Love forever 〜Destiny〜U
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#429 [ゅぃ]
「・・・ッ・・ひッ・・・・直哉」
・・・お袋が泣いてる。
だけど、顔上げられねぇ。
「ごめんなさい・・・」
俺は崩れた姿勢を立て直し、その場で手をつき、頭を下げて謝った。
謝って許される問題じゃないことって、十分わかってる。
・・・指先が震える。
:11/05/12 02:03
:PC
:☆☆☆
#430 [ゅぃ]
頭を下げている俺の前に光哉が入ってきて、
「・・・コイツが持ってた薬は全部俺が捨てた。今は1ミリも持ってねぇよ。・・・だけど、コイツまだ依存してる。手が震えたりするんだ。」
今指先が震えているのも・・・そのせい。
「・・・・・いつからやってたんだ?」
親父が静かに口を開く。
:11/05/12 02:06
:PC
:☆☆☆
#431 [ゅぃ]
「・・・入学して、バイトも始めて、少しずつ慣れてきたことに・・・。」
俺おかしいのかな。
正しい期間がわかんねぇ。感覚が狂ってる。
「・・・ばか!ばか!どれだけ心配したと思ってるのよぉ・・・!!」
お袋が泣きじゃくりながら、俺の肩を揺さぶる。
その顔は涙でぐしゃぐしゃだった。
/
:11/05/12 02:09
:PC
:☆☆☆
#432 [ゅぃ]
「・・・・・ごめん」
心の底から言った言葉だった。
俺は少しの間実家に居ることになった。
地元へ戻ってきても、特にすること何て何もない。
自分の部屋に籠もりっきりだった。
・・・そーいや最近、外出したっけ。
ずっと籠もりっきりの生活だ。
ふとした時に、薬が欲しい。
そんな衝動に駆られる。
:11/05/14 01:25
:PC
:☆☆☆
#433 [ゅぃ]
だけど俺は必死に耐えた。
もうそんなモノは俺の手元にもないし、もう手にしてはいけないモノ。
・・・きっと溜まり場のヤツらは、もっと薬に依存してる。
俺はまだ量が少なかったから、この程度で済んでるんだ。
世菜みたいにあんな大量の薬使ってたら・・・って思うと、俺はゾッとした。
コンコン
:11/05/14 01:28
:PC
:☆☆☆
#434 [ゅぃ]
いきなりノックされたドア。
「・・・はい?」
「直哉?ジン君きてるけど・・・」
ドアの向こうからお袋が俺にそう言った。
・・・ジン?
もうしばらくの間会っていないジン。
アイツ、俺の今の現状知ってるのかな。
他のみんなも、知ってるのかな。
俺はどんな顔をしてジンに会えばいいのか、わからなかった。
:11/05/14 01:30
:PC
:☆☆☆
#435 [ゅぃ]
「直哉、話したい事があるって・・・」
「・・・・・・わかった。部屋入れて」
俺はそう言った。
ジンだって俺に聞きたい事が山ほどあるはずだ。
・・・会わす顔がなくたって、俺だってジンに話さなきゃいけない。
今までずっとツルんできたツレなのに。
俺はまた大事な人を失いかけていた。
:11/05/14 01:32
:PC
:☆☆☆
#436 [ゅぃ]
ガチャ・・・
静かに部屋のドアが開いた。
「・・・・直哉。久しぶり。」
俺の目の前に立っているジン。
どれくらい会っていなかったんだろう。
俺が地元出ていってから会っていなかったから、半年以上は会っていなかった。
「・・・久しぶり。」
俺はジンと目を合わせるのが精一杯だった。
「お前、痩せたな」
:11/05/14 01:34
:PC
:☆☆☆
#437 [ゅぃ]
・・・薬やってたせいなんだ。
俺、最低な事したんだ。
クズって言われても言い返せないような事ばっかやってた。
自分を追いつめる言葉しか頭に浮かばない。
ジンに何て言ったらいいのかわからない。
お互い聞きたいことや言いたいこと、色々あるのに、俺たちはしばらく何も言葉を発さなかった。
「・・・・・俺さ」
ジンには話さなきゃいけない。
:11/05/14 01:36
:PC
:☆☆☆
#438 [ゅぃ]
「向こうで、世菜に会ったんだ。」
気付いたら俺は、胸の内をジンにさらけ出していた。
世菜と再会したこと。
薬に手を染めたこと。
・・・心を傷付けたこと。失ってしまったこと。
自暴自棄な生活を送っていたこと。
そして光哉に、救ってもらったこと。
ジンはずっと静かに、俺の話を聞いてた。
:11/05/14 01:39
:PC
:☆☆☆
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