Love forever 〜Destiny〜U
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#201 [ゅぃ]
今思えば何で赤にしよう。
って思ったんだろう俺・・・。
その日の放課後。
俺は龍に髪を染めてもらうことになった。
やると決めたからには早速実行する俺。
「ただいま〜」
学校が終わって薬局で染め粉を買い、俺は龍と一緒に帰宅した。
:10/09/15 23:13
:PC
:☆☆☆
#202 [ゅぃ]
「おかえり、翔輝。龍君いらっしゃい」
玄関で出迎えたのはお袋だった。
「ただいま」
「おじゃましまーす」
お袋は20の時に俺を産んだ。
俺は長男で、兄弟が3人いる。
一人目は俺より3つ下の弟。もう一人が4つ下の妹。そしてもう一人が俺より14つも離れた妹。
:10/09/15 23:24
:PC
:☆☆☆
#203 [ゅぃ]
次男の翔司。長女の由羽。次女の美羽。
それから親父とお袋と俺。
近所では仲の良い家族。って言われてて有名だったりする。
「龍君、今日ご飯食べてかない?」
「あ、じゃあお言葉に甘えて♪」
・・・・お前、毎回ウチの飯食って帰るだろ。
:10/09/15 23:32
:PC
:☆☆☆
#204 [ゅぃ]
「今日はカレーよ〜♪」
お袋は機嫌良くリビングへ戻って行った。
「じゃー・・・染めるか」
「おう。」
夕飯の直前。俺は髪を赤に染めた。
:10/09/15 23:35
:PC
:☆☆☆
#205 [ゅぃ]
・
「ご飯できたよーっっ」
一階からお袋が俺らに声をかける。
「あー腹へった〜」
「翔輝ん家のカレーって美味いんだよな〜」
階段を降りて、俺らはリビングへやってきた。
ガチャ・・・
:10/09/15 23:39
:PC
:☆☆☆
#206 [ゅぃ]
リビングのドアを開けると・・・
「えっ!お兄ちゃん!?髪!髪!赤だ!」
「・・・・なんだその頭は」
俺の頭を見るなり皆が騒ぐ。
「・・・・染めた」
「翔輝・・・毎回毎回派手になってるんじゃない?」
「別に普通だって」
「・・・・・・・」
親父は少し呆れてたけど、特に何も言わない。
:10/09/15 23:42
:PC
:☆☆☆
#207 [ゅぃ]
「わ〜すごいね、お兄ちゃん。」
妹の由羽が言う。
「由羽も染めるか?」
龍が冗談交じりで由羽に言った。
「由羽はだめだ」
「えー何でだめなの?」
「だめだからだ」
「え〜なにそれ」
「はいはい、ご飯食べるよー」
そう言ってお袋がカレーを運んできた。
:10/09/15 23:45
:PC
:☆☆☆
#208 [ゅぃ]
「・・・・兄ちゃん、学校なんも言われねぇの?」
弟の翔司が言う。
「平気だって」
「ふーん・・・」
このとき、あそこん家の長男は何て頭してんだ。
って、近所の人達は思ってただろうな。
:10/09/15 23:49
:PC
:☆☆☆
#209 [ゅぃ]
・
次の日。いつも通り学校へ行く途中。
他の生徒からの視線を感じながら教室まで行った。
ガラッ
「・・・・はよーっ・・・す?翔輝?」
「はよっす」
「お前髪染めたんか!」
「おー。赤だ」
:10/09/15 23:52
:PC
:☆☆☆
#210 [ゅぃ]
「これまた目立つ色だな〜」
「お前らも金髪だろーが」
「いーな〜俺も赤にしてぇな〜」
クラスの友達が騒ぐ。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴って、教室に先生が入ってきた。
:10/09/15 23:54
:PC
:☆☆☆
#211 [ゅぃ]
「おはよう〜。・・・おい・・・矢吹か?」
「・・・・はよーございます」
担任は教室に入ってくるなり俺に視線を向ける。
「なんだその頭は・・・・」
呆れた顔して俺を見た。
「・・・・えー、とりあえず皆席へつけ〜」
みんなガヤガヤと席へつき始める。
:10/09/15 23:56
:PC
:☆☆☆
#212 [ゅぃ]
・
その日は授業の度に、先生が俺の事見ては呆れた顔してた。
別にどんな色しててもいーじゃねぇか。
「えー矢吹。お前このあと職員室こい」
最後の授業の後のホームルーム。担任にそう言われた。
「・・・・・・だりぃ・・・」
:10/09/15 23:59
:PC
:☆☆☆
#213 [ゅぃ]
「翔輝〜さっさと行ってこいよっ」
