Love forever 〜Destiny〜U
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#201 [ゅぃ]
今思えば何で赤にしよう。
って思ったんだろう俺・・・。



その日の放課後。
俺は龍に髪を染めてもらうことになった。

やると決めたからには早速実行する俺。


「ただいま〜」
学校が終わって薬局で染め粉を買い、俺は龍と一緒に帰宅した。

⏰:10/09/15 23:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#202 [ゅぃ]
「おかえり、翔輝。龍君いらっしゃい」

玄関で出迎えたのはお袋だった。

「ただいま」

「おじゃましまーす」

お袋は20の時に俺を産んだ。
俺は長男で、兄弟が3人いる。
一人目は俺より3つ下の弟。もう一人が4つ下の妹。そしてもう一人が俺より14つも離れた妹。

⏰:10/09/15 23:24 📱:PC 🆔:☆☆☆


#203 [ゅぃ]
次男の翔司。長女の由羽。次女の美羽。
それから親父とお袋と俺。

近所では仲の良い家族。って言われてて有名だったりする。


「龍君、今日ご飯食べてかない?」

「あ、じゃあお言葉に甘えて♪」

・・・・お前、毎回ウチの飯食って帰るだろ。

⏰:10/09/15 23:32 📱:PC 🆔:☆☆☆


#204 [ゅぃ]
「今日はカレーよ〜♪」

お袋は機嫌良くリビングへ戻って行った。


「じゃー・・・染めるか」

「おう。」


夕飯の直前。俺は髪を赤に染めた。

⏰:10/09/15 23:35 📱:PC 🆔:☆☆☆


#205 [ゅぃ]


「ご飯できたよーっっ」

一階からお袋が俺らに声をかける。


「あー腹へった〜」

「翔輝ん家のカレーって美味いんだよな〜」

階段を降りて、俺らはリビングへやってきた。

ガチャ・・・

⏰:10/09/15 23:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#206 [ゅぃ]
リビングのドアを開けると・・・

「えっ!お兄ちゃん!?髪!髪!赤だ!」

「・・・・なんだその頭は」

俺の頭を見るなり皆が騒ぐ。

「・・・・染めた」

「翔輝・・・毎回毎回派手になってるんじゃない?」

「別に普通だって」

「・・・・・・・」
親父は少し呆れてたけど、特に何も言わない。

⏰:10/09/15 23:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#207 [ゅぃ]
「わ〜すごいね、お兄ちゃん。」
妹の由羽が言う。

「由羽も染めるか?」
龍が冗談交じりで由羽に言った。

「由羽はだめだ」

「えー何でだめなの?」

「だめだからだ」

「え〜なにそれ」

「はいはい、ご飯食べるよー」
そう言ってお袋がカレーを運んできた。

⏰:10/09/15 23:45 📱:PC 🆔:☆☆☆


#208 [ゅぃ]
「・・・・兄ちゃん、学校なんも言われねぇの?」
弟の翔司が言う。

「平気だって」

「ふーん・・・」



このとき、あそこん家の長男は何て頭してんだ。
って、近所の人達は思ってただろうな。

⏰:10/09/15 23:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#209 [ゅぃ]


次の日。いつも通り学校へ行く途中。
他の生徒からの視線を感じながら教室まで行った。

ガラッ

「・・・・はよーっ・・・す?翔輝?」

「はよっす」

「お前髪染めたんか!」

「おー。赤だ」

⏰:10/09/15 23:52 📱:PC 🆔:☆☆☆


#210 [ゅぃ]
「これまた目立つ色だな〜」

「お前らも金髪だろーが」

「いーな〜俺も赤にしてぇな〜」

クラスの友達が騒ぐ。


キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴って、教室に先生が入ってきた。

⏰:10/09/15 23:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#211 [ゅぃ]
「おはよう〜。・・・おい・・・矢吹か?」

「・・・・はよーございます」

担任は教室に入ってくるなり俺に視線を向ける。

「なんだその頭は・・・・」
呆れた顔して俺を見た。

「・・・・えー、とりあえず皆席へつけ〜」

みんなガヤガヤと席へつき始める。

⏰:10/09/15 23:56 📱:PC 🆔:☆☆☆


#212 [ゅぃ]


その日は授業の度に、先生が俺の事見ては呆れた顔してた。

別にどんな色しててもいーじゃねぇか。


「えー矢吹。お前このあと職員室こい」
最後の授業の後のホームルーム。担任にそう言われた。

「・・・・・・だりぃ・・・」

⏰:10/09/15 23:59 📱:PC 🆔:☆☆☆


#213 [ゅぃ]
「翔輝〜さっさと行ってこいよっ」

「駅前にいるかんな!!」

「・・・・おう」
俺は重い足取りで職員室へと向かった。


ガラッ

「矢吹。こっちだ」
俺が職員室に入るなり担任が俺を呼ぶ。

⏰:10/09/16 00:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#214 [ゅぃ]
「せんせー、何?」

