その日が来る前に、
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#223 [愛華]
「…タカ。あたし本気だから。
ちゃんと真面目にあたしの事
考えてね」

ずぃっと顔を向けて梓が言った。

うっ迫力あるな……

「……でも俺は……」

「はぁ…那佑ちゃんでしょ?
さっき聞いたっつの!!
ってか那佑ちゃんの
どこがいーわけ!?
ちょっと顔かわいーだけじゃん」

⏰:10/07/03 18:04 📱:840SH 🆔:TRqKXb0g


#224 [愛華]
俺は梓をにらんだ。

「…ごめん。今のはごめん。」


梓になら、いいか。


「……あいつさ、
今のままだと余命長くて
8年なんだよ」

「…………えっ」

⏰:10/07/03 18:07 📱:840SH 🆔:TRqKXb0g


#225 [愛華]
「…心臓の病気でさ。
移植する手もあるけど
ドナーなんてないし。
……だから好きになったわけ
じゃない。同情なんかじゃない。
本気で……守りたいんだよ」


「………うそ」

「……このこと、那佑に
言うなよ。あいつも同情
されるのなんか望んでねぇと
思うし」

「………わかった」

⏰:10/07/03 18:10 📱:840SH 🆔:TRqKXb0g


#226 [愛華]
「…ってかクサっ!!
何、本気で守りたいとか!
キャラ変わってんじゃんタカ!」

「うるせーな!悪いかよ!」

「…そか、そーなんだ…」

梓は一瞬、喜びとも悲しみとも
見れない笑みを見せた。

その意味を知るのは
もう少しあと。

⏰:10/07/03 18:14 📱:840SH 🆔:TRqKXb0g


#227 [愛華]
あれから那佑はぷっつり
姿を見せなくなった。
その変わりに毎日のように
梓が病室に来るようになった。


「ねータカー聞いてる??」

「えー…うん……」

「………もぉっ!!」

…那佑……なんで来ねぇんだよ!

⏰:10/07/03 18:18 📱:840SH 🆔:TRqKXb0g


#228 [愛華]
俺の頭の中はその事で
いっぱいだった。

「あーもう!!」

「ちょっとタカどーしたの!」

「別に……」

「もー八つ当たりしないでよ…」

⏰:10/07/03 18:27 📱:840SH 🆔:TRqKXb0g


#229 [愛華]
イライラする。
あいつ、もしかして
まだ純さんのこと気にしてる
のか?………ありうる。

「…ねぇタカ、今、那佑ちゃんの
こと考えてたっしょ?」

「ちげぇし!!ばーか」

図星さされてまたイライラ…

会えないだけなのに…
いや、会えてないだけかも。

⏰:10/07/03 19:55 📱:840SH 🆔:TRqKXb0g


#230 [愛華]
梓が帰ったあと
なんとなく那佑を探して
病院内をうろついた。

……キモいなぁ俺。
ガラにもねぇことやって。
ばかみてぇ。


馬鹿馬鹿しくなって
病室に戻ろうとした。…時。

⏰:10/07/03 20:00 📱:840SH 🆔:TRqKXb0g


#231 [愛華]
那佑がいた。
看護師となんか話してる。
診察の帰りっぽい感じ。


「…那佑!!」

大きめの声で呼んでみた。

「……!…隆…則…」

「最近なしたんだよ?
なんでこねぇの?」

「…色々いそがしーんだよ、
あたしも」

……?なんか……変。

⏰:10/07/03 20:04 📱:840SH 🆔:TRqKXb0g


#232 [愛華]
元気ないっつーかなんつーか…
目もあわそうとしない。

「…お前なんかあったろ?
だから来なかったんだろ?」

「……違うってば。
なんもないよ。ほんとに」

「うそつけ。お前は
なんか隠してても
すぐ分かんだよ。なにあっ…」

「なんもないってば!!!」

⏰:10/07/03 20:07 📱:840SH 🆔:TRqKXb0g


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