「駅前にいるかんな!!」
「・・・・おう」
俺は重い足取りで職員室へと向かった。
ガラッ
「矢吹。こっちだ」
俺が職員室に入るなり担任が俺を呼ぶ。
:10/09/16 00:04
:PC
:☆☆☆
#214 [ゅぃ]
「せんせー、何?」
「せんせー、何?・・・じゃないだろお前。なんだその頭は?」
「別に・・・・」
「別にじゃないだろ!全く・・・・それより矢吹、この間俺の授業サボったろ?」
「えーこないだ?」
「いい加減真面目に授業出ろ。課題出すぞ」
「は?無理無理無理」
「だったらちゃんと授業出るんだな」
:10/09/16 00:06
:PC
:☆☆☆
#215 [ゅぃ]
「・・・・・・・・」
「お前このままだと2年生になれないぞ」
「なれないってまだ俺入学したばっかじゃん・・・」
「だからこのままだとって言ってるんだ。分かったか?真面目に授業出る事」
「・・・・へーい」
「返事は『はい』だ!」
「・・・あい」
「・・・・・・・」
・・・睨むなよ。
:10/09/16 00:10
:PC
:☆☆☆
#216 [ゅぃ]
担任の説教が終わって、職員室から帰る時。
ガラッ
開けようとした目の前のドアがいきなり開いた。
「・・・・」
目の前に立っていたのは・・・・この間の美保って女。
「・・・・・・」
無言で俺を睨みまくってる。
・・・喧嘩売ってんのか?
:10/09/16 00:12
:PC
:☆☆☆
#217 [ゅぃ]
散々俺を睨みつけた後、美保は俺の横を通り過ぎて行った。
・・・・うぜぇ。
だから女って嫌なんだよ。
そんな事を思いながら俺は学校を後にした。
:10/09/16 00:14
:PC
:☆☆☆
#218 [ゅぃ]
今日はここまでです><
:10/09/16 00:15
:PC
:☆☆☆
#219 [ゅぃ]
確かあいつら駅前って言ってたよな。
いつものゲーセンに溜まってるんだろうな・・・
ゲーセンへ向かう途中・・・
「おい、お前なんだその態度」
「喧嘩売ってんのか?」
そんな声が近くから聞こえてきた。
・・・・・喧嘩か?
:10/09/27 23:28
:PC
:☆☆☆
#220 [ゅぃ]
辺りをゆっくり見回すと、そこには同じ学校の制服を着た奴が何人かいた。
一人の男を囲むようにして4人の男が集っている。
・・・あー、アレって1個上のヤツらじゃん。
真ん中にいるの誰だ?
そう思い中心にいる男に目を向けると・・・・・
そこに居たのは中学の頃仲が良かった友達だった。
:10/09/27 23:31
:PC
:☆☆☆
#221 [ゅぃ]
4対1。圧倒的に不利な状況にいるそいつ。
このままだとやべーな。
そう思った俺の身体は勝手に動いていて、今にも殴りかかりそうな男の手を掴んだ。
「・・・・1人相手に4人って・・・卑怯じゃねー?」
「あ?お前・・・・矢吹か?」
「そーだけど」
その男は俺を睨み付けてくる。
:10/09/27 23:35
:PC
:☆☆☆
#222 [ゅぃ]
「あ・・・・翔輝っ・・・」
「おう。」
友達は俺を見て少しほっとした表情になった。
「矢吹って・・・・1年のか?」
「俺さーお前とやり合ってみたかったんだよね」
そう言いながらニヤっと笑うソイツら。
:10/09/27 23:40
:PC
:☆☆☆
#223 [ゅぃ]
「ちょっ、翔輝は関係ねぇ!」
「うるせえよ!お前が喧嘩売ってきたのがわりぃんだろうが!?」
「まぁいいじゃねぇか。二人まとめてやっちまおーぜ」
そう言いながらポキポキと指を鳴らして、俺に近付いてくる。
でも・・・・わりぃけど、俺喧嘩強いから。
:10/09/27 23:42
:PC
:☆☆☆
#224 [ゅぃ]
・
「ありがとうな!翔輝。」
「いーよ。つーかコイツらマジ弱すぎだろ」
喧嘩売ってきた2年のヤツらは口ほどにもないヤツらだった。
一人目が俺を殴ろうとしてきて、俺はそれを交わして左頬にパンチを入れてやると、ソイツは一気によろめいた。
それを見ていた他のヤツらは弱気になってて、全く相手にもならなかった。
:10/09/27 23:46
:PC
:☆☆☆
#225 [ゅぃ]
結局1人ダウンさせると、あとの3人がソイツ担いで逃げてったんだよな。
「喧嘩にもなんなかったわ」
俺は首をポキポキと鳴らした。
「でもマジ助かった!俺一人じゃやられてたからさ・・・」
