Love forever 〜Destiny〜U
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#301 [ゅぃ]
「・・・ヤス君、俺働きたい。仕事・・・紹介してください」
俺はヤス君に頭を下げた。
「おい翔輝、顔上げろ?」
ゆっくり顔を上げると、ヤス君は笑って、
「お前がどれだけ働きたいかは、よーく分かったよ。本気なんだな」
「・・・・・うん」
:11/01/22 00:27
:PC
:☆☆☆
#302 [ゅぃ]
「学校は・・・辞めても後悔しないんだな?」
「うん」
「・・・・分かった。まぁ俺に任せろ。近々親方に話してくるから」
「・・・・ありがとう。」
・・・・それからすぐに、俺は高校を退学した。
辞める理由を知ってた皆は俺に何も言わなかった。
ただ「頑張れよ」って言ってくれた。
:11/01/22 00:31
:PC
:☆☆☆
#303 [ゆず]
感動しました

翔輝と幸せになって欲しい

続き楽しみにしてます

:11/01/22 21:06
:P03A
:☆☆☆
#304 [ゅぃ]
>>303さん
ありがとうございます!
長いのにここまで読んでくださって感激です!!
頑張って更新していきます♪
愛読お願いします☆
:11/01/29 17:56
:PC
:☆☆☆
#305 [ゅぃ]
学校を辞める時、担任とも話した。
「親父が倒れたから、俺学校辞めて働く」
そう言った俺に担任は、
「・・・そうか。よく決断したな。・・・働く事っていうことはな、口では簡単に言えるけど、実際は辛くなったり、しんどくなったりするもんだ。」
:11/01/29 18:00
:PC
:☆☆☆
#306 [ゅぃ]
「お前・・・・守りたいものはあるか?」
静かに担任が俺に聞いた。
「・・・・・うん、ある。」
俺は大きく頷いて答えた。
「そうか。」
担任は少し笑って、
「だったら大丈夫だ。守りたいものがあれば、人はいくらでも強くなれるんだよ。」
:11/01/29 18:03
:PC
:☆☆☆
#307 [ゅぃ]
「それに、それなりの覚悟できてるんだろ?」
「うん、できてる。
「・・・まぁ、何かあったら言ってこいよ。頑張るんだぞ」
「・・・・ありがとう。先生」
:11/01/29 18:11
:PC
:☆☆☆
#308 [ゅぃ]
・・・・・・それからすぐの事だった。
ヤス君から電話がかかってきて「もしもし?親方に翔輝の事話したんだけどさ、今ちょうど時間空いてるから、顔出せにこれないか?って・・・」
そう言われて、「すぐ行く!」って言ったら、「じゃあ今から迎えに行くわ」って言って電話が切れた。
:11/01/29 18:17
:PC
:☆☆☆
#309 [ゅぃ]
俺が家の外で待ってると、一台の軽トラが止まった。
「ん、乗って」ヤス君に言われて俺は助手席に乗った。
「ここから少し走ったとこだから」
「・・・うん」
「お、緊張してるか?(笑)」
「・・・してるよ。」
「はははは!まぁ心配すんなって!」
:11/01/29 18:21
:PC
:☆☆☆
#310 [ゆず]
:11/01/29 19:56
:P03A
:☆☆☆
#311 [ゅぃ]
:11/02/07 23:08
:PC
:☆☆☆
#312 [ゅぃ]
「・・・・まぁー、俺も初めて親方に会う時は緊張したなぁ。親方、こえーし」
「え・・・マジ?」
「うそ(笑)」
「・・・・・・・」
・・・ヤス君が俺をからかっている内に、車はある大きな家の前で止まった。
:11/02/07 23:11
:PC
:☆☆☆
#313 [ゅぃ]
「ここ親方の家。行くぞ?」
「うん」
俺たちは車を降りて家のインターフォンを鳴らした。
・・・ピンポーン
インターフォンが鳴ると、「はい。どちら様ですか?」
中から女の人の声がした。
「ヤスです」
ヤス君がそう答えると、
「はいはいっ今開けます〜っ」そう言って、少しすると目の前の大きな扉が開いた。
:11/02/07 23:14
:PC
:☆☆☆
#314 [ゅぃ]
中から出てきたのは、30代くらいの女の人だった。
「こんにちは」
「こ、こんにちは」
ヤス君に続いて俺も挨拶した。
「あ、この子がそうなの?聞いてたよ。はい上がって!」
そう言われて俺たちは家に招かれた。
「こっちにいるから、ついてきて」
:11/02/07 23:17
:PC
:☆☆☆
#315 [ゅぃ]
でかい家の中には、これまたでかい廊下が広がっていた。
パタ・・・パタ・・・とスリッパの音が響く中、多分・・・親方の奥さんなんだろうけど、その女の人に導かれて、奥の部屋へと案内された。
コンコン
奥さんがノックすると、
「はい」
低い声の返事が返ってきた。
「あなた、ヤス君よ」
ガチャ・・・・・
:11/02/07 23:20
:PC
:☆☆☆
#316 [ゅぃ]
奥さんがドアを開けると、そこに居たのは、背が高く体格の良い男の人。