「せんせー、何?・・・じゃないだろお前。なんだその頭は?」

「別に・・・・」

「別にじゃないだろ!全く・・・・それより矢吹、この間俺の授業サボったろ?」

「えーこないだ?」

「いい加減真面目に授業出ろ。課題出すぞ」

「は?無理無理無理」

「だったらちゃんと授業出るんだな」

⏰:10/09/16 00:06 📱:PC 🆔:☆☆☆


#215 [ゅぃ]
「・・・・・・・・」

「お前このままだと2年生になれないぞ」

「なれないってまだ俺入学したばっかじゃん・・・」

「だからこのままだとって言ってるんだ。分かったか?真面目に授業出る事」

「・・・・へーい」

「返事は『はい』だ!」

「・・・あい」

「・・・・・・・」

・・・睨むなよ。

⏰:10/09/16 00:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#216 [ゅぃ]
担任の説教が終わって、職員室から帰る時。

ガラッ
開けようとした目の前のドアがいきなり開いた。

「・・・・」
目の前に立っていたのは・・・・この間の美保って女。


「・・・・・・」
無言で俺を睨みまくってる。

・・・喧嘩売ってんのか?

⏰:10/09/16 00:12 📱:PC 🆔:☆☆☆


#217 [ゅぃ]
散々俺を睨みつけた後、美保は俺の横を通り過ぎて行った。


・・・・うぜぇ。

だから女って嫌なんだよ。
そんな事を思いながら俺は学校を後にした。

⏰:10/09/16 00:14 📱:PC 🆔:☆☆☆


#218 [ゅぃ]
今日はここまでです><

⏰:10/09/16 00:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#219 [ゅぃ]
確かあいつら駅前って言ってたよな。
いつものゲーセンに溜まってるんだろうな・・・

ゲーセンへ向かう途中・・・

「おい、お前なんだその態度」
「喧嘩売ってんのか?」

そんな声が近くから聞こえてきた。


・・・・・喧嘩か?

⏰:10/09/27 23:28 📱:PC 🆔:☆☆☆


#220 [ゅぃ]
辺りをゆっくり見回すと、そこには同じ学校の制服を着た奴が何人かいた。

一人の男を囲むようにして4人の男が集っている。

・・・あー、アレって1個上のヤツらじゃん。
真ん中にいるの誰だ?
そう思い中心にいる男に目を向けると・・・・・

そこに居たのは中学の頃仲が良かった友達だった。

⏰:10/09/27 23:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#221 [ゅぃ]
4対1。圧倒的に不利な状況にいるそいつ。

このままだとやべーな。

そう思った俺の身体は勝手に動いていて、今にも殴りかかりそうな男の手を掴んだ。

「・・・・1人相手に4人って・・・卑怯じゃねー?」

「あ?お前・・・・矢吹か?」

「そーだけど」

その男は俺を睨み付けてくる。

⏰:10/09/27 23:35 📱:PC 🆔:☆☆☆


#222 [ゅぃ]
「あ・・・・翔輝っ・・・」

「おう。」
友達は俺を見て少しほっとした表情になった。

「矢吹って・・・・1年のか?」

「俺さーお前とやり合ってみたかったんだよね」

そう言いながらニヤっと笑うソイツら。

⏰:10/09/27 23:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#223 [ゅぃ]
「ちょっ、翔輝は関係ねぇ!」

「うるせえよ!お前が喧嘩売ってきたのがわりぃんだろうが!?」

「まぁいいじゃねぇか。二人まとめてやっちまおーぜ」
そう言いながらポキポキと指を鳴らして、俺に近付いてくる。



でも・・・・わりぃけど、俺喧嘩強いから。

⏰:10/09/27 23:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#224 [ゅぃ]



「ありがとうな!翔輝。」

「いーよ。つーかコイツらマジ弱すぎだろ」

喧嘩売ってきた2年のヤツらは口ほどにもないヤツらだった。
一人目が俺を殴ろうとしてきて、俺はそれを交わして左頬にパンチを入れてやると、ソイツは一気によろめいた。

それを見ていた他のヤツらは弱気になってて、全く相手にもならなかった。

⏰:10/09/27 23:46 📱:PC 🆔:☆☆☆


#225 [ゅぃ]
結局1人ダウンさせると、あとの3人がソイツ担いで逃げてったんだよな。

「喧嘩にもなんなかったわ」
俺は首をポキポキと鳴らした。

「でもマジ助かった!俺一人じゃやられてたからさ・・・」

「いーって。・・・じゃ、俺約束あっから行くな」

「おう、じゃーなー!」

そう言ってその友達と別れた。

⏰:10/09/27 23:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#226 [ゅぃ]