「いーって。・・・じゃ、俺約束あっから行くな」
「おう、じゃーなー!」
そう言ってその友達と別れた。
:10/09/27 23:50
:PC
:☆☆☆
#226 [ゅぃ]
・
俺が2年に喧嘩で勝った。
って言うくだらねぇ噂が学校に広まって、上級生が俺に喧嘩を売ってくる事が多くなった。
元々喧嘩好きだし、男なら強くいてぇし。
昔から喧嘩で負けた事がなかった俺は、相手が誰であろうと勝ちに行った。
:10/09/27 23:54
:PC
:☆☆☆
#227 [ゅぃ]
他校生から絡まれる事も少なくなかった。
誰にも負けたりなんかしなかった俺は、いつの間にか「赤髪の矢吹」って呼ばれるようになってた。
誰がそう呼ぶようになったのか知りもしねぇけど、短期間で俺の名前は随分広まった。
「・・・・髪戻す。」
:10/09/27 23:58
:PC
:☆☆☆
#228 [ゅぃ]
「え、なに、イキナリ」
「だから髪戻すって言ってんだ」
「赤やめんの?」
ある日、俺んちに皆が遊びにきてるとき何か突然、赤やめよ。って思った。
「何か、飽きた・・・」
:10/09/28 00:02
:PC
:☆☆☆
#229 [ゅぃ]
「なんかさー・・・翔輝はもう赤ってイメージ定着してねぇ?」
「いやなんつっても、赤髪の矢吹だからなぁー」
「だから飽きたんだって。」
結局その日、俺は赤髪から茶髪に染め直した。
:10/09/28 00:04
:PC
:☆☆☆
#230 [ゅぃ]
・
「あれ〜赤じゃなくなってる!」
「・・・戻した」
今日は土曜日。朝先輩から『ウチきなよ』って連絡あったから、先輩の家に遊びに来た。
「赤も結構良かったのになー」
「そうか?」
「あたし的にね♪」
:10/09/28 00:07
:PC
:☆☆☆
#231 [ゅぃ]
少し更新><
今日はここまでです。
:10/09/28 00:08
:PC
:☆☆☆
#232 [ゅぃ]
「ねー、何かさっ!」
「ん?」
「あたしたち昼間に会ってるのって珍しいよね!」
「あー確かに・・・」
「なんか急に会いたくなったんだよね」
先輩はニコっと笑って言った。
:10/09/30 20:42
:PC
:☆☆☆
#233 [ゅぃ]
・・・・「会いたい」か。
そういえば。橘から「会いたい」ってメールきてたけど、その日は皆と約束あったから「ごめん」って返したんだ。
そしたら「わかった。ごめんね」って返事が来て。
橘とはそれ以来。
学校で会っても、橘は少し気まずいみたいで俺と顔会わせないようにしてる。
俺にとっては別にたいしたことじゃないんだけど。
:10/09/30 20:44
:PC
:☆☆☆
#234 [ゅぃ]
「最近俺ら会ってなかったよね」
「本当だよ〜。テスト期間だったもんね。テストどうだった?」
「うーん・・・・どうだろ。やばいと思う」
「じゃあ今度からあたしが勉強見てあげるよ」
「・・・・先輩、無駄に頭賢くない?」
:10/09/30 20:47
:PC
:☆☆☆
#235 [ゅぃ]
「・・・・無駄って何かな?」
「冗談です(笑)ごめんなさい。」
先輩とは一緒にいても気使わねぇから、正直楽。
・・・つーかウチくる?って、先輩明らか誘ってんじゃん。
「先輩、エッチしよ?」
:10/09/30 20:50
:PC
:☆☆☆
#236 [ゅぃ]
「・・・・・うん」
先輩を抱きながら考えてた。
別に深く考えたわけじゃない。
ただなんとなく。
・・・俺っていつになったら恋愛するんだ?って。
:10/09/30 20:54
:PC
:☆☆☆
#237 [ゅぃ]
・
毎日何も考えずに、ただやりたいことだけやって過ごす。
気付けば、季節は冬になってた。
「龍ちゃーーんっ!!」
「なんだー」
「お願い、レポート見せて♪」
:10/09/30 20:59
:PC
:☆☆☆
#238 [ゅぃ]
「俺も見せて!」
「はぁ?お前らまたやってねぇの?」
「いや〜今日こそはと思ってたんだけどさぁ」
「いい加減自分でしろよな・・・」
「いいじゃん、いいじゃん!お・ね・が・い☆」
俺の真横でバカ丸出しな会話してる連れ。
いつもと変わんねー光景。
:10/09/30 21:01
:PC
:☆☆☆
#239 [ゅぃ]
「じゃあ今日ゴチれよな」
「うぇ〜俺今金穴なんだよ〜」
「じゃあ見せねぇ。」
〜♪
俺の携帯が鳴った。
誰だ?
