以外に誰がいるんだよ?(笑)」

「ありがとう・・・。」

あんなに真剣な表情で一生懸命に・・・それがあたしの為だったなんて。

⏰:11/04/06 22:23 📱:PC 🆔:☆☆☆


#365 [ゅぃ]
あたしはくまのぬいぐるみをギュっと抱き締めた。

好き。翔輝が大好き。

・・・・翔輝に触れることはできないから、‘この気持ち伝わって・・・’って想いを込めて。


「・・・気に入ったか?」

「うんっ♪ありがとね、翔輝!」

「いーえ。・・・そろそろ出るか?」

⏰:11/04/06 22:28 📱:PC 🆔:☆☆☆


#366 [ゅぃ]
ショッピングモールを出て駐車場に戻り、あたし達は車に乗り込んだ。

「・・・くま、うしろ置くか?」

助手席に座ってからも、未だにぬいぐるみを抱き締めてるあたしに言った。

「ううん、いい。」

「そーか?・・・もう6時か。腹減ってる?」

「・・・ちょっと空いてるかも。ちょっと遊び過ぎちゃったね」

ゲーセンで色んなゲームたくさんして、ずっと遊び回ってたからさすがにお腹空いた。

⏰:11/04/08 23:24 📱:PC 🆔:☆☆☆


#367 [ゅぃ]
「じゃあ、何か食いに行くか。」



・・・・・・

晩ご飯は、ちょっと高そうなイタリアンレストランで、翔輝がご馳走してくれた。

・・・今日は全部翔輝におごってもらってる。
翔輝に悪いなぁ。



「今日、楽しかったね♪」

⏰:11/04/08 23:28 📱:PC 🆔:☆☆☆


#368 [ゅぃ]
「な。また行こうな」

「うん、行こうねー♪」

帰りの車の中。
今日楽しかったねって翔輝と話していたら、車はあっという間にあたしの家の前に着いた。


楽しい時間ももう終わりだ。

あたしはもうバイバイなんだな。って思うと、急に寂しい気持ちになってきた。

⏰:11/04/08 23:33 📱:PC 🆔:☆☆☆


#369 [ゅぃ]
・・・まだ帰りたくない。
まだ一緒にいたい。

でも、彼女でもないあたしがそんな事言えない。


「・・・どうした?」

すでに停車している車から降りようともしないで、少し俯いてるあたしに翔輝が問いかけてきた。

「あっ、何でもない!さっきのご飯美味しかったなーって思ってたの!(笑)」

⏰:11/04/08 23:36 📱:PC 🆔:☆☆☆


#370 [ゅぃ]
あたしは適当な事を言って誤魔化した。

「・・・ふは。暇な時言ってきて。いつでも連れてってやるから」

「・・・ありがとう」


そう言った瞬間、あたしと翔輝の目が合った。

・・・・なんだか時間が止まったように、視線が絡まったまま。

緊張感で胸がドキドキ鳴ってる。

だめ。目、そらせないよ。

⏰:11/04/08 23:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#371 [ゅぃ]
そう思っていると、目の前の翔輝が、ハンドルに掛けてあった手をだんだんとあたしの方へと伸ばしてくる。

その手はゆっくりとあたしの後頭部に持ってこられて、数回あたしの髪を撫でた。


・・・夢心地、っていうのかな。

緊張で1ミリも動けないあたしに、翔輝の整った顔が段々近付いてきたと思ったら、おでこに柔らかい感触を感じた。

⏰:11/04/08 23:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#372 [ゅぃ]
え・・・・・キス?

静かに翔輝の手が動いてて、ただドキドキしているだけのあたしは気付いた時には、ぎゅっと抱き締められてた。


「・・・・・・」

「・・・っ・・・」

お互い何も言おうとしない。

・・・翔輝は今何を考えて、何を思ってるのかな。
あたしは・・・翔輝から離れたくないって思ってるよ。
このまま離してほしくない。

⏰:11/04/08 23:47 📱:PC 🆔:☆☆☆


#373 [ゅぃ]
微動だにできなかったあたしは、もっと抱き締めていてほしい。そう思って、翔輝の背中に腕を回そうとした。

・・・・だけどその時、翔輝のあたしを抱き締める腕の力が、段々と抜けてきてる事に気付いた。

ゆっくり、あたしから離れた翔輝。

・・・そしてもう一度あたしのおでこにキスを落とした。


「えっ・・・と、今日はほんとありがとっ!・・・おやすみ。」

・・・直後に押し寄せてきた恥ずかしさで、あたしは勢いに任せてそう言った。

⏰:11/04/08 23:51 📱:PC 🆔:☆☆☆


#374 [ゅぃ]
「・・・俺も。また連絡するから。おやすみ。」

少し焦ってるあたしの言葉とは対照的に、低くて静かで、優しい言葉が返ってきた。


バッグとくまのぬいぐるみを持って、あたしは車から降りた。
後ろを振り返ると助手席の窓が開いて、
「・・・風邪ひくなよ?」
そう言って、翔輝は静かに車を発車させて、帰っていった。

あたしは車が見えなくなるまで、ずっと見送ってた。

⏰:11/04/08 23:56 📱:PC 🆔:☆☆☆


#375 [ゅぃ]
・・・火照ってるけど、ふわふわしてる変な感覚の身体。


さっき、びっくりしたな。
あたしの胸の音、もしかしたら聞こえちゃってたかもしれない。
それくらいドキドキが凄かった。

・・・・でも、微かに感じた。
翔輝の胸もドキドキしてた。

これって、期待してもいいのかな。

なんて思いながら部屋に帰る。

/

⏰:11/04/09 00:00 📱:PC 🆔:☆☆☆


#376 [ゅぃ]
※報告です。

以前、一日の更新が終わる時は声をかけてほしいです。という意見を頂き、書き終わった本文の後に「今日の更新はここまでです」と書いてきましたが、小説の内容が途切れてしまったり、このスレがもしかすると1000を超えて、完結できないようならないために、これからは本文の最後に / を付けるようにしました。
 / この記号がある時、「今日の更新はここまでです」という意味です。

ご意見・コメントは感想板にお願いします。

ゅぃでした☆

⏰:11/04/09 00:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#377 [えりにゃん]
1>>100

⏰:11/04/15 17:43 📱:SH01A 🆔:☆☆☆


#378 [えりにゃん]
>>1-100

⏰:11/04/15 17:44 📱:SH01A 🆔:☆☆☆


#379 [えりにゃん]
>>100-200
>>200-300

⏰:11/04/15 17:45 📱:SH01A 🆔:☆☆☆


#380 [ゅぃ]
>>379さん
アンカーありがとうございます☆

今から少し更新です♪

⏰:11/04/19 23:37 📱:PC 🆔:☆☆☆


#381 [ゅぃ]
「・・・ただいまぁ〜」

あたしが帰宅すると浴室の方からシャワーの音が聞こえてた。

亜美、お風呂入ってる。

自分の部屋へ足を進める。
あたしは翔輝にもらったぬいぐるみをベッドの上に座らせた。


「・・・・・ふふふ」
今日あった事、思い出すだけで顔がにやける。

⏰:11/04/19 23:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#382 [ゅぃ]
あーなんか、本当に・・・スキ。

「〜〜〜っ」

なんだか無性に翔輝が恋しくなって、あたしはぬいぐるみに向かって思いきり抱きついた。

ベッドの上で足をバタバタさせる。

「あーっやばいよ、やばいよ〜っ」

「・・・心、何してんの?」

⏰:11/04/19 23:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#383 [ゅぃ]
独り言なんか言っちゃってると、後ろから亜美の声。

「わぁっ!ただいまぁ!!」

いきなりすぎてビックリしたのもあったし、さっきの自分がかなり恥ずかしい人に思えて、あたしは何故か語尾が上がった喋り方だった。

「えーっ、なーにーなにー!?」

ニヤけた顔で近付いてくる亜美。

⏰:11/04/19 23:46 📱:PC 🆔:☆☆☆


#384 [ゅぃ]
「・・・ってか亜美、服着なよ。風邪引いちゃうよ?」

お風呂上がりだった為、亜美は身体みバスタオルを巻いたままだった。

「上がったばっかだから熱いじゃん!で?その様子からすると、何かあったんでしょ!?話しなさ〜いっ!」

そう言ってあたしをくすぐり出す亜美。

「きゃーっ!言うから!それだけは勘弁〜っ!」

ハイテンションなあたし達。

⏰:11/04/19 23:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#385 [ゅぃ]
あたしは今日あった出来事を亜美に話した。

「・・・でね、帰りに車で・・・その、キス・・・されちゃった」

「えぇっホントに!?」

「あっでも口じゃないの!おでこにね!少しだけ!」

「まじかぁー・・・。抱き締められて、キスされて・・・好きとか言われなかったの?」

「・・・うん。言われてない。」

「もう、早く翔輝も好きって告白すればいーのに!」

「・・・ふぇ!?」

⏰:11/04/19 23:52 📱:PC 🆔:☆☆☆


#386 [ゅぃ]
「ふぇって(笑)」

「翔輝があたしに、告白・・・?」

「うん!翔輝、心にベタ惚れ!」

「ええぇぇっ」

「だって一登も言ってたもーん♪翔輝は心に惚れてるぞ!って!」

「・・・うそーん」

「うそーん、て(笑)」

⏰:11/04/19 23:57 📱:PC 🆔:☆☆☆


#387 [ゅぃ]
「まっ!翔輝が心に告白してくるのも時間の問題だよ♪」

・・・亜美はそう言ったけど、何年間も彼氏がいないあたしにとっては、付き合うって事が凄く凄く新鮮な事に感じた。

もちろん、翔輝とデートした事だって新鮮過ぎたんだけど。

あたしハタチにもなって、なんか中学生みたい?
でもそう思える程、あたしが翔輝に対する好きって気持ちは、純粋なんだなって。

自分で言うのもおかしいけど、そう思った。

⏰:11/04/20 00:02 📱:PC 🆔:☆☆☆


#388 [ゅぃ]
ある日。

「翔輝、一昨日から熱出して仕事休んでるんだって。」

朝から仕事だったあたしは、早めに仕事が終わって夕方には家でくつろいでいた。
丁度亜美も帰ってきて、その話を聞いた。


「・・・一昨日から?大丈夫かな・・・」

あれから相変わらずなあたし達。
たまに亜美や一登とも一緒に4人で飲んだり、二人きりで食事したり。

⏰:11/04/20 00:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#389 [ゅぃ]
二人きりの時、帰り際にまたおでこにキスをされてた。
でもそれ以上の事はなくて、「好き」って言われた事もない。

亜美は時間の問題だよって言ってたけど、もしかして翔輝はあたしの事好きとかじゃないのかな?なんて思ったりもしてた。


あたしから「好き」なんて言えるはずもなくて。


「・・・・あたし、お見舞い行ってこようかなぁ」

⏰:11/04/20 00:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#390 [ゅぃ]
前にあたしが風邪引いたときなんて、ゼリーとかジュースとかいっぱい買ってきてくれて、すごく心配してくれてた。

だから、あたしもお返しがしたい。

「きっと喜ぶよ♪」
亜美もそう言ってくれたし、あたしはこれからお見舞いに行くことにした。

あたしたちの家から翔輝が住んでいる所まで、電車で30分くらい。
前に一回亜美と行った事があったから、どこに住んでるのか知ってた。

コンビニ寄って何か買ってこ!

⏰:11/04/20 00:20 📱:PC 🆔:☆☆☆


#391 [ゅぃ]
あたしは早速、お見舞いへと繰り出した。

途中コンビニで、ジュース・冷えピタを買った。
一昨日から熱出てるなんて、ずっと熱下がってないってことだよね。


あたしは素早く駅に向かって、電車に乗り込んだ。

若干久々に会うし、なんて喋ろうかなぁ。
ご飯ちゃんと食べてるのかなぁ。

そんなことをボーっと考えていたら、あっという間に駅についた。

⏰:11/04/20 00:23 📱:PC 🆔:☆☆☆


#392 [ゅぃ]
確かこっちだったな・・・。
記憶を辿って翔輝の家を目指す。

あ、ここだ。

4階建てのアパートの2階の部屋。そこが翔輝の部屋だ。
ドアの前で少しだけ深呼吸してから、インターホンを押した。

ピンポーン

音が部屋で鳴っているのが分かった。

ドキドキ・・・
あたしは段々緊張してきた。

⏰:11/04/20 00:28 📱:PC 🆔:☆☆☆


#393 [ゅぃ]
「・・・誰?」

ゆっくりドアが開くと、そこにはおでこに冷えピタを貼って、目がトロンとしている翔輝がいた。

「えっ・・・心?」

「久しぶりっ!亜美から翔輝が熱出してるって聞いて・・・お見舞いきたんだけど・・・」

「え、あ、亜美から?あー今部屋散らかってるんだけど・・・上がって?」

そう行って部屋に通された。

⏰:11/04/20 00:30 📱:PC 🆔:☆☆☆


#394 [ゅぃ]
「お邪魔しまーす・・・」

前に来た時は玄関までしか上がってなかったから、翔輝の部屋に入るのはこれが初めてだった。

部屋の中は・・・沢山の服や雑誌で埋もれていた。(笑)

机の上にはコンビニ弁当にカップラーメン。

こんな散らかった部屋でこんな生活してたら、熱なんて下がんないよ!

「わりぃ・・・来るなら掃除したんだけどな」

そう言って机の上を片付け出す翔輝。

⏰:11/04/20 00:33 📱:PC 🆔:☆☆☆


#395 [ゅぃ]
「あっあたしがやるよ!翔輝はゆっくり休んでて?」

「いや、でも・・・」

「いいから!ねっ?」

「・・・・さんきゅ」

半ば強引にあたしは翔輝をベッドに寝かせた。
そして翔輝のおでこにある冷えピタと、買ってきたばかりの冷えピタを交換した。

翔輝の顔は赤くて、まだ熱があるみたいだった。

「・・・熱まだあるの?」

⏰:11/04/20 00:35 📱:PC 🆔:☆☆☆


#396 [ゅぃ]
そう聞くと、

「あー、朝計った時は38℃くらいだった・・・」

そう言ってモゾモゾと体温計を脇に挟んだ。


あたしはとりあえずこの散らかった部屋をどうにかしようと思い、「部屋、ちょっとだけ掃除してもいい?」と聞いた。

「うん・・・。」力なく答える翔輝。

あたしは机の上にあったゴミをゴミ袋にまとめて捨てた。
床に散らばっていた雑誌は一カ所にまとめて置いた。

⏰:11/04/20 00:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#397 [ゅぃ]
ピピピピピ・・・

「・・・あー、まだ下がってないわ」

そう言ってベッドに横になる翔輝。

「見せて?」
体温計を見ると、なんと38,6℃もあった。

コンビニで買ってきたジュースを翔輝に渡す。

「多分今、脱水症状起こしてると思う・・・」

「ありがと」
そう言って翔輝は一気にジュースを飲んだ。


/

⏰:11/04/20 00:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#398 [ゅぃ]
「・・・ご飯は?何か食べたの?」

「朝カップラーメン食べたけど、それから食ってない・・・」

「よし!あたし何か作るよ!台所借りていい?」

「いいよ。・・・助かるわ」

そう言って元気が無さそうに笑う翔輝。
これだけ熱があると辛いもんね。

「ご飯できるまで横になっててっ!」

⏰:11/04/21 23:06 📱:PC 🆔:☆☆☆


#399 [ゅぃ]
そう言ってよし!と気合い入れたのは良かったものの、台所にはたくさん食器が積み上げられていた。

・・・・まずは片付けからだね。うん。


_____

「翔輝〜ご飯できたよ?」

寝ている翔輝に静かに声をかける。
高熱のせいで、額にはうっすら汗をかいていた。

「・・・・ん、」

⏰:11/04/21 23:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#400 [ゅぃ]
もぞもぞと静かに起き出した。

「おかゆ作ったんだけど・・・食べれる?」

「ん、食べれる・・・・・ッ。」

「あっ熱かった!?大丈夫?」

「だいじょーぶ。・・・俺猫舌だから。」

「そうなの・・・?貸して?冷ますから」

あたしはおかゆをフーフーと息で冷ました。
それをじっと見つめてる翔輝。

⏰:11/04/21 23:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#401 [ゅぃ]
「はいっ」

そう言ってスプーンを差し出そうとしたら、

「あー」
翔輝が口を開けて、食べさせてってしてる。

「えっあ、はい!」
あたしはゆっくりおかゆを翔輝の口に運んだ。

かっ!可愛い!!

もぐもぐと口を動かしている翔輝が、すごく可愛くて・・・キュンキュンした。(笑)

⏰:11/04/21 23:17 📱:PC 🆔:☆☆☆


#402 [ゅぃ]
「・・・ごちそーさま。」

結局最後まで、あたしがおかゆをフーフーして翔輝に食べさせてあげた。

・・・・翔輝って、甘えたがりなのかな?
って思った。
だとしたら、かなり可愛い・・・。

ギャップありすぎだよ。


「心、おかゆ美味かった。」

「ほんと?よかったぁ。」

⏰:11/04/21 23:20 📱:PC 🆔:☆☆☆


#403 [ゅぃ]
「俺汗かいたし、ちょっと風呂入ってくるわ」

「わかった。気を付けてね?」

「おう。テレビ付けとくから、適当に見ててな」

そう言って翔輝はお風呂場へと消えていった。
今の食器だけ片付けたら、テレビ見てよ!
そう思ってあたしは素早く洗い物をして、ゆっくりさせてもらうことにした。

今何時だろ?そう思い鞄の中から携帯を取り出すと、7時半を回っていた。

⏰:11/04/21 23:24 📱:PC 🆔:☆☆☆


#404 [ゅぃ]
電車まだあるし、全然大丈夫だなぁ。

バラエティー番組を見ていると、翔輝がお風呂から上がってきた。

「・・・あちぃ」

下はズボンを履いていたけど、上は上半身裸。
タオルで髪の毛を拭きながらあたしの方に近付いてくる。

「なんか面白いのあった?」

「あっうん!これ見てる!」

そうやって適当に返事したけど、目の前で裸でいられたりしたら、どこ見ていいのかわかんないよ〜!

⏰:11/04/21 23:27 📱:PC 🆔:☆☆☆


#405 [ゅぃ]
あたしは恥ずかしくて、目をそらそうと必死だった。
ジロジロ見るのなんて何か変態みたいだし・・・。

だからあたしは座ったまま硬直してた。

「あぁ〜・・・暑い。」さっきから暑い暑い言ってる翔輝は、あたしの座っているすぐ後ろにあるベッドにダイブした。


「・・・・・・・」

「・・・・大丈夫?」

何も言わなくなった翔輝に声をかける。
熱もあるし、目眩とか起こしちゃったのかな?