俺が2年に喧嘩で勝った。
って言うくだらねぇ噂が学校に広まって、上級生が俺に喧嘩を売ってくる事が多くなった。

元々喧嘩好きだし、男なら強くいてぇし。
昔から喧嘩で負けた事がなかった俺は、相手が誰であろうと勝ちに行った。

⏰:10/09/27 23:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#227 [ゅぃ]
他校生から絡まれる事も少なくなかった。

誰にも負けたりなんかしなかった俺は、いつの間にか「赤髪の矢吹」って呼ばれるようになってた。

誰がそう呼ぶようになったのか知りもしねぇけど、短期間で俺の名前は随分広まった。



「・・・・髪戻す。」

⏰:10/09/27 23:58 📱:PC 🆔:☆☆☆


#228 [ゅぃ]
「え、なに、イキナリ」

「だから髪戻すって言ってんだ」

「赤やめんの?」


ある日、俺んちに皆が遊びにきてるとき何か突然、赤やめよ。って思った。

「何か、飽きた・・・」

⏰:10/09/28 00:02 📱:PC 🆔:☆☆☆


#229 [ゅぃ]
「なんかさー・・・翔輝はもう赤ってイメージ定着してねぇ?」

「いやなんつっても、赤髪の矢吹だからなぁー」

「だから飽きたんだって。」



結局その日、俺は赤髪から茶髪に染め直した。

⏰:10/09/28 00:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#230 [ゅぃ]



「あれ〜赤じゃなくなってる!」

「・・・戻した」

今日は土曜日。朝先輩から『ウチきなよ』って連絡あったから、先輩の家に遊びに来た。

「赤も結構良かったのになー」

「そうか?」

「あたし的にね♪」

⏰:10/09/28 00:07 📱:PC 🆔:☆☆☆


#231 [ゅぃ]
少し更新><
今日はここまでです。

⏰:10/09/28 00:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#232 [ゅぃ]
「ねー、何かさっ!」

「ん?」

「あたしたち昼間に会ってるのって珍しいよね!」

「あー確かに・・・」

「なんか急に会いたくなったんだよね」
先輩はニコっと笑って言った。

⏰:10/09/30 20:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#233 [ゅぃ]
・・・・「会いたい」か。

そういえば。橘から「会いたい」ってメールきてたけど、その日は皆と約束あったから「ごめん」って返したんだ。

そしたら「わかった。ごめんね」って返事が来て。
橘とはそれ以来。

学校で会っても、橘は少し気まずいみたいで俺と顔会わせないようにしてる。
俺にとっては別にたいしたことじゃないんだけど。

⏰:10/09/30 20:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#234 [ゅぃ]
「最近俺ら会ってなかったよね」

「本当だよ〜。テスト期間だったもんね。テストどうだった?」

「うーん・・・・どうだろ。やばいと思う」

「じゃあ今度からあたしが勉強見てあげるよ」

「・・・・先輩、無駄に頭賢くない?」

⏰:10/09/30 20:47 📱:PC 🆔:☆☆☆


#235 [ゅぃ]
「・・・・無駄って何かな?」

「冗談です(笑)ごめんなさい。」


先輩とは一緒にいても気使わねぇから、正直楽。
・・・つーかウチくる?って、先輩明らか誘ってんじゃん。


「先輩、エッチしよ?」

⏰:10/09/30 20:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#236 [ゅぃ]
「・・・・・うん」



先輩を抱きながら考えてた。
別に深く考えたわけじゃない。

ただなんとなく。

・・・俺っていつになったら恋愛するんだ?って。

⏰:10/09/30 20:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#237 [ゅぃ]


毎日何も考えずに、ただやりたいことだけやって過ごす。

気付けば、季節は冬になってた。


「龍ちゃーーんっ!!」

「なんだー」

「お願い、レポート見せて♪」

⏰:10/09/30 20:59 📱:PC 🆔:☆☆☆


#238 [ゅぃ]
「俺も見せて!」

「はぁ?お前らまたやってねぇの?」

「いや〜今日こそはと思ってたんだけどさぁ」

「いい加減自分でしろよな・・・」

「いいじゃん、いいじゃん!お・ね・が・い☆」

俺の真横でバカ丸出しな会話してる連れ。
いつもと変わんねー光景。

⏰:10/09/30 21:01 📱:PC 🆔:☆☆☆


#239 [ゅぃ]
「じゃあ今日ゴチれよな」

「うぇ〜俺今金穴なんだよ〜」

「じゃあ見せねぇ。」


〜♪

俺の携帯が鳴った。

誰だ?