「おぉ、よく来たな。・・・ソイツか?」
「そうです」
「こんにちは。・・・矢吹翔輝です」
俺が深くお辞儀すると、
「翔輝だな。・・・まぁそんな堅くなるな!とりあえずこっち座れ。」
そう言われ、ソファに座るよう言われた。
:11/02/07 23:23
:PC
:☆☆☆
#317 [ゅぃ]
「お茶取ってきます」奥さんがそう言い、パタンとドアが閉まった。
「・・・翔輝、今いくつだ?」
親方がいきなり俺に質問した。
「っと・・・16歳です。」
「そうか。・・・初めに言っておくけどな、鳶職ってのは大変だからな」
「・・・はい」
「慣れるまでにちっと時間かかると思うけど、まぁ・・・ヤス。お前が面倒見てやれよ」
:11/02/07 23:29
:PC
:☆☆☆
#318 [ゅぃ]
「はい」
「・・・んーじゃあ・・・作業服発注しねぇとなぁ」
・・・その後俺は、いくつかの書類に名前を書いたりした。
ペンを走らせながら、いよいよ俺も働くんだなぁ。なんて事を思っていた。
「よし」
:11/02/07 23:32
:PC
:☆☆☆
#319 [ゅぃ]
「とりあえず今日はもういいぞ。・・・翔輝、明日から来れるか?」
「はい、行けます」
「よし。ヤス、明日はお前の作業服貸してやれ。場所はいつもんとこだ」
「わかりました」
「明日から頑張れよ、翔輝」
「はい、頑張ります。お願いします」
俺はもう一度頭を下げた。
:11/02/07 23:35
:PC
:☆☆☆
#320 [ゅぃ]
・・・・・・・・
翌日。
俺は朝早くに起きていた。
・・・鳶職は朝早くから仕事が始まる。今は朝の5時半。
ヤス君から借りた作業服を着て下に降りていくと、朝食の匂いがしてきた。
「あ、おはよう!」
こんなに朝早くから、お袋が朝飯と弁当を作ってくれてた。
「・・・はよ。悪ぃな、朝から」
:11/02/07 23:38
:PC
:☆☆☆
#321 [ゅぃ]
「何言ってんの!ほら早く食べて。お弁当これだからね!」
「ありがと」
こんな朝早くから俺のために起きてくれて、お袋に悪いなって思った。
そのためにも、今日からがんばんねぇとな。
俺は朝飯を口にかきこんだ。
「・・・・行ってきます!」
:11/02/07 23:41
:PC
:☆☆☆
#322 [ゅぃ]
「行ってらっしゃい!頑張って!」
お袋に玄関で見送られて、到着していたヤス君の乗る車に乗り込んだ。
「おはよ!」
「はよっす!行くぞ」
・・・・・・こうして俺の鳶職としての生活が始まった。
:11/02/07 23:43
:PC
:☆☆☆
#323 [ゅぃ]
〜心side〜
:11/02/07 23:44
:PC
:☆☆☆
#324 [ゅぃ]
「・・・・ねぇ亜美?」
「んー?」
リビングでソファに座る亜美に話し掛ける。
「あたし・・・明日・・・翔輝と会ってくるね」
「行ってらっしゃい〜・・・・えっ!本当??」
「うん、本当」
嬉しくてついつい笑顔で答えちゃう。
:11/02/07 23:50
:PC
:☆☆☆
#325 [ゅぃ]
あの出来事からもう随分と日が経っていた。
お見舞いに来てくれた翔輝。
何だかあの日を境に前より仲良くなれてる気がする。
たまにくるメール。
「ひさしぶり、元気?」「何してた?」
何気ないメールだけど、実はいつも期待してる。
会おうよ。って言われること・・・・。
:11/02/07 23:54
:PC
:☆☆☆
#326 [ゅぃ]
そしてついに昨日、会う事になった。
いつも連絡をくれるのは翔輝の方から。
なんだか翔輝ばっかりから悪いな・・・って思って、「明日ひま?」ってメールがきたとき、あたしは翔輝に電話をかけた。
「・・・もしもし」
低くて優しい声。
あたしは翔輝の声が好きだった。
「もしもし、あたし」
:11/02/08 00:01
:PC
:☆☆☆
#327 [ゅぃ]
「うん。どうした?」
「あのさ・・・明日ひま・・・だよ?」
「マジ?俺も明日ひまだったから、久々に会わねぇかなぁって思って。」
「うん!久しぶりだね」
「だな。どっか行きたいとこあるか?」
「うーん・・・・映画見たいなぁ・・・」
「分かった。映画な。じゃー・・・昼頃とかにどう?」
:11/02/08 00:04
:PC
:☆☆☆
#328 [ゅぃ]
「うん、大丈夫!」
「分かった。どんな映画見てーの?」
「あのね、最近公開されたやつなんだけど、盲導犬の話なんだぁ」
「・・・盲導犬?ちょい待って。俺そーゆー系絶対やばいんだけど(笑)」
「ほんとに?(笑)感動するから観ようよ!ね!」
そう言って決定した明日の予定。
:11/02/08 00:09
:PC
:☆☆☆
#329 [ゅぃ]
すいません今日はここまでです><
最近ずっと翔輝side書いてました。翔輝の過去のお話です☆
そしてやっと心sideまで辿り着きました(笑)
また近々更新したいと思います!
