Love forever 〜Destiny〜U
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#401 [ゅぃ]
「はいっ」
そう言ってスプーンを差し出そうとしたら、
「あー」
翔輝が口を開けて、食べさせてってしてる。
「えっあ、はい!」
あたしはゆっくりおかゆを翔輝の口に運んだ。
かっ!可愛い!!
もぐもぐと口を動かしている翔輝が、すごく可愛くて・・・キュンキュンした。(笑)
:11/04/21 23:17
:PC
:☆☆☆
#402 [ゅぃ]
「・・・ごちそーさま。」
結局最後まで、あたしがおかゆをフーフーして翔輝に食べさせてあげた。
・・・・翔輝って、甘えたがりなのかな?
って思った。
だとしたら、かなり可愛い・・・。
ギャップありすぎだよ。
「心、おかゆ美味かった。」
「ほんと?よかったぁ。」
:11/04/21 23:20
:PC
:☆☆☆
#403 [ゅぃ]
「俺汗かいたし、ちょっと風呂入ってくるわ」
「わかった。気を付けてね?」
「おう。テレビ付けとくから、適当に見ててな」
そう言って翔輝はお風呂場へと消えていった。
今の食器だけ片付けたら、テレビ見てよ!
そう思ってあたしは素早く洗い物をして、ゆっくりさせてもらうことにした。
今何時だろ?そう思い鞄の中から携帯を取り出すと、7時半を回っていた。
:11/04/21 23:24
:PC
:☆☆☆
#404 [ゅぃ]
電車まだあるし、全然大丈夫だなぁ。
バラエティー番組を見ていると、翔輝がお風呂から上がってきた。
「・・・あちぃ」
下はズボンを履いていたけど、上は上半身裸。
タオルで髪の毛を拭きながらあたしの方に近付いてくる。
「なんか面白いのあった?」
「あっうん!これ見てる!」
そうやって適当に返事したけど、目の前で裸でいられたりしたら、どこ見ていいのかわかんないよ〜!
:11/04/21 23:27
:PC
:☆☆☆
#405 [ゅぃ]
あたしは恥ずかしくて、目をそらそうと必死だった。
ジロジロ見るのなんて何か変態みたいだし・・・。
だからあたしは座ったまま硬直してた。
「あぁ〜・・・暑い。」さっきから暑い暑い言ってる翔輝は、あたしの座っているすぐ後ろにあるベッドにダイブした。
「・・・・・・・」
「・・・・大丈夫?」
何も言わなくなった翔輝に声をかける。
熱もあるし、目眩とか起こしちゃったのかな?
:11/04/21 23:31
:PC
:☆☆☆
#406 [ゅぃ]
翔輝の方を向いていると、いきなりゴロンと仰向けになった。
しばらく目を瞑って、
「ん、暑いだけ」
そう言ってあたしの方に顔を向けた。
そしてまた目を瞑る。
・・・・翔輝かっこいいなぁ。
改めて翔輝を見てみる。
整った綺麗な顔に、筋肉のついている身体。大きいけど綺麗な手。
・・・すごくモテるんだろうな。
:11/04/21 23:35
:PC
:☆☆☆
#407 [ゅぃ]
あたしだって今目の前にいる翔輝に、すごいドキドキしてるし。
抱き締められてキスされたことを思い出すだけで、赤面する。
ドキドキしない女の子なんて絶対いないよ。
しばらくぼーっと眺めていると、「・・・・・どうした?」
いきなり目を開けた翔輝が聞いてきた。
「ううん!なんでもない!」
「・・・そうか?」
ビックリしたぁ。
きょとんとした顔で聞き返してくる。
:11/04/21 23:37
:PC
:☆☆☆
#408 [ゅぃ]
「ジュース飲も」
「あっあたしが取ってくる!」
あたしが立ち上がろうとした・・・その瞬間。
「あぶねっ!」
「・・・・ッ!」
翔輝の足とあたしの足が見事にぶつかって、あたしは倒れそうになった。・・・だけど、翔輝があたしの身体を右腕で支えてくれて、あたしはなんとか体制を立て直した。
:11/04/21 23:40
:PC
:☆☆☆
#409 [ゅぃ]
「ごっごめん!」
翔輝の腕の中にスッポリと収まっているあたし。
翔輝が服を着ていないせいで、いつもより翔輝の体温と、肌の柔らかさを感じる。
さっきまで見てた翔輝の身体がすぐ目の前にある。
そう思うとあたしはまた一気に赤面して、あたしも熱があるんじゃないのか。って思う程身体が熱くなった。
ぎゅっ
翔輝の両腕があたしの背中に回る。
:11/04/21 23:44
:PC
:☆☆☆
#410 [ゅぃ]
緊張で、上手く呼吸ができない。
「しょうき・・・」
「・・・・ん?」
声と共に身体の振動も伝わる程、あたし達は密着していて・・・
「・・・ううん」
そう言ってあたしも、翔輝の背中に両腕を回した。
ぎゅーって力を込めて、これ以上近付くことができない程に、強く抱き締めた。
:11/04/21 23:48
:PC
:☆☆☆
#411 [ゅぃ]
翔輝も、あたしを抱き締め返してくれた。
どれくらいそうしていたんだろう・・・。
「心・・・・?」
上から振ってきた翔輝の声。
「ん?」
あたしがそう聞き返すと、翔輝の顔が近付いてきて、あたしのおでこにキスをした。
・・・そのままほっぺにも、何度かキスをされた。
:11/04/21 23:52
:PC
:☆☆☆
#412 [ゅぃ]
「ん・・・」
あたしは恥ずかしくなって、翔輝にまた抱きついた。
すると・・・
「きゃぁっ!」
スルっとあたしの足に手をかけて、なんとお姫様抱っこの状態になった。
「ちょっと待って!ダメ、あたし重いからっ・・・!」
/
:11/04/21 23:54
:PC
:☆☆☆
#413 [ゅぃ]
「・・・重くないよ」
そう言ってあたしをゆっくりとベッドに降ろしてくれた。
そしてまた、あたしを抱き締める。
・・・さっきとは違う。
あたしに覆い被さるような形。
少し身体を離して、虚ろな瞳で見つめてくる。
「・・・・っ」
:11/04/29 00:02
:PC
:☆☆☆
#414 [ゅぃ]
あたしの唇と、翔輝の唇が重なった。
・・・少しだけ触れた唇。
自分でも分かった。
あたし、震えてる。
いきなりのキスに戸惑っている。
だけど、1ミリも動かすことのできない身体。
喋ろうと思っても、言葉が見つからないの。
・・・唇が震えてる。
:11/04/29 00:06
:PC
:☆☆☆
#415 [ゅぃ]
また後日更新します><
:11/04/29 00:13
:PC
:☆☆☆
#416 [ゅぃ]
・・・あたし達ってどんな関係なんだろう。
友達?