⏰:10/09/30 21:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#240 [ゅぃ]
画面を見てみると、新着メール1件。

相手は先輩だった。
「今日話したい事あるんだけど、会える?」

・・・・話したい事?ってなんだ?

今まで先輩がこんな事言うことはなかった。

「会えるよ。何時?」
送信。

⏰:10/09/30 21:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


#241 [ゅぃ]
俺が返信するとまたすぐに携帯が鳴った。

「7時に学校から一番近い駅で大丈夫?」

「了解。」
送信。


・・・・・7時、か。

⏰:10/09/30 21:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#242 [ゅぃ]


放課後。
皆とゲーセン行ったりマック行ったり、気付けば7時になろうとしていた。


やべ。ちょっと遅れるかも・・・

俺は急いで駅に向かった。

⏰:10/09/30 21:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#243 [ゅぃ]
・・・駅につくとすぐの所に、先輩は私服姿で立っていた。
コートの前を全部閉めて、マフラー巻いて、手袋してた。

「わりぃ、遅れた・・・っ」

「いいよいいよ。・・・歩きながら話せる?」

「・・・うん」
俺は荒くなった息を整えて言った。

⏰:10/09/30 21:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#244 [ゅぃ]
「ごめんねー、いきなり」

「いいけど・・・・何かあった?」

「うん・・・・・・実はね、子供できたんだ」


は?

「え、ちょ、それマジ?」

「マジだよ。」
先輩はお腹に手を当てて言った。

⏰:10/09/30 21:14 📱:PC 🆔:☆☆☆


#245 [ゅぃ]
「待って、それって・・・・お「違う違う」

先輩はすぐに俺の言葉を遮った。

マジ・・・びびった。
一瞬心臓止まったし。

「・・・・じゃあ、誰の?」

先輩は俺の顔を見て少し微笑んでから、
「あたしの好きな人の子供」。そう言った。

⏰:10/09/30 21:20 📱:PC 🆔:☆☆☆


#246 [ゅぃ]
「あたしねー・・・昔から色んな人と遊んでて・・・」
先輩はゆっくりと語り出した。

「まぁ翔輝もその一人なんだけどさ(笑)・・・何人くらいだったかなー。翔輝と会ってたりしてる時、2、3人かなぁ。他の男とも会ってたんだよね」

・・・・・俺よりやばいんじゃねぇの?

⏰:10/09/30 21:22 📱:PC 🆔:☆☆☆


#247 [ゅぃ]
少し更新☆

⏰:10/10/11 20:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#248 [ゅぃ]
「・・・それでね。1年ちょっと前くらいかな。その人と出逢ったんだよね。最初は何とも思ってなかったんだ。つい最近まで。何回も会ってる内に仲良くなって、・・・・あたし、いつの間にか好きになっちゃってた。」


「うん・・・・。」

先輩は嬉しそうに俺に話す。

⏰:10/10/11 20:36 📱:PC 🆔:☆☆☆


#249 [ゅぃ]
「・・・・なんかさっ、一人の男好きになるのも結構いいもんだよ♪」
先輩はとびっきりの笑顔で言った。

「前までめんどくさがってたけど・・・恋愛するのも、悪くないと思うなー。」


・・・・そう言った先輩の顔が幸せそうで・・・。
すっごく優しい顔で・・・。
恋愛するとこんな表情になるんだ。そう思った。

⏰:10/10/11 20:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#250 [ゅぃ]
「先輩、幸せそうだな」

「・・・だって、なんか幸せだもん。翔輝はさ?最初から思ってたんだけど、何かあたしと同じ匂いがするなーって。」

言われてみればそうかもしれないな。

「あたし、翔輝の事好きだよ!一人の人間としてね!」

「俺も。」
あぁ、そっか。俺は一人の人間として先輩を好きだったのか。

⏰:10/10/11 20:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#251 [ゅぃ]
「俺らセフレだったけど・・・友達だったら、もっと楽しかったのかな」

「・・・何いってんの?」

「え・・・?」

「何か変なの(笑)。これからあたし達友達じゃん?てゆーかあたしこれからは勝手に友達だーって思ってたよ(笑)。」

⏰:10/10/11 20:46 📱:PC 🆔:☆☆☆


#252 [ゅぃ]
「ははっ(笑)。そうだなっ!これからは友達だな。」

「そうだよ!」

そう言って俺と先輩は笑い合った。


・・・・・・・・・・・


「・・・・・・じゃあ、そろそろ帰ろうかなっ」

⏰:10/10/11 20:47 📱:PC 🆔:☆☆☆


#253 [ゅぃ]
「もうこんな時間か。先輩、駅だろ?」

「うん。てゆーか、彼氏迎えに来てくれてるって。」

「マジ?」

「うん、マジ。」

「俺と一緒にいるとこ見られて大丈夫か?」

「全然平気だよ〜。束縛とかする人じゃないしね。」

⏰:10/10/11 20:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#254 [ゅぃ]
適当に話しながら駅の方へ歩いて行くと、黒い車が俺たちの前で止まった。