:11/02/08 00:12
:PC
:☆☆☆
#330 [ゅぃ]
「・・・・それって、デートじゃん!」
なんだか亜美が嬉しそうに言う。
「デート・・・だよね?どうしよう・・・明日何着て行こうかな!?」
翔輝と初めて二人で約束した時は、黒のニットにジーンズに、髪型はストレートだった。
・・・明日は髪の毛巻いて行こうかな?
最近買ったミニスカ着て行こうかな?
:11/03/03 00:23
:PC
:☆☆☆
#331 [ゅぃ]
・・・結局その日は眠る直前まで明日の着る服を考えていた。
そして当日。
悩んだ挙げ句、今日のコーディネイトは、淡いピンク色のブラウス、デニムのミニスカ、足もとは茶色いブーツを履いた。
メイクはとにかく丁寧にした。
少しでも綺麗に見てもらいたい。
チークはふんわりピンク。
・・・今日のあたしって気合い入りすぎ?
:11/03/03 00:30
:PC
:☆☆☆
#332 [ゅぃ]
「・・・・・できた!」
約束の時間まで、あたしは全身鏡の前でずーっとうろうろ。
変じゃないかな・・・?変じゃないよね!
朝、翔輝から来てたメール。
「おはよ。起きてる?十一時半頃に家迎えに行くな」
ドキドキしてて朝も早く目が覚めたあたし。
「おはよう、起きてるよ!ありがとう。待ってるね。」
そう返信した。
:11/03/03 00:34
:PC
:☆☆☆
#333 [ゅぃ]
もう少しで十一時半だ・・・。
あたしは鏡の前で最終チェックをして、ほんの少しだけ香水をつけた。
〜♪
あっ電話!
「もしもしっ」
「もしもし?家の前ついたよ」
「わかった、今から行くね」
わぁ〜・・・久しぶりで緊張するよう・・・・。
:11/03/03 00:41
:PC
:☆☆☆
#334 [ゅぃ]
あたしは急いで部屋を後にした。
マンションを出て小走りで外へ向かうと、すぐ外に翔輝がジーンズのポケットに手を入れたまま立っていた。
「翔輝っおまたせっ」
「おう。おはよ、久しぶりだな」
そう言って少し微笑んだ翔輝は、いつもと雰囲気が違うせいか凄くかっこよかった。
こういう格好もするんだぁ。
:11/03/03 00:45
:PC
:☆☆☆
#335 [ゅぃ]
その日翔輝が着てた服は、白いシャツにジーンズ。
シンプルで爽やかな格好で、すごく大人びて見えた。
って言っても、実際年上だけど・・・。
「久しぶり。・・・今日温かいね」
「だな。もう4月か。早ぇーな」
「ほんとだね〜。」
「・・・そろそろ行くか?」
:11/03/03 00:51
:PC
:☆☆☆
#336 [ゅぃ]
「うん」
翔輝は助手席のドアを開けてくれた。
「あ、ありがとっ」
「いえいえ。どーぞ」
・・・なんかレディーファースト?意外に紳士?(笑)
翔輝もすぐ運転席に座って出発。
翔輝の車の中は、やっぱり少し煙草の香り。
「なんかCD聞く?」
そういってCDケースを渡してくれた。
:11/03/03 00:54
:PC
:☆☆☆
#337 [ゅぃ]
「うわ〜CDいっぱい!あっあたしこの歌知ってる!少し前によく聞いてたな。」
「マジ?俺もその歌好き。」
わー共通点だなぁ。
「一緒だね!それにしてもCDめちゃ多いね〜」
「んー、趣味?色々集めてて気付いたら結構溜まってた」
「そっかぁ。音楽好きなんだね。」
:11/03/03 00:58
:PC
:☆☆☆
#338 [ゅぃ]
映画館が入っているショッピングモールに着くまで、あたし達はCDを聞いてた。
信号待ちのとき、音楽に合わせてハンドルをトントン叩く翔輝の指。
それを見ていたあたしの視線に気付いて、目が合う。
目が合うと微笑んでくれる。
そういう仕草、好き。
:11/03/03 01:02
:PC
:☆☆☆
#339 [ゅぃ]
ショッピングモールに着いて、車をパーキングに停めた。
二人で車から降りて、ゆっくり歩きながら映画館へ向かう。
並んで歩いていても、空いている距離が二人の関係を表している。
翔輝の手、おっきいな。
手・・・繋ぎたいな。
何て思うあたし。
「なぁ」
「えっ??」
:11/03/03 01:05
:PC
:☆☆☆
#340 [ゅぃ]
ぼーっとそんなことを考えていると、突然声をかけられた。
「朝飯食ってきた?」
「あ、ちょっとだけ・・・」
「丁度昼だけど、先に飯食っとく?」
「うん、食べよっかな。」
「じゃあ、先にチケット買ってから行こ?」
「そうだねっ」
:11/03/03 01:06
:PC
:☆☆☆
#341 [ゅぃ]
わー・・・ビックリした。
あんな事考えてたから余計に。
映画館に着いて先にチケットを買った。
あたしは自分でお金を払おうとしたけど「いい。俺出すよ」って翔輝がお金を払ってくれた。
「いいよ、自分の分だし!」そう言うと、「いいんだよ。気にするな?」そう言われた。
そんな風に、優しく言われたら何も言えないよ。
「心、何食べたい?」
「うーん・・・ドリアとか食べたいかも・・・」
:11/03/03 01:10
:PC
:☆☆☆
#342 [ゅぃ]
「分かった。」
映画館から移動してフードエリアに入った。
二人でぐるぐる回って、美味しそうなお店に入った。
「いらっしゃいませ!何名様ですか?」
「二人」
「はい。喫煙席か禁煙席、どちらにしますか?」
「禁煙で」
「かしこまりました。こちらへどうぞ!」
・・・あれ?