:10/09/30 21:03
:PC
:☆☆☆
#240 [ゅぃ]
画面を見てみると、新着メール1件。
相手は先輩だった。
「今日話したい事あるんだけど、会える?」
・・・・話したい事?ってなんだ?
今まで先輩がこんな事言うことはなかった。
「会えるよ。何時?」
送信。
:10/09/30 21:05
:PC
:☆☆☆
#241 [ゅぃ]
俺が返信するとまたすぐに携帯が鳴った。
「7時に学校から一番近い駅で大丈夫?」
「了解。」
送信。
・・・・・7時、か。
:10/09/30 21:09
:PC
:☆☆☆
#242 [ゅぃ]
・
放課後。
皆とゲーセン行ったりマック行ったり、気付けば7時になろうとしていた。
やべ。ちょっと遅れるかも・・・
俺は急いで駅に向かった。
:10/09/30 21:10
:PC
:☆☆☆
#243 [ゅぃ]
・・・駅につくとすぐの所に、先輩は私服姿で立っていた。
コートの前を全部閉めて、マフラー巻いて、手袋してた。
「わりぃ、遅れた・・・っ」
「いいよいいよ。・・・歩きながら話せる?」
「・・・うん」
俺は荒くなった息を整えて言った。
:10/09/30 21:13
:PC
:☆☆☆
#244 [ゅぃ]
「ごめんねー、いきなり」
「いいけど・・・・何かあった?」
「うん・・・・・・実はね、子供できたんだ」
は?
「え、ちょ、それマジ?」
「マジだよ。」
先輩はお腹に手を当てて言った。
:10/09/30 21:14
:PC
:☆☆☆
#245 [ゅぃ]
「待って、それって・・・・お「違う違う」
先輩はすぐに俺の言葉を遮った。
マジ・・・びびった。
一瞬心臓止まったし。
「・・・・じゃあ、誰の?」
先輩は俺の顔を見て少し微笑んでから、
「あたしの好きな人の子供」。そう言った。
:10/09/30 21:20
:PC
:☆☆☆
#246 [ゅぃ]
「あたしねー・・・昔から色んな人と遊んでて・・・」
先輩はゆっくりと語り出した。
「まぁ翔輝もその一人なんだけどさ(笑)・・・何人くらいだったかなー。翔輝と会ってたりしてる時、2、3人かなぁ。他の男とも会ってたんだよね」
・・・・・俺よりやばいんじゃねぇの?
:10/09/30 21:22
:PC
:☆☆☆
#247 [ゅぃ]
少し更新☆
:10/10/11 20:34
:PC
:☆☆☆
#248 [ゅぃ]
「・・・それでね。1年ちょっと前くらいかな。その人と出逢ったんだよね。最初は何とも思ってなかったんだ。つい最近まで。何回も会ってる内に仲良くなって、・・・・あたし、いつの間にか好きになっちゃってた。」
「うん・・・・。」
先輩は嬉しそうに俺に話す。
:10/10/11 20:36
:PC
:☆☆☆
#249 [ゅぃ]
「・・・・なんかさっ、一人の男好きになるのも結構いいもんだよ♪」
先輩はとびっきりの笑顔で言った。
「前までめんどくさがってたけど・・・恋愛するのも、悪くないと思うなー。」
・・・・そう言った先輩の顔が幸せそうで・・・。
すっごく優しい顔で・・・。
恋愛するとこんな表情になるんだ。そう思った。
:10/10/11 20:40
:PC
:☆☆☆
#250 [ゅぃ]
「先輩、幸せそうだな」
「・・・だって、なんか幸せだもん。翔輝はさ?最初から思ってたんだけど、何かあたしと同じ匂いがするなーって。」
言われてみればそうかもしれないな。
「あたし、翔輝の事好きだよ!一人の人間としてね!」
「俺も。」
あぁ、そっか。俺は一人の人間として先輩を好きだったのか。
:10/10/11 20:43
:PC
:☆☆☆
#251 [ゅぃ]
「俺らセフレだったけど・・・友達だったら、もっと楽しかったのかな」
「・・・何いってんの?」
「え・・・?」
「何か変なの(笑)。これからあたし達友達じゃん?てゆーかあたしこれからは勝手に友達だーって思ってたよ(笑)。」
:10/10/11 20:46
:PC
:☆☆☆
#252 [ゅぃ]
「ははっ(笑)。そうだなっ!これからは友達だな。」
「そうだよ!」
そう言って俺と先輩は笑い合った。
・・・・・・・・・・・