ウィーーン・・・と車の窓が開いて、
「よっす」そう言って顔を覗かせたのはスーツを着た大人の男だった。

「ごめんねー迎えにきてもらって!この子翔輝だよ。」
先輩はそう言って彼氏に俺を紹介した。

「こんばんは」
俺は先輩の彼氏に挨拶をした。

⏰:10/10/11 20:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#255 [ゅぃ]
「どーも、こんばんは」
綺麗な歯を見せてそう言う先輩の彼氏は、正に大人の男。だった。

「じゃーね♪翔輝っ」

「うん。じゃーな。・・・・・おやすみなさい」

「おやすみ。翔輝君」

挨拶を交わすと窓がまたウィーーンと閉まり、先輩と先輩の彼氏は俺の前から去って行った。

⏰:10/10/11 20:57 📱:PC 🆔:☆☆☆


#256 [ゅぃ]
・・・先輩と先輩の彼氏の間には、絆があるんだな。そう思った。

「恋愛するのも、悪くないと思うなー」。
「なんか幸せだもん」。
先輩の言っていた言葉が俺の頭に残ってる。


恋愛すると、人って変わるんだな。

⏰:10/10/28 00:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#257 [ゅぃ]
俺も・・・恋愛してみてぇな。いつか。

そんな事を思いながら俺は家路についた。


・・・・・・・

それから俺はいつもと変わらない日々を送ってた。
毎日学校へ行って、連れと騒いで、バカな事やって。

・・・そしてその日は突然やってきた。

⏰:10/10/28 00:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#258 [ゅぃ]
その日、俺はいつも通り学校へ行って、適当に授業受けて、学校が終わって放課後みんなで遊んでた。

〜♪

マックで溜まっていると俺の携帯が鳴った。
着信の相手はお袋だった。

「もしもし?」

⏰:10/10/28 00:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#259 [ゅぃ]
「・・・翔輝・・・!」
電話に出るなりお袋はそう言って、

「お父さんが・・・!!」
震える声でそう言った。

「親父がどうした・・・!?」

「おとっおとうさんっ・・・あ、早く行かなきゃ!」

完全に取り乱しているお袋。
・・・・何があったんだ!?

⏰:10/10/28 00:17 📱:PC 🆔:☆☆☆


#260 [ゅぃ]
「お袋落ち着け!親父がどうしたんだ!?」

そう声を張り上げた俺に、周りにいたみんなは驚いた顔で俺を見る。

「ぉとうさんが・・・・・倒れたの」

「・・・・・え?」

一瞬、ほんの一瞬俺の視界が揺らいだような気がした。

「早く行かなきゃ・・・・病院!翔輝、病院に!」

⏰:10/10/28 00:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#261 [ゅぃ]
「分かった!どこの病院?」

「市立総合病院・・・!お母さんすぐ行くから、翔輝もくるよ・・・!?」

「あぁ、分かった!お袋落ち着いて!すぐ行く!!」

そうお袋に言って、俺は鞄とマフラーを持って立ち上がった。

「翔輝どうした?何かあったのか・・・?」
心配そうに俺を見つめて問うみんな。

⏰:10/10/28 00:22 📱:PC 🆔:☆☆☆


#262 [ゅぃ]
「親父が倒れた!!」

「え!?」

「わりぃ、俺病院行ってくるわ!!」

そう言い残して俺はその場から走り出した。

市立総合病院・・・こっからそう遠くねぇ。タクシーだ。
目の前を通過していたタクシーに手を挙げ、俺はそのタクシーに飛び乗った。

⏰:10/10/28 00:23 📱:PC 🆔:☆☆☆


#263 [ゅぃ]
・・・お袋、かなり取り乱してパニクってた・・・。
俺がしっかりしなきゃなんねぇ。
お袋支えてやんなきゃ・・・。

「運転手さん!急いで下さい!!」

焦ってどうしようもねぇ気持ちを、全身で感じた。

親父・・・・無事でいてくれ!!

⏰:10/10/28 00:25 📱:PC 🆔:☆☆☆


#264 [ゅぃ]
「着きました!」

「これでお願いします。釣りはいりません!」

俺は勢い良くタクシーから飛び降り、全速力で病院に入って行った。

親父・・・どこだ!?

俺は救急で運ばれてくる患者の受付口を捜した。

・・・・・こっちか!