・・・ううん、違う。
友達は友達にキスなんてするの?
抱き締めたりするの?
こんな事されたら期待しちゃうのなんて当たり前じゃん。
だって、翔輝はそんな人じゃない。
悪い人じゃない。
今まで関わってきて、あたしは十分わかってた。
:11/05/10 17:58
:PC
:☆☆☆
#417 [ゅぃ]
好きって言って?
翔輝。
「・・・悪ぃ」
そう言ってあたしの肩を両手で掴んで、少し引き剥がす。
「あ・・・ぅん」
まともに顔が見れなくて、あたしは下を向いて答えた。
「ごめんな・・・キスなんかして」
ごめんなって?
:11/05/10 18:02
:PC
:☆☆☆
#418 [ゅぃ]
「・・・ううん」
「時間・・・大丈夫か?」
「大丈夫だよ?」
「でも明日も仕事だろ?遅くなると危ないし、俺送ってわ」
「ううん!一人で帰れる!」
「・・でも」
「翔輝だって早く治さなきゃ・・・安静にしててっ!」
「・・・・そうか?」
そう言ってあたしはコンビニの袋の中から冷えピタを取りだした。
「はいっ」そう言って翔輝のおでこに冷えピタを貼り付けた。
:11/05/10 18:08
:PC
:☆☆☆
#419 [ゅぃ]
「じゃあそろそろ遅いし・・・あたし帰るねっ」
鞄を持って立ち上がる。
「・・・悪ぃな。色々ありがと。マジ助かった。」
「うん。お大事にね?」
「おう。気ぃつけてな。おやすみ」
「おやすみ。」
「あ、帰ったらメールしろよ?」
靴を履いているとそう声をかけられた。
:11/05/10 18:11
:PC
:☆☆☆
#420 [ゅぃ]
「わかった!じゃあね」
軽く手を振って、あたしは翔輝に笑って言った。
ガチャン
音を立てて閉まったドアに背を向けて、あたしは家路に着いた。
・・・なんか、あの時が嘘のように振る舞ってたなぁ。
あたしも、翔輝も。
頑張って気にしてないフリしたんだけどな。
ちゃんと話せてたよね、あたし。
:11/05/10 18:13
:PC
:☆☆☆
#421 [ゅぃ]
なんで翔輝はあたしに好きって言ってくれないんだろう。
家に帰ってからもそればかり考えていた。
あたしはこんなに好きなのにな。
・・・自分から好きって言っちゃえばいいのに、それが出来ない。
そういえば今まで自分から告白したことなんてなかったかも。
・・・ヘタレだ。あたし。
:11/05/10 18:15
:PC
:☆☆☆
#422 [ゅぃ]
また更新します!
:11/05/10 18:31
:PC
:☆☆☆
#423 [ゅぃ]
無事に帰宅してから、短いけどメールを送った。
「今家ついたよ。熱上がってきてない?ゆっくり休んでね。おやすみ」
あたしは冷蔵庫からお水を取り出して、それを一気に飲んだ。
「ふー・・・」
〜♪
すぐに鳴る携帯。
「・・・はやっ」
:11/05/12 01:37
:PC
:☆☆☆
#424 [ゅぃ]
「よかった。送ってけなくてごめんな。熱大丈夫。明日から仕事行けると思う。ありがとな。じゃあおやすみ」
いつもと変わらないメール。
・・・キスのこと、考えれば考える程、頭がこんがらがってくる。
なんだかなぁ・・・。
もう今日はお風呂入って寝よ。
あ、そういえば亜美からもメールがきてた。
一登ん家泊まるって言ってたなぁ。
明日報告しよう。
:11/05/12 01:40
:PC
:☆☆☆
#425 [ゅぃ]
〜直哉side〜
:11/05/12 01:49
:PC
:☆☆☆
#426 [ゅぃ]
「ごめんなさい・・・」
深く頭を下げる俺。
俺の目の前にいる家族。
今家族は、俺のことどう思ってるんだろう。
「とりあえず一回実家に帰ってこい。親父達にも話すんだ」
そう言って光哉と一緒に実家に帰った。
音沙汰も無かった俺に、最初は親父もお袋も怒っていた。
:11/05/12 01:53
:PC
:☆☆☆
#427 [ゅぃ]
だけど、話さなきゃいけねぇ。
決心したとはいえ、両親に全部を話すことは難しかった。
「・・・・おれ、薬やってたんだ。」
俺のその一言で、その場の空気が凍った気がした。
目の前の両親は、絶句。
俺に何も言わない。
両親の顔を見ることができなかった。
あぁ俺、見放されんだろうな。
・・・だけど、これは紛れもなく自分のせいだ。
:11/05/12 01:56
:PC
:☆☆☆
#428 [ゅぃ]
「・・・今も完全に抜けてない。毎日やってた。自分じゃどうしようもできなかった。・・・・・やめたいのに、やめられない・・・。」
俺、今ちゃんと説明できてんのか?