「・・・・・・じゃあ、そろそろ帰ろうかなっ」
:10/10/11 20:47
:PC
:☆☆☆
#253 [ゅぃ]
「もうこんな時間か。先輩、駅だろ?」
「うん。てゆーか、彼氏迎えに来てくれてるって。」
「マジ?」
「うん、マジ。」
「俺と一緒にいるとこ見られて大丈夫か?」
「全然平気だよ〜。束縛とかする人じゃないしね。」
:10/10/11 20:50
:PC
:☆☆☆
#254 [ゅぃ]
適当に話しながら駅の方へ歩いて行くと、黒い車が俺たちの前で止まった。
ウィーーン・・・と車の窓が開いて、
「よっす」そう言って顔を覗かせたのはスーツを着た大人の男だった。
「ごめんねー迎えにきてもらって!この子翔輝だよ。」
先輩はそう言って彼氏に俺を紹介した。
「こんばんは」
俺は先輩の彼氏に挨拶をした。
:10/10/11 20:54
:PC
:☆☆☆
#255 [ゅぃ]
「どーも、こんばんは」
綺麗な歯を見せてそう言う先輩の彼氏は、正に大人の男。だった。
「じゃーね♪翔輝っ」
「うん。じゃーな。・・・・・おやすみなさい」
「おやすみ。翔輝君」
挨拶を交わすと窓がまたウィーーンと閉まり、先輩と先輩の彼氏は俺の前から去って行った。
:10/10/11 20:57
:PC
:☆☆☆
#256 [ゅぃ]
・・・先輩と先輩の彼氏の間には、絆があるんだな。そう思った。
「恋愛するのも、悪くないと思うなー」。
「なんか幸せだもん」。
先輩の言っていた言葉が俺の頭に残ってる。
恋愛すると、人って変わるんだな。
:10/10/28 00:10
:PC
:☆☆☆
#257 [ゅぃ]
俺も・・・恋愛してみてぇな。いつか。
そんな事を思いながら俺は家路についた。
・・・・・・・
それから俺はいつもと変わらない日々を送ってた。
毎日学校へ行って、連れと騒いで、バカな事やって。
・・・そしてその日は突然やってきた。
:10/10/28 00:13
:PC
:☆☆☆
#258 [ゅぃ]
その日、俺はいつも通り学校へ行って、適当に授業受けて、学校が終わって放課後みんなで遊んでた。
〜♪
マックで溜まっていると俺の携帯が鳴った。
着信の相手はお袋だった。
「もしもし?」
:10/10/28 00:15
:PC
:☆☆☆
#259 [ゅぃ]
「・・・翔輝・・・!」
電話に出るなりお袋はそう言って、
「お父さんが・・・!!」
震える声でそう言った。
「親父がどうした・・・!?」
「おとっおとうさんっ・・・あ、早く行かなきゃ!」
完全に取り乱しているお袋。
・・・・何があったんだ!?
:10/10/28 00:17
:PC
:☆☆☆
#260 [ゅぃ]
「お袋落ち着け!親父がどうしたんだ!?」
そう声を張り上げた俺に、周りにいたみんなは驚いた顔で俺を見る。
「ぉとうさんが・・・・・倒れたの」
「・・・・・え?」
一瞬、ほんの一瞬俺の視界が揺らいだような気がした。
「早く行かなきゃ・・・・病院!翔輝、病院に!」
:10/10/28 00:19
:PC
:☆☆☆
#261 [ゅぃ]
「分かった!どこの病院?」
「市立総合病院・・・!お母さんすぐ行くから、翔輝もくるよ・・・!?」
「あぁ、分かった!お袋落ち着いて!すぐ行く!!」
そうお袋に言って、俺は鞄とマフラーを持って立ち上がった。
「翔輝どうした?何かあったのか・・・?」
心配そうに俺を見つめて問うみんな。
:10/10/28 00:22
:PC
:☆☆☆
#262 [ゅぃ]
「親父が倒れた!!」
「え!?」
「わりぃ、俺病院行ってくるわ!!」
そう言い残して俺はその場から走り出した。
市立総合病院・・・こっからそう遠くねぇ。タクシーだ。
目の前を通過していたタクシーに手を挙げ、俺はそのタクシーに飛び乗った。
:10/10/28 00:23
:PC
:☆☆☆
#263 [ゅぃ]
・・・お袋、かなり取り乱してパニクってた・・・。
俺がしっかりしなきゃなんねぇ。
お袋支えてやんなきゃ・・・。
「運転手さん!急いで下さい!!」
焦ってどうしようもねぇ気持ちを、全身で感じた。
親父・・・・無事でいてくれ!!