⏰:10/10/28 00:29 📱:PC 🆔:☆☆☆


#265 [ゅぃ]
「すいません!俺の親父・・・矢吹翔平っていますか!?」

早口で受付の看護婦さんに問う。

「矢吹翔平さん・・・・はい、確かにいますね。ただ今手術中です」


・・・・・・手術中?


「え・・・・。・・・どこにいるんですか!?」

⏰:10/11/10 00:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#266 [ゅぃ]
「ついてきてください。」

手術中・・・って親父そんなに悪かったのか?
看護婦さんに案内されながら、俺の頭は不安だらけだった。


「こちらです・・・」

そう言われ頭を上げた俺の目の前にいたのは、泣き崩れているお袋と、そのすぐ側にいた翔司だった。

⏰:10/11/10 00:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#267 [ゅぃ]
「・・・兄ちゃんっ!!」

「翔司、お袋・・・・親父は?」

「・・・ッわからない・・・ヒッ・・・く」
泣き崩れているお袋を、翔司は力無く支えていた。

「兄ちゃん・・・・どうしよう俺・・・俺・・・・こえーよ・・・」

翔司が俺につぶやいた。

⏰:10/11/10 00:18 📱:PC 🆔:☆☆☆


#268 [ゅぃ]
・・・・その時、俺は思ったんだ。

俺何してるんだ?って。
泣き崩れているお袋、震えている翔司。
二人を見て思った。

・・・・・俺が皆の事支えてやんなきゃ。って・・・。

家族守らねぇと・・・。
俺が守らないで誰が守るんだ?

⏰:10/11/10 00:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#269 [ゅぃ]
「大丈夫だよ・・・親父なら・・・きっと大丈夫だ」

俺は自分自身にも言い聞かせるようにそう言った。


俺たちの目の前にある、「手術中」と光っているランプ。
今、このドアの向こうで親父は戦ってるんだ。

俺は親父が無事であることを精一杯祈った。

⏰:10/11/16 00:38 📱:PC 🆔:☆☆☆


#270 [ゅぃ]
大丈夫に決まってる。
大丈夫。絶対大丈夫。
そう何度も心の中で繰り返した。

俺と同じように、お袋と翔司もそう思ってたに違いない。



・・・・・どれくらい待ったんだろう?

⏰:10/11/16 00:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#271 [ゅぃ]
突然、パッと手術中のランプが消えた。
俺はハッとし、目の前のドアを見つめた。

・・・・・俺たちの前に現れたのは、担架に横たわっている親父の姿。



「ご家族の方ですか?」
医師の男の人が、そう言った。

⏰:10/11/16 00:41 📱:PC 🆔:☆☆☆


#272 [ゅぃ]
「は・・・い・・・。」

「そうです」
お袋に続いて俺もそう答えた。


「そうですか・・・・・手術は無事成功しました。」

「・・・・・っよかったぁ・・・・」
安堵の息を漏らす翔司。

俺もお袋も、その言葉を聞いてもの凄くホッとした。

⏰:10/11/16 00:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#273 [ゅぃ]
「あの、それで・・・少しこれからについての説明を・・・」

「・・・・はい?」

「・・・どうやら旦那さんは、午前中に車と接触事故に合っていたようで・・・。」


「接触事故・・・・」

「はい。」

⏰:10/11/20 16:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#274 [ゅぃ]
医師の説明によると、親父は午前中車と接触事故に合ったらしい。
少し衝撃は受けたものの、大丈夫だろうと思い、親父は仕事があったため職場へと向かった。

・・・・だけど、仕事中親父は倒れた。
どうやら脳に異常があったらしい。

幸い、医師による手術のおかげで親父は一命を取り留めた。

⏰:10/11/20 16:51 📱:PC 🆔:☆☆☆


#275 [ゅぃ]
だけど・・・・・・。


「・・・・後遺・・・症?」

「はい。旦那さんは今後、手足が麻痺したり、身体が思うように動かなくなってしまうかもしれません。」

・・・医師から告げられた現実に、目の前が暗くなった。

⏰:10/11/20 16:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#276 [ゅぃ]
「うそ・・・・そんな・・・・」

「ですが、その為にもリハビリという治療があります。私たちも全力を尽くさせて頂きます。」

「・・・・・ありがとうございます。お願いします。」

俺たちは医師に頭を下げた。

⏰:10/11/20 16:58 📱:PC 🆔:☆☆☆


#277 [ゅぃ]
「病室まで案内いたします。」
看護婦さんに従って、俺たちは親父の病室まで向かった。


よかった。
親父が無事でいてくれて。

親父が無事で生きているということを知り、俺は一安心した。

「あ」

⏰:10/11/20 17:00 📱:PC 🆔:☆☆☆


#278 [ゅぃ]
俺はあることを思い出して、
「なぁ、由羽と美羽は?」

「二人なら、家にいてもらってるの・・・。ほら、美羽が一人だから由羽に見てもらってて・・・」

「そっか・・・。じゃあ俺、家に電話かけてくるよ」

「うん・・・お願い。あと少し待っててって伝えておいて?」

⏰:10/11/20 17:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#279 [ゅぃ]
そう言われて俺は病室を少し離れて、家に電話をかけた。