:11/03/03 01:13
:PC
:☆☆☆
#343 [ゅぃ]
「翔輝、煙草吸ってるんじゃなかったっけ?」
「え?あー・・・最近吸わねぇようにしてるから」
「そうなんだ?」
席へついてから、二人でドリアを頼んだ。
「翔輝もドリア食べたかったの?」
「うん。心が食べたいって言ったの聞いて、なんか俺も食べたくなった」
「そうなの?」
:11/03/03 01:15
:PC
:☆☆☆
#344 [ゅぃ]
話していると、ドリアがすぐに来た。
「いただきまーす」
あたしが「美味しいね」って言うと、翔輝は「うん」って笑ってた。
二人で一緒のご飯食べるのって嬉しいな。
翔輝、好き嫌いとかあるのかなぁ。・・・また今度聞いてみよう。
「ごちそうさまー。おいしかった♪」
「だな。そろそろ時間だし早めに行くか?
翔輝が腕に付けていた時計を見て言った。
:11/03/03 01:18
:PC
:☆☆☆
#345 [ゅぃ]
「うん、行こ行こ!」
遂に映画だ♪
「映画、楽しみか?」
「うん早く見たい!」
「そっか。」
そう言いながら伝票を持って立ち上がった翔輝は足早にレジへ向かって行った。
「すいません、お会計」
:11/03/03 01:20
:PC
:☆☆☆
#346 [ゅぃ]
翔輝はパパっと素早くお会計を済ませた。
「翔輝っお金!」
「だからいいって。気にするな」
またそう言って・・・ポンとあたしの頭に手を置いた。
その手はすぐにあたしから離れて、翔輝はお店を出て歩いて行く。
あたしは小走りに翔輝の後を追った。
・・・・今、少し身体が熱い。
フードエリアを出て、再び映画館へ向かった。
:11/03/03 01:23
:PC
:☆☆☆
#347 [ゅぃ]
「あたし、お手洗い行ってくるから、先に行っててくれる?」
「ん、分かった。」
「ふー・・・」
鏡の前で息を吐く。
さっきドキドキしたな。手、温かかった。
あたしは少しだけ化粧直しをして翔輝が待っている席へと向かった。
「お待たせ」
「おかえり。席、最高じゃねぇ?」
「わー本当だ。ど真ん中だね!」
:11/03/03 01:26
:PC
:☆☆☆
#348 [ゅぃ]
あたし達の席は、全体を通して画面が一番よく見える席だった。
「ラッキーだったね♪」
「だな。」
話していると丁度よく場内が暗くなった。
そして映画が始まった。
・・・・映画の内容。
それは盲導犬と、その盲導犬の訓練士さんの話だった。
:11/03/08 17:46
:PC
:☆☆☆
#349 [ゅぃ]
その主役の盲導犬は、盲導犬としての成績は中の下。
だけど、その犬と触れあう事で人々は自然と笑顔になっていた。
そしてその犬は訓練士さんと力を合わせて、試験を合格して正式に盲導犬として活躍することになった。
・・・だけどその犬の体に異常が見つかった。
治療の施しようがない難病がその犬を襲った。
その犬は県外の病院に入院することになった。
盲導犬として活躍していたため、離れて過ごしていた訓練士さんはその話を聞き、その犬に会いに行った。
:11/03/08 17:51
:PC
:☆☆☆
#350 [ゅぃ]
するとその犬は訓練士さんを見るなり、しっぽを振って嬉しい感情を表した。
だけど・・・そのすぐ後にその犬は亡くなってしまった。
「私が会いに来るのを待ってたんだね・・・」
訓練士さんのその台詞を聞いた時、あたしはもう涙が止まらなくなった。
ハンカチで顔を覆って泣きじゃくっているあたしの隣で、翔輝も若干鼻をすすっていた。(笑)
:11/03/08 17:55
:PC
:☆☆☆
#351 [ゅぃ]
______
映画が終わって、場内が明るくなった。
「っ・・・ズ・・っ」
あたしは感動のあまり涙がなかなか止まらない。
周りからも「もうやばい」「感動した」って言葉が行き交っている。
席を立ち上がったあたし達。
「・・・心、」
翔輝がそう言ってあたしが翔輝の方に振り向いた時、
「・・・・・ふはっ」
・・・・笑われた?
:11/03/08 17:59
:PC
:☆☆☆
#352 [ゅぃ]
「なっなに〜!」
「・・・よく泣いたなぁ。ほら、マスカラとれてる(笑)」
そう言ってあたしの下瞼に翔輝の指が触れた。
「だって、めちゃくちゃ感動したもん。・・・翔輝だって泣いてたじゃんか!」
「いや、まぁ。・・・うん。ちょっとな」
なんか・・・今のでちょっと涙止まったかな。
「コレ、DVD出ないかな?」
「また絶対泣くと思う(笑)」
:11/03/08 18:05
:PC
:☆☆☆
#353 [ゅぃ]
「泣く・・・かな。でも、そしたらまた一緒に見ようね(笑)」
「・・・おう」
あたしがそう言うと翔輝は笑って答えてくれた。
・・・また一緒に見ようね。って・・・・あたし、なんか誘っちゃったよ。
「これからどーする?どっか行きたいトコある?」
映画館を出て、翔輝があたしに言った。
「うーん・・・そうだなぁ。ちょっとぐるぐるしても良い?」
「いいよ。行くか」
:11/03/08 18:09
:PC
:☆☆☆
#354 [ゅぃ]
あたし達は特にあてもなくショッピングモールをうろうろした。
うろうろしていると近くにペットショップがあった
い、行きたい!