⏰:11/04/21 23:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#406 [ゅぃ]
翔輝の方を向いていると、いきなりゴロンと仰向けになった。
しばらく目を瞑って、

「ん、暑いだけ」

そう言ってあたしの方に顔を向けた。
そしてまた目を瞑る。

・・・・翔輝かっこいいなぁ。

改めて翔輝を見てみる。
整った綺麗な顔に、筋肉のついている身体。大きいけど綺麗な手。

・・・すごくモテるんだろうな。

⏰:11/04/21 23:35 📱:PC 🆔:☆☆☆


#407 [ゅぃ]
あたしだって今目の前にいる翔輝に、すごいドキドキしてるし。
抱き締められてキスされたことを思い出すだけで、赤面する。

ドキドキしない女の子なんて絶対いないよ。

しばらくぼーっと眺めていると、「・・・・・どうした?」
いきなり目を開けた翔輝が聞いてきた。

「ううん!なんでもない!」

「・・・そうか?」

ビックリしたぁ。
きょとんとした顔で聞き返してくる。

⏰:11/04/21 23:37 📱:PC 🆔:☆☆☆


#408 [ゅぃ]
「ジュース飲も」

「あっあたしが取ってくる!」

あたしが立ち上がろうとした・・・その瞬間。

「あぶねっ!」

「・・・・ッ!」

翔輝の足とあたしの足が見事にぶつかって、あたしは倒れそうになった。・・・だけど、翔輝があたしの身体を右腕で支えてくれて、あたしはなんとか体制を立て直した。

⏰:11/04/21 23:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#409 [ゅぃ]
「ごっごめん!」

翔輝の腕の中にスッポリと収まっているあたし。
翔輝が服を着ていないせいで、いつもより翔輝の体温と、肌の柔らかさを感じる。

さっきまで見てた翔輝の身体がすぐ目の前にある。
そう思うとあたしはまた一気に赤面して、あたしも熱があるんじゃないのか。って思う程身体が熱くなった。


ぎゅっ

翔輝の両腕があたしの背中に回る。

⏰:11/04/21 23:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#410 [ゅぃ]
緊張で、上手く呼吸ができない。

「しょうき・・・」

「・・・・ん?」

声と共に身体の振動も伝わる程、あたし達は密着していて・・・

「・・・ううん」
そう言ってあたしも、翔輝の背中に両腕を回した。

ぎゅーって力を込めて、これ以上近付くことができない程に、強く抱き締めた。

⏰:11/04/21 23:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#411 [ゅぃ]
翔輝も、あたしを抱き締め返してくれた。


どれくらいそうしていたんだろう・・・。

「心・・・・?」

上から振ってきた翔輝の声。

「ん?」

あたしがそう聞き返すと、翔輝の顔が近付いてきて、あたしのおでこにキスをした。
・・・そのままほっぺにも、何度かキスをされた。

⏰:11/04/21 23:52 📱:PC 🆔:☆☆☆


#412 [ゅぃ]
「ん・・・」

あたしは恥ずかしくなって、翔輝にまた抱きついた。

すると・・・

「きゃぁっ!」

スルっとあたしの足に手をかけて、なんとお姫様抱っこの状態になった。

「ちょっと待って!ダメ、あたし重いからっ・・・!」

/

⏰:11/04/21 23:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#413 [ゅぃ]
「・・・重くないよ」

そう言ってあたしをゆっくりとベッドに降ろしてくれた。
そしてまた、あたしを抱き締める。

・・・さっきとは違う。
あたしに覆い被さるような形。

少し身体を離して、虚ろな瞳で見つめてくる。




「・・・・っ」

⏰:11/04/29 00:02 📱:PC 🆔:☆☆☆


#414 [ゅぃ]
あたしの唇と、翔輝の唇が重なった。


・・・少しだけ触れた唇。
自分でも分かった。
あたし、震えてる。

いきなりのキスに戸惑っている。
だけど、1ミリも動かすことのできない身体。

喋ろうと思っても、言葉が見つからないの。

・・・唇が震えてる。

⏰:11/04/29 00:06 📱:PC 🆔:☆☆☆


#415 [ゅぃ]
また後日更新します><

⏰:11/04/29 00:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#416 [ゅぃ]
・・・あたし達ってどんな関係なんだろう。

友達?
・・・ううん、違う。
友達は友達にキスなんてするの?

抱き締めたりするの?


こんな事されたら期待しちゃうのなんて当たり前じゃん。
だって、翔輝はそんな人じゃない。
悪い人じゃない。

今まで関わってきて、あたしは十分わかってた。

⏰:11/05/10 17:58 📱:PC 🆔:☆☆☆


#417 [ゅぃ]
好きって言って?

翔輝。


「・・・悪ぃ」

そう言ってあたしの肩を両手で掴んで、少し引き剥がす。

「あ・・・ぅん」

まともに顔が見れなくて、あたしは下を向いて答えた。



「ごめんな・・・キスなんかして」

ごめんなって?

⏰:11/05/10 18:02 📱:PC 🆔:☆☆☆


#418 [ゅぃ]
「・・・ううん」

「時間・・・大丈夫か?」

「大丈夫だよ?」

「でも明日も仕事だろ?遅くなると危ないし、俺送ってわ」

「ううん!一人で帰れる!」

「・・でも」

「翔輝だって早く治さなきゃ・・・安静にしててっ!」

「・・・・そうか?」

そう言ってあたしはコンビニの袋の中から冷えピタを取りだした。
「はいっ」そう言って翔輝のおでこに冷えピタを貼り付けた。

⏰:11/05/10 18:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#419 [ゅぃ]
「じゃあそろそろ遅いし・・・あたし帰るねっ」

鞄を持って立ち上がる。

「・・・悪ぃな。色々ありがと。マジ助かった。」

「うん。お大事にね?」

「おう。気ぃつけてな。おやすみ」

「おやすみ。」

「あ、帰ったらメールしろよ?」

靴を履いているとそう声をかけられた。

⏰:11/05/10 18:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#420 [ゅぃ]
「わかった!じゃあね」

軽く手を振って、あたしは翔輝に笑って言った。


ガチャン

音を立てて閉まったドアに背を向けて、あたしは家路に着いた。

・・・なんか、あの時が嘘のように振る舞ってたなぁ。
あたしも、翔輝も。

頑張って気にしてないフリしたんだけどな。
ちゃんと話せてたよね、あたし。

⏰:11/05/10 18:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#421 [ゅぃ]
なんで翔輝はあたしに好きって言ってくれないんだろう。
家に帰ってからもそればかり考えていた。

あたしはこんなに好きなのにな。

・・・自分から好きって言っちゃえばいいのに、それが出来ない。
そういえば今まで自分から告白したことなんてなかったかも。

・・・ヘタレだ。あたし。

⏰:11/05/10 18:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#422 [ゅぃ]
また更新します!

⏰:11/05/10 18:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#423 [ゅぃ]
無事に帰宅してから、短いけどメールを送った。

「今家ついたよ。熱上がってきてない?ゆっくり休んでね。おやすみ」


あたしは冷蔵庫からお水を取り出して、それを一気に飲んだ。

「ふー・・・」

〜♪
すぐに鳴る携帯。

「・・・はやっ」

⏰:11/05/12 01:37 📱:PC 🆔:☆☆☆


#424 [ゅぃ]
「よかった。送ってけなくてごめんな。熱大丈夫。明日から仕事行けると思う。ありがとな。じゃあおやすみ」

いつもと変わらないメール。

・・・キスのこと、考えれば考える程、頭がこんがらがってくる。

なんだかなぁ・・・。
もう今日はお風呂入って寝よ。

あ、そういえば亜美からもメールがきてた。
一登ん家泊まるって言ってたなぁ。

明日報告しよう。

⏰:11/05/12 01:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#425 [ゅぃ]
〜直哉side〜

⏰:11/05/12 01:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#426 [ゅぃ]
「ごめんなさい・・・」

深く頭を下げる俺。
俺の目の前にいる家族。

今家族は、俺のことどう思ってるんだろう。



「とりあえず一回実家に帰ってこい。親父達にも話すんだ」

そう言って光哉と一緒に実家に帰った。
音沙汰も無かった俺に、最初は親父もお袋も怒っていた。

⏰:11/05/12 01:53 📱:PC 🆔:☆☆☆


#427 [ゅぃ]
だけど、話さなきゃいけねぇ。
決心したとはいえ、両親に全部を話すことは難しかった。


「・・・・おれ、薬やってたんだ。」

俺のその一言で、その場の空気が凍った気がした。
目の前の両親は、絶句。

俺に何も言わない。

両親の顔を見ることができなかった。
あぁ俺、見放されんだろうな。
・・・だけど、これは紛れもなく自分のせいだ。

⏰:11/05/12 01:56 📱:PC 🆔:☆☆☆


#428 [ゅぃ]
「・・・今も完全に抜けてない。毎日やってた。自分じゃどうしようもできなかった。・・・・・やめたいのに、やめられない・・・。」

俺、今ちゃんと説明できてんのか?



「・・・この馬鹿野郎が!!!」

ガッッ!!

親父がそう怒鳴った後に、俺の身体に衝撃が走った。
・・・親父に思いっきり殴られた。
その勢いで俺は床に倒れた。

⏰:11/05/12 02:00 📱:PC 🆔:☆☆☆


#429 [ゅぃ]
「・・・ッ・・ひッ・・・・直哉」

・・・お袋が泣いてる。
だけど、顔上げられねぇ。


「ごめんなさい・・・」

俺は崩れた姿勢を立て直し、その場で手をつき、頭を下げて謝った。

謝って許される問題じゃないことって、十分わかってる。
・・・指先が震える。

⏰:11/05/12 02:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#430 [ゅぃ]
頭を下げている俺の前に光哉が入ってきて、

「・・・コイツが持ってた薬は全部俺が捨てた。今は1ミリも持ってねぇよ。・・・だけど、コイツまだ依存してる。手が震えたりするんだ。」

今指先が震えているのも・・・そのせい。


「・・・・・いつからやってたんだ?」

親父が静かに口を開く。

⏰:11/05/12 02:06 📱:PC 🆔:☆☆☆


#431 [ゅぃ]
「・・・入学して、バイトも始めて、少しずつ慣れてきたことに・・・。」

俺おかしいのかな。
正しい期間がわかんねぇ。感覚が狂ってる。



「・・・ばか!ばか!どれだけ心配したと思ってるのよぉ・・・!!」

お袋が泣きじゃくりながら、俺の肩を揺さぶる。
その顔は涙でぐしゃぐしゃだった。

/

⏰:11/05/12 02:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#432 [ゅぃ]
「・・・・・ごめん」

心の底から言った言葉だった。




俺は少しの間実家に居ることになった。
地元へ戻ってきても、特にすること何て何もない。

自分の部屋に籠もりっきりだった。

・・・そーいや最近、外出したっけ。
ずっと籠もりっきりの生活だ。

ふとした時に、薬が欲しい。
そんな衝動に駆られる。

⏰:11/05/14 01:25 📱:PC 🆔:☆☆☆


#433 [ゅぃ]
だけど俺は必死に耐えた。

もうそんなモノは俺の手元にもないし、もう手にしてはいけないモノ。

・・・きっと溜まり場のヤツらは、もっと薬に依存してる。
俺はまだ量が少なかったから、この程度で済んでるんだ。

世菜みたいにあんな大量の薬使ってたら・・・って思うと、俺はゾッとした。



コンコン

⏰:11/05/14 01:28 📱:PC 🆔:☆☆☆


#434 [ゅぃ]
いきなりノックされたドア。

「・・・はい?」

「直哉?ジン君きてるけど・・・」

ドアの向こうからお袋が俺にそう言った。

・・・ジン?
もうしばらくの間会っていないジン。

アイツ、俺の今の現状知ってるのかな。
他のみんなも、知ってるのかな。

俺はどんな顔をしてジンに会えばいいのか、わからなかった。

⏰:11/05/14 01:30 📱:PC 🆔:☆☆☆


#435 [ゅぃ]
「直哉、話したい事があるって・・・」

「・・・・・・わかった。部屋入れて」

俺はそう言った。

ジンだって俺に聞きたい事が山ほどあるはずだ。
・・・会わす顔がなくたって、俺だってジンに話さなきゃいけない。
今までずっとツルんできたツレなのに。


俺はまた大事な人を失いかけていた。

⏰:11/05/14 01:32 📱:PC 🆔:☆☆☆


#436 [ゅぃ]
ガチャ・・・

静かに部屋のドアが開いた。

「・・・・直哉。久しぶり。」

俺の目の前に立っているジン。
どれくらい会っていなかったんだろう。
俺が地元出ていってから会っていなかったから、半年以上は会っていなかった。


「・・・久しぶり。」

俺はジンと目を合わせるのが精一杯だった。

「お前、痩せたな」

⏰:11/05/14 01:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#437 [ゅぃ]
・・・薬やってたせいなんだ。
俺、最低な事したんだ。
クズって言われても言い返せないような事ばっかやってた。

自分を追いつめる言葉しか頭に浮かばない。

ジンに何て言ったらいいのかわからない。

お互い聞きたいことや言いたいこと、色々あるのに、俺たちはしばらく何も言葉を発さなかった。



「・・・・・俺さ」
ジンには話さなきゃいけない。

⏰:11/05/14 01:36 📱:PC 🆔:☆☆☆


#438 [ゅぃ]
「向こうで、世菜に会ったんだ。」



気付いたら俺は、胸の内をジンにさらけ出していた。
世菜と再会したこと。
薬に手を染めたこと。
・・・心を傷付けたこと。失ってしまったこと。
自暴自棄な生活を送っていたこと。
そして光哉に、救ってもらったこと。


ジンはずっと静かに、俺の話を聞いてた。

⏰:11/05/14 01:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#439 [ゅぃ]
「・・・直哉。俺さ、こっちに残ってて、お前の噂聞いてたよ。・・・心の事も知ってた。俺、ずっとお前の口から聞きたかったんだ。」

ジンはそう言った。

「他のみんなだって、お前のこと気にしてる。心配してる。・・・なぁ、お前は一人じゃねぇんだよ。俺らずっと一緒だったろ?そうやって話して欲しかったんだよ・・・」

消え入りそうな声で素直に話してくれた。

俺、もう絶対軽蔑されてると思ってた。
もう‘ツレ’だって、思われてないと思ってた。
・・・だけど、ジンも、みんなも、俺を心配してくれたんだ。

/

⏰:11/05/14 01:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#440 [ゅぃ]
「ごめんな・・・。俺みんなに、絶対もう仲間だって、ツレだって思われてないって思ってた・・・。」

「何言ってんだよ・・・。俺らがそんなんで壊れるわけねぇだろ」
そう言って笑ったジン。

「なぁ、みんな待ってたんだよ。直哉から話してくれねぇか?もちろん今すぐにって訳じゃないからさ。落ち着いたらでいいんだ」

穏やかに話す。

「うん。俺もう逃げねぇ。みんなにもちゃんと事情話す。ジン、来てくれてありがとな」

⏰:11/05/19 20:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#441 [ゅぃ]
「おうよ!俺昨日光哉君に会ってさ。こっち居たんだって思って、直哉の事聞いたんだよ。そしてら、一緒に帰ってきてるって言うからさ。マジぶっ飛んできたし(笑)」

コイツとこんな風に会話するの、こんなに居心地良かったっけ。

ジンが俺を待っててくれたように、もしジンに何かが起こっても、俺はずっと見方でいようと思った。


その日はずっとジンといた。
気付いたら外は真っ暗になってて、夜中にジンは帰って行った。

「また連絡しろよな!」

「おー!」

⏰:11/05/19 21:00 📱:PC 🆔:☆☆☆


#442 [ゅぃ]
胸のわだかまりが消えた俺は、深く眠りについて、目が覚めた時はもう昼前だった。


「・・・みんな空いてんのかな」

俺は携帯を取り出しジンに電話をかけた。

プルルルル・・・

「もしー?」
すぐに電話に出た。

「あ、俺。・・・今日みんなに会いてぇんだけど・・・」

「わかった!俺ん家来るように言っとくわ。何時頃がいい?」

⏰:11/05/19 21:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#443 [ゅぃ]
「じゃあ、夕方くらいでいいか?」

「おっけー。じゃあ、また連絡するから」


昨日ジンに、俺がみんなに説明しとくから直哉は時間が空いてる時に連絡してこい。って言われたんだ。

夕方までまだまだ時間があった。
今日は休日だ。

俺は時間までずっと落ち着かずに待っていた。

⏰:11/05/19 21:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


#444 [ゅぃ]
〜♪
ジンからの着信。

「直哉?今から俺んち来れるか?もうみんな来始めてるから」

「わかった。すぐ行く」

電話を切って、俺はすぐにジンの家へ向かった。
近所という程近くはないけど、ジンの家と俺の家は近かった。


待ってる間、みんなに会ったらなんて話そう。とか色々考えてたけど、そんなのうだうだ考えても仕方ねぇよな。

⏰:11/05/19 21:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#445 [ゅぃ]
ジンの家に着くと、俺は昔と同じようにジンの部屋へと上がって行った。
ジンの部屋の前まで来ると、みんなの話し声が聞こえる。

ガチャ

ドアを開けて中に入ると、いつも一緒に遊んでた懐かしい友達の姿。
学生時代、いつも一緒にバカやってた俺の仲間。


「「「・・・直哉!!」」」

みんなが一斉に俺の名前を呼んで、俺に駆け寄る。

⏰:11/05/19 21:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#446 [ゅぃ]
「久しぶり!」

「元気だったか!?」

みんなの第一声だった。

「おう・・・。わりぃな。連絡くれてたのに返せてなくて。」

俺がそう言うとみんな静かになって、

「今日、俺からみんなに言わなきゃなんねぇ話があるんだ」
そう切り出した。

/

⏰:11/05/19 21:17 📱:PC 🆔:☆☆☆


#447 [ゅぃ]
俺のその言葉で、部屋は一気に静まる。


俺は昨日ジンに打ち明けた時と同じように、話した。

俺が話している間、誰一人何も言わない。
みんな黙って、静かに俺の話を聞いてた。


「・・・俺、誰がどう見ても最低なヤツなんだ。汚い事たくさんやった。・・・でも今、すげぇ後悔してる・・・・。」

⏰:11/05/25 01:18 📱:PC 🆔:☆☆☆


#448 [ゅぃ]
「なんであんな事やったんだろうって。毎日思ってる・・・。昨日ジンにも言ったけど、俺もうみんなに会ってもらえないと思ってた。・・・俺、合わす顔がなかったし。」

「お前、何言ってんだよ。俺らずっとお前の事待ってたよ。」

「その通りだよ。・・・ずっと何があったんだろうって、心配だったんだ。」


俺が顔を上げると、みんなそう声をかけてくれた。

⏰:11/05/25 01:23 📱:PC 🆔:☆☆☆


#449 [ゅぃ]
こんなに良いヤツらが友達で、俺ってすごい幸せ者だよな。
みんな何言ってんだよって。
ずっと仲間じゃん。って。

俺は、コイツらの事ずっと大事にしていきたい。



「直哉、お前さ、辛かったよな。相談してくれたらよかったんだよ。一人で抱え込んでさ。」

その言葉に、俺は泣きそうになった。

⏰:11/05/25 01:26 📱:PC 🆔:☆☆☆


#450 [ゅぃ]
「俺・・・もう絶対薬なんかしねぇ。絶対。」

俺はその場に座り込み、そう堅く誓った。
俺の側にみんな寄ってきて、

「お前ちゃんと食ってんのか!?」

明るくそう言われて、肩やら背中やら小突かれた。



・・・俺にはもう一つ、聞いておかなきゃいけないことがある。

⏰:11/05/25 01:29 📱:PC 🆔:☆☆☆


#451 [ゅぃ]
「なぁ。心って・・・元気にしてるか?」

その言葉でまた静かになる部屋。


「・・・・心は」

昨日ジンと二人で話した時はあえてまだ聞かなかった。
みんなで居るときに、ちゃんとみんなから聞きたかった。


「実は、心上京してて、もうずっと会ってないんだ。・・・だから今どうしてるか、分かんねぇんだ」

みんなを代表して、ジンがそう言った。

⏰:11/05/25 01:33 📱:PC 🆔:☆☆☆


#452 [ゅぃ]
「・・・・そっか」

「直哉、お前心のこと・・・・知ってんのか?」

「・・・レイプされたこと・・・だよな?」

「あぁ・・・・」

「・・・全部俺のせいだ。俺まじサイアクだ。」

罪を犯してしまったこと。
それよりもっと後悔してるのは・・・心を傷付けてしまったこと。

なんであの時、傍にいなかったんだろう。

⏰:11/05/25 01:37 📱:PC 🆔:☆☆☆


#453 [ゅぃ]
毎日毎日そればかり考えている。
後悔の日々。


俺は心がレイプされたことを知った過程も、全部話した。

斉木という男が心を誘き出したこと。
裏で世菜が、糸を引いていたこと。

俺がアイツらとは切った事も、全部話した。

/

⏰:11/05/25 01:41 📱:PC 🆔:☆☆☆


#454 [ゅぃ]
「・・・心さ、ずっと直哉の事待ってたんだって。」

「・・・・・」

「別れた事、受け入れられてないって言ってた。・・・心、自殺未遂までしたんだって。」

「・・・・え?」

「その状況に耐えられなかったって。手首、切ったって聞いた。・・・少しの間入院もしてたって。」

「・・・う・・・そだろ?」

知らなかった。
心がそんなに追い詰められていたこと。

⏰:11/05/28 01:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#455 [ゅぃ]
でも、心を追い詰めたのは、間違いなくこの俺だ。

・・・心底自分が憎い。

「・・・俺、謝りてぇ・・・会いたい・・・・」

振り絞って出した言葉。
俺はどうしたらいい?どうやって罪を償えばいい?