「・・・この馬鹿野郎が!!!」
ガッッ!!
親父がそう怒鳴った後に、俺の身体に衝撃が走った。
・・・親父に思いっきり殴られた。
その勢いで俺は床に倒れた。
:11/05/12 02:00
:PC
:☆☆☆
#429 [ゅぃ]
「・・・ッ・・ひッ・・・・直哉」
・・・お袋が泣いてる。
だけど、顔上げられねぇ。
「ごめんなさい・・・」
俺は崩れた姿勢を立て直し、その場で手をつき、頭を下げて謝った。
謝って許される問題じゃないことって、十分わかってる。
・・・指先が震える。
:11/05/12 02:03
:PC
:☆☆☆
#430 [ゅぃ]
頭を下げている俺の前に光哉が入ってきて、
「・・・コイツが持ってた薬は全部俺が捨てた。今は1ミリも持ってねぇよ。・・・だけど、コイツまだ依存してる。手が震えたりするんだ。」
今指先が震えているのも・・・そのせい。
「・・・・・いつからやってたんだ?」
親父が静かに口を開く。
:11/05/12 02:06
:PC
:☆☆☆
#431 [ゅぃ]
「・・・入学して、バイトも始めて、少しずつ慣れてきたことに・・・。」
俺おかしいのかな。
正しい期間がわかんねぇ。感覚が狂ってる。
「・・・ばか!ばか!どれだけ心配したと思ってるのよぉ・・・!!」
お袋が泣きじゃくりながら、俺の肩を揺さぶる。
その顔は涙でぐしゃぐしゃだった。
/
:11/05/12 02:09
:PC
:☆☆☆
#432 [ゅぃ]
「・・・・・ごめん」
心の底から言った言葉だった。
俺は少しの間実家に居ることになった。
地元へ戻ってきても、特にすること何て何もない。
自分の部屋に籠もりっきりだった。
・・・そーいや最近、外出したっけ。
ずっと籠もりっきりの生活だ。
ふとした時に、薬が欲しい。
そんな衝動に駆られる。
:11/05/14 01:25
:PC
:☆☆☆
#433 [ゅぃ]
だけど俺は必死に耐えた。
もうそんなモノは俺の手元にもないし、もう手にしてはいけないモノ。
・・・きっと溜まり場のヤツらは、もっと薬に依存してる。
俺はまだ量が少なかったから、この程度で済んでるんだ。
世菜みたいにあんな大量の薬使ってたら・・・って思うと、俺はゾッとした。
コンコン
:11/05/14 01:28
:PC
:☆☆☆
#434 [ゅぃ]
いきなりノックされたドア。
「・・・はい?」
「直哉?ジン君きてるけど・・・」
ドアの向こうからお袋が俺にそう言った。
・・・ジン?
もうしばらくの間会っていないジン。
アイツ、俺の今の現状知ってるのかな。
他のみんなも、知ってるのかな。
俺はどんな顔をしてジンに会えばいいのか、わからなかった。
:11/05/14 01:30
:PC
:☆☆☆
#435 [ゅぃ]
「直哉、話したい事があるって・・・」
「・・・・・・わかった。部屋入れて」
俺はそう言った。
ジンだって俺に聞きたい事が山ほどあるはずだ。
・・・会わす顔がなくたって、俺だってジンに話さなきゃいけない。
今までずっとツルんできたツレなのに。
俺はまた大事な人を失いかけていた。
:11/05/14 01:32
:PC
:☆☆☆
#436 [ゅぃ]
ガチャ・・・
静かに部屋のドアが開いた。
「・・・・直哉。久しぶり。」
俺の目の前に立っているジン。
どれくらい会っていなかったんだろう。
俺が地元出ていってから会っていなかったから、半年以上は会っていなかった。
「・・・久しぶり。」
俺はジンと目を合わせるのが精一杯だった。
「お前、痩せたな」
:11/05/14 01:34
:PC
:☆☆☆
#437 [ゅぃ]
・・・薬やってたせいなんだ。
俺、最低な事したんだ。
クズって言われても言い返せないような事ばっかやってた。
自分を追いつめる言葉しか頭に浮かばない。
ジンに何て言ったらいいのかわからない。
お互い聞きたいことや言いたいこと、色々あるのに、俺たちはしばらく何も言葉を発さなかった。
「・・・・・俺さ」
ジンには話さなきゃいけない。
:11/05/14 01:36
:PC
:☆☆☆
#438 [ゅぃ]
「向こうで、世菜に会ったんだ。」
気付いたら俺は、胸の内をジンにさらけ出していた。
世菜と再会したこと。
薬に手を染めたこと。
・・・心を傷付けたこと。失ってしまったこと。
自暴自棄な生活を送っていたこと。
そして光哉に、救ってもらったこと。
ジンはずっと静かに、俺の話を聞いてた。
:11/05/14 01:39
:PC
:☆☆☆
#439 [ゅぃ]
「・・・直哉。俺さ、こっちに残ってて、お前の噂聞いてたよ。・・・心の事も知ってた。俺、ずっとお前の口から聞きたかったんだ。」
ジンはそう言った。
「他のみんなだって、お前のこと気にしてる。心配してる。・・・なぁ、お前は一人じゃねぇんだよ。俺らずっと一緒だったろ?そうやって話して欲しかったんだよ・・・」