「翔輝、あたしペットショップ行きたい」
あたしはペットショップを指さして言った。
「え?何か飼うのか?え、飼ってんのか?」
突然そういったあたしにちょっと驚いてた。
「ううん、動物見たいの!」
:11/03/08 18:12
:PC
:☆☆☆
#355 [ゅぃ]
そう言ってペットショップに入っていった。
「・・・わぁ〜、可愛い可愛い可愛い!」
中に入ってみると、犬、猫、いっぱいいてあたしは興奮した。
「やっぱり柴犬って可愛い〜。欲しいなぁ」
でも動物飼った事ないしなぁ。
「あ!見て翔輝!レトリバーの赤ちゃんだよ!」
さっきみた映画で出てきたレトリバー。
「犬好きなんだな。」
:11/03/08 18:16
:PC
:☆☆☆
#356 [ゅぃ]
「うん好き♪けど一回も飼った事ないんだぁ。」
「そうか・・・俺ん家レトリバー飼ってるよ。」
「・・・・え!?翔輝の家ってペットオッケーなんだね!前行った時は見なかった・・・」
「違う違う、実家の方な(笑)」
「あ、なるほど・・・」
思いっきり勘違いしたあたしに翔輝は少し大げさに笑った。
・・・恥ずかし。
:11/03/08 18:19
:PC
:☆☆☆
#357 [ゅぃ]
「・・・名前なんていうの?」
「リール」
「ってことは女の子?」
「そ、女の子。」
「へぇ〜!」
そうやって話てたら店内を一週してて、「あ、ごめんね。急に入っちゃって」って言ってペットショップを出た。
そしたら
「いいよ。行きたいとこ全部回ろ?」
って言ってくれた。
:11/04/06 22:00
:PC
:☆☆☆
#358 [ゅぃ]
行きたいとこって特にないんだけどなぁ・・・。
そう思いながらまた二人で歩き出した。
少し歩くと、ショッピングモールの地図みたいなパネルがあって、二人でどんな所があるのかなって見てたら、「あ、ゲーセンある。」って翔輝が呟いた。
「ほんとだね。・・・・楽しそう」
「・・・・行くか?」
って、次はゲーセンに行くことになった。
:11/04/06 22:04
:PC
:☆☆☆
#359 [ゅぃ]
・・・・・・
「うわ、懐かし」
「わ、広い広い!」
ゲーセンの前に着いた途端、にぎやかな音が耳に入ってきた。
・・・ゲーセンなんか久しぶりだなぁ。ワクワクする!
「あたしゲーセンって久しぶり!」
「俺も。大人になってから全然行ってなかった」
・・・何か翔輝もワクワクしてるみたいで楽しくなってきた。
:11/04/06 22:07
:PC
:☆☆☆
#360 [ゅぃ]
「ね!ゲーム勝負しようよ!」
「・・・よっしゃ」
あたしが勝負を仕掛けるとニヤっと笑った翔輝。
こう見えても昔はゲーム上手だったんだから!!
「んーじゃあ・・・あれ!」
「おし、レースな」
・・・・・・・・
:11/04/06 22:09
:PC
:☆☆☆
#361 [ゅぃ]
5分後。
「あー!待って待って!抜かさないでー!!」
「ムーリ(笑)」
「ちょっと待って反則!」
「何も反則してねぇじゃん(笑)」
・・・結局、あたしは翔輝に負けた。
「・・・俺の勝ち♪」
「負けたぁー・・・。これだけは自身あったのになぁ・・・」
:11/04/06 22:12
:PC
:☆☆☆
#362 [ゅぃ]
「いや、俺もこれだけは自身あるよ(笑)」
・・・なんか翔輝笑いすぎだよ。
あたしそんなに面白い?・・・っていうか可笑しいの?
結局二人してゲームにはまってて、気付いたらもう2時間が経ってた。
2人だけでこんなに楽しんでるって、まだまだ若いなぁ。(笑)
帰り際に、「あ、あとコレだけ」って言って、翔輝がUFOキャッチャーにコインを入れた。
:11/04/06 22:16
:PC
:☆☆☆
#363 [ゅぃ]
中に入っている景品は、可愛いくて大きなくまのぬいぐるみ。
え・・・ぬいぐるみ?