俺はその場にうなだれた。

「・・・・今の話は、言わなきゃいけねぇと思った。心はすげぇ傷付いてるよ。今でも直哉の事待ってるかは、わかんねぇけど・・・。」

そう言われた。

⏰:11/05/28 01:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#456 [ゅぃ]
_________


ずっと直哉のこと待ってたんだって。


みんなと地元で再会してから、一週間が経った。
今でも耳にこびりついてて離れない、あの言葉。

心が、どんな状況で、心境で、俺を待ってたのかと思うと、胸が押しつぶされそうになる。

今日も罪悪感でいっぱいだ。


地元に帰ってしばらくして落ち着いた俺は、一旦一人暮らししているアパートへ戻ることにした。

⏰:11/05/28 01:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#457 [ゅぃ]
散らかったまま、何も考えずに兄貴と飛び出してきた部屋。
学校・・・どうなってるんだろう。
このままじゃ俺、卒業できないかもしれねぇな。

自業自得だ。


部屋に戻った俺は、とりあえず物が散乱している部屋を片付けた。

地元に帰る前と全く同じその部屋。

ピンポーン
突然インターホンが鳴り響いた。

⏰:11/05/28 01:20 📱:PC 🆔:☆☆☆


#458 [ゅぃ]
誰だろう。
俺はゆっくりと玄関に向かい、ドアを開けた。

そこにいたのは・・・

「よお」

・・・いつも溜まり場にいた、今はもう‘仲間’ではなくなった男だった。

「・・・・何か用?」

俺はあからさまに迷惑だといった表情を男に向けて言った。

「ちょっとこいよ。話がある」

⏰:11/05/28 01:23 📱:PC 🆔:☆☆☆


#459 [ゅぃ]
そう言って外に出るように指示される。

「・・・なんだよ。俺お前らとはもう切ったから。今更話す事なんかねぇんだよ」

「そう言うなよ。丁度忘れ物もあったから。乗ってくれ」

そう言って・・・俺が昔借りていた車に乗るように言われた。

「・・・忘れ物ってなんだよ・・・・」

その瞬間・・・ドスッという低い音が聞こえた。
そこで俺の意識は無くなった。

⏰:11/05/28 01:27 📱:PC 🆔:☆☆☆


#460 [ゅぃ]
_________

また戻ってしまった。
もうこんな事、絶対しない。

そう誓ったのに・・・


「・・・・やめろ・・・・・」

「動かないで。・・・もうすぐ良くなるよ」

どうして世菜が目の前にいる?
俺は今・・・また罪を犯した。


あの独特の、ふわふわした心地良い感覚が俺を襲う。

⏰:11/05/28 01:30 📱:PC 🆔:☆☆☆


#461 [ゅぃ]
一度ハマると抜け出すことが困難。

‘薬’なんて・・・この世にあってはいけない物だ。


「・・・やめてくれ・・・・」

「・・・・・・・」

上から見下して来る世菜の視線が、冷たかった。
もう人間の目をしていない。
死んだ、廃人のような目。

・・・俺も、こんな風になるのかな?

⏰:11/05/28 01:32 📱:PC 🆔:☆☆☆


#462 [ゅぃ]
「・・・・あっ・・・!もっと・・・んーっ!」

「・・・はぁっ・・・・・っ!」

「あっ・・・・イく!」



なんで俺、世菜のこと抱いてんだろう?

俺の腕には数え切れない程の、注射の針の痕。
ここへ来て何日経ったのか。

だけど一つ分かること・・・俺は前以上に薬を身体に入れてる。

⏰:11/05/28 01:35 📱:PC 🆔:☆☆☆


#463 [ゅぃ]
「・・・・気持ち良かった・・・」

そう言い俺の腕に絡みついて、寄り添う世菜。

「・・・・・直哉は?」

「・・・気持ち良かった・・・」


世菜はもう二度と近寄ってはいけない存在だ。

どうしたらコイツと離れられるんだろう・・・。

⏰:11/05/28 01:37 📱:PC 🆔:☆☆☆


#464 [ゅぃ]
そう思っていた。その時・・・

「やべぇ!!!」

足音をドタドタと響かせて、一人の男が叫んだ。

「サツに見つかった!!」

・・・・!?

その場にいた誰もが吃驚した。


・・・・・ウーンと近くで鳴り響いているパトカーの音。
やべぇ。

⏰:11/05/28 01:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#465 [ゅぃ]
「逃げるぞ!!」

その場にいたヤツらが、逃げる用意をしバタバタと慌ただしく動く。



ドドドドッ

というデカい音がしたと思ったら・・・

「動くな!!!」

・・・目の前には数人の警察官。

⏰:11/05/28 01:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#466 [ゅぃ]
もうどうすることもできなかった。
俺は呆然としたまま、パトカーに押し込まれた。


・・・・現行犯逮捕。

逃れられるわけがない。
部屋には数え切れない程の薬があった。

その場にいた全員が捕まった。


俺の人生は終わった。フラフラした頭の片隅で思った。

⏰:11/05/28 01:45 📱:PC 🆔:☆☆☆


#467 [ゅぃ]
〜心side〜

⏰:11/05/28 01:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#468 [ゅぃ]
「・・・・なんか、最近暑すぎない?」

亜美のその言葉に、

「うん、暑い」
「あちぃ」
「ビール飲みてぇ」

みんなが次々に答える。


この日、翔輝と一登の仕事の現場に、あたしと亜美はお邪魔していた。
頑張ってる二人のために、朝から二人でお弁当を作ったんだ。

⏰:11/05/28 01:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#469 [ゅぃ]
最近の現場は、あたし達の部屋からすっごく近くて。

だけど、青い空で光っている太陽があまりにも暑すぎる。
てゆーか、もう少しで夏だ。



翔輝のお見舞いに行ってからもうしばらく経つ。
あれから翔輝はすぐに復活して、それからはもう仕事漬けで帰りも遅くなる日が続いた。

なかなかタイミングが会わなくて、よく4人で飲みに行ったりしてたけど、二人ではもうしばらく会っていない。

⏰:11/05/28 01:53 📱:PC 🆔:☆☆☆


#470 [ゅぃ]
「心、お茶取って?」

「はいはーいっ」

いつも通り、何もなかったような普通の会話。

翔輝は、もうあの日のことなんて忘れちゃったのかなぁ。


「あ〜こんなに暑いともう今すぐにでも泳ぎたい!」

「同感。プールとか海とか行きてぇなぁぁ〜。」

亜美に続いて一登がそう言う。

⏰:11/05/28 01:56 📱:PC 🆔:☆☆☆


#471 [ゅぃ]
「あたしも行きたいなぁ・・・。」

プール。海。
ほんと今すぐにでも行きたいよ。

「今度みんなで行こーねっ!」
亜美のその言葉に、

「・・・・・じゃあ、俺の地元来る?」

翔輝がそう言った。

「え、翔輝の地元?」
そのまんま聞き返す。

⏰:11/05/28 01:57 📱:PC 🆔:☆☆☆


#472 [ゅぃ]
「ん。俺ん家の近くに海あるよ。綺麗だし。」

「いーなぁ!ソレ!」

「いい!大賛成!」

ノリノリな亜美と一登。

翔輝の地元・・・。
行ってみたい。どんな所なんだろ?
てゆーか、翔輝の家族にも会えたりするのかな?

会ってみたい!

/

⏰:11/05/28 02:00 📱:PC 🆔:☆☆☆


#473 [ゅぃ]
お知らせですp(^^)q

最近PCの調子が悪いので、また昔の携帯から更新することになりました
ご了承お願いします★

ゅぃ

⏰:11/06/10 00:49 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#474 [ゅぃ]
「翔輝の地元ってどんなとこ?」

翔輝が生まれ育った町。
あたしはすごく気になった。

「特に何にもない町。そこら辺に田んぼとかあるし、結構田舎だな」

「そうなんだあ。楽しみだな」

⏰:11/06/10 00:53 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#475 [ゅぃ]
「リールもいるしな。なんか餌買ってくか?」

「あっそうだ!買ってこ、買ってこ♪」

前に一度、リールの写メを見せてもらったことがある。
その時の翔輝の話している顔が楽しそうで、あぁ、翔輝は動物好きなんだなあ。って、新しい一面が見れた。

⏰:11/06/10 00:58 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#476 [ゅぃ]
「え、リールって?」

亜美が聞いてくる。

「実家の犬だよ」

あ、まただ。
また楽しそうに喋ってる。

「リールにも会いたいし、翔輝の家族にも会いたいな」

「おう。俺もお前らのこと紹介したいよ。」

⏰:11/06/10 01:01 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#477 [ゅぃ]
紹介…。それはもちろん友達としてだけど、その響きにすごくドキッとした。


「俺も早く翔輝の家族に会ってみたいな。いつも翔輝のお世話してまーす!っつって(笑)」

「いや、逆だろ」

⏰:11/06/10 01:04 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#478 [ゅぃ]
「「あはははは!」」

あたしと亜美が声を揃えて笑う。

と、その時…

「おい飯食ったかー?そろそろ始めるぞ〜」

職場の先輩らしき人がそう声をかけてきた。

「っしゃ!」
気合いを入れて立ち上がった翔輝。

⏰:11/06/10 01:07 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#479 [ゅぃ]
肩まで捲り上げられてて、少し汚れたシャツ。頭には白いタオルが巻かれていて、ニッカを履いている翔輝はすごい男らしい。


「飯ありがとな。昼からも頑張れる」
そう言ってあたしの頭に少し触れた。

…その指先にもっと触れられたいよ。

そんな淡い思いは告げられないまま。

⏰:11/06/10 01:12 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#480 [ゅぃ]
「よし、やるか〜」

一登もそう言って立ち上がった時、

「…じゃあ、実家に連絡しておくわ。夏休み皆で帰るって」

「りょうかーい♪」
ご機嫌に答える亜美。

「はーいっ♪」
続いてあたしも上機嫌に返事した。

⏰:11/06/10 01:17 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#481 [ゅぃ]
「じゃあまたねーっ」

「頑張って!」

そう声をかけてあたし達は部屋へと戻った。


「あの2人すごい食欲だから作り甲斐あるよね〜」

亜美が洗い物をしながら言う。

「ほんとだよね。ペロッと食べちゃうんだもん」

⏰:11/06/10 01:19 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#482 [ゅぃ]
「はぁ…。それよりなんでさっさと告白しないんだろ。翔輝!」

「…もう好きかわかんなくなってきたなあ」

「え!?」

どうやら亜美は、あたしが翔輝を好きじゃなくなった。と、思ったらしい。

「あ、あたしは好きなんだよっ?」

⏰:11/06/10 01:22 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#483 [ゅぃ]
「びっくりしたよぉ〜。…でも、もしかしたらタイミング外してるのかもね」

「う〜ん…。あたしは一緒にいれるだけで今は幸せだよ。」

「…でももっと近い存在になりたいでしょ?」

「そりゃ…なりたいよ。」
なれるものなら今すぐなりたい。亜美の言う通りタイミングが悪いのかな。

⏰:11/06/10 01:25 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#484 [ゅぃ]
「でもあたし思ったんだけどね、翔輝ってすごい硬派だよね。」

これはほんとに思ってること。

「確かに。特に心のことはほんと大事に想ってるよ。もしかしたら今度翔輝の地元行くときに、告白するんじゃないかなぁ♪」

⏰:11/06/10 01:28 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#485 [ゅぃ]
「それは…。どうなんだろう。」

翔輝はほんとにあたしの事が好きなのか、わかんない。

「じれったいなあ!亜美からも一言言ってやろっと」

…亜美から見たらじれったいのか。

あー今頃翔輝は、汗水流して仕事頑張ってるんだろうな。

⏰:11/06/10 01:33 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#486 [ゅぃ]
―――――――

…そんなこんなで、約束の日はあっという間にきた。

「おはよーっ」

「はよーっす!お、浮き輪まで用意しちゃって〜♪」

一登があたしの持っている浮き輪を見てそう言う。

「だって海日和じゃん!亜美とお揃いの浮き輪だよ」

⏰:11/06/13 22:40 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#487 [ゅぃ]
「一登一緒に泳ごーね♪」
亜美がとびっきりの笑顔で言った。

「…はよ」

「あ翔輝。おはようっ」

運転席から翔輝が出てきた。

「荷物積むわ。これだけ?」
そう言ってあたし達2人分の荷物を軽々運んでいく。

⏰:11/06/13 22:43 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#488 [ゅぃ]
「な〜、俺ちょっと寝たいから後ろの席行くわ」

あたし達を出迎えた時は助手席に座っていた一登がそい言った。

「亜美も。ちょっと寝不足かも。心、助手席ねっ!」

…何やら意味深な笑顔であたしの背中を押す亜美。

わかってるよ。翔輝との距離を縮めようとしてくれてること。

⏰:11/06/13 22:46 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#489 [ゅぃ]
「よし、忘れ物ないな?出るぞ」

翔輝の合図によって車は発進した。

夏になるまでに何回か会ってたけど、こうして翔輝の車に乗るのは久しぶり。

…ここに座ってると、キスした日のこと。思い出さない訳がない。

⏰:11/06/13 22:49 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#490 [ゅぃ]
出発してすぐ途中のコンビニに寄ってお菓子とかを買った。
再び車に乗り込んで、皆買ったお菓子やジュースを口にしてしばらくすると、後部座席にいる亜美と一登は仲良く寝息を立てて寝ていた。

「…こいつら、早速寝てやがる(笑)」

「ほんと。仲良く寝てるね(笑)」

あたしと翔輝は笑い合った。

⏰:11/06/14 00:52 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#491 [ゅぃ]
「夜眠れたか?」

「うーん、普通かな。楽しみだったから、夜中に何回も荷物確認しちゃった」

この日のために色んな物を用意してた。

可愛い寝巻、亜美とお揃いの浮き輪、ビーサンに新作の水着。

1週間位前にちょこちょこ詰め始めて、前日に最終確認をする。

⏰:11/06/14 00:56 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#492 [ゅぃ]
「そんな楽しみだった?」
「うんっ♪翔輝の家族にも早く会ってみたいな〜」

あたしのそんな言葉を聞いて、翔輝は前を見て運転しながら優しく微笑んだ。

「家族も皆楽しみにしてるっぽいよ。特に1番下の妹が。」

あ、そういえば翔輝って兄弟多いんだっけ。

⏰:11/06/14 01:02 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#493 [ゅぃ]
「そうなんだあ。名前なんてゆうの?」

「一番下の妹は美羽。上が由羽で、弟が翔司」

「へぇ〜。何か皆名前お揃いみたいだね!」

「そうそう。滅多に会わねぇ親戚とか、どっちがどっちか覚えてねぇの(笑)」

「あははは」

⏰:11/06/14 01:11 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#494 [ゅぃ]
「心、姉ちゃんいるんだっけ?」

「よく覚えてるね!そうだよ〜」

前に話した事あったなあ

「名前なんてゆーの?」

「朱里だよ♪」

「へぇ〜。」


あたしと翔輝は久しぶりに2人で色んな事を話した。楽しくてたくさん笑ったし、翔輝も笑顔で楽しそうだった。

⏰:11/06/17 21:11 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#495 [ゅぃ]
車はあたしの知らない道を走り続けていく。

慣れた手付きで運転する翔輝。


「…どのくらいで着くの?」

「んー…1時間立ったから、あと2時間くらいかな」
「結構遠いねー…」

ん…なんか眠くなってきた。

⏰:11/06/17 21:17 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#496 [ゅぃ]
瞼がだんだんと重たくなってくる。

「…眠い?」

「…ん、」

「寝な?着いたら起こすから」

その言葉を最後に、あたしは薄れ行く意識を手放した。

⏰:11/06/17 21:45 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#497 [ゅぃ]
───────

「心、着いたぞ」

「…えっ!?」

誰かにそう声を掛けられてあたしはハッとして一瞬で目覚めた。

目の前には至近距離にある翔輝の顔。

「わっ!びっくりしたぁ」

翔輝はふっと笑うと
「着いたから降りるぞ?」そう言って先に車を降りていった。

⏰:11/06/17 21:49 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#498 [ゅぃ]
あたしはすぐに周りを見渡してゆっくり車から降りた。
そこは外に位置する駐車場だった。

「あ、心おはよ〜」

「爆睡だったな〜」

あたしが眠る前に爆睡していた2人に言われる。

⏰:11/06/17 21:51 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#499 [ゅぃ]
「なんかよく寝たぁ…」

あたしは絡まった髪を手ぐしでほどいく。
視界に入ったのは家が立ち並ぶ住宅街。

「荷物降ろすぞー」

トランクから次々に荷物を降ろす翔輝。

と、その時…

⏰:11/06/17 21:54 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#500 [ゅぃ]
「お兄ちゃーーんっ!!」
どこからかそう叫ぶ声が聞こえてきた。

あたしたちの元へ現われた声の主は、小さな女の子。

「美羽っ」

その女の子は真っ直ぐに翔輝目がけて走っていく。


この子が美羽ちゃんかあ!