:10/10/28 00:25
:PC
:☆☆☆
#264 [ゅぃ]
「着きました!」
「これでお願いします。釣りはいりません!」
俺は勢い良くタクシーから飛び降り、全速力で病院に入って行った。
親父・・・どこだ!?
俺は救急で運ばれてくる患者の受付口を捜した。
・・・・・こっちか!
:10/10/28 00:29
:PC
:☆☆☆
#265 [ゅぃ]
「すいません!俺の親父・・・矢吹翔平っていますか!?」
早口で受付の看護婦さんに問う。
「矢吹翔平さん・・・・はい、確かにいますね。ただ今手術中です」
・・・・・・手術中?
「え・・・・。・・・どこにいるんですか!?」
:10/11/10 00:10
:PC
:☆☆☆
#266 [ゅぃ]
「ついてきてください。」
手術中・・・って親父そんなに悪かったのか?
看護婦さんに案内されながら、俺の頭は不安だらけだった。
「こちらです・・・」
そう言われ頭を上げた俺の目の前にいたのは、泣き崩れているお袋と、そのすぐ側にいた翔司だった。
:10/11/10 00:15
:PC
:☆☆☆
#267 [ゅぃ]
「・・・兄ちゃんっ!!」
「翔司、お袋・・・・親父は?」
「・・・ッわからない・・・ヒッ・・・く」
泣き崩れているお袋を、翔司は力無く支えていた。
「兄ちゃん・・・・どうしよう俺・・・俺・・・・こえーよ・・・」
翔司が俺につぶやいた。
:10/11/10 00:18
:PC
:☆☆☆
#268 [ゅぃ]
・・・・その時、俺は思ったんだ。
俺何してるんだ?って。
泣き崩れているお袋、震えている翔司。
二人を見て思った。
・・・・・俺が皆の事支えてやんなきゃ。って・・・。
家族守らねぇと・・・。
俺が守らないで誰が守るんだ?
:10/11/10 00:19
:PC
:☆☆☆
#269 [ゅぃ]
「大丈夫だよ・・・親父なら・・・きっと大丈夫だ」
俺は自分自身にも言い聞かせるようにそう言った。
俺たちの目の前にある、「手術中」と光っているランプ。
今、このドアの向こうで親父は戦ってるんだ。
俺は親父が無事であることを精一杯祈った。
:10/11/16 00:38
:PC
:☆☆☆
#270 [ゅぃ]
大丈夫に決まってる。
大丈夫。絶対大丈夫。
そう何度も心の中で繰り返した。
俺と同じように、お袋と翔司もそう思ってたに違いない。
・・・・・どれくらい待ったんだろう?
:10/11/16 00:39
:PC
:☆☆☆
#271 [ゅぃ]
突然、パッと手術中のランプが消えた。
俺はハッとし、目の前のドアを見つめた。
・・・・・俺たちの前に現れたのは、担架に横たわっている親父の姿。
「ご家族の方ですか?」
医師の男の人が、そう言った。
:10/11/16 00:41
:PC
:☆☆☆
#272 [ゅぃ]
「は・・・い・・・。」
「そうです」
お袋に続いて俺もそう答えた。
「そうですか・・・・・手術は無事成功しました。」
「・・・・・っよかったぁ・・・・」
安堵の息を漏らす翔司。
俺もお袋も、その言葉を聞いてもの凄くホッとした。
:10/11/16 00:43
:PC
:☆☆☆
#273 [ゅぃ]
「あの、それで・・・少しこれからについての説明を・・・」
「・・・・はい?」
「・・・どうやら旦那さんは、午前中に車と接触事故に合っていたようで・・・。」
「接触事故・・・・」
「はい。」
:10/11/20 16:48
:PC
:☆☆☆
#274 [ゅぃ]
医師の説明によると、親父は午前中車と接触事故に合ったらしい。
少し衝撃は受けたものの、大丈夫だろうと思い、親父は仕事があったため職場へと向かった。
・・・・だけど、仕事中親父は倒れた。
どうやら脳に異常があったらしい。
幸い、医師による手術のおかげで親父は一命を取り留めた。
:10/11/20 16:51
:PC
:☆☆☆
#275 [ゅぃ]
だけど・・・・・・。
「・・・・後遺・・・症?」
「はい。旦那さんは今後、手足が麻痺したり、身体が思うように動かなくなってしまうかもしれません。」
・・・医師から告げられた現実に、目の前が暗くなった。
:10/11/20 16:54
:PC
:☆☆☆
#276 [ゅぃ]
「うそ・・・・そんな・・・・」
「ですが、その為にもリハビリという治療があります。私たちも全力を尽くさせて頂きます。」
「・・・・・ありがとうございます。お願いします。」
俺たちは医師に頭を下げた。
:10/11/20 16:58
:PC
:☆☆☆
#277 [ゅぃ]
「病室まで案内いたします。」
看護婦さんに従って、俺たちは親父の病室まで向かった。
よかった。
親父が無事でいてくれて。
親父が無事で生きているということを知り、俺は一安心した。
「あ」
:10/11/20 17:00
:PC
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#278 [ゅぃ]
俺はあることを思い出して、
「なぁ、由羽と美羽は?」
「二人なら、家にいてもらってるの・・・。ほら、美羽が一人だから由羽に見てもらってて・・・」
「そっか・・・。じゃあ俺、家に電話かけてくるよ」
「うん・・・お願い。あと少し待っててって伝えておいて?」
:10/11/20 17:04
:PC
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#279 [ゅぃ]