消え入りそうな声で素直に話してくれた。
俺、もう絶対軽蔑されてると思ってた。
もう‘ツレ’だって、思われてないと思ってた。
・・・だけど、ジンも、みんなも、俺を心配してくれたんだ。
/
:11/05/14 01:44
:PC
:☆☆☆
#440 [ゅぃ]
「ごめんな・・・。俺みんなに、絶対もう仲間だって、ツレだって思われてないって思ってた・・・。」
「何言ってんだよ・・・。俺らがそんなんで壊れるわけねぇだろ」
そう言って笑ったジン。
「なぁ、みんな待ってたんだよ。直哉から話してくれねぇか?もちろん今すぐにって訳じゃないからさ。落ち着いたらでいいんだ」
穏やかに話す。
「うん。俺もう逃げねぇ。みんなにもちゃんと事情話す。ジン、来てくれてありがとな」
:11/05/19 20:54
:PC
:☆☆☆
#441 [ゅぃ]
「おうよ!俺昨日光哉君に会ってさ。こっち居たんだって思って、直哉の事聞いたんだよ。そしてら、一緒に帰ってきてるって言うからさ。マジぶっ飛んできたし(笑)」
コイツとこんな風に会話するの、こんなに居心地良かったっけ。
ジンが俺を待っててくれたように、もしジンに何かが起こっても、俺はずっと見方でいようと思った。
その日はずっとジンといた。
気付いたら外は真っ暗になってて、夜中にジンは帰って行った。
「また連絡しろよな!」
「おー!」
:11/05/19 21:00
:PC
:☆☆☆
#442 [ゅぃ]
胸のわだかまりが消えた俺は、深く眠りについて、目が覚めた時はもう昼前だった。
「・・・みんな空いてんのかな」
俺は携帯を取り出しジンに電話をかけた。
プルルルル・・・
「もしー?」
すぐに電話に出た。
「あ、俺。・・・今日みんなに会いてぇんだけど・・・」
「わかった!俺ん家来るように言っとくわ。何時頃がいい?」
:11/05/19 21:03
:PC
:☆☆☆
#443 [ゅぃ]
「じゃあ、夕方くらいでいいか?」
「おっけー。じゃあ、また連絡するから」
昨日ジンに、俺がみんなに説明しとくから直哉は時間が空いてる時に連絡してこい。って言われたんだ。
夕方までまだまだ時間があった。
今日は休日だ。
俺は時間までずっと落ち着かずに待っていた。
:11/05/19 21:05
:PC
:☆☆☆
#444 [ゅぃ]
〜♪
ジンからの着信。
「直哉?今から俺んち来れるか?もうみんな来始めてるから」
「わかった。すぐ行く」
電話を切って、俺はすぐにジンの家へ向かった。
近所という程近くはないけど、ジンの家と俺の家は近かった。
待ってる間、みんなに会ったらなんて話そう。とか色々考えてたけど、そんなのうだうだ考えても仕方ねぇよな。
:11/05/19 21:09
:PC
:☆☆☆
#445 [ゅぃ]
ジンの家に着くと、俺は昔と同じようにジンの部屋へと上がって行った。
ジンの部屋の前まで来ると、みんなの話し声が聞こえる。
ガチャ
ドアを開けて中に入ると、いつも一緒に遊んでた懐かしい友達の姿。
学生時代、いつも一緒にバカやってた俺の仲間。
「「「・・・直哉!!」」」
みんなが一斉に俺の名前を呼んで、俺に駆け寄る。
:11/05/19 21:15
:PC
:☆☆☆
#446 [ゅぃ]
「久しぶり!」
「元気だったか!?」
みんなの第一声だった。
「おう・・・。わりぃな。連絡くれてたのに返せてなくて。」
俺がそう言うとみんな静かになって、
「今日、俺からみんなに言わなきゃなんねぇ話があるんだ」
そう切り出した。
/
:11/05/19 21:17
:PC
:☆☆☆
#447 [ゅぃ]
俺のその言葉で、部屋は一気に静まる。
俺は昨日ジンに打ち明けた時と同じように、話した。
俺が話している間、誰一人何も言わない。
みんな黙って、静かに俺の話を聞いてた。
「・・・俺、誰がどう見ても最低なヤツなんだ。汚い事たくさんやった。・・・でも今、すげぇ後悔してる・・・・。」
:11/05/25 01:18
:PC
:☆☆☆
#448 [ゅぃ]
「なんであんな事やったんだろうって。毎日思ってる・・・。昨日ジンにも言ったけど、俺もうみんなに会ってもらえないと思ってた。・・・俺、合わす顔がなかったし。」
「お前、何言ってんだよ。俺らずっとお前の事待ってたよ。」
「その通りだよ。・・・ずっと何があったんだろうって、心配だったんだ。」
俺が顔を上げると、みんなそう声をかけてくれた。
:11/05/25 01:23
:PC
:☆☆☆
#449 [ゅぃ]
こんなに良いヤツらが友達で、俺ってすごい幸せ者だよな。
みんな何言ってんだよって。
ずっと仲間じゃん。って。
俺は、コイツらの事ずっと大事にしていきたい。
「直哉、お前さ、辛かったよな。相談してくれたらよかったんだよ。一人で抱え込んでさ。」