⏰:11/06/17 21:58 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#501 [ゅぃ]
翔輝は美羽ちゃんを軽がると持ち上げ抱き締める。

「お兄ちゃん、お兄ちゃんっ」
美羽ちゃんも翔輝をぎゅーっと抱き締め離さない。


「かわいーっ!」

「この子が翔輝の妹っ?」
みんなで美羽ちゃんに駆け寄り騒いでいると…

「おかえりなさーいっ♪」背後から声が聞こえた。

⏰:11/06/17 22:00 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#502 [ゅぃ]
「ただいま」
翔輝がそう返事をした相手は…

「ママーっ!」

翔輝のお母さんだ。

…てか!お母さん美人!
こりゃ翔輝もかっこいいわけだね。


「「こんにちはー」」
あたしたち3人は声を揃えて挨拶をした。

⏰:11/06/17 22:03 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#503 [ゅぃ]
「初めましてっ!翔輝の母です♪遠い所からわざわざようこそっ」

明るいお母さんだなあ。

「お袋、こいつが一登。んで亜美と、心。」

みんな順番に挨拶していく。

⏰:11/06/17 22:06 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#504 [ゅぃ]
「翔輝がいつもお世話になってます!どうぞゆっくりして行ってね!」

さぁさぁっ!と、翔輝のお母さんはお家まで案内してくれた。


「広ーい!」


家の中は広くて綺麗で…翔輝の家はお金持ちだったんだ!とすぐに分かった。

「2階の部屋使ってね」
そう言って通されたのは広い和室だった。

⏰:11/06/17 22:10 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#505 [ゅぃ]
端っこには4人分の布団が用意されている。

今更だけど、翔輝の実家にお邪魔するなんて不思議な感じ。
これから数日間だけど、一つの屋根の下で、しかも同じ部屋で寝泊りするなんて。


…楽しい思い出になったらいいな。

⏰:11/06/18 00:28 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#506 [ゅぃ]
時刻はもうお昼過ぎ。
お腹減ったね。って言っていると、翔輝のお母さんがカレーあるよ。と言ってくれたのでご馳走になった。

「夜はバーベキューするからね〜。みんな集合するよ」

と言った翔輝のお母さん。
やったあ!バーベキュー♪みんな集合ってことは、
翔輝のお父さんも弟も妹もみんな見れるんだ〜

⏰:11/06/18 00:34 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#507 [ゅぃ]
まだまだ時間があったから皆でテレビ見たり、ゲームしたりでお昼は盛り上がった。


──────

「用意できたよ〜っ」

翔輝のお母さんに呼ばれて下へ行くと、バーベキューのいい匂いが食欲を誘う。
「お腹すいた〜」
とあたしが言うと、

「いっぱい食えよ」
そう言って翔輝に頭を撫でられた。

⏰:11/06/18 00:38 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#508 [ゅぃ]
キュン、ってあたしの胸が鳴る。

…もう好きすぎるよ。
あたしの前を歩く翔輝の背中が大きくて、愛しくて、抱きつきたい衝動に駆られる。

…実は今日美羽ちゃんを抱っこしてる時、一瞬だけでも美羽ちゃんになりたいな。なんて思ったあたし。


…あなたの彼女にはなれないのですか?

⏰:11/06/18 00:42 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#509 [ゅぃ]
「えっすごい!」

「すげー!」

亜美と一登の言葉によってあたしは現実に戻る。

あたしの目に飛び込んできたもの…

それは大きくて綺麗な庭に豪華なバーベキューセット。

「ワンワン!」と聞こえる方に目をやると、そこには大きな犬、リールがいた。

⏰:11/06/18 00:45 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#510 [ゅぃ]
「どうぞどうぞ〜」
そう言って翔輝のお母さんが席に誘導してくれる。

すると、「「こんばんはー」」何人かの声が揃う。

バーベキューのお肉を焼いている、男らしくてかっこいいおじさん。

翔輝のお父さんだ。

⏰:11/06/18 00:50 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#511 [ゅぃ]
すぐ横には黒髪の可愛らしい女の子と、翔輝にそっくりだけど、翔輝とは違う雰囲気を纏っている男の子。

「こんばんは、由羽です!」

翔輝の妹の由羽ちゃんは人懐っこい笑顔で挨拶してくれた。

⏰:11/06/18 00:53 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#512 [ゅぃ]
「こんばんは、兄ちゃんおかえり」

弟の翔司君はぺこっと頭を下げて、そう言った。

「おかえり〜」
由羽ちゃんも続いて言う。
「おう。ただいま」


「ほらほら、肉焼けたぞー」
翔輝のお父さんがそう言って皆にお肉を配る。

⏰:11/06/18 00:56 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#513 [ゅぃ]
「パパ〜抱っこ〜」
そう言って美羽ちゃんがおじさんにおねだりする。

…何か凄くいいなぁ。
温かくて優しい、仲の良い家族だな。


翔輝は楽しそうに笑ってて家族の事が大好きなんだな。って、見てるだけで伝わった。

⏰:11/06/18 01:01 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#514 [ゅぃ]
────────

「ふぅ…」

バーベキューで盛り上がった後、亜美と一緒に先にお風呂に入らせてもらった。


暑いなぁ〜…そう思いながら階段を上がっていると…

「あ、もう上がったのか?」
翔輝が後ろにいた。

⏰:11/06/20 21:37 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#515 [ゅぃ]
「翔輝。うん、サッパリした〜。一番に入らせてもらっちゃった」

そう言い、髪の毛から伝う雫をタオルに含ませると、

「髪濡れてるな。」

そう言ってあたしの手からタオルを奪い、優しく拭いていく。

「あ…ありがと、」

⏰:11/06/20 21:42 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#516 [ゅぃ]
「髪長いな…ちゃんと乾かせよ?」

あたしの頭にタオルを乗せる。

「あ、そーだ。明日10時頃出発な?」

そうだ!海!

みんなで予定立てて、明日は海にいこうってなったんだ。

⏰:11/06/20 21:44 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#517 [ゅぃ]
「わかった!楽しみだな〜♪」



その日、みんなで仲良く布団を並べて眠りについた。


───────

「あらっおはよう!」

翌朝。洗面所を借りているとおばさんがいた。

「おはようございますっ」

⏰:11/06/20 21:46 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#518 [ゅぃ]
「よく眠れた?」

「はい。バッチリ眠れました!」

「そう♪今日は気を付けて楽しんできてねっ」

笑った顔が翔輝に似てる。おばさんはいつもにこやかだ。


あたしは急いで肌を整えて、海へ繰り出す準備をした。

⏰:11/06/20 21:49 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#519 [ゅぃ]
「忘れ物ないかー?」

「「大丈夫〜っ♪」」

「よし、出発〜」


天気は快晴。
日差しが強くて今日は最高の海日和。

既に日焼け止めを塗っている肌を、さらに薄手のパーカーで覆う。

…左手首はどうしても隠せないから仕方ない。

⏰:11/06/20 21:57 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#520 [ゅぃ]
海に着いて、荷物を取り出す。

翔輝があたしの荷物を手にする。

「ありがとうっ」

「いーよ。俺持つ」

そう言って更に、砂浜に建てるパラソル、浮き輪を軽々と持つとトランクを閉めた。


「いーよ。荷物重いでしょ?」

「平気。」

…絶対に譲ってくれない。

⏰:11/06/20 22:00 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#521 [ゅぃ]
…こうなったら。

「半分こしよ!」
あたしは半ば強引にバックのとってを半分奪った。

翔輝は、ったく…って顔してた。



「泳ぎに行ってくるーっ!!」

⏰:11/06/20 22:03 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#522 [ゅぃ]
砂浜に着くと待ちきれなかったのか、亜美と一登は一目散に走っていった。

「あいつらテンション高ぇなあ〜(笑)」

「だねー(笑)」

水を取り出して喉を潤して行く。

「…俺らも泳ぎにいく?」
「うん!」

あたしは着ていたパーカーを脱いでバックに詰め込む。

⏰:11/06/20 22:07 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#523 [ゅぃ]
好きな人の前でこんなに肌を露出するのって、すっごい恥ずかしい。

…水着変じゃないかな?


「…行くか」

あたしと翔輝は肩を並べて海に向かう。

端から見たらあたし達はカップルに見えるんだろうなあ。

⏰:11/06/20 22:09 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#524 [ゅぃ]
「ひゃーっ冷たい!」

つまさきを水に浸けると、意外と冷たかった。

「はは。よし、俺は行くぞ」

そう言ってどんどん海に入っていく翔輝。

わ。筋肉…上半身裸体…。って!こんなこと思ってたらあたし変態じゃん!

ほんと逞しい身体だな。

⏰:11/06/20 22:12 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#525 [ゅぃ]
そんな事を思いながら、1人取り残されたあたし。

翔輝は振り向いて、
「ほら。心もこいよ!」
って言ってる。

あたしは意を決して、浮き輪を胸に抱き締めるとゆっくり海に入って行った。

⏰:11/06/20 22:14 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#526 [ゅぃ]
「う〜〜…」

「ほら、早く(笑)」

そう言ってあたしの腕を引っ張る。

「待ってー!浮き輪!」

「小学生か(笑)」

なんとか胸くらいの位置まで浸かって、浮き輪にしがみつく。それを見て笑われた。

⏰:11/06/20 22:17 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#527 [ゅぃ]
さっき腕を掴まれた感覚がまだ残ってる。
なんか今日はいつも以上にドキドキする。


「深いとこまで行くか?」

「…うん。行く」

浮き輪持ってきてよかった。
決して泳げないわけではないんだけど、ちょっと怖いんだよね。

⏰:11/06/21 00:19 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#528 [ゅぃ]
「行くぞ〜」

翔輝はあたしの浮き輪のひもを持って泳ぎだした。

…そろそろ水に慣れてきた。

「翔輝、大丈夫?疲れてない?」

「余裕〜」

スイスイ泳いでいく。
泳ぐの上手だなあ。
かっこいい。

⏰:11/06/21 00:23 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#529 [ゅぃ]
「もうだいぶ深いとこまで来たな」

そう言って泳ぐのをやめた。

「わ〜!砂浜の方、人見えないよー」

「だな。こんな遠くまで来てんの俺らだけだし(笑)」

周りを見渡してみると、どうやらあたし達が一番遠くにいるみたい。

⏰:11/06/21 00:26 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#530 [ゅぃ]
「本当だ〜!」

あたしがそう言った時、グラっと一瞬視界が傾いた。

「わっ!きゃー!」

「あ、悪ぃ悪ぃ(笑)」

翔輝があたしの後ろ側に回って、浮き輪に腕をかけていた。

「怖かったあ…(笑)」

⏰:11/06/21 00:28 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#531 [ゅぃ]
「心…泳げねぇの?」

「泳げない…って訳じゃないんだけど、」

「?」

「なんかね、怖いの。深い所が。下に何かいそうな感じで…」

魚とかはいて当たり前なんだけど、深いところって黒くて何も見えなくて…
だから怖い。これは小さい頃から変わらない。

⏰:11/06/21 00:32 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#532 []
最初から読みたいので

>>01-200
>>201-400
>>401-600
>>601-800
>>801-999

⏰:11/06/21 00:34 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#533 [ゅぃ]
「そっか。悪ぃ。戻ろっか?」

「えっ!ううん大丈夫!」

「でも怖いんだろ?」

「平気っ!浮き輪あるし、翔輝も一緒だし!」

翔輝が一緒だから今は怖くないよ。

「そーか?」

「うん!でもいなくなったら怖いから、近くにいてね?」

⏰:11/06/21 00:35 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#534 [ゅぃ]
「大丈夫。どこも行かねぇよ。」


あたし達はしばらくその場でのんびりしてた。

「あ〜〜気持ちぃ〜」

空に向かって海にプカプカ浮いている翔輝。
あれだけ泳いだから疲れただろうな。

⏰:11/06/21 00:39 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#535 [ゅぃ]
「なあ、腹減らねぇ?」

「うん、そういやお腹すいたかも!」

「んじゃ、そろそろ戻るか」

「あっ、待って!帰りはあたしが泳いでく!」

「まじ?」

「うん!翔輝浮き輪どーぞ?」

あたしの身体は浮き輪から解放される。

⏰:11/06/21 00:42 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#536 [ゅぃ]
「浮き輪とか久しぶりなんだけど(笑)」

そう言って浮き輪をはめた翔輝の後ろ側に回る。

「よしっ!出発〜♪」

あたしは浮き輪に手を掛けてバタ足で前進して行く。

「頑張れ〜。着くまで遠いぞ〜(笑)」

適当にあたしを応援してる。(笑)

⏰:11/06/21 00:45 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#537 [ゅぃ]
────────

「はぁ〜やっと着いた!」

「お疲れ(笑)頑張ったな」

着いた頃あたしは息が上がってて、あの距離を泳いだ翔輝がすごいと思った。

「あれっ?亜美たち帰ってきてるよ」

「本当だ。」

パラソルの下には2人が仲良く寝転がっていた。

⏰:11/06/21 00:48 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#538 [ゅぃ]
「おーいっ!お二人さん!」
そう声を掛けると、

「あ〜おかえりー」
と、亜美が眠たそうに答えた。

一登はうつ伏せになってて起きない。

と、そこへ翔輝が「しーっ」と言い、一登に近付く。

⏰:11/06/21 00:50 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#539 [ゅぃ]
すると…

「よっこらせ」
そう言って寝ている一登の上に腰を下ろした。

「ぐえっ!!」
突然の出来事に変な声を上げる一登。(笑)

そして何事もなかったかのように「飯買ってくる〜」と言いあたしを手招きした。

⏰:11/06/21 00:52 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#540 [ゅぃ]
「一登絶対びっくりしたよ(笑)」

「ふははは。」


あたし達は海の家に行って焼きそばを買う事にした。

「出来るまで時間かかるって。俺一回車戻って財布取ってくるわ」

⏰:11/06/21 00:55 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#541 [ゅぃ]
「わかった。あたし向こうの自販機でジュース買ってくるね。」

「おう。買ったらまたここ戻ってきてて」

そう言って翔輝は駐車場へと向かって行った。


あたしは自販機へ向かい、適当に何種類かジュースを買っていく。

すると…

⏰:11/06/21 00:57 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#542 [ゅぃ]
「ねぇーお姉さん。1人〜?」

金髪で、明らかにチャラチャラしている男に声をかけられた。


最悪…こうゆうのホントに苦手だ。

あたしはシカトしてジュースを鞄へと入れて行く。

「ねー。無視しないでよー」

⏰:11/06/21 01:00 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#543 [ゅぃ]
段々と接近してくるその男。

「どっから来たの〜?」

しつこい…。

「1人なんでしょ?俺んとこ来なよ!楽しいからさ〜」

「1人じゃないです!」

「友達と来てるの?」

⏰:11/06/21 01:02 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#544 [ゅぃ]
「おい〜行くぞ〜」
と、そこへチャラチャラした男の友達らしい人が現れた。

「お?誰だこの子。かわいーじゃん」

「だろっ?ねー俺らんとこ来なって♪」


嫌だ…翔輝助けて!

⏰:11/06/21 01:04 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#545 [ゅぃ]
「おい。お前ら俺の連れにちょっかい出してんじゃねぇぞ」

…翔輝!!

翔輝はあたしを隠すようにして、男2人に迫っていく。

「…んだよ、男いたのかよ」

1人の男がそう言った時、

「…もしかして、赤髪の矢吹?」

もう1人の男がそう呟いた。

⏰:11/06/21 01:09 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#546 [ゅぃ]
え?赤髪の矢吹?
それって翔輝のこと?

「え、赤髪の矢吹って…?」

男たちは、まずい。そんな顔で翔輝を見る。

…するとそこへまた別の男が現われた。

「おまえら何してんだよ!って……あ!?」

その男は翔輝を見るといきなり声を上げた。


⏰:11/06/21 01:14 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#547 [ゅぃ]
>>532さん
アンカーありがとうございます


今日たくさん更新したので見ていって下さい★

また後日更新します

⏰:11/06/21 01:15 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#548 [ゅぃ]
「龍じゃねぇか!」

「翔輝!久しぶり!」

え、知り合いだったの!?龍と呼ばれる男の人に翔輝は近付き、肩を組んでいる。

「翔輝、お前こんな早く帰ってたんだな〜」

「龍こそ。調子どうよ?」

「まぁー…ぼちぼちだな。」

⏰:11/06/23 21:03 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#549 [ゅぃ]
龍と呼ばれる男はそう言うと、翔輝の後ろにいたあたしに視線を移す。

「…翔輝の女?」

お、女って!

「…おう」

え…?
今翔輝、何て言った?

「どーも。翔輝の幼なじみの龍です」

「…こんにちは、心です」

⏰:11/06/23 21:06 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#550 [ゅぃ]
龍さんはあたしが軽く自己紹介すると、少しだけ不思議な笑みを浮かべた。

…なんだろう。今の。

「つーかお前らまたナンパしてたのか?」

龍さんはあたしをナンパしたチャラチャラした男達に聞く。

「よそでしてこい」

「はいっ」

⏰:11/06/23 21:12 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#551 [ゅぃ]
龍さんと翔輝が男達を睨むと、その男達は急いでその場から去っていった。

「あいつら連れ?」

「後輩の連れ。ったく、モテねーからってナンパばっかりだぜ。あ、そういやもう飯食ったか?」

「これから食うとこ」

「海の家だろ?実はユースケが一日店長しててさ、席空けるように言ってやるよ。」

「マジ?」

⏰:11/06/23 21:19 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#552 [ゅぃ]
「おう。今たかってんの全部後輩だし。後、同級生の女子達もいたぞ。」

「へぇー。」

「席いくつ確保しとく?」

話はトントン拍子に進んで、急遽海の家に行くことになった。

⏰:11/06/23 21:22 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#553 [ゅぃ]
店内に入ると賑やかだった声が止み、お客さんのほとんどがあたし達を凝視する。

「え、あれって…」

「矢吹さん?あの赤髪の、」

まただ。
赤髪の矢吹って何なんだろう?