プルルルル・・・

「はい!もしもし!」

「あ、由羽か?」

「・・・・翔輝お兄ちゃん?」

「そうだよ。二人ともちゃんと家にいるか?」

「うん、いるよ!ねぇ・・・お父さんは・・・?」

「親父なら大丈夫だよ。心配いらねぇ。」

⏰:10/11/20 17:07 📱:PC 🆔:☆☆☆


#280 [ゅぃ]
「本当!?よかったぁぁ・・・・」

「ごめんな。由羽と美羽だけ留守番してもらって」

「うん。平気だよ」

「俺らもう少ししたら帰るから、もうちょい待っててな」

「うん、待ってるね」

⏰:10/11/20 17:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#281 [ゅぃ]
電話をかけ終えた後、俺は再び親父の病室へ向かった。


病室の前に着いた時、ドアが開いてて中から会話が聞こえてきた。

「・・・・・ごめんな・・・父さんこんなになって」


それは、俺が初めて聞いた親父の弱々しい声だった。

「・・・・ごめんな・・・・ごめんな」そう繰り返してた。

⏰:10/11/20 17:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#282 [ゅぃ]
・・・・・少しその場に立ち尽くしていたけど、俺は病室に入って行った。

「・・・・翔輝。」

「親父・・・大丈夫か?」

「あぁ・・・大丈夫だ。ごめんな心配かけて」

「・・・・・」
俺は首を横に振って答えた。

⏰:10/11/20 17:14 📱:PC 🆔:☆☆☆


#283 [ゅぃ]
「早く治して、すぐに帰るから」

親父はそう言った。



・・・・・もうそろそろ、遅い時間になる。
親父と少し話した後、俺とお袋と翔司は家路についた。

⏰:10/11/23 00:02 📱:PC 🆔:☆☆☆


#284 [ゅぃ]
「良かった。父さん、無事で。」

「・・・あぁ。そうだな」



・・・・だけど、数日が経った日。
俺は学校帰り、親父の見舞いに病院へ寄ったんだ。

そこで・・・・俺はある決心をすることになる。

⏰:10/11/23 00:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


#285 [ゅぃ]
特に手みやげ、なんて持たずに手ぶらで病室へ向かった俺。

病室の前につくと、何故かお袋がドアの前に立っていた。

「・・・?おふくろ・・・・」
すぐに駆け寄り、俺がそう声を掛けた瞬間・・・・

ドンッッ

・・・え?

⏰:10/11/23 00:07 📱:PC 🆔:☆☆☆


#286 [ゅぃ]
病室の中からは鈍い、何かを叩く音。

そっと病室の中を見ると・・・
そこには、ベッドの上で頭を抱えている親父の姿。


「くそッ!!・・・・動け・・・・動けよ・・・・!」
ベッドや自分の足を叩き付けている。


・・・・・親父。

⏰:10/11/23 00:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#287 [ゅぃ]
隣にいるお袋は、何も言わず、ただぼーっと立っているだけだった。



こんな親父、生まれて初めて見る。

・・・・いつも強くて、男らしい俺の親父。
親父の弱い所なんて、一回も見た事が無かった。
だけど・・・今こうして自分の動かない身体に対して、親父は必死にもがいている。

⏰:10/11/23 00:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#288 [ゅぃ]
・・・・・・もしかして、親父がこれからもずっと治らなかったら・・・。

そう考えてしまった。
・・・少しだけでも考えると、ずっとずっと悪い方に考えが行ってしまう。


「・・・お袋、ちょっとここ離れよう。親父今は一人の方がいい。」

「・・・・・うん。」

こういう時、男は誰にも見られたくない。知られたくない。
俺だって男だから、今親父が一人でいたいのが分かった。

⏰:10/11/23 00:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#289 [ゅぃ]
・・・・・

「はい」

「・・・ん、ありがとう」

俺とお袋は親父の病室を離れて、病院の購買に来た。
カチッと缶コーヒーの蓋を開けて、口につける。

苦い味が、俺の気持ちを少しだけ落ち着かせた。


「・・・・あのさ」

⏰:10/11/23 00:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#290 [ゅぃ]
「・・・・ん?」