「・・・そんなに大きいの取れる?」
「ちょっと待ってろよ。」
そう言って、失敗しては何度もコインを入れて挑戦する翔輝。
「・・・・・あ」
「・・・ほらな?」
:11/04/06 22:19
:PC
:☆☆☆
#364 [ゅぃ]
「うそ・・・・・」
絶対取れないと思ってたのに。
「ん。プレゼント」
「え、あたしに・・・?」
「心以外に誰がいるんだよ?(笑)」
「ありがとう・・・。」
あんなに真剣な表情で一生懸命に・・・それがあたしの為だったなんて。
:11/04/06 22:23
:PC
:☆☆☆
#365 [ゅぃ]
あたしはくまのぬいぐるみをギュっと抱き締めた。
好き。翔輝が大好き。
・・・・翔輝に触れることはできないから、‘この気持ち伝わって・・・’って想いを込めて。
「・・・気に入ったか?」
「うんっ♪ありがとね、翔輝!」
「いーえ。・・・そろそろ出るか?」
:11/04/06 22:28
:PC
:☆☆☆
#366 [ゅぃ]
ショッピングモールを出て駐車場に戻り、あたし達は車に乗り込んだ。
「・・・くま、うしろ置くか?」
助手席に座ってからも、未だにぬいぐるみを抱き締めてるあたしに言った。
「ううん、いい。」
「そーか?・・・もう6時か。腹減ってる?」
「・・・ちょっと空いてるかも。ちょっと遊び過ぎちゃったね」
ゲーセンで色んなゲームたくさんして、ずっと遊び回ってたからさすがにお腹空いた。
:11/04/08 23:24
:PC
:☆☆☆
#367 [ゅぃ]
「じゃあ、何か食いに行くか。」
・・・・・・
晩ご飯は、ちょっと高そうなイタリアンレストランで、翔輝がご馳走してくれた。
・・・今日は全部翔輝におごってもらってる。
翔輝に悪いなぁ。
「今日、楽しかったね♪」
:11/04/08 23:28
:PC
:☆☆☆
#368 [ゅぃ]
「な。また行こうな」
「うん、行こうねー♪」
帰りの車の中。
今日楽しかったねって翔輝と話していたら、車はあっという間にあたしの家の前に着いた。
楽しい時間ももう終わりだ。
あたしはもうバイバイなんだな。って思うと、急に寂しい気持ちになってきた。
:11/04/08 23:33
:PC
:☆☆☆
#369 [ゅぃ]
・・・まだ帰りたくない。
まだ一緒にいたい。
でも、彼女でもないあたしがそんな事言えない。
「・・・どうした?」
すでに停車している車から降りようともしないで、少し俯いてるあたしに翔輝が問いかけてきた。
「あっ、何でもない!さっきのご飯美味しかったなーって思ってたの!(笑)」
:11/04/08 23:36
:PC
:☆☆☆
#370 [ゅぃ]
あたしは適当な事を言って誤魔化した。
「・・・ふは。暇な時言ってきて。いつでも連れてってやるから」
「・・・ありがとう」
そう言った瞬間、あたしと翔輝の目が合った。
・・・・なんだか時間が止まったように、視線が絡まったまま。
緊張感で胸がドキドキ鳴ってる。
だめ。目、そらせないよ。
:11/04/08 23:40
:PC
:☆☆☆
#371 [ゅぃ]
そう思っていると、目の前の翔輝が、ハンドルに掛けてあった手をだんだんとあたしの方へと伸ばしてくる。
その手はゆっくりとあたしの後頭部に持ってこられて、数回あたしの髪を撫でた。
・・・夢心地、っていうのかな。
緊張で1ミリも動けないあたしに、翔輝の整った顔が段々近付いてきたと思ったら、おでこに柔らかい感触を感じた。
:11/04/08 23:43
:PC
:☆☆☆
#372 [ゅぃ]
え・・・・・キス?
静かに翔輝の手が動いてて、ただドキドキしているだけのあたしは気付いた時には、ぎゅっと抱き締められてた。
「・・・・・・」
「・・・っ・・・」
お互い何も言おうとしない。
・・・翔輝は今何を考えて、何を思ってるのかな。
あたしは・・・翔輝から離れたくないって思ってるよ。
このまま離してほしくない。
:11/04/08 23:47
:PC
:☆☆☆
#373 [ゅぃ]
微動だにできなかったあたしは、もっと抱き締めていてほしい。そう思って、翔輝の背中に腕を回そうとした。
・・・・だけどその時、翔輝のあたしを抱き締める腕の力が、段々と抜けてきてる事に気付いた。
ゆっくり、あたしから離れた翔輝。
・・・そしてもう一度あたしのおでこにキスを落とした。
「えっ・・・と、今日はほんとありがとっ!・・・おやすみ。」
・・・直後に押し寄せてきた恥ずかしさで、あたしは勢いに任せてそう言った。
:11/04/08 23:51
:PC
:☆☆☆
#374 [ゅぃ]
「・・・俺も。また連絡するから。おやすみ。」
少し焦ってるあたしの言葉とは対照的に、低くて静かで、優しい言葉が返ってきた。
バッグとくまのぬいぐるみを持って、あたしは車から降りた。
後ろを振り返ると助手席の窓が開いて、
「・・・風邪ひくなよ?」
そう言って、翔輝は静かに車を発車させて、帰っていった。
あたしは車が見えなくなるまで、ずっと見送ってた。
:11/04/08 23:56
:PC
:☆☆☆
#375 [ゅぃ]
・・・火照ってるけど、ふわふわしてる変な感覚の身体。
さっき、びっくりしたな。
あたしの胸の音、もしかしたら聞こえちゃってたかもしれない。
それくらいドキドキが凄かった。
・・・・でも、微かに感じた。
翔輝の胸もドキドキしてた。
これって、期待してもいいのかな。
なんて思いながら部屋に帰る。
/
:11/04/09 00:00
:PC
:☆☆☆
