その日が来る前に、
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#441 [愛華]
ドクン…ドクン……
胸が痛い。苦しい。
「お願いだから…
やめて……ください……」
涙が勝手にこぼれる。
「ごめんねぇ、だめなんだー
…君かわいいね。なるべく
優しくしたげるよ、なるべくね」
ぎゃははは、と男たちが笑う。
:10/08/08 12:29
:840SH
:f7HhVWu6
#442 [愛華]
………もう、ダメか。
あたしの中で、ぷっつりと
何かが消えた。
「……なんでもすればいい」
「あー?なんか言った?」
「あんたたちなんか怖くない!!
どんなことしたって、あたしは
怖くない!!死なない!!」
どんなことがあったって、私は…
絶対生きてやる。
未来に絶望なんかしない。
:10/08/08 12:34
:840SH
:f7HhVWu6
#443 [愛華]
「あっそー」
ひとりの男が、あたしの上に
覆いかぶさってきた。
他の男たちは部屋から
でていった。
「終わったら呼べよー」
「はいはいー」
男は、あたしの涙をぺろっと
舐めた。寒気がした。
:10/08/08 12:37
:840SH
:f7HhVWu6
#444 [愛華]
……あたし、ヤられるんだ。
神様は意地悪だなぁ。
たった一つの願い。
『大好きな人と最期まで…』
たったひとつだけなのに。
私が汚れちゃっても………
隆則はそばにいてくれる?
そんな保証、ある?
頭がぼーっとする。
………ごめんね、隆則。
:10/08/08 12:48
:840SH
:f7HhVWu6
#445 [愛華]
「………なにしてんの」
男の後ろから声がした。
聞き慣れた声。
愛しい愛しい人の声。
「………なんだてめぇ」
「隆則………?」
:10/08/09 11:23
:840SH
:CX9fj47k
#446 [愛華]
「順番待てよな、まだ俺のば…」
男が話し終わる前に、
隆則が男を後ろに殴り倒した。
「……なっなにす………」
隆則はそのままあたしのところに
来て、ゆっくり立ち上がらせて
くれた。
:10/08/09 11:27
:840SH
:CX9fj47k
#447 [愛華]
「ごめんな」
隆則はそうつぶやいた。
震えた小さい声。
「お前なんなんだよ…」
「……あのさ、廊下にいる
男たち連れて早く逃げたほうが
いいよ」
「………んだと?
ざけてんじゃねーよコラ」
:10/08/09 11:31
:840SH
:CX9fj47k
#448 [愛華]
「言ってる意味、わかんない?
お前らコレ犯罪だからね?
あと10分もしないうちに
ケーサツ来るよ。いいの?」
男が焦ってるのがわかった。
隆則の手が温かくて、
あたしはぎゅーっと握った。
「下手な喧嘩はしたくないしさ
穏便にすまそうや。ダメ?」
「………わかったよ」
男は扉に走りだした。
:10/08/09 11:35
:840SH
:CX9fj47k
#449 [愛華]
「あ、忘れ物」
そう言うと、隆則は男の顔面を
思い切り殴った。
ドカッ!!!
鈍い音が響いた。
下には歯が2、3本
転がっていた。
男が声を出せずうめいていると、
「あと、コレ指示した女にも
言っとけ。次はねぇぞ。
女も………お前らも」
:10/08/09 11:41
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:CX9fj47k
#450 [愛華]
「………ふ……」
「わかる?わかんない?どっち」
隆則は男の頭を持ち上げた。
「わ……わかりまふ……」
「ん。じゃーいーよ。行け」