自然な流れで席順は、亜美の隣は一登、あたしの隣は翔輝になった。

⏰:11/06/23 21:29 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#554 [ゅぃ]
席に着いてからも周りからの視線を感じて…それは4人ではなくて、あたしと翔輝2人に向けられているように感じた。



「はい焼きそばでーす!って、翔輝じゃん!」

「よお、ユースケ」

「あ、いたいた翔輝〜」

翔輝は会う人、会う人に声をかけられている。

⏰:11/06/23 21:32 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#555 [ゅぃ]
「翔輝有名人だな!焼きそばも一番にきたし使えるわ〜」

「だねーっ♪おいしい〜」

一登と亜美が言う。
そっか…翔輝は地元では有名人なんだ。

「おい、使えるってなんだ?(笑)」


翔輝が有名な理由は分かんないけど…
でもそれ以上に、翔輝には注目の的になる魅力が十分にある。

⏰:11/06/23 21:35 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#556 [ゅぃ]
当たり前だけど…翔輝をカッコいいと思う女の子はあたしだけじゃないんだ。

その証拠に、周りの女の子からは未だに鋭い視線を感じる。

…でもそれは、さっきからあたしの背中に回されてる翔輝の腕のせいでもある。

後ろから見ないとハッキリ分かんないかもしれないけど…。

⏰:11/06/23 21:41 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#557 [ゅぃ]
それはきっと…さっきみたいな男達にまた絡まれないように、守ってくれてるのかもしれない。

…だけど誰がどう見たってカップルにしか見えない位、あたし達は密着していた。

⏰:11/06/23 21:43 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#558 [ゅぃ]
────────

「スイカ割りするぞーっ!!」

ご飯を食べた後、誰かがそう叫び、浜辺でスイカ割りをすることになった。

知らない人がたくさんいる中で、地元人じゃないあたし達は、みんなから少し離れた所にいた。



「矢吹、ちょっと」

⏰:11/06/23 21:50 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#559 [ゅぃ]
突然現れ、翔輝に声を掛けたのはさっき海の家にいた女の子の1人。
…ずっと視線を感じてたからよく覚えてる。

「んだよ?」

少し怪訝な態度を取る翔輝。

女の子にこんなそっけなくするんだ。
もしかして…元カノ?

あたしの胸はチクリと傷んだ。

⏰:11/06/23 21:55 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#560 [ゅぃ]
「ちょっとこっち来て」

そう言われ半ば無理矢理連れていかれる翔輝。

手を顔の前に出して「悪ぃ!」と言うと、あたし達から離れて行った。


翔輝に元カノがいてもそれは当たり前の事だ。
今まで元カノの事なんか考えた事もなかったな。

だけど、翔輝の過去にヤキモチ妬いたってどうしようもない。

⏰:11/06/24 00:17 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#561 [ゅぃ]
離れて行ってしまった翔輝に視線を向けると、さっき話していたのとはまた別の女の子。

翔輝と話している女の子は遠くからでも分かる位、可愛らしい雰囲気だった。


…あ、あの子。
さっきの女の子の隣に座っていた子だ。

あの子からも視線を感じた。海の家を出ようとする時に思いきり目が合ったんだ。

⏰:11/06/24 00:22 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#562 [ゅぃ]
会話の内容なんて1つも聞こえないくらい遠く離れてる2人。

…だけどね。分かっちゃったんだ。
あの女の子も…翔輝が好きっていう事。

多分。…ううん、きっとそう。


そんな事をぼーっと考えていると…

⏰:11/06/24 00:25 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#563 [ゅぃ]
「心ちゃん」

背後から龍さんに声を掛けられた。

「びっくりしたぁ…。龍さん」

「あ、龍さんとかやめて。堅いから。龍でいーよ」

「…はい」

「どう?楽しんでる?」

翔輝の事、目で追ってたのバレちゃったのかな?

⏰:11/06/24 00:28 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#564 [ゅぃ]
「はい。ご飯の時も席用意してくれて、一番に出してもらったり、ありがとうございます」

「全然。後でスイカも食べてね」

「はい。…あの、」

「うん?」

少し迷ったけど…あたしは思い切って聞いてみることにした。

⏰:11/06/24 00:31 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#565 [ゅぃ]
「今あそこで翔輝と話している女の子って…もしかして翔輝の元カノですか?」

…やっぱり元カノなの?

「いや、違うよ。ただの同級生」

「あ、そうだったんですか!」

ホッとしたような、力が抜けるような感覚がした。

⏰:11/06/24 00:34 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#566 [ゅぃ]
「あいつ…翔輝さ、不器用で恋愛に疎いとこあるけど、いーヤツだから。これからも翔輝のことよろしくね。」

「…はい。」

あたしは少し笑って答えた。

龍さんは翔輝と幼なじみだから、あたしの知らない翔輝をたくさん知ってるんだ。

…てゆーか龍さんって何となく威圧感があるから、もう龍さんとしか呼べなくなっちゃった。

⏰:11/06/24 00:41 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#567 [ゅぃ]
家族と一緒いて自然体な表情や、龍さんや地元の友達と無邪気に笑い合う翔輝。

色んな角度から初めて見る翔輝。

あたしはもっともっと、欲を言えば翔輝の全てを見てみたいと思った。


知れば知る程、もっともっと…って思っちゃうの。

⏰:11/06/24 00:45 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#568 [ゅぃ]
「悪ぃな」

少し駆け足で戻ってきた翔輝が言う。

「ううんっ」


ねぇ?
好き。大好き。
気持ちが溢れそうになる。

「スイカ配るよ〜っ!」

皆が一ヶ所に向かって行く中、あたしと翔輝は2人動かずにいる。

⏰:11/06/24 00:50 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#569 [ゅぃ]
…このままずっと友達なんて嫌だよ。


ぎゅっ

あたしはすぐ近くにあった翔輝の手を繋いだ。

2人の時間が止まる。

このままこの手を離したくない。

…だけど、その願いは虚しく、「そこのお二人さんも〜!」誰かの声によって2人の手はあっけなく離れてしまった。

⏰:11/06/24 00:52 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#570 [ゅぃ]
───────

日焼け止めを塗ったにも関わらず、あたしの肌はヒリヒリと痛みを感じる。

あれだけ太陽の下にいたんじゃ、当たり前か。



海で日が暮れるまで散々遊んだあたし達は、矢吹家に戻りお風呂に入って、夕飯を食べて、グダグダしていた。

⏰:11/06/24 00:57 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#571 [ゅぃ]
「ふぁ〜…眠い。」

亜美が大きな欠伸をする。

「亜美ずっと泳いでたもんね〜」

「そだね〜。海キレイだったなぁ。」


亜美がデジカメを取出しながらそう言った。
指でボタンを操作していく。

「写真結構撮ったね〜」

⏰:11/06/24 01:00 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#572 [ゅぃ]
「見せて見せて」

デジカメがあたしの手の中に移る。

画面の中には笑顔の皆。
その中の一枚で、あたしと翔輝が砂浜で山を作っている写真がある。

翔輝はカメラ目線で、眩しい笑顔を向けていた。

そのすぐ横にいるあたしは笑顔なんだけど少し照れ臭そうな…そう。この写真はあたしが翔輝の手を繋いだ後に撮られた写真。

⏰:11/06/24 01:04 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#573 [ゅぃ]
写真って、思ってることが素直に写っちゃうんだな。翔輝は笑ってるけど…何を想ってるの?


「現像するの楽しみだね」

「だね〜。コルクボード買いに行きたいなぁ」


話をしたりテレビを見たりしていると時間はあっという間に過ぎて、そろそろ寝る時間になってきた。

⏰:11/06/24 01:07 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#574 [ゅぃ]
「そろそろ寝るか?」

「じゃ、電気消すよー?」


さっきまで話し声で賑やかだった部屋が一気に静まり返る。

少しするとあたしの横に寝ている亜美が寝息を立てた。

亜美寝るの早くなぁ。
ずっと眠そうだったし。

⏰:11/06/24 01:10 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#575 [ゅぃ]
するといきなり…

「グーー……」

大きないびきが聞こえた。すぐに分かった。
いびきの犯人は一登だ。

定期的に繰り返されていたいびきはしばらくすると鳴り止んで、再び部屋が静けさを取り戻す。

あたしはなかなか寝付けなくて何度も寝返りを打つ。

⏰:11/06/24 01:13 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#576 [ゅぃ]
翔輝はもう寝ちゃったかな。

もぞもぞ、という布団の音が聞こえたと思ったら…

「心…もう寝た?」

翔輝が静かに呟いた。

あたしの心臓はドキッと飛び跳ねる。
起きてたんだ…。

「ううん…まだ起きてる」

「寝れない?」

⏰:11/06/24 01:16 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#577 [ゅぃ]
「うん…なかなか寝付けなくて」

「…俺も。何か、全然眠たくねぇ」

2人を起こさないよう小声で会話するあたし達。

…特に何かがあるはずもないのに、翔輝から話し掛けられて、何かを期待しているあたし。

期待する事なんて何もないのに。変なの。

⏰:11/06/24 01:20 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#578 [ゅぃ]
「…ちょっと、2人で抜け出さねぇ?」

「えっ…?」

「眠かったらいいんだけど」

「…どこか行くの?」

「それは秘密。…行く?」

「…行く」



あたし達は静かに布団から抜け出した。

⏰:11/06/24 01:23 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#579 [ゅぃ]
忍び足でそーっと扉を開けて部屋の外に出る。

チャリ…と言う音が翔輝の手元から聞こえた。

ゆっくり階段を降りて、また静かに扉を開ける。

…悪い事している訳じゃないんだけど、切羽詰まったような緊張感があたしを包む。


「ワンっ」

⏰:11/06/24 01:26 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#580 [ゅぃ]
2人の気配に気付いたリールが小さく吠える。

「しっ。リール。俺らちょっと出掛けてくるな」

翔輝がリールに言う。

「行ってきます…」

あたしも静かに言う。

「クゥーン」

リールは寂しくなったのか鼻を鳴らした。

⏰:11/06/24 01:29 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#581 [ゅぃ]
「ちょっとここで待ってて」

翔輝はそう言うと、車が止めてある駐車場の奥へと消えて行った。


…月明かりが照らす道に立つ。
こんなに綺麗な月を見上げたのはいつぶりだろう。
心が澄んでいくように感じた。


「おまたせ」

⏰:11/06/24 01:32 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#582 [ゅぃ]
そう言って現れた翔輝は、見慣れないものを隣に引いていて…

「…バイクだ」

「乗れる?」

「あたし初めて…。乗れるかな」

「最初はちょっと怖いかも。けどすぐ慣れるよ」

そう言って翔輝はヘルメットをかぶった。

⏰:11/06/24 01:36 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#583 [ゅぃ]
「おいで」

あたしを手招きして、あしの頭にも同じようにヘルメットをかぶせる。

「わっ」

…ふわっと軽々しくあたしを持ち上げると、バイクの後ろにあたしを座らせた。

ブロロロロロロ…
という重低のエンジン音を住宅街に響かせる。

⏰:11/06/24 01:39 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#584 [ゅぃ]
「俺につかまってて」

そう言われ、あたしは一瞬戸惑って翔輝の服の裾を掴む。

「…そんなんじゃ落ちるよ。」

と、あたしの手を掴み
背中に腕を回すように固定された。

「離すなよ?」

「…うん」

⏰:11/06/24 01:42 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#585 [ゅぃ]
離すなよ。
なんて言われちゃったら、余計にドキドキしちゃうじゃん…。


あたしは少しだけ腕に力を入れた。

バイクは静かにゆっくり走りだす。
昼間は暑くて仕方がなかったのに、バイクが切っていく夜の風は冷たかった。

だから余計に翔輝の体温を感じたんだ。

⏰:11/07/02 01:08 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#586 [ゅぃ]
バイクは全く知らない道を走っていく。


「心、大丈夫か?」

「えっ?」

「怖くない?」

「うん…。ちょっと怖いけど慣れたかも」

「そっか。ちょっとスピード上げるぞ。ちゃんと捕まってて」

「うん」

⏰:11/07/02 01:10 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#587 [ゅぃ]
バイクは段々と加速する。それに比例するようにエンジン音も大きくなる。


ウ゛ォーーー…という音を誰もいない静かな道に響かせる。

気が付いたらバイクは坂道を走っていた。

周りには家も何もない。

…どこにいくんだろう?
少しだけ不安になる。

⏰:11/07/02 01:19 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#588 [ゅぃ]
──────

「着いた」

しばらくして静かにバイクを停めた翔輝が言った。

あたしはヘルメットを外され、翔輝に支えられながらバイクを降りる。



「心、ちょっと目つぶって?」

「え、何で?」

「何でも。ほら早く」

あたしは言われるがままに目をつぶった。

⏰:11/07/02 01:21 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#589 [ゅぃ]
「足元気ぃ付けて歩いて」
手を引かれて歩く。


「…まだー?」
何が起ころうとしてるのか、気になって仕方ない。


「…よし。いいよ。目あけて」

あたしはゆっくり目を開けた。



「っ!………。」

あたしは一瞬言葉を失った。

⏰:11/07/02 01:23 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#590 [ゅぃ]
「…綺麗。」
目の前に広がる景色。
それは広い夜空に敷き詰められた、たくさんの星。

あたしの視界には入り切らないほどの星の数だった。



「…すごい。」

「…やべぇよな、ここ。この場所知ってるの、多分誰もいないぞ」

少し得意げに言う翔輝。

…誰も知らない場所に連れてきてくれたんだね。

⏰:11/07/02 01:25 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#591 [ゅぃ]
もう、星空が眩しくて、翔輝の言葉が嬉しくて、あたしは泣きそうになった。



「…人って、死んだら星になるってよく言うよね?
あれ、本当なのかなぁ」

「さー…。死んでみねぇと分かんないかもな」

「なんか…こんな綺麗な星見てたら、あたしってちっぽけだなー。って思う…」

⏰:11/07/02 01:27 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#592 [ゅぃ]
…もしこれから先辛い事があったら、この景色を思い出そう。
ちゃんと瞼のうえに焼き付けておくんだ。

あたしは星に手を伸ばした。
届くはずもないのに、何だか届くような気がして…


突然翔輝が、あたしの伸ばした右手を掴む。

「…翔輝?」


⏰:11/07/02 01:33 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#593 [我輩は匿名である]
>>591
瞼のうえにw
瞼の裏でしょw

⏰:11/07/02 09:23 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#594 [ゅぃ]
>>593さん

ご指摘ありがとうございますm(__)m

「瞼の裏に」 でした

⏰:11/07/02 10:15 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#595 [ゅぃ]
「…座ろ」

翔輝はあたしの手を掴んだまま歩き出した。

少し手前に2人が座れるくらい小さなスペースのコンクリートがある。

あたし達は肩を並べてそこに腰掛けた。


何も言わず空を見上げる。2人の手は繋がれたまま。

⏰:11/07/07 22:13 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#596 [ゅぃ]
「「…あ!」」

2人の声が重なる。
突然流れ星が流れた。

「お願いしなきゃ!」

パッと離れた手を顔の前で合わせる。

…でも、あたしの願いってなんだろう?
一瞬だけ考えた。

あたしの願いは…。



『翔輝とこれからも一緒にいれますように。』

⏰:11/07/07 22:16 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#597 [ゅぃ]
もうとっくに流れ星は消えていたけど、あたしは心の中で3回唱えた。

あたしの隣で同じように手を合わせてた翔輝。
…何てお願いしたんだろう。


「…一瞬で消えちゃったね。」

「だな。心、すげぇ真剣だったよ(笑)」

⏰:11/07/07 22:21 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#598 [ゅぃ]
「だって流れ星だよ?そう簡単に見れるものじゃないじゃんっ」

「そーだなー。」

「ちゃんと3回唱えたからねっ」

「3回?なんで?」

「え?流れ星見たら3回祈るでしょ?」

「…そーだっけ?1回じゃねぇの?」

⏰:11/07/07 22:25 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#599 [ゅぃ]
「3回だよー!」

「だからあんなに真剣だったのか(笑)」


無邪気に話す2人。


「なにお願いした?」

「…秘密だよっ」

「教えてよ」

「…絶対教えなーい♪」

舌を出して意地悪に答える。

「このやろっ」

そう言って髪をくしゃくしゃ撫でられる。

⏰:11/07/07 22:28 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#600 [ゅぃ]
「翔輝は何てお願いしたの?」

「お前が教えてくれねーのに、教えるわけねぇだろっ」

今度は頭を優しく叩かれた。

「やっぱりー?(笑)」

「…心が教えてくれたら、俺も教えるけどな〜」

…気になるけど、言えないよそんなの。

「言えないよー…。」

⏰:11/07/07 22:31 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#601 [ゅぃ]
「なんで?」

少し真面目な顔で聞かれる。

なんでって…。

でも、このまま進めないのは嫌だ。
…もしこのタイミングを逃したら、次はいつチャンスがくるかな?

言いたいのに…なかなか言い出せない。

頭の中で言葉がグルグル回ってる。

⏰:11/07/07 22:33 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#602 [ゅぃ]
「…じゃあ俺から教える」

黙り込んでしまったあたしに、翔輝がそう言った。

「…え?」

「俺が先に言うから、心は後な?」

翔輝はそう言うとあたしの手を握った。



…え?なに?

⏰:11/07/07 22:36 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#603 [ゅぃ]
「俺は…これからも心と一緒にいたい。…ってお願いした。」




「…え?」

びっくりして聞き返す。

この時のあたしの顔、
きっと目が点になってたんだろうな…。



「うそ…」

「うそじゃない」

⏰:11/07/07 22:38 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#604 [ゅぃ]
それって…それって、あたしの事が好きってこと?