#376 [ゅぃ]
※報告です。
以前、一日の更新が終わる時は声をかけてほしいです。という意見を頂き、書き終わった本文の後に「今日の更新はここまでです」と書いてきましたが、小説の内容が途切れてしまったり、このスレがもしかすると1000を超えて、完結できないようならないために、これからは本文の最後に / を付けるようにしました。
/ この記号がある時、「今日の更新はここまでです」という意味です。
ご意見・コメントは感想板にお願いします。
ゅぃでした☆
:11/04/09 00:11
:PC
:☆☆☆
#377 [えりにゃん]
1>>100
:11/04/15 17:43
:SH01A
:☆☆☆
#378 [えりにゃん]
:11/04/15 17:44
:SH01A
:☆☆☆
#379 [えりにゃん]
:11/04/15 17:45
:SH01A
:☆☆☆
#380 [ゅぃ]
>>379さん
アンカーありがとうございます☆
今から少し更新です♪
:11/04/19 23:37
:PC
:☆☆☆
#381 [ゅぃ]
「・・・ただいまぁ〜」
あたしが帰宅すると浴室の方からシャワーの音が聞こえてた。
亜美、お風呂入ってる。
自分の部屋へ足を進める。
あたしは翔輝にもらったぬいぐるみをベッドの上に座らせた。
「・・・・・ふふふ」
今日あった事、思い出すだけで顔がにやける。
:11/04/19 23:40
:PC
:☆☆☆
#382 [ゅぃ]
あーなんか、本当に・・・スキ。
「〜〜〜っ」
なんだか無性に翔輝が恋しくなって、あたしはぬいぐるみに向かって思いきり抱きついた。
ベッドの上で足をバタバタさせる。
「あーっやばいよ、やばいよ〜っ」
「・・・心、何してんの?」
:11/04/19 23:43
:PC
:☆☆☆
#383 [ゅぃ]
独り言なんか言っちゃってると、後ろから亜美の声。
「わぁっ!ただいまぁ!!」
いきなりすぎてビックリしたのもあったし、さっきの自分がかなり恥ずかしい人に思えて、あたしは何故か語尾が上がった喋り方だった。
「えーっ、なーにーなにー!?」
ニヤけた顔で近付いてくる亜美。
:11/04/19 23:46
:PC
:☆☆☆
#384 [ゅぃ]
「・・・ってか亜美、服着なよ。風邪引いちゃうよ?」
お風呂上がりだった為、亜美は身体みバスタオルを巻いたままだった。
「上がったばっかだから熱いじゃん!で?その様子からすると、何かあったんでしょ!?話しなさ〜いっ!」
そう言ってあたしをくすぐり出す亜美。
「きゃーっ!言うから!それだけは勘弁〜っ!」
ハイテンションなあたし達。
:11/04/19 23:49
:PC
:☆☆☆
#385 [ゅぃ]
あたしは今日あった出来事を亜美に話した。
「・・・でね、帰りに車で・・・その、キス・・・されちゃった」
「えぇっホントに!?」
「あっでも口じゃないの!おでこにね!少しだけ!」
「まじかぁー・・・。抱き締められて、キスされて・・・好きとか言われなかったの?」
「・・・うん。言われてない。」
「もう、早く翔輝も好きって告白すればいーのに!」
「・・・ふぇ!?」
:11/04/19 23:52
:PC
:☆☆☆
#386 [ゅぃ]
「ふぇって(笑)」
「翔輝があたしに、告白・・・?」
「うん!翔輝、心にベタ惚れ!」
「ええぇぇっ」
「だって一登も言ってたもーん♪翔輝は心に惚れてるぞ!って!」
「・・・うそーん」
「うそーん、て(笑)」
:11/04/19 23:57
:PC
:☆☆☆
#387 [ゅぃ]
「まっ!翔輝が心に告白してくるのも時間の問題だよ♪」
・・・亜美はそう言ったけど、何年間も彼氏がいないあたしにとっては、付き合うって事が凄く凄く新鮮な事に感じた。
もちろん、翔輝とデートした事だって新鮮過ぎたんだけど。
あたしハタチにもなって、なんか中学生みたい?
でもそう思える程、あたしが翔輝に対する好きって気持ちは、純粋なんだなって。
自分で言うのもおかしいけど、そう思った。
:11/04/20 00:02
:PC
:☆☆☆
#388 [ゅぃ]
ある日。
「翔輝、一昨日から熱出して仕事休んでるんだって。」
朝から仕事だったあたしは、早めに仕事が終わって夕方には家でくつろいでいた。
丁度亜美も帰ってきて、その話を聞いた。
「・・・一昨日から?大丈夫かな・・・」
あれから相変わらずなあたし達。
たまに亜美や一登とも一緒に4人で飲んだり、二人きりで食事したり。
:11/04/20 00:08
:PC
:☆☆☆
#389 [ゅぃ]
二人きりの時、帰り際にまたおでこにキスをされてた。
でもそれ以上の事はなくて、「好き」って言われた事もない。
亜美は時間の問題だよって言ってたけど、もしかして翔輝はあたしの事好きとかじゃないのかな?なんて思ったりもしてた。
あたしから「好き」なんて言えるはずもなくて。
「・・・・あたし、お見舞い行ってこようかなぁ」
:11/04/20 00:11
:PC
:☆☆☆
#390 [ゅぃ]
前にあたしが風邪引いたときなんて、ゼリーとかジュースとかいっぱい買ってきてくれて、すごく心配してくれてた。
だから、あたしもお返しがしたい。
「きっと喜ぶよ♪」
亜美もそう言ってくれたし、あたしはこれからお見舞いに行くことにした。
あたしたちの家から翔輝が住んでいる所まで、電車で30分くらい。
前に一回亜美と行った事があったから、どこに住んでるのか知ってた。
コンビニ寄って何か買ってこ!