そう言われて俺は病室を少し離れて、家に電話をかけた。
プルルルル・・・
「はい!もしもし!」
「あ、由羽か?」
「・・・・翔輝お兄ちゃん?」
「そうだよ。二人ともちゃんと家にいるか?」
「うん、いるよ!ねぇ・・・お父さんは・・・?」
「親父なら大丈夫だよ。心配いらねぇ。」
:10/11/20 17:07
:PC
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#280 [ゅぃ]
「本当!?よかったぁぁ・・・・」
「ごめんな。由羽と美羽だけ留守番してもらって」
「うん。平気だよ」
「俺らもう少ししたら帰るから、もうちょい待っててな」
「うん、待ってるね」
:10/11/20 17:08
:PC
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#281 [ゅぃ]
電話をかけ終えた後、俺は再び親父の病室へ向かった。
病室の前に着いた時、ドアが開いてて中から会話が聞こえてきた。
「・・・・・ごめんな・・・父さんこんなになって」
それは、俺が初めて聞いた親父の弱々しい声だった。
「・・・・ごめんな・・・・ごめんな」そう繰り返してた。
:10/11/20 17:13
:PC
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#282 [ゅぃ]
・・・・・少しその場に立ち尽くしていたけど、俺は病室に入って行った。
「・・・・翔輝。」
「親父・・・大丈夫か?」
「あぁ・・・大丈夫だ。ごめんな心配かけて」
「・・・・・」
俺は首を横に振って答えた。
:10/11/20 17:14
:PC
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#283 [ゅぃ]
「早く治して、すぐに帰るから」
親父はそう言った。
・・・・・もうそろそろ、遅い時間になる。
親父と少し話した後、俺とお袋と翔司は家路についた。
:10/11/23 00:02
:PC
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#284 [ゅぃ]
「良かった。父さん、無事で。」
「・・・あぁ。そうだな」
・・・・だけど、数日が経った日。
俺は学校帰り、親父の見舞いに病院へ寄ったんだ。
そこで・・・・俺はある決心をすることになる。
:10/11/23 00:05
:PC
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#285 [ゅぃ]
特に手みやげ、なんて持たずに手ぶらで病室へ向かった俺。
病室の前につくと、何故かお袋がドアの前に立っていた。
「・・・?おふくろ・・・・」
すぐに駆け寄り、俺がそう声を掛けた瞬間・・・・
ドンッッ
・・・え?
:10/11/23 00:07
:PC
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#286 [ゅぃ]
病室の中からは鈍い、何かを叩く音。
そっと病室の中を見ると・・・
そこには、ベッドの上で頭を抱えている親父の姿。
「くそッ!!・・・・動け・・・・動けよ・・・・!」
ベッドや自分の足を叩き付けている。
・・・・・親父。
:10/11/23 00:09
:PC
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#287 [ゅぃ]
隣にいるお袋は、何も言わず、ただぼーっと立っているだけだった。
こんな親父、生まれて初めて見る。
・・・・いつも強くて、男らしい俺の親父。
親父の弱い所なんて、一回も見た事が無かった。
だけど・・・今こうして自分の動かない身体に対して、親父は必死にもがいている。
:10/11/23 00:11
:PC
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#288 [ゅぃ]
・・・・・・もしかして、親父がこれからもずっと治らなかったら・・・。
そう考えてしまった。
・・・少しだけでも考えると、ずっとずっと悪い方に考えが行ってしまう。
「・・・お袋、ちょっとここ離れよう。親父今は一人の方がいい。」
「・・・・・うん。」
こういう時、男は誰にも見られたくない。知られたくない。
俺だって男だから、今親父が一人でいたいのが分かった。
:10/11/23 00:13
:PC
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#289 [ゅぃ]
・・・・・
「はい」
「・・・ん、ありがとう」
俺とお袋は親父の病室を離れて、病院の購買に来た。
カチッと缶コーヒーの蓋を開けて、口につける。
苦い味が、俺の気持ちを少しだけ落ち着かせた。
「・・・・あのさ」
:10/11/23 00:15
:PC
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#290 [ゅぃ]
「・・・・ん?」
「俺、働こうと思ってんだけど」
「え・・・・・・?」
驚いた声を出すお袋。
そりゃそうだ。突然こんな話。
でも俺は、親父が倒れた日から、ずっと考えていた。