「俺、心が好きだ。」

あたしの心を見抜いているかのように…そう言った。


「…あたしも…好き。」

消え入りそうな声で言った言葉。


「…マジで?」

「うん…。好き。」

恥ずかしくて目を合わせていられなかった。

⏰:11/07/07 22:41 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#605 [ゅぃ]
突然、あたしは翔輝に抱き締められた。


「…好きだよ。」

ぎゅーっと力を込めて、甘い言葉を囁かれる。

「あたしも…大好き。」

あたしも負けないように力いっぱい抱き締めた。



「…俺の彼女になってくれる?」

「うん。」


あたしは力強く答えた。

⏰:11/07/07 22:44 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#606 [ゅぃ]
…夢みたい。

ずっと、触れたかった。
触れられたかった。
好きと言われたかった。
…翔輝の彼女になりたかった。


これからはあたしの彼氏は翔輝で、翔輝の彼女はあたし。


「あたしもね…翔輝とこれからも一緒にいれますように。ってお願いしたよ。」

「…マジで?」

⏰:11/07/07 22:48 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#607 [ゅぃ]
「マジだよ。」

「もう…なんか夢みてぇー。」

可愛い。
翔輝が愛しくてたまらないよ…。



…今翔輝が握っているあたしの腕には、過去の傷跡が残っている。

…もし過去の話をしたら、翔輝はびっくりするだろうな。

⏰:11/07/07 22:53 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#608 [ゅぃ]
…でも、聞いてほしい。
このあたたかい温もりをくれる翔輝に。

聞いてほしい。
あたしを知ってほしい。


広くて綺麗な夜空を眺めていたら、あたしの過去の痛みは、ほんの小さな一部だったのかな。そう思った。


今、過去を打ち明けます。

…こんなあたしを受け止めてくれますか?
翔輝。

⏰:11/07/07 22:58 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#609 [ゅぃ]
「あのね…翔輝」

「うん?」

今まで聞いた中で、
1番優しい返事。


「…聞いてほしいことがあるの。」

「…なに?」

「長くなっちゃうかもしれないけど…翔輝には聞いてほしい。」

「うん。」



あたしは静かに話し出した。
…辛かったあの過去を。

⏰:11/07/07 23:01 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#610 [ゅぃ]
「…翔輝、これ見たことあるよね?」

あたしは静かに左手首を翔輝に見せた。

…星と月が照らしてる。


「うん…あるよ。」

トーンが下がった声でそう言った後、左手首を優しく両手で包んでくれた。



「この傷ね…自分で付けたの。」

「…うん。」

悲しそうな声で相槌を打つ翔輝の声は優しくて、
あたしは泣きそうになる。


⏰:11/07/07 23:06 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#611 [ゅぃ]
あたしの手首を優しく撫でる翔輝は、あたしが自分でリストカットした事、最初から分かってたみたいだった。


中学から高校にかけて、直哉と付き合っていた事。

元カノの世菜さんの事。

遠距離恋愛をした事。

突然の別れ。

…そして、レイプ。

⏰:11/07/20 00:01 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#612 [ゅぃ]
大切な家族や友達、親友の亜美に支えられて、乗り越える事が出来たこと。


あたしは話している途中、ポロリと大きな涙を流した。

気付けばあたしの頬はたくさんの涙で濡れていて、
途切れ途切れになりながらも、過去を話し続けた。

「ッ…あたし、あたしね…。」

涙は止まることを知らない。

⏰:11/07/20 00:04 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#613 [ゅぃ]
「…大丈夫。もう分かったから。十分伝わったから…。」

そう言って、嗚咽まじりに話しを続けようとするあたしを、翔輝は優しく抱き締めた。

翔輝の胸の中でゆっくり深呼吸すると、翔輝の匂いに包まれた。

…それだけで、さっきまで乱れていた息を落ち着かせる事が出来た。

翔輝の存在はすごいね…。

⏰:11/07/20 00:09 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#614 [ゅぃ]
今はこんなに温かくて…
優しくて…あたしの全てを受け止め包み込んでくれる翔輝がいる。

今まで生きてきてよかった。

あたしずっと…
翔輝に聞いてほしかったんだ。



「翔輝ありがとう。…あたしの話し聞いてくれて。」

⏰:11/07/20 00:11 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#615 [ゅぃ]
「うん。…これからは俺がいるから。ずっと大丈夫だから。…約束する。お前を一生守ってく。」


力強くそう言われた。

翔輝の言葉があたしの胸に響き渡る。

こんなにいとおしい存在は翔輝しかいないよ…。


「翔輝、大好き。…ありがとう。」

⏰:11/07/20 00:14 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#616 [ゅぃ]
あたしがそう言うと、翔輝はあたしを正面に向き合わせて…優しくキスした。


少し触れるだけのキス。

あたし達は見つめ合うと、また強く抱き締め合った。



「…例えばさ。」

「うん?」

翔輝が話し出す。


⏰:11/07/20 00:25 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#617 [ゅぃ]
「例えばもし、今笑ってる人がいれば、どこかに泣いている人がいる。例えばもし、今幸せな人がいれば、どこかに不幸な人がいる。」

「…うん?」

ゆっくり言葉を並べる翔輝。


「それはさ、人と人とが繋がってるからなんだよ。」

「うん。」

「…心は過去に辛い思いをしてきた。だけど、これからは大丈夫。俺がいるから。俺が笑顔にさせてやるから。」

⏰:11/07/28 00:43 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#618 [ゅぃ]
「…うん。」

「だけど…さっき言ってた心の元カレは、今すげぇ後悔してるんじゃないかと思う。…傷付けたこと、きっと後悔してる。」

「…ん。」

「だからこそ心には、幸せになっててほしい。って思ってると思う。」

「…思ってくれてるのかなぁ。」

「きっと思ってる。…俺が言いたいのはさ?人は1人なんかじゃないって事。
人と人は繋がってる。」

⏰:11/07/28 00:47 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#619 [ゅぃ]
「うん。」

「今笑ってる人がいるなら、それは誰かと笑い合ったり、その人が幸せでいるから。」

「うん。」

「今泣いている人がいるなら、それは誰かに傷付けられたり、悲しい思いをしたから。…人は必ず誰かと繋がって生きていくんだよ。生まれた瞬間から、いつか死ぬその時まで。」


翔輝の言う言葉一つ一つにはすごく重みがあって、深い意味を感じる。

⏰:11/07/28 00:50 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#620 [ゅぃ]
「辛い思いをしながらも、また幸せを求めて生きて行く。皆そうなんだと思うんだ。…今、心には俺がいる。俺には心がいる。」


“…人は絶対に1人なんかじゃない。”

最後に付け加えてそう言った。


…そして、静かに語り出した。

⏰:11/07/28 00:53 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#621 [ゅぃ]
「…俺の親父さ、今はあんなにピンピンしてて元気なんだけど、昔事故に遭ったんだ。」

「…そうなの?」

「うん。俺が高1だった時に。車と接触事故。…一時入院してて仕事休んでたんだ。」


一つ一つ、静かに、ゆっくりと言葉を繋げていく。

…初めて会った翔輝のお父さん。
男らしくて逞しい人。
そんなお父さんが事故に遭って、大変な時期があったこと。

⏰:11/07/28 00:57 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#622 [ゅぃ]
「俺昔はやんちゃばっかしててさ。毎日遊んでた。…今だから言えるけど、色んな女ととっかえひっかえだった…。」

少し苦い顔で笑う。

…そうだったんだ。
正直、ちょっとだけ胸が締め付けられた。


「…そんな時、親父が急に事故って、内心すげぇ焦った。それに怖かった。…だけど家族守るのは他の誰でもなくて俺だったんだ。」
「うん…。」

今度はあたしが翔輝の手を握り締める。
翔輝はすぐに握り返してくれた。


⏰:11/07/28 01:04 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#623 [ゅぃ]
「それからすぐに高校辞めて、世話になってた先輩に仕事紹介してもらって最初は地元で働いてたんだ。…けど、急にヘルプでこっち来る事になって。
最初は地元から離れないつもりだった。でも、やっぱそうはいかねぇし。頑張るっきゃなかったな。」


一気に説明すると、そこで一旦話しを止めて、翔輝は少し笑った。

「んで、こっち来てすぐに親父の体調良くなったんだ。退院して仕事も復帰できた。俺は結局こっちに住んで、こっちで働きって決めたんだけどな。」

⏰:11/08/01 01:11 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#624 [ゅぃ]
「…そうだったんだ。」

「うん。…最初は知り合いもツレも、誰もいなかったけど、一登とツルむようになって、亜美と知り合って、今は心がいる。…すげぇ楽しいよ。」

そう言ってまた笑顔になった。

それを聞いてあたしはすごく嬉しかった。

みんなで遊ぶのが今はすごく楽しい。
それは翔輝も同じ気持ちだったから。

⏰:11/08/01 01:15 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#625 [ゅぃ]
同じ幸せを感じてるんだね。


「大事な話し聞かせてくれてありがとう。」

「…ううん。心こそありがとな。勇気いったよな。」

頭を撫でられる。

「うん…。あたしね、ずっと翔輝に聞いてほしかったんだと思う。今日話せて、すごいスッキリした。」


心の中でモヤモヤしていたものが無くなった。

⏰:11/08/01 01:18 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#626 [ゅぃ]
「そっか。じゃあこれからも言いたいことは何でも言えよ?」




それからもあたし達はしばらく話していた。

「…っクシュンっ」

長い間外にいたからか、くしゃみが出た。

「だいぶ冷えてきたな…。風邪引くとやべーし、そろそろ戻るか。」

「うん。」


翔輝はあたしの肩を抱きながら、バイクが停めてある方へと歩いてく。

⏰:11/08/01 01:21 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#627 [ゅぃ]
「…そういや今日さ、」

「ん?何?」

「海でさ、龍が心と会った時に、俺の女かって聞かれて、俺『うん』っつっただろ?」


あ…そうだ!

「うん、言った!あたしちょっとビックリしちゃった。」

「だよな。…まぁ、なんつーか…」

⏰:11/08/01 01:24 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#628 [ゅぃ]
頭を掻きながら説明してる翔輝は、恥ずかしそうだった。


「ずっと今日告るつもりだったんだ。…心はどうなのかとか考えてなかったけど。それに…“俺の女”って思われたかったんだ。」


そこまで説明すると、
翔輝は黙り込んでしまった。

あたしはと言うと、もう…何て言ったらいいのか分からなくて、2人して黙り込んでた。


「あー…俺ガキくせぇ!」

⏰:11/08/01 01:27 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#629 [ゅぃ]
いきなりそう言うと今度は頭をわしゃわしゃと掻き上げた。

「まじ恥ずかしい…俺。」


バイクを滑らせて言う。


「翔輝…。」

「よし、帰るぞ。」

照れを隠しながら、あたしをバイクに乗せてヘルメットを被らせると、エンジンをかけた。

バイクが走りだしたら、ちゃんと声が聞こえない。

⏰:11/08/01 01:30 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#630 [ゅぃ]
あたしはバイクが走り出す直前に、


「翔輝!あたし…ビックリしたけど嬉しかった!
…翔輝はあたしの事どう思ってるのか、正直すごい不安だったの。…ずっと。」

背中にぎゅうっと抱き付きながら、精一杯気持ちを伝えた。


「…俺、ずーっと好きだったから。」

それだけ言うとあたしの手をぎゅっと握った。

⏰:11/08/01 01:33 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#631 [ゅぃ]
「…大好き。」


あたしがそう言うと、翔輝はバイクを発車させた。


後ろから顔は見えなかったけど…。すっごく照れてたんだな。って分かったんだ。



家に着くと、忍び足で部屋へと戻る。


「あ…」

部屋の中をよく見ると、亜美と一登が二つの布団を占領して、寄り添って眠っていた。

⏰:11/08/01 01:36 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#632 [ゅぃ]
「こいつら…」

翔輝がボソっと呟いた。


「…俺らも寝るか。」

「…うん。」


あたし達は残り2つの布団に潜り込む。

…だけど、寝返りを打ったら翔輝の顔がしっかり見える位、近い距離だった。


恥ずかしいから、逆の方向を向く。

⏰:11/08/01 01:38 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#633 [ゅぃ]
「…心」

「…ん?」

「こっち向いて?」

そう言われ、ゆっくり翔輝の方を向く。

「……。」

近すぎて何も言えない。


「…こっちおいで?」


腕を広げて、あたしを手招く。


⏰:11/08/01 01:41 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#634 [ゅぃ]
一緒に寝るんだよね?

ドキドキしながらも、あたしはゆっくり翔輝の腕の中へ移動した。


「…あったかい」

翔輝の温もりに包まれた。


「朝起きたら、2人ともビックリするだろうな」

「絶対すると思う(笑)」

⏰:11/08/09 00:03 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#635 [ゅぃ]
2人の間に距離は1ミリもなくて、話す度に互いの息が肌に触れる。


「…もう寝る?」

あたしの髪を撫でて聞く。

「うん。…もう眠くなってきた」

「…おやすみ」

そう言ってあたしのおでこにキスをした。

…もっとしたい。

⏰:11/08/09 00:06 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#636 [ゅぃ]
「おやすみ…っ」

あたしはちゅっと翔輝の唇にキスをした。

すぐに翔輝の胸に顔を埋める。


「ん…。」

ぎゅっと抱き締められながら、あたしは眠りについた。



─────────



「え!?まだチューしかしてないの!?」

⏰:11/08/09 00:10 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#637 [ゅぃ]
…翔輝と付き合いだして、早くも三週間。

翔輝とは週に3、4日は会っていた。
ドライブデートしたり、お互いの家に遊びに行ったり。

…だけど、まだ一度もキス以上の事をしていない。


「…なんか逆に不安になってきたなぁー。」


悩んだあたしは亜美に相談すると、さすがに亜美もビックリしてた。

⏰:11/08/09 00:12 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#638 [ゅぃ]
「…いやー、まさか翔輝がそこまで硬派だったなんて。亜美もビックリしたよ」

「…大事にされてるってすごい思うんだよ?でも、翔輝はあたしと…エッチしたいとか思わないのかな。」

これは正直な気持ち。

でもきっと、翔輝なりにあたしの事を考えてくれてるんだよね。

⏰:11/08/09 00:15 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#639 [ゅぃ]
それでも、翔輝だって男なんだから、そういう事考えたりしてる…よね?


「…やっぱり一つ言えることは…心のことが大事で仕方ない。って事だね。」

「…かなぁ。」

「あ!そういや心、来週誕生日じゃん!」

「あ、ホントだ、来週。」

8月10日はあたしの誕生日。もう21かあ。

⏰:11/08/09 00:19 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#640 [ゅぃ]
「もちろん翔輝と過ごすよね?」

「…そういや翔輝って、あたしの誕生日知らないかも。」

「え!?そうなの!?」

再びビックリする亜美。

「あたしも翔輝の誕生日知らないし…でも自分から『誕生日なんだけど』って言うのもなぁ…。」

「亜美に任せなさい。」

⏰:11/08/09 00:21 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#641 [ゅぃ]
そう言うと亜美はいきなり電話をかけ始めた。

「えっ!翔輝…?」

「もちろん」

いきなり電話って!

「あ、もしもし翔輝?」

わ〜かかっちゃったよ。

会話のやり取りから見て、今は仕事で移動中みたい。

⏰:11/08/09 00:23 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#642 [ゅぃ]
「あのね!いきなりなんだけど、心来週誕生日なの」

わー言っちゃったよ!

「え?隣にいるよ?」

亜美はあたしに携帯を差し出してきた。

「…もしもし?翔輝?」

「心?お前、来週誕生日ってほんと?」

「うんっ…来週なの」

⏰:11/08/09 00:26 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#643 [ゅぃ]
「何日?」

「10日だよ」

「…マジ?」

「うん…?マジだよ?」

何だか翔輝は意味ありげに確認してくる。

「実はさ…俺も10日、誕生日なんだ」

え!?

「そ、そうなの!?」

「おう。…誕生日一緒だったんだな。すげー(笑)」

⏰:11/08/09 00:28 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#644 [ゅぃ]
嘘だぁ…!
こんな事ってあるんだ!


「うそー…!」

あ、誕生日プレゼント買わなきゃ!何がいいかな。

「心」

「うん?」

「その日仕事?」

カレンダーを見ると運良く10日は土曜日。バイトの子がいるから休み。

「ううん!休みだよっ」

「マジで?…じゃあ、その日空けといて。」

「うんっ♪」

⏰:11/08/09 00:32 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#645 [ゅぃ]
「あとさ…」

「ん?なに?」

「その日、俺ん家泊まってってよ。」

え…泊まり…?

「…無理?」

「ううん!大丈夫っ!」

「よかった」


…待って。
これは急展開だぞ。


⏰:11/08/09 00:33 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#646 [ゅぃ]
「じゃあ俺仕事残ってっから…また連絡するな?」

「わかった!仕事頑張ってね!」

「おう。じゃーな」

「またね!」


電話を切って亜美に携帯を渡す。

「亜美〜…」

「何だって何だって!?」

⏰:11/08/16 23:18 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#647 [ゅぃ]
あたしの話しを後ろで聞いていた亜美はあたしに飛び付いてきた。


「誕生日の日…空けといてって…。」

「よかったじゃん!」

「あと、『俺ん家泊まってって』…って…!」

「え!ほんと!?」

「うん!…やばいっどうしよう!今から緊張してきたよ〜!」

「落ち着け落ち着け!」

⏰:11/08/16 23:20 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#648 [ゅぃ]
「お泊りするって事は…って、あ〜!あたしこんな事ばっか考えてスケベみたい!」

そう言って頭を抱え込んだあたしを見た亜美は爆笑してた。

後で翔輝と誕生日が一緒だったことも話すと、

「なんかさ!もう運命の相手でしかないよ。二人が付き合って本当良かった!」

と、笑顔で言ってくれた。

⏰:11/08/16 23:26 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#649 [ゅぃ]
───────


毎晩ドキドキしながら眠りについて、気付けば誕生日当日。

プレゼントは何にしようか迷った結果、キーケースを贈ることにした。

翔輝が今使ってるやつは、年季が入ってて所々ボロボロだったんだ。



『どっか行きたいとこある?』

『…水族館行きたいなぁ』
前の日に電話で、当日の予定を決めた。

⏰:11/08/16 23:31 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#650 [ゅぃ]
『水族館?わかった。朝迎えに行くな。』

『うんっ』


夏といえば水族館だよね。いっぱい写真撮りたいな。

朝、いつもよりすぐに目が覚めて、シャワーを浴びて念入りにメイクする。

服も買ったばかりの花柄のトップスにショーパン。

髪は最近巻き髪だったから久しぶりにストレートにした。

⏰:11/08/16 23:38 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#651 [ゅぃ]
いつも可愛いって思われたいから、デートの時は色んな系統の服を着たり、髪は巻いたり、たまにアップにしてみたりする。


「…よしっ」

準備が整って鏡の前に立つ。

すぐ傍にあるのは、翔輝の部屋へ泊まる時の荷物。

…と、昨日日付が変わったと同時に亜美から貰ったプレゼント。

⏰:11/08/16 23:48 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#652 [ゅぃ]
紙袋に入っているソレは…

勝負下着。


「これで硬派な翔輝も絶対悩殺!」

亜美はそう言ってたけど、いざこれを着るとなると悩む。

あたしは下着が入った紙袋を、他の荷物と一緒に詰めた。


…どうしよーかな。

⏰:11/08/16 23:55 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#653 [ゅぃ]
時計を見るともう約束の時間になろうとしてた。


荷物を持って、お気に入りのサンダルを履いて部屋を出る。

エレベーターに乗って外に出ると、丁度いいタイミングで翔輝の乗った車が現れた。

「おはようっ♪」

「おはよ」


車から降りて荷物を積んでくれる。

⏰:11/08/16 23:58 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#654 [ゅぃ]
二人で車に乗り込む。

「翔輝、誕生日おめでとうっ!」

あたしはカバンに入っていたプレゼントを取り出して翔輝に差し出す。

「プレゼント?良かったのに…。ありがとな。」

そう言って頭を撫でられた。


「心もおめでと。…なんか面白いな。誕生日一緒って」

フっと笑う。

⏰:11/08/17 00:03 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#655 [ゅぃ]
「俺も用意してるんだけどさ…今部屋にあるんだ。」

「ほんと?」

「うん。だから帰ってからこれ開けていい?」

「いいよっ」

「夜まで待っててな」


プレゼント何だろう…?