「俺、働こうと思ってんだけど」

「え・・・・・・?」

驚いた声を出すお袋。
そりゃそうだ。突然こんな話。

でも俺は、親父が倒れた日から、ずっと考えていた。

⏰:10/11/23 00:17 📱:PC 🆔:☆☆☆


#291 [ゅぃ]
うちの大黒柱の親父が倒れた今、誰が家族を支えてやれるのか。
・・・・・それは間違いなく俺だった。
俺しかいねぇじゃねぇか。って。

お袋と翔司の不安そうなあの顔。
親父の弱った姿。

迷いなんて無く、すぐにでも働こうと決めた。


「でも・・・・・」

⏰:10/11/23 00:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#292 [ゅぃ]
「こんな事言いたくねぇけど・・・親父の身体がいつ良くなるかなんてわかんねぇじゃん。一ヶ月後には治ります、なんて保証があるわけでもねぇし。」

「・・・・・・・」

「俺学校辞めて働く」

「翔輝・・・・・」

「俺が皆守るから」

⏰:10/11/23 00:21 📱:PC 🆔:☆☆☆


#293 [ゅぃ]
「でも・・・・学校辞めるなんて・・・・」

「学校辞めて働く事、もう決めたことだから。自分で決めたから。」

「・・・・でも、後悔するよ?」

「後悔しない。」


俺の真剣な言葉を聞いたお袋は俺の顔をじっと見つめて、お袋も何か決意したような表情になった。

⏰:10/11/23 00:24 📱:PC 🆔:☆☆☆


#294 [ゅぃ]
「・・・・翔輝。分かった。私も働く。」

「・・・・・え・・・・」

「翔輝だけ働かせるなんて・・・私もいるんだから。私だって、皆を守っていく」

お袋は不安げな表情を出さずに、強い眼差しで俺にそう言った。

⏰:10/12/09 00:22 📱:PC 🆔:☆☆☆


#295 [ゅぃ]
・・・・・・・・もしかしたら全てはここから始まったのかもしれない。

・・・いや、きっとそうに違いない。


数日後。
俺は働きたいという意志を、親父に告げた。

「・・・・親父。おれ働く。」

⏰:10/12/09 00:26 📱:PC 🆔:☆☆☆


#296 [ゅぃ]
「・・・・・・・え?」

「俺、働く。」
もう一度同じ台詞を、ハッキリと口にした。

「・・・・働くって・・・お前。」

「もう決めたんだ」

「・・・・・翔輝・・・・。ごめんな本当。・・こんな情けない事になって・・・」
辛そうな顔で俺に言う親父。

⏰:10/12/09 00:28 📱:PC 🆔:☆☆☆


#297 [ゅぃ]
・・・・違うよ、親父。

「・・・違うんだ。俺今まで勉強もしないで、毎日ほっつき遊んで・・・チャラついててさ・・・親父が倒れてから気付いたんだ・・・・」

「・・・・・?」

「俺何してたんだろ。って・・・。こんな時に家族支えてやんのは俺なのに。その俺がこんなんじゃ駄目だって思った。」

「・・・・・・・」

⏰:10/12/09 00:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#298 [ゅぃ]
「なんつーか・・・俺バカだから上手く言えねぇけど・・・・家族の為にも自分の為にも、俺働きたい」

「・・・・・ありがとう。」


・・・・俺の親父は、決して多くを語る人ではない。
だけど本当は知ってるんだ。
誰よりも家族を愛して、守って、理解してくれる。

⏰:10/12/25 20:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#299 [ゅぃ]
今度は俺の番なんだ。


「うん」
俺は笑って答えた。



俺の仕事が決まったのはそれからすぐの事。
親父が倒れてから、俺の頭の中ではもう「この仕事する」って決めてたんだ。
思い立ったらすぐ行動する。そんな俺。

⏰:10/12/25 20:51 📱:PC 🆔:☆☆☆


#300 [ゅぃ]
当時俺には、‘ヤス君’っていう先輩がいた。
その先輩のしている仕事が‘鳶職’だった。

「・・・・ヤス君、ちょっとお願いあんだけど・・・」

俺はヤス君に相談した。
親父が倒れてから、働きたい。と思った事。

ヤス君はじっと俺の話を聞いてくれていた。

⏰:11/01/22 00:24 📱:PC 🆔:☆☆☆


#301 [ゅぃ]
「・・・ヤス君、俺働きたい。仕事・・・紹介してください」
俺はヤス君に頭を下げた。

「おい翔輝、顔上げろ?」

ゆっくり顔を上げると、ヤス君は笑って、
「お前がどれだけ働きたいかは、よーく分かったよ。本気なんだな」

「・・・・・うん」

⏰:11/01/22 00:27 📱:PC 🆔:☆☆☆


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