:10/11/23 00:17
:PC
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#291 [ゅぃ]
うちの大黒柱の親父が倒れた今、誰が家族を支えてやれるのか。
・・・・・それは間違いなく俺だった。
俺しかいねぇじゃねぇか。って。
お袋と翔司の不安そうなあの顔。
親父の弱った姿。
迷いなんて無く、すぐにでも働こうと決めた。
「でも・・・・・」
:10/11/23 00:19
:PC
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#292 [ゅぃ]
「こんな事言いたくねぇけど・・・親父の身体がいつ良くなるかなんてわかんねぇじゃん。一ヶ月後には治ります、なんて保証があるわけでもねぇし。」
「・・・・・・・」
「俺学校辞めて働く」
「翔輝・・・・・」
「俺が皆守るから」
:10/11/23 00:21
:PC
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#293 [ゅぃ]
「でも・・・・学校辞めるなんて・・・・」
「学校辞めて働く事、もう決めたことだから。自分で決めたから。」
「・・・・でも、後悔するよ?」
「後悔しない。」
俺の真剣な言葉を聞いたお袋は俺の顔をじっと見つめて、お袋も何か決意したような表情になった。
:10/11/23 00:24
:PC
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#294 [ゅぃ]
「・・・・翔輝。分かった。私も働く。」
「・・・・・え・・・・」
「翔輝だけ働かせるなんて・・・私もいるんだから。私だって、皆を守っていく」
お袋は不安げな表情を出さずに、強い眼差しで俺にそう言った。
:10/12/09 00:22
:PC
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#295 [ゅぃ]
・・・・・・・・もしかしたら全てはここから始まったのかもしれない。
・・・いや、きっとそうに違いない。
数日後。
俺は働きたいという意志を、親父に告げた。
「・・・・親父。おれ働く。」
:10/12/09 00:26
:PC
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#296 [ゅぃ]
「・・・・・・・え?」
「俺、働く。」
もう一度同じ台詞を、ハッキリと口にした。
「・・・・働くって・・・お前。」
「もう決めたんだ」
「・・・・・翔輝・・・・。ごめんな本当。・・こんな情けない事になって・・・」
辛そうな顔で俺に言う親父。
:10/12/09 00:28
:PC
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#297 [ゅぃ]
・・・・違うよ、親父。
「・・・違うんだ。俺今まで勉強もしないで、毎日ほっつき遊んで・・・チャラついててさ・・・親父が倒れてから気付いたんだ・・・・」
「・・・・・?」
「俺何してたんだろ。って・・・。こんな時に家族支えてやんのは俺なのに。その俺がこんなんじゃ駄目だって思った。」
「・・・・・・・」
:10/12/09 00:31
:PC
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#298 [ゅぃ]
「なんつーか・・・俺バカだから上手く言えねぇけど・・・・家族の為にも自分の為にも、俺働きたい」
「・・・・・ありがとう。」
・・・・俺の親父は、決して多くを語る人ではない。
だけど本当は知ってるんだ。
誰よりも家族を愛して、守って、理解してくれる。
:10/12/25 20:49
:PC
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#299 [ゅぃ]
今度は俺の番なんだ。
「うん」
俺は笑って答えた。
俺の仕事が決まったのはそれからすぐの事。
親父が倒れてから、俺の頭の中ではもう「この仕事する」って決めてたんだ。
思い立ったらすぐ行動する。そんな俺。
:10/12/25 20:51
:PC
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#300 [ゅぃ]
当時俺には、‘ヤス君’っていう先輩がいた。
その先輩のしている仕事が‘鳶職’だった。
「・・・・ヤス君、ちょっとお願いあんだけど・・・」
俺はヤス君に相談した。
親父が倒れてから、働きたい。と思った事。
ヤス君はじっと俺の話を聞いてくれていた。
:11/01/22 00:24
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#301 [ゅぃ]
「・・・ヤス君、俺働きたい。仕事・・・紹介してください」
俺はヤス君に頭を下げた。
「おい翔輝、顔上げろ?」
ゆっくり顔を上げると、ヤス君は笑って、
「お前がどれだけ働きたいかは、よーく分かったよ。本気なんだな」
「・・・・・うん」
:11/01/22 00:27
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