「うんっ」

笑顔で返事すると、何故かあたしを見つめてくる翔輝。

⏰:11/08/17 00:08 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#656 [ゅぃ]
「ん?あたし何かついてる…?」

「…可愛い。」


そう言っていきなり抱きしめられた。

「えっ!?」

「甘い匂いする…」


髪に顔を埋めながら言う。
…そのまま顔を移動させてキスされた。

⏰:11/08/17 00:11 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#657 [ゅぃ]
「…ん…っ」

「心…可愛い」



…翔輝と付き合ってから分かった事。

二人でいる時、翔輝はめちゃくちゃ甘えたがり。

友達の時は、男らしくて結構クールだなぁ。って思ってたけど…。

実はかなりギャップある。

⏰:11/08/17 00:15 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#658 [ゅぃ]
「…行こっか」

あたしから離れて運転を再開したけど…ずーっとあたしの手を握ったまま。

会う度にドキドキして、もっと好きになってく。


───────

水族館に着くとすでに人がいっぱいいた。

駐車場に車を停めて、二人で水族館の中に入っていく。

⏰:11/08/27 00:52 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#659 [ゅぃ]
「人いっぱいだね」

「だな。…はぐれないように離れるなよ」

…って言われたけど、車から降りてまたすぐに手を繋いでる。

きっと絶対はぐれないよ。


入場料は翔輝がお金を出してくれた。

いつもあたしが払うって言うと絶対に「ダメ」って言うんだ。

あたしがお金を出したことは一度もない。

翔輝はそういう人。

⏰:11/08/27 00:54 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#660 [ゅぃ]
水族館に入って、色々な水槽を見て回った。



「綺麗〜。あたし水族館来たの久しぶり!」

「俺も。子供の時にしか来たことない。」


並んで歩きながら進んでいくと、

「あ!水槽のトンネルだって!翔輝いこっ」

「おー?」


人が並んでる列に、翔輝の手を引きながら小走りで向かう。

「早く早くっ」

「そんな急がなくてもちゃんと見れるから(笑)」

⏰:11/08/27 00:58 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#661 [ゅぃ]
あたしがはしゃぐと、いつも優しい目で見てくれる。


「…うわ。やべー」

水槽のトンネルはかなりの大迫力で翔輝もびっくりしてた。


カシャ

そんな翔輝の横顔を隠し撮り…

「なーに隠し撮りしてんだ?」

クイっと顎を指で持ち上げられる。

「あ…バレちゃった?(笑)」

「…バレバレ」

⏰:11/08/27 01:01 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#662 [ゅぃ]
そう言うと翔輝の顔がゆっくり近付いてきて…


「……っ」

…薄暗い中、周りの人からあたしを隠すようにしてキスされた。


「…っ翔輝、見られちゃうよ?」

「ん。…したくなった。」


びっくりした。

今まで外でキスされた事なんてなかったから。

『したくなった。』…ってストレートな言葉にドキっとした。

⏰:11/08/27 01:05 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#663 [ゅぃ]
…それから隅々まで色んな水槽を見た後、イルカのショーを見に行った。

明らかに水がかかりそうな席に、「近くで見たい!」って言って座ったあたし。

「ぜーったい水かかるぞ」

って言いながら、ノリよく席に腰を下ろしてくれた。


ショーが始まると…やっぱりあたし達の座った席に水しぶき命中。(笑)

服とカメラが濡れないように二人で必死だった。(笑)

⏰:11/08/27 01:11 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#664 [ゅぃ]
「…ごめんね。やっぱ水めっちゃかかったね。」

「や、すげーおもしろかったよ(笑)」

ショーが終って水族館の外に出た。


「写真撮れた?」

「うーん…興奮してたからブレてるのばっかり(笑)」

二人で写真を見て盛り上がる。

「ねぇ翔輝、二人で撮ろ?」

「おー。…誰かに頼むか。」

撮ってくれる人を探していると、ちょうど家族連れの親子が入り口から出てきた。

⏰:11/08/27 01:14 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#665 [ゅぃ]
「すいません。シャッターお願いしていーですか?」

「全然いいですよ〜」

翔輝がお願いすると、快く写真を撮ってくれた。


「はい、もっと近付いて〜」

カシャ


「「ありがとうございます」」

「いいえ。それじゃあ」

「お兄ちゃんお姉ちゃん、ばいばーいっ」

⏰:11/08/27 01:18 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#666 [ゅぃ]
小さい子供があたし達に手を振る。

「バイバイっ」


親子は手を繋いで仲良く帰っていった。


「…とりあえず車乗るか」

「うん。そうだねっ」


車に乗り込んで、これからどうするか話し合っていたら、「…海でも行く?」と翔輝が言った。

ナビを見ていたら、ここから少し走った所に海がある。


「行きたいっ」


⏰:11/08/27 01:21 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#667 [ゅぃ]
車は海に向かって走りだした。




海に着いて、車から出ると涼しい風が吹いた。

手を繋いで砂浜まで向かう。


「あっ、やばい!ヒールが埋まる〜っ」

翔輝にしがみつきながら歩く。

⏰:11/09/07 00:33 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#668 [ゅぃ]
「砂浜綺麗だし、サンダル脱げば?車にタオルあったしな」

「じゃあ脱いじゃおっ!」

あたしはサンダルを脱いで海目がけて走った。


透明な海の水に足を浸ける。


「冷たい〜!翔輝もこっちきてよー」

「冷てぇの?…ちょっと待ってろよ。」

そう言うと翔輝は靴を脱いで、ズボンを捲り上げた。

⏰:11/09/07 00:39 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#669 [ゅぃ]
「あ〜〜…冷たい。」

目を瞑って冷たさに堪えてる。

「なんか海来ると、翔輝の地元思い出すなぁ〜」

「…また来いよ。次は二人で行こうな?」

「二人で?」

「うん。家族にもちゃんと紹介しておきたいし。彼女って。」

「…うんっ。ありがとう」

海に浸かって話していると突然ポツポツと雨が降りだした。

⏰:11/09/07 00:45 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#670 [ゅぃ]
「え…雨?」

「降ってきそうだな。…車戻ろ?」


あたしたちは急いで海から車に戻った。

でも急に雨の勢いが強くなって、車に着く頃には服が濡れていた。


「冷たい…っ」

「通り雨だな。…とりあえず俺ん家行くか。」

「うんっ」


急遽、翔輝の家に行くことになった。

⏰:11/09/07 00:49 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#671 [ゅぃ]
車が翔輝の家に向かってる間も雨が降ってて、通り雨じゃなくて今日から天気が悪いんだな。と思った。



「…よし、走っていくか」
翔輝の家まで着くと、雨はまた激しさを増していた。

車から出て二人で部屋までの距離を走る。

「きゃーっ冷たい冷たい!」

「びしょ濡れだな…。」

⏰:11/09/07 00:53 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#672 [ゅぃ]
なんとか屋根のあるところまでたどり着いて、階段を上って部屋に向かう。



「先入って」

「お邪魔しまーす」

サンダルを脱いで部屋にあがる。

「荷物ありがとうっ」

翔輝から荷物を受け取る。

「ん、とりあえず風呂入るか。風邪ひくとやべーし。」

あたしは一瞬ドキッとした。

⏰:11/09/07 00:56 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#673 [ゅぃ]
「心先に入る?」

「ううん!あたし荷物整理してるから…先入ってて?」

「わかった。すぐ上がるから待っててな。」


そう言って翔輝はお風呂場へと消えていった。


「…よしっ」

とりあえず着替えを出そうと思い、バッグの中身を確認する。

…あれ?

ない…。

「…あ"!」

⏰:11/09/07 01:00 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#674 [ゅぃ]
しまった。

…部屋着ベッドの上に置いたままだった。

しかも、…普段着てる下着も一緒に。


あたし、バカだ…。


どうしよう、どうしょうと頭を抱えていると、お風呂場からドアの開く音がした。

え!翔輝もう上がったの?早いよー!

あたしは急いで亜美から貰った下着(勝負下着)だけ袋に入れた。

⏰:11/09/07 01:05 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#675 [ゅぃ]
「お待たせ。すぐ入るだろ?」

「あ、うん!」

「タオル出してるから。」

「ありがとう!入ってくる!」

あたしは焦りながらそそくさとお風呂に向かった。


どうしよう、どうしよう。
あたしの頭にはそればかり。
自分のバカさに呆れる。


⏰:11/09/07 01:09 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#676 [ゅぃ]
とりあえず雨で冷えていた身体にシャワーをかけていく。



「心!」

ドキーッ!

「は、はいッ!!」

「石鹸とか、全部使っていいからな〜」

「わかった!ありがとー!」


あーびっくりした…。

いきなり叫んでくるんだもん(笑)

⏰:11/09/18 00:45 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#677 [ゅぃ]
化粧はもしかしたらどこかへ出掛けるかな?って思ったから、落とさなかった。


顔にシャワーがかからないように、髪の毛と身体を洗っていく。


石鹸で身体を洗ってるとき翔輝の匂いを思い出した。

ふふ。そういえば香水の匂いの時と、この石鹸の匂いの時があるなぁ。

石鹸の匂いに包まれて、翔輝と同じ匂いになったあたし。それだけの事でも、嬉しいんだ。

⏰:11/09/18 00:48 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#678 [ゅぃ]
「…よしっ」


キュッ


全身を洗い終えてシャワーを止める。


脱衣所に出て素早く身体と髪の毛を拭いて…

亜美がプレゼントしてくれた勝負下着にそろそろと着替えた。


鏡に映るあたしの姿。


「…………」

似合ってるのか似合ってないのか、自分じゃそんなのわかんなくて。

⏰:11/09/18 00:52 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#679 [ゅぃ]
とりあえず髪の毛をタオルドライしていく。




「心?」

「えっ?なに…?」


不意に呼ばれて返事すると…


ガチャ…



!!??



「あの…さ…、ぅわ!ごめん!」


「ひゃああっ!」


あたしを見た翔輝が
思い切り後ろに振り返った。

⏰:11/09/18 00:54 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#680 [ゅぃ]
ドクン ドクン


静かになった部屋のせいで心臓の音がよく分かる。



目の前で後ろを向いている翔輝の顔は見えないけど…


見えちゃったんだ。

…横顔が真っ赤なトコロ。



「翔輝……」

「…………」

「あたしね…あの、部屋着忘れちゃったの…」

「…………」

⏰:11/09/18 00:57 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#681 [ゅぃ]
「…Tシャツか何か…貸してもらってもいい?」


返事を待っているといきなり、


「えっ……」

なにっ?


またあたしに振り返り近付いてくる。


なに…?


「…………っ」

⏰:11/09/18 01:00 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#682 [ゅぃ]
ふわっ


と柔らかい感触がした後、


グイっ


「きゃっ…」

…いきなりお姫様だっこされた。



「翔…輝…っ」


見上げた翔輝の顔はやっぱり赤くて、何だかあたしまで顔が火照ってきた。

⏰:11/09/18 01:02 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#683 [ゅぃ]
ふわっとベッドに座らされる。




「……………俺」

「…え?」


あたしの身体にかけられたバスタオルで、あたしの肌を覆い、ぎゅっと前を隠される。



「……もっと、我慢できると思ってた。」


「……?」


「でも、もう無理。…お前に触りたくて仕方ない。」



そう言われてあたしの身体はますます熱を帯びていく。

⏰:11/09/18 01:07 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#684 [ゅぃ]
「…嫌だったら、嫌って言って?」



そう言いながら、ぎゅうっと抱き締められた。


…嫌なわけ、ない。


あたしも翔輝の背中に手を回して、負けない位、
ぎゅーーっと抱き締めた。



…お互い何も着てないから柔らかい肌が密着する。

⏰:11/09/18 01:09 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#685 [ゅぃ]
「…嫌じゃないよ?」

「……ん、」

「…翔輝…あたしのこと触って?」

「…いいの?」



ゆっくりあたしの目を見て甘い声で聞かれる。


「うん…。あたしも翔輝のこと触りたいよ…っ」


「…やばいよ?俺。…ずっと離さないから。」


「ン…っ」



⏰:11/09/18 01:13 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#686 [ゅぃ]
そう言うと翔輝はあたしにキスをした。


…甘くて、優しくて、もう溶けちゃいそう。

お互い夢中で唇を重ねる。

翔輝の舌が入ってきて、あたしは必死に答えた。

少しだけ苦しくて、あたしは翔輝の腕をぎゅっと握る。

⏰:11/09/23 23:59 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#687 [ゅぃ]
「……っ」

唇を離して、見つめられる。

虚ろで、少し潤んでて。
色素の薄い翔輝の瞳から目が離せない。


「…可愛い、」

そう言ってあたしの髪を撫でながら、ゆっくりあたしをベッドへ沈める。


「ん……あ…っ」

首筋を舌が這う。

ちゅ、と音を立てながら
キスが身体中に落ちてくる。

あたしの身体に掛けられていたバスタオルは、いつの間にか剥がされてて、あたしの肌があらわになってた。

⏰:11/09/24 00:03 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#688 [ゅぃ]
「…っっ、んー…」


翔輝の右手があたしの胸を触った。

それと同時に、あたしの首筋から胸元にかけて、翔輝の舌がゆっくり這う。



「…うちの石鹸の匂いする。」

「…えっ?」


上目遣いで、言われた。



「あー…もう俺ヤバい。好きすぎる…」

「んっ…あたしも…好きだよっ」

愛しくて、たまらなくなったあたしは翔輝を抱き締めてキスをねだる。

⏰:11/09/24 00:09 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#689 [ゅぃ]
今度はあたしから舌を絡めていく。



…背中に回されていた翔輝の手が、あたしのブラのホックを外した。

一気に軽くなる胸。


ゆっくりブラを抜き取られた。

…でも、翔輝に見られる前にあたしは胸元を手で隠した。


「心…見たい…」

「や…恥ずかしいよ」

⏰:11/09/24 00:11 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#690 [ゅぃ]
「俺も裸じゃん」


いたずらに微笑む。


「だって…っ」

「早く」


そう言ってあたしの腕を掴む、大きな手。


なかなか手を退けないあたしに、またキスが降ってきた。

夢中に答えるあたしの隙を狙って、手を退かされた。


「…綺麗」

「…あんまり見ないで…」

⏰:11/09/24 00:14 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#691 [ゅぃ]
手首を両手で固定されてるから、隠したくてももう隠せない。


「だめ。…ほんとに真っ白だよな、お前。」


上からお前なんて言われてゾクゾクする。


「翔輝…恥ずかしぃ…」

未だに恥ずかしがるあたしに、

「…今からもっと恥ずかしい事するのに?」


多分…絶対Sな翔輝があたしにそう言った。

⏰:11/09/24 00:18 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#692 [ゅぃ]
「…んっ」



いきなり胸を揉まれて、
翔輝の舌が…あたしの胸の中心に触れた。


ゆっくりと口に含んで
濡らしていく。


あたしは声が漏れないように両手で口を押さえた。


そんなあたしにお構いナシで、段々激しくなってくる翔輝の舌使い。


「…ッ…ハァ…」

必死に口を押さえながら、快感を感じていると…


「あっ……!」

⏰:11/09/24 00:27 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#693 [ゅぃ]
…翔輝の手が下に伸びてきた。


「濡れてる……」

「や、言わないで…っ」


…スルンと下着に手を入れて、簡単に脱がされてしまった。


もう、恥ずかしくて死にそう。


「…入れるよ?」

指をアソコにあてがいながらあたしに聞いてくる。


あたしがゆっくり頷くと、

翔輝の綺麗で長い指があたしの中に入ってきた。

⏰:11/09/24 00:31 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#694 [ゅぃ]
「……ん…っ!」


指が動くたびに、クチュ…と響くあたしの音。

必死に声を我慢する。

そんなあたしを見下ろしながら、翔輝は指の速度を上げていく。


「……気持ちいい?」

低くて甘い声で聞かれる。

翔輝の声が、あたしの身体にゾクゾク響く。


さっきよりも強く口を押さえていると…


「…声聞かせて?」


もう一方の手であたしの手首を掴んだ。

⏰:11/09/24 00:36 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#695 [ゅぃ]
「…っっ」


あたしは首を横に振る。


「…聞きたい。」

「っ……」


それまで動かしていた指を止めると、


「…じゃあ、キスしたいから手退けて?」


そう言って至近距離であたしを見つめてきた。


…もう、そんな顔でそんなこと言われたら言うこと聞くしかないじゃん。


反則だよ。

⏰:11/09/24 00:39 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#696 [ゅぃ]
再び唇を重ねる。

さっきより激しくて、翔輝の吐息が荒いのが分かる。

またキスに夢中になってると、


「…んっ!…っ」

翔輝の指がまたあたしの中に入ってきた。

再びあたしを濡らしていく。


「…はぁっ、んん…っ」


やっとキスから解放されると、翔輝はあたしの右手に指を絡めてきた。

あたしがぎゅっと握ると、優しく笑った。


…やばい。

なんで翔輝ってこんなにかっこいいの?