その言葉に、俺は泣きそうになった。
:11/05/25 01:26
:PC
:☆☆☆
#450 [ゅぃ]
「俺・・・もう絶対薬なんかしねぇ。絶対。」
俺はその場に座り込み、そう堅く誓った。
俺の側にみんな寄ってきて、
「お前ちゃんと食ってんのか!?」
明るくそう言われて、肩やら背中やら小突かれた。
・・・俺にはもう一つ、聞いておかなきゃいけないことがある。
:11/05/25 01:29
:PC
:☆☆☆
#451 [ゅぃ]
「なぁ。心って・・・元気にしてるか?」
その言葉でまた静かになる部屋。
「・・・・心は」
昨日ジンと二人で話した時はあえてまだ聞かなかった。
みんなで居るときに、ちゃんとみんなから聞きたかった。
「実は、心上京してて、もうずっと会ってないんだ。・・・だから今どうしてるか、分かんねぇんだ」
みんなを代表して、ジンがそう言った。
:11/05/25 01:33
:PC
:☆☆☆
#452 [ゅぃ]
「・・・・そっか」
「直哉、お前心のこと・・・・知ってんのか?」
「・・・レイプされたこと・・・だよな?」
「あぁ・・・・」
「・・・全部俺のせいだ。俺まじサイアクだ。」
罪を犯してしまったこと。
それよりもっと後悔してるのは・・・心を傷付けてしまったこと。
なんであの時、傍にいなかったんだろう。
:11/05/25 01:37
:PC
:☆☆☆
#453 [ゅぃ]
毎日毎日そればかり考えている。
後悔の日々。
俺は心がレイプされたことを知った過程も、全部話した。
斉木という男が心を誘き出したこと。
裏で世菜が、糸を引いていたこと。
俺がアイツらとは切った事も、全部話した。
/
:11/05/25 01:41
:PC
:☆☆☆
#454 [ゅぃ]
「・・・心さ、ずっと直哉の事待ってたんだって。」
「・・・・・」
「別れた事、受け入れられてないって言ってた。・・・心、自殺未遂までしたんだって。」
「・・・・え?」
「その状況に耐えられなかったって。手首、切ったって聞いた。・・・少しの間入院もしてたって。」
「・・・う・・・そだろ?」
知らなかった。
心がそんなに追い詰められていたこと。
:11/05/28 01:08
:PC
:☆☆☆
#455 [ゅぃ]
でも、心を追い詰めたのは、間違いなくこの俺だ。
・・・心底自分が憎い。
「・・・俺、謝りてぇ・・・会いたい・・・・」
振り絞って出した言葉。
俺はどうしたらいい?どうやって罪を償えばいい?
俺はその場にうなだれた。
「・・・・今の話は、言わなきゃいけねぇと思った。心はすげぇ傷付いてるよ。今でも直哉の事待ってるかは、わかんねぇけど・・・。」
そう言われた。
:11/05/28 01:13
:PC
:☆☆☆
#456 [ゅぃ]
_________
ずっと直哉のこと待ってたんだって。
みんなと地元で再会してから、一週間が経った。
今でも耳にこびりついてて離れない、あの言葉。
心が、どんな状況で、心境で、俺を待ってたのかと思うと、胸が押しつぶされそうになる。
今日も罪悪感でいっぱいだ。
地元に帰ってしばらくして落ち着いた俺は、一旦一人暮らししているアパートへ戻ることにした。
:11/05/28 01:15
:PC
:☆☆☆
#457 [ゅぃ]
散らかったまま、何も考えずに兄貴と飛び出してきた部屋。
学校・・・どうなってるんだろう。
このままじゃ俺、卒業できないかもしれねぇな。
自業自得だ。
部屋に戻った俺は、とりあえず物が散乱している部屋を片付けた。
地元に帰る前と全く同じその部屋。
ピンポーン
突然インターホンが鳴り響いた。
:11/05/28 01:20
:PC
:☆☆☆
#458 [ゅぃ]
誰だろう。
俺はゆっくりと玄関に向かい、ドアを開けた。
そこにいたのは・・・
「よお」
・・・いつも溜まり場にいた、今はもう‘仲間’ではなくなった男だった。
「・・・・何か用?」
俺はあからさまに迷惑だといった表情を男に向けて言った。
「ちょっとこいよ。話がある」
:11/05/28 01:23
:PC
:☆☆☆
#459 [ゅぃ]
そう言って外に出るように指示される。
「・・・なんだよ。俺お前らとはもう切ったから。今更話す事なんかねぇんだよ」
「そう言うなよ。丁度忘れ物もあったから。乗ってくれ」
そう言って・・・俺が昔借りていた車に乗るように言われた。
「・・・忘れ物ってなんだよ・・・・」
その瞬間・・・ドスッという低い音が聞こえた。
そこで俺の意識は無くなった。
:11/05/28 01:27
:PC
:☆☆☆
#460 [ゅぃ]
_________
また戻ってしまった。
もうこんな事、絶対しない。
そう誓ったのに・・・
「・・・・やめろ・・・・・」
「動かないで。・・・もうすぐ良くなるよ」
どうして世菜が目の前にいる?