:11/04/20 00:20
:PC
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#391 [ゅぃ]
あたしは早速、お見舞いへと繰り出した。
途中コンビニで、ジュース・冷えピタを買った。
一昨日から熱出てるなんて、ずっと熱下がってないってことだよね。
あたしは素早く駅に向かって、電車に乗り込んだ。
若干久々に会うし、なんて喋ろうかなぁ。
ご飯ちゃんと食べてるのかなぁ。
そんなことをボーっと考えていたら、あっという間に駅についた。
:11/04/20 00:23
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#392 [ゅぃ]
確かこっちだったな・・・。
記憶を辿って翔輝の家を目指す。
あ、ここだ。
4階建てのアパートの2階の部屋。そこが翔輝の部屋だ。
ドアの前で少しだけ深呼吸してから、インターホンを押した。
ピンポーン
音が部屋で鳴っているのが分かった。
ドキドキ・・・
あたしは段々緊張してきた。
:11/04/20 00:28
:PC
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#393 [ゅぃ]
「・・・誰?」
ゆっくりドアが開くと、そこにはおでこに冷えピタを貼って、目がトロンとしている翔輝がいた。
「えっ・・・心?」
「久しぶりっ!亜美から翔輝が熱出してるって聞いて・・・お見舞いきたんだけど・・・」
「え、あ、亜美から?あー今部屋散らかってるんだけど・・・上がって?」
そう行って部屋に通された。
:11/04/20 00:30
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:☆☆☆
#394 [ゅぃ]
「お邪魔しまーす・・・」
前に来た時は玄関までしか上がってなかったから、翔輝の部屋に入るのはこれが初めてだった。
部屋の中は・・・沢山の服や雑誌で埋もれていた。(笑)
机の上にはコンビニ弁当にカップラーメン。
こんな散らかった部屋でこんな生活してたら、熱なんて下がんないよ!
「わりぃ・・・来るなら掃除したんだけどな」
そう言って机の上を片付け出す翔輝。
:11/04/20 00:33
:PC
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#395 [ゅぃ]
「あっあたしがやるよ!翔輝はゆっくり休んでて?」
「いや、でも・・・」
「いいから!ねっ?」
「・・・・さんきゅ」
半ば強引にあたしは翔輝をベッドに寝かせた。
そして翔輝のおでこにある冷えピタと、買ってきたばかりの冷えピタを交換した。
翔輝の顔は赤くて、まだ熱があるみたいだった。
「・・・熱まだあるの?」
:11/04/20 00:35
:PC
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#396 [ゅぃ]
そう聞くと、
「あー、朝計った時は38℃くらいだった・・・」
そう言ってモゾモゾと体温計を脇に挟んだ。
あたしはとりあえずこの散らかった部屋をどうにかしようと思い、「部屋、ちょっとだけ掃除してもいい?」と聞いた。
「うん・・・。」力なく答える翔輝。
あたしは机の上にあったゴミをゴミ袋にまとめて捨てた。
床に散らばっていた雑誌は一カ所にまとめて置いた。
:11/04/20 00:39
:PC
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#397 [ゅぃ]
ピピピピピ・・・
「・・・あー、まだ下がってないわ」
そう言ってベッドに横になる翔輝。
「見せて?」
体温計を見ると、なんと38,6℃もあった。
コンビニで買ってきたジュースを翔輝に渡す。
「多分今、脱水症状起こしてると思う・・・」
「ありがと」
そう言って翔輝は一気にジュースを飲んだ。
/
:11/04/20 00:43
:PC
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#398 [ゅぃ]
「・・・ご飯は?何か食べたの?」
「朝カップラーメン食べたけど、それから食ってない・・・」
「よし!あたし何か作るよ!台所借りていい?」
「いいよ。・・・助かるわ」
そう言って元気が無さそうに笑う翔輝。
これだけ熱があると辛いもんね。
「ご飯できるまで横になっててっ!」
:11/04/21 23:06
:PC
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#399 [ゅぃ]
そう言ってよし!と気合い入れたのは良かったものの、台所にはたくさん食器が積み上げられていた。
・・・・まずは片付けからだね。うん。
_____
「翔輝〜ご飯できたよ?」
寝ている翔輝に静かに声をかける。
高熱のせいで、額にはうっすら汗をかいていた。
「・・・・ん、」
:11/04/21 23:09
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#400 [ゅぃ]
もぞもぞと静かに起き出した。
「おかゆ作ったんだけど・・・食べれる?」
「ん、食べれる・・・・・ッ。」
「あっ熱かった!?大丈夫?」
「だいじょーぶ。・・・俺猫舌だから。」
「そうなの・・・?貸して?冷ますから」
あたしはおかゆをフーフーと息で冷ました。
それをじっと見つめてる翔輝。
:11/04/21 23:13
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