⏰:11/09/24 00:44 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#697 [ゅぃ]
心臓がずっと速い速度で動いてる。

だけど、今はそれさえも気持ちいい。




「…俺、もう限界。いい?」

「うん…いいよ」


翔輝はゆっくりとズボンを脱いでいく。

反射的にあたしは顔を横にそらす。


少しすると、再び翔輝が近付いてきた。


「心」

「…ん」

⏰:11/10/18 23:47 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#698 [ゅぃ]
そらしていた顔を翔輝に向ける。


「…入れるよ?」

「うん…っ」


ギシ…と、ベッドが軋む。

ゆっくり…ゆっくり…
翔輝があたしの中に入ってきた。


「…っ…痛くない?」

あたしの髪を撫でながら聞く。

「大丈夫…っ」


あたしは腕を翔輝の背中に回して、ぎゅーっと抱き締めた。

翔輝も、あたしを優しく抱き締める。

⏰:11/10/18 23:50 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#699 [ゅぃ]
火照った素肌が重なり合う。人の体温って、こんなに温かいんだ。



今のあたしは…

心も身体も、全部翔輝で満たされてる。



「…心、」


あたしの名前を愛しそうに呼びながら、翔輝は腰を動かし始めた。


ギシッ…

翔輝が動くたびに、静かな部屋に、響くベッドの音と、


「…っん…あ…はぁっ」


…あたしの声。

⏰:11/10/18 23:56 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#700 [ゅぃ]
こんな声出してる自分にさえ興奮してるあたし。

でも…恥ずかしさなんて今のあたしには、もう関係なかった。

さっきまではあんなに恥ずかしかったけど…今は翔輝の体温と快楽に夢中なんだ。


正常位で腰を動かしていた翔輝が、突然止まった。


「っ…翔輝…?」

「心…こっちきて?」


そう言われ、グッと身体を引き寄せられた。

⏰:11/10/19 00:01 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#701 [ゅぃ]
あたしと翔輝は向かい合うような形になった。


…対面座位。




「…動くよ?」

そう言うと、いきなり激しくあたしを突き出した。

「あっ…!んっ…ぁあっ」

「…気持ちいい?」


下からあたしの顔を覗き込んで、ストレートに聞いてくる。


「…気持ちいい…ッ…あっ!」

あたしは快感に顔を歪めながら言った。

⏰:11/10/19 00:09 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#702 [ゅぃ]
「俺も…っ」

翔輝も顔を歪めながらそう言った。



「翔輝っ」

「ん…?」

「あたしも…動くっ」

「えっ…?」


気持ち良さそうな翔輝の顔を見ていると、何故かあたしはそう言っていた。


突然の事に翔輝は少しびっくりしている。



…あたしは必死に動いた。

⏰:11/10/19 00:14 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#703 [ゅぃ]
「あッ…ハァ、んっ…」

翔輝の首に腕を回して、密着した状態で腰を動かす。


「ッ……」

気持ち良さそうに顔を歪める翔輝が愛しい。



「心…もういいよ。」

「っえ?」


翔輝はそう言うと、さっきよりも激しくあたしを突いてきた。


さっきよりもずっと奥に当たってる…。



⏰:11/10/19 00:18 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#704 [ゅぃ]
「ぁ…ダメ……ッ」


もう、すぐにでもイッちゃいそう…。

あたし達は本能のまま動いた。



「…ッあ…っ!」

思いきり奥を突かれた瞬間あたしの頭は真っ白になった。


「っ…イく…!」

…二人でイッた後、翔輝は力無くあたしごとベッドに倒れ込んだ。

⏰:11/11/03 23:50 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#705 [ゅぃ]
「「ハァ…ハァ…」」

部屋に、二人の乱れた息遣いが響く。


「…心?」

「ん……?」

「…大丈夫か?」

息が上がって、虚ろな顔のあたしを心配そうに覗き込んだ。


「……うん。」

さっきまで自分がどんな感じだったのかを思い出して、翔輝の顔が見ていられなくなった。

⏰:11/11/03 23:53 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#706 [ゅぃ]
翔輝の胸に顔を埋める。


…余韻と、翔輝の匂いでもうあたしの思考は停止寸前だった。


「…気持ち良かった?」

真上から静かに聞かれる。
…そんなの…恥ずかしいじゃん。でも…

「……うん。」

素直に頷くあたし。


「…俺も。」


そう言うと翔輝は、あたしに掛け布団をかけてくれた。

⏰:11/11/03 23:58 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#707 [ゅぃ]
…やばい。眠くなってきた。

全身翔輝の匂いと温もりに包まれて、一気に瞼が重くなった。


「眠い?」

「うん…、」


そう聞かれた時には、あたしは半分眠りに落ちていた。

⏰:11/11/04 00:01 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#708 [ゅぃ]
────────


「…ん、」


ゆっくり目を開けると、視界に入ったのは乱れたベッドシーツと、床に散らばった服。


「…あれ?」

自分をよく見てみると、下着とTシャツが身に付けられている。

…翔輝が着せてくれたんだ。

「ん…?」

そしてもう一つ。

あたしの左腕に付けられたブレスレット…。

⏰:11/11/04 00:04 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#709 [ゅぃ]
ゴールドのチェーンには緑色のストーンが埋められたチャームが付いていて、よく見てみると裏に二人の名前と、誕生日が刻んであった。

「………」

ただビックリしてベッドの上に座っていると…

ガチャガチャ

という音が玄関の方で聞こえた。


「…あ、心。ただいま。起きてた?」

「翔輝っ…おかえり!」

⏰:11/11/04 00:17 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#710 [ゅぃ]
部屋に戻ってきた翔輝はコンビニの袋を持っていた。


「朝飯買ってきた。食う?」

「あ、うん…ありがとう。」

翔輝がガサガサと袋からジュースを取り出す。

あたしは起きようと思ってベッドから降りようとすると…

「…っっ」

一瞬ふらっと、全身に力が入らなくなった。

⏰:11/11/04 00:20 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#711 [ゅぃ]
「どうした?」


そんなあたしに気付いてすぐに近寄ってきた翔輝。


…昨日エッチしたから…あたしもしかして、骨抜きになっちゃったのかな…?

あたしは一気に顔が赤くなるのがわかった。


「…もしかして、どっか痛い?」

あたしを心配してくる翔輝。

「ううん違うっ…!」

「…?」

⏰:11/11/04 00:22 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#712 [ゅぃ]
「昨日の…エッチ…で、ちょっと力入らなくなっちゃった…」

「…あ…ごめん…っ」


あたしは恥ずかしくて目を伏せた。


「…ごめんな。俺、我慢できなくて…激しくしすぎた…」

そう言って翔輝はあたしの隣に座って、腕の中にあたしを収めた。


「ううん…ねぇ、服着せてくれたの?」

「…うん。風邪ひきそうだったし…それに、」

⏰:11/11/04 00:26 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#713 [ゅぃ]
「…それに?」

「…目のやり場に困るから」

そう言って照れ笑いした。

「…ねぇ、これは?」

あたしは左腕のブレスレットを前に出して聞いてみた。

「気付いた?」

少し嬉しそうに笑顔で聞き返してきた。


「さっき起きたときに気付いたの」

「誕生日プレゼントだよ。」

「本当?…ありがとうっ!嬉しいーっ」

あたしは翔輝に抱き付いた。


⏰:11/11/04 00:30 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#714 [ゅぃ]
「この緑色のストーンって…」

「ペリドット、8月の誕生石。」

シャラっとブレスを触りながら言った。

「やっぱり!裏にも名前彫ってるっ!」

あたしは嬉しくて笑顔で言うと、翔輝も目を細めて

「気に入った?」

そう言った。


「うんっ!ありがとう!ずっと大事にするっ」

「いーえ。…やっぱ心はゴールドの方が似合うな。」

⏰:11/11/19 00:16 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#715 [ゅぃ]
「そうかなぁ…?」

「うん。肌白くてキレイだから。」


そう言ってあたしの腕を掴んでじっと見た。

「ちょっ…何か恥ずかしいよ…」

「なんで?(笑)」


なんでって…意地悪そうに笑って言う翔輝はやっぱりSだ。


「翔輝っ」

「んー…?」

腕を掴んだままあたしの髪を指に絡めて遊んでる。

⏰:11/11/19 00:23 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#716 [ゅぃ]
「あたし、お風呂入りたいな…」

「…じゃあ、一緒に入るか?」

「え…!?」

一緒に?お風呂?
…って絶対無理!


「む、無理だよっ!ダメダメ絶対!」

「…ふっ」

「なんで笑うのー!」

「だって必死すぎ(笑)俺と一緒に入るの、そんなに嫌だ?」

「…っ。嫌じゃないけどっ」

「けど?」

⏰:11/11/19 00:28 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#717 [ゅぃ]
「けど…けど…お風呂場なんて絶対無理だよ…明るいし…恥ずかしい!」

「…昨日したのに?」

「お風呂はまた別だよっ!」

必死で逃げようとするあたし。


「…ごめん、いじめすぎた。」

「え?」

「風呂行っておいで。一緒に入ったりしたら多分…俺のがやばいよ。」

「…なんで?」

⏰:11/11/19 00:34 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#718 [ゅぃ]
今度はあたしが聞き返しちゃった。


「…お前のその格好だけでもやばいから。」

ぼそっと呟くように言った翔輝。

「…えっと、」

「あーっ!だからやばいって言ったんだよっ…」

いきなり大きな声で言うと、

「…早く風呂行って来て」
あたしの背中を押してきた。

あたしは立ち上がってベッドから降りると、

「…男は大変なんだよ」

静かな声であたしにそう言った。


⏰:11/11/19 00:43 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#719 [ゅぃ]
〜翔輝side〜

⏰:11/12/20 23:17 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#720 [ゅぃ]
「…あぁ〜、仕事行きたくねぇよー…。」

「ちょ、翔輝っ」

「んー…。」


…心と付き合って3ヶ月。この3ヶ月間、俺達は何事もなく順調だ。

彼女って存在が、こんなにも愛しいと思わなかった。

昨日から心が俺ん家に泊りに来ている。最近お互い仕事ですれ違っていたから、心と会うのは久しぶりだった。


…けど、この日も俺は仕事。

⏰:11/12/20 23:21 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#721 [ゅぃ]
仕事は朝早くから始まる。

俺に合わせて、心も早く起き出した。


せっかく久しぶりに会えたのに、しかもお泊りなのに。真面目な俺達は昨日二人仲良くベッドに並び、深い眠りに就いていた。

心も仕事で疲れてたしな。

心は今日は遅番らしい。
少しの間、またすれ違いの生活が始まる。



「翔輝、遅刻しちゃうよ?」

⏰:11/12/20 23:24 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#722 [ゅぃ]
仕事へ行く準備をして限界まで見送りに来た心に抱き付く。


「…もっと一緒にいたかった」

「…あたしもだよ」

ぎゅーっときつく抱き合う。


「今からまた寝とけよ?」

「うん」

「鍵よろしくな」

「うん」


ついこの間、俺は心に合鍵を渡した。
俺ん家に来ると心は、料理作ったり、洗濯したりしてくれて…『なんか新婚さんみたいだね。』って笑ってた。

⏰:11/12/20 23:28 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#723 [ゅぃ]
このまま心と結婚できたらなぁ…って、最近いつも思う。


心の髪を撫で、顔をゆっくりと近付けてキスした。


「…じゃ、行ってきます。」

「行ってらっしゃい…っ」

少しだけ照れて、柔らかく笑った心が可愛くて、仕事へ向かう俺は口元が緩みっぱなしだった。

⏰:11/12/20 23:32 📱:N906i 🆔:☆☆☆


#724 [ゅぃ]
「翔〜輝くん♪」

「うおっ…びびったー」

昼休み、後輩の潤が後ろから俺に抱きついてきた。

「そんなにピンクのオーラ出しちゃってさ〜…」

「え…出てる?」

「出まくりだって!」

俺をからかってくる。
そして何故かニコニコした笑顔で俺を見てくる。

「…なんだ?」

「いやっ、ちょっと頼みがあるんだけど…♪」

「…なに?」

「こないだ言ってた店、付き合って?」

子犬みたいな目で俺に訴えてくる。

潤は本当いいヤツで、純粋に俺を慕ってくれている。

⏰:12/02/02 00:31 📱:Android 🆔:☆☆☆


#725 [ゅぃ]
そんな潤が最近好きな女ができたらしく…その相手がキャバクラ嬢だなんて、聞いた誰もが切なくなっただろう。 人懐こくて純粋な潤だから…まさか貢いだりしてるんじゃねぇか?とも思った。


「お願い♪」

「……今回だけな」

「やった!ありがとう翔輝君!」


夜待ち合わせの場所を決めて俺達は仕事に戻った。


この時、心の気持ちを考えて行動していたら…。心を悲しませずに済んだのに。

⏰:12/02/02 00:34 📱:Android 🆔:☆☆☆


#726 [ゅぃ]
――――――――

「いらっしゃいませ」

ボーイに席に案内され、俺と潤はソファーに腰掛けた。

「翔輝君、瑠衣のこと覚えてる?」

よくプリクラの画像を見せられていたから、顔がどんな感じなのか覚えてる。                「うん、覚えてる。」

「超可愛いくない!?」

…明らかに気が強そうな女で、プライドも高そうな感じだったから俺は苦手だなって思ってた。

「…彼女のが可愛い」

「出た!ピンクオーラ!!確かに翔輝君の彼女可愛いと思うよ……あっきた!」

⏰:12/02/02 00:35 📱:Android 🆔:☆☆☆


#727 [ゅぃ]
潤がパッと笑顔になった先には、ドレスを纏った二人の女がいた。


「潤〜っ久しぶり!!」

「こんばんは」

勢い良く潤の側に駆け寄る女と、落ち着いた声で挨拶をし、俺のとなりに腰かけた女。


「友加里です。」と、名刺を差し出してきた。


「…どーも」

適当に返事して、適当に名刺をしまう。

「こんばんは、瑠衣です!潤のお友達ですか?」

「違うよ〜俺の先輩!!」

俺じゃなくて潤が答える。
いつにもまして潤は元気に話している。


「へぇ〜先輩なんだぁ!」

「超世話になってんだよ」

⏰:12/02/02 00:36 📱:Android 🆔:☆☆☆


#728 [ゅぃ]
瑠衣と潤が話す中、俺はタバコを取り出す。

…絶妙なタイミングでライターの火を付け、俺に差し出す女。

「…ん」

ニコニコと笑い、愛想を振り撒いている。

…俺はキャバクラ嬢が嫌いだ。
派手な服装にメイク。自分が一番だと思っているような女ばかり。

「何か飲みますか?」

友加里が聞いてきた。

「…じゃあビールで」

「俺もビールで!」

明日は休みだけど、あんまり飲む気分になれなかった。

⏰:12/02/02 00:40 📱:Android 🆔:☆☆☆


#729 [ゅぃ]
潤と瑠衣が段々と盛り上がってきて、二人は俺たちの前でイチャついている。

俺は酒を飲むだけで、友加里が話を振ってきてもただ短い返事をするだけだった。

それでもずっと笑って、必死に会話を繋ぎ止める友加里。
内心ちょっと悪いな…って思いながらも、自分からは話さなかった。

「明日はお仕事ないんですか?」

「明日は休み」

「そっかぁ!お仕事大変ですか?」

「大変っちゃ大変だけど。…そっちのが大変だね」

⏰:12/02/02 00:46 📱:Android 🆔:☆☆☆


#730 [ゅぃ]
「えっ?」

俺みたいな客とか、相手にすんの大変そうだなと思い、口から出た言葉。

「…俺みたいな客とか来るじゃん」

「えっ…と、全然そんなことないですよ!今だって楽しいし!」

楽しい?んなわけねーだろ。

「そう?」

「はい!…翔輝さんカッコいいし」

目を見て言われた。

「何それ」

適当に流す。


⏰:12/02/02 00:52 📱:Android 🆔:☆☆☆


#731 [匿名ちゃん]
はやく続きよみたいな

⏰:12/02/04 20:51 📱:SH02A 🆔:☆☆☆


#732 [我輩は匿名である]
続き読みたい(>_<)

⏰:12/02/19 01:53 📱:S007 🆔:☆☆☆


#733 [らむ]
続き書かないのかなあ

⏰:12/04/11 08:59 📱:F08A3 🆔:☆☆☆


#734 [ゅぃ]
皆さんこんばんは!ゅぃです。
長い間ずっと更新を放置してしまい申し訳ありません…
完全にスランプになってしまい、読んで下さっている方々がいるにも関わらずずっと放置してしまいました。
久々にこのスレが上がっていてびっくりしました…それと同時に嬉しかったです。
ここまで長い間書いてきた物語…中途半端に投げ出すのはやっぱりダメだ!と思いました。
最近忙しくて更新もとても遅いと思いますが…今後ともよろしくお願いします。
読んで下さっている方々、本当にありがとうございます!また後日更新致します!

⏰:12/04/12 01:16 📱:Android 🆔:☆☆☆


#735 [らむ]
わー
楽しみにしてます
頑張って完結
目指して下さい

⏰:12/04/13 08:36 📱:F08A3 🆔:☆☆☆


#736 [ゅぃ]
>>735さん
わーありがとうございますっ!
ゆっくり更新ですが…待って頂けると幸いです!

⏰:12/04/19 23:31 📱:Android 🆔:☆☆☆


#737 [ゅぃ]
「本当ですよ!あの…今彼女とかいないんですか?」

上目遣いで聞いてきた。

「…いるよ」

「そうなんですか…やっぱり!いない方がおかしいですよね。彼女さんどんな人なんですか?」

「俺より年下で…色白でちっちゃい。」

「年下なんですね。ちっちゃいって私より小さいんですか?」

⏰:12/04/19 23:37 📱:Android 🆔:☆☆☆


#738 [ゅぃ]
友加里は「あ、今ヒールですけど本当は160です!」と言った。

心は俺が抱き締めると身体全部すっぽり収まるくらいちっちゃい。身長は心が156で俺が178。

「彼女は160もない。」

「へぇ〜結構小柄なんですねー」



―――――――――

「ほら潤、帰るぞ」

「…ひっく、はぁ〜い」

結局、潤はべろんべろんになるまで飲んで帰る頃には俺が手を貸さないと歩けない状態になってた。

「ったく…」

「大丈夫?潤…」

⏰:12/04/19 23:44 📱:Android 🆔:☆☆☆


#739 [ゅぃ]
店の出口まで瑠衣がついてきて潤を心配する。

「だいじょぶだいじょぶ〜」

潤、大丈夫じゃないだろお前。

「気を付けてね!…また来てくれるよね?」

瑠衣は潤の手を握りながら聞いている。

「当たり前じゃん!瑠衣、愛してるよ」

「…うんっ……んんっ」


潤は瑠衣を抱き寄せてキスした。瑠衣もそれに答える。

おーい、俺目の前にいんだぞ。早く帰りてぇ。

⏰:12/04/19 23:49 📱:Android 🆔:☆☆☆


#740 [ゅぃ]
二人のあつーいキスがやっと終わると俺はすぐに潤を連れて店を出た。

「「おやすみなさーい」」

帰り際、嬢二人に見送られ俺達はタクシーに乗り込んだ。


―――――――――

潤を家まで送り届けた後(家の中に押し込んどいた)俺は自宅に帰宅した。

時刻は夜中の2時。鍵を開けて玄関に入ると見覚えのあるパンプス。

…心だ。

⏰:12/04/19 23:55 📱:Android 🆔:☆☆☆


#741 [ゅぃ]
「心?」

リビングに行くと心はソファで寝ていた。

「心、心?風邪ひくぞ?」

「…んー…翔輝?」

すっぴんだし(笑)かわいい。

「ただいま。」

「…おかえり。」

目を見開いて少しびっくりした心にキスをした。

「んっ…お酒の匂いするー」

「あ、悪い(笑)さっきまで後輩と飲んでた。」

「そうなんだぁ」

⏰:12/04/20 00:00 📱:Android 🆔:☆☆☆


#742 [ゅぃ]
「いつきたの?ここ」

俺は上着を脱ぎながら聞く。

「えっとー…12時くらいかな。」

「連絡してくれた?ごめん、携帯見てなかったからさ」

携帯を開くとメールも着信も無し。

「あ、ごめん…急に会いたくなって…家にいるかなーと思って…」

俺がTシャツに手をかけると心が照れながらそう言った。

「何それ」

「あ、ごめん…」

「超嬉しいんだけど!」

俺は心に抱き着いた。

⏰:12/04/20 00:04 📱:Android 🆔:☆☆☆


#743 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age

⏰:22/10/01 22:42 📱:Android 🆔:☆☆☆


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