俺は今・・・また罪を犯した。
あの独特の、ふわふわした心地良い感覚が俺を襲う。
:11/05/28 01:30
:PC
:☆☆☆
#461 [ゅぃ]
一度ハマると抜け出すことが困難。
‘薬’なんて・・・この世にあってはいけない物だ。
「・・・やめてくれ・・・・」
「・・・・・・・」
上から見下して来る世菜の視線が、冷たかった。
もう人間の目をしていない。
死んだ、廃人のような目。
・・・俺も、こんな風になるのかな?
:11/05/28 01:32
:PC
:☆☆☆
#462 [ゅぃ]
「・・・・あっ・・・!もっと・・・んーっ!」
「・・・はぁっ・・・・・っ!」
「あっ・・・・イく!」
なんで俺、世菜のこと抱いてんだろう?
俺の腕には数え切れない程の、注射の針の痕。
ここへ来て何日経ったのか。
だけど一つ分かること・・・俺は前以上に薬を身体に入れてる。
:11/05/28 01:35
:PC
:☆☆☆
#463 [ゅぃ]
「・・・・気持ち良かった・・・」
そう言い俺の腕に絡みついて、寄り添う世菜。
「・・・・・直哉は?」
「・・・気持ち良かった・・・」
世菜はもう二度と近寄ってはいけない存在だ。
どうしたらコイツと離れられるんだろう・・・。
:11/05/28 01:37
:PC
:☆☆☆
#464 [ゅぃ]
そう思っていた。その時・・・
「やべぇ!!!」
足音をドタドタと響かせて、一人の男が叫んだ。
「サツに見つかった!!」
・・・・!?
その場にいた誰もが吃驚した。
・・・・・ウーンと近くで鳴り響いているパトカーの音。
やべぇ。
:11/05/28 01:40
:PC
:☆☆☆
#465 [ゅぃ]
「逃げるぞ!!」
その場にいたヤツらが、逃げる用意をしバタバタと慌ただしく動く。
ドドドドッ
というデカい音がしたと思ったら・・・
「動くな!!!」
・・・目の前には数人の警察官。
:11/05/28 01:42
:PC
:☆☆☆
#466 [ゅぃ]
もうどうすることもできなかった。
俺は呆然としたまま、パトカーに押し込まれた。
・・・・現行犯逮捕。
逃れられるわけがない。
部屋には数え切れない程の薬があった。
その場にいた全員が捕まった。
俺の人生は終わった。フラフラした頭の片隅で思った。
:11/05/28 01:45
:PC
:☆☆☆
#467 [ゅぃ]
〜心side〜
:11/05/28 01:48
:PC
:☆☆☆
#468 [ゅぃ]
「・・・・なんか、最近暑すぎない?」
亜美のその言葉に、
「うん、暑い」
「あちぃ」
「ビール飲みてぇ」
みんなが次々に答える。
この日、翔輝と一登の仕事の現場に、あたしと亜美はお邪魔していた。
頑張ってる二人のために、朝から二人でお弁当を作ったんだ。
:11/05/28 01:50
:PC
:☆☆☆
#469 [ゅぃ]
最近の現場は、あたし達の部屋からすっごく近くて。
だけど、青い空で光っている太陽があまりにも暑すぎる。
てゆーか、もう少しで夏だ。
翔輝のお見舞いに行ってからもうしばらく経つ。
あれから翔輝はすぐに復活して、それからはもう仕事漬けで帰りも遅くなる日が続いた。
なかなかタイミングが会わなくて、よく4人で飲みに行ったりしてたけど、二人ではもうしばらく会っていない。
:11/05/28 01:53
:PC
:☆☆☆
#470 [ゅぃ]
「心、お茶取って?」
「はいはーいっ」
いつも通り、何もなかったような普通の会話。
翔輝は、もうあの日のことなんて忘れちゃったのかなぁ。
「あ〜こんなに暑いともう今すぐにでも泳ぎたい!」
「同感。プールとか海とか行きてぇなぁぁ〜。」
亜美に続いて一登がそう言う。
:11/05/28 01:56
:PC
:☆☆☆
#471 [ゅぃ]
「あたしも行きたいなぁ・・・。」
プール。海。
ほんと今すぐにでも行きたいよ。
「今度みんなで行こーねっ!」
亜美のその言葉に、
「・・・・・じゃあ、俺の地元来る?」
翔輝がそう言った。
「え、翔輝の地元?」
そのまんま聞き返す。
:11/05/28 01:57
:PC
:☆☆☆
#472 [ゅぃ]
「ん。俺ん家の近くに海あるよ。綺麗だし。」
「いーなぁ!ソレ!」
「いい!大賛成!」
ノリノリな亜美と一登。
翔輝の地元・・・。
行ってみたい。どんな所なんだろ?
てゆーか、翔輝の家族にも会えたりするのかな?
会ってみたい!
/
:11/05/28 02:00
:PC
:☆☆☆
#473 [ゅぃ]
お知らせですp(^^)q
最近PCの調子が悪いので、また昔の携帯から更新することになりました

ご了承お願いします★
ゅぃ
:11/06/10 00:49
:N906i
:☆☆☆
#474 [ゅぃ]
「翔輝の地元ってどんなとこ?」
翔輝が生まれ育った町。
あたしはすごく気になった。
「特に何にもない町。そこら辺に田んぼとかあるし、結構田舎だな」
「そうなんだあ。楽しみだな」
:11/06/10 00:53
:N906i
:☆☆☆
#475 [ゅぃ]
「リールもいるしな。なんか餌買ってくか?」
「あっそうだ!買ってこ、買ってこ♪」
前に一度、リールの写メを見せてもらったことがある。
その時の翔輝の話している顔が楽しそうで、あぁ、翔輝は動物好きなんだなあ。って、新しい一面が見れた。
:11/06/10 00:58
:N906i
:☆☆☆
#476 [ゅぃ]
「え、リールって?」
亜美が聞いてくる。
「実家の犬だよ」
あ、まただ。
また楽しそうに喋ってる。
「リールにも会いたいし、翔輝の家族にも会いたいな」
「おう。俺もお前らのこと紹介したいよ。」
:11/06/10 01:01
:N906i
:☆☆☆
#477 [ゅぃ]
紹介…。それはもちろん友達としてだけど、その響きにすごくドキッとした。
「俺も早く翔輝の家族に会ってみたいな。いつも翔輝のお世話してまーす!っつって(笑)」
「いや、逆だろ」
:11/06/10 01:04
:N906i
:☆☆☆
#478 [ゅぃ]
「「あはははは!」」
あたしと亜美が声を揃えて笑う。
と、その時…
「おい飯食ったかー?そろそろ始めるぞ〜」
職場の先輩らしき人がそう声をかけてきた。
「っしゃ!」
気合いを入れて立ち上がった翔輝。
:11/06/10 01:07
:N906i
:☆☆☆
#479 [ゅぃ]
肩まで捲り上げられてて、少し汚れたシャツ。頭には白いタオルが巻かれていて、ニッカを履いている翔輝はすごい男らしい。
「飯ありがとな。昼からも頑張れる」
そう言ってあたしの頭に少し触れた。
…その指先にもっと触れられたいよ。
そんな淡い思いは告げられないまま。
:11/06/10 01:12
:N906i
:☆☆☆
#480 [ゅぃ]
「よし、やるか〜」
一登もそう言って立ち上がった時、
「…じゃあ、実家に連絡しておくわ。夏休み皆で帰るって」
「りょうかーい♪」
ご機嫌に答える亜美。
「はーいっ♪」
続いてあたしも上機嫌に返事した。
:11/06/10 01:17
:N906i
:☆☆☆
#481 [ゅぃ]
「じゃあまたねーっ」
「頑張って!」
そう声をかけてあたし達は部屋へと戻った。
「あの2人すごい食欲だから作り甲斐あるよね〜」
亜美が洗い物をしながら言う。
「ほんとだよね。ペロッと食べちゃうんだもん」
:11/06/10 01:19
:N906i
:☆☆☆
#482 [ゅぃ]
「はぁ…。それよりなんでさっさと告白しないんだろ。翔輝!」
「…もう好きかわかんなくなってきたなあ」
「え!?」
どうやら亜美は、あたしが翔輝を好きじゃなくなった。と、思ったらしい。
「あ、あたしは好きなんだよっ?」
:11/06/10 01:22
:N906i
:☆☆☆
#483 [ゅぃ]
「びっくりしたよぉ〜。…でも、もしかしたらタイミング外してるのかもね」
「う〜ん…。あたしは一緒にいれるだけで今は幸せだよ。」
「…でももっと近い存在になりたいでしょ?」
「そりゃ…なりたいよ。」
なれるものなら今すぐなりたい。亜美の言う通りタイミングが悪いのかな。
:11/06/10 01:25
:N906i
:☆☆☆
#484 [ゅぃ]
「でもあたし思ったんだけどね、翔輝ってすごい硬派だよね。」
これはほんとに思ってること。
「確かに。特に心のことはほんと大事に想ってるよ。もしかしたら今度翔輝の地元行くときに、告白するんじゃないかなぁ♪」
:11/06/10 01:28
:N906i
:☆☆☆
#485 [ゅぃ]
「それは…。どうなんだろう。」
翔輝はほんとにあたしの事が好きなのか、わかんない。
「じれったいなあ!亜美からも一言言ってやろっと」
…亜美から見たらじれったいのか。
あー今頃翔輝は、汗水流して仕事頑張ってるんだろうな。
/
:11/06/10 01:33
:N906i
:☆☆☆
#486 [ゅぃ]
―――――――
…そんなこんなで、約束の日はあっという間にきた。
「おはよーっ」
「はよーっす!お、浮き輪まで用意しちゃって〜♪」
一登があたしの持っている浮き輪を見てそう言う。
「だって海日和じゃん!亜美とお揃いの浮き輪だよ」
:11/06/13 22:40
:N906i
:☆☆☆
#487 [ゅぃ]
「一登一緒に泳ごーね♪」
亜美がとびっきりの笑顔で言った。
「…はよ」
「あ翔輝。おはようっ」
運転席から翔輝が出てきた。
「荷物積むわ。これだけ?」
そう言ってあたし達2人分の荷物を軽々運んでいく。
:11/06/13 22:43
:N906i
:☆☆☆
#488 [ゅぃ]
「な〜、俺ちょっと寝たいから後ろの席行くわ」
あたし達を出迎えた時は助手席に座っていた一登がそい言った。
「亜美も。ちょっと寝不足かも。心、助手席ねっ!」
…何やら意味深な笑顔であたしの背中を押す亜美。
わかってるよ。翔輝との距離を縮めようとしてくれてること。
:11/06/13 22:46
:N906i
:☆☆☆
#489 [ゅぃ]
「よし、忘れ物ないな?出るぞ」
翔輝の合図によって車は発進した。
夏になるまでに何回か会ってたけど、こうして翔輝の車に乗るのは久しぶり。
…ここに座ってると、キスした日のこと。思い出さない訳がない。
:11/06/13 22:49
:N906i
:☆☆☆
#490 [ゅぃ]
出発してすぐ途中のコンビニに寄ってお菓子とかを買った。
再び車に乗り込んで、皆買ったお菓子やジュースを口にしてしばらくすると、後部座席にいる亜美と一登は仲良く寝息を立てて寝ていた。
「…こいつら、早速寝てやがる(笑)」
「ほんと。仲良く寝てるね(笑)」
あたしと翔輝は笑い合った。
:11/06/14 00:52
:N906i
:☆☆☆
#491 [ゅぃ]
「夜眠れたか?」
「うーん、普通かな。楽しみだったから、夜中に何回も荷物確認しちゃった」
この日のために色んな物を用意してた。
可愛い寝巻、亜美とお揃いの浮き輪、ビーサンに新作の水着。
1週間位前にちょこちょこ詰め始めて、前日に最終確認をする。
:11/06/14 00:56
:N906i
:☆☆☆
#492 [ゅぃ]
「そんな楽しみだった?」
「うんっ♪翔輝の家族にも早く会ってみたいな〜」
あたしのそんな言葉を聞いて、翔輝は前を見て運転しながら優しく微笑んだ。
「家族も皆楽しみにしてるっぽいよ。特に1番下の妹が。」
あ、そういえば翔輝って兄弟多いんだっけ。
:11/06/14 01:02
:N906i
:☆☆☆
#493 [ゅぃ]
「そうなんだあ。名前なんてゆうの?」
「一番下の妹は美羽。上が由羽で、弟が翔司」
「へぇ〜。何か皆名前お揃いみたいだね!」
「そうそう。滅多に会わねぇ親戚とか、どっちがどっちか覚えてねぇの(笑)」
「あははは」
/
:11/06/14 01:11
:N906i
:☆☆☆
#494 [ゅぃ]
「心、姉ちゃんいるんだっけ?」
「よく覚えてるね!そうだよ〜」
前に話した事あったなあ
「名前なんてゆーの?」
「朱里だよ♪」
「へぇ〜。」
あたしと翔輝は久しぶりに2人で色んな事を話した。楽しくてたくさん笑ったし、翔輝も笑顔で楽しそうだった。
:11/06/17 21:11
:N906i
:☆☆☆
#495 [ゅぃ]
車はあたしの知らない道を走り続けていく。
慣れた手付きで運転する翔輝。
「…どのくらいで着くの?」
「んー…1時間立ったから、あと2時間くらいかな」
「結構遠いねー…」
ん…なんか眠くなってきた。
:11/06/17 21:17
:N906i
:☆☆☆
#496 [ゅぃ]
瞼がだんだんと重たくなってくる。
「…眠い?」
「…ん、」
「寝な?着いたら起こすから」
その言葉を最後に、あたしは薄れ行く意識を手放した。
:11/06/17 21:45
:N906i
:☆☆☆
#497 [ゅぃ]
───────
「心、着いたぞ」
「…えっ!?」
誰かにそう声を掛けられてあたしはハッとして一瞬で目覚めた。
目の前には至近距離にある翔輝の顔。
「わっ!びっくりしたぁ」
翔輝はふっと笑うと
「着いたから降りるぞ?」そう言って先に車を降りていった。
:11/06/17 21:49
:N906i
:☆☆☆
#498 [ゅぃ]
あたしはすぐに周りを見渡してゆっくり車から降りた。
そこは外に位置する駐車場だった。
「あ、心おはよ〜」
「爆睡だったな〜」
あたしが眠る前に爆睡していた2人に言われる。
:11/06/17 21:51
:N906i
:☆☆☆
#499 [ゅぃ]
「なんかよく寝たぁ…」
あたしは絡まった髪を手ぐしでほどいく。
視界に入ったのは家が立ち並ぶ住宅街。
「荷物降ろすぞー」
トランクから次々に荷物を降ろす翔輝。
と、その時…
:11/06/17 21:54
:N906i
:☆☆☆
#500 [ゅぃ]
「お兄ちゃーーんっ!!」
どこからかそう叫ぶ声が聞こえてきた。
あたしたちの元へ現われた声の主は、小さな女の子。
「美羽っ」
その女の子は真っ直ぐに翔輝目がけて走っていく。
この子が美羽ちゃんかあ!
:11/06/17 21:58
:N906i
:☆☆☆
#501 [ゅぃ]
翔輝は美羽ちゃんを軽がると持ち上げ抱き締める。
「お兄ちゃん、お兄ちゃんっ」
美羽ちゃんも翔輝をぎゅーっと抱き締め離さない。
「かわいーっ!」
「この子が翔輝の妹っ?」
みんなで美羽ちゃんに駆け寄り騒いでいると…
「おかえりなさーいっ♪」背後から声が聞こえた。
:11/06/17 22:00
:N906i
:☆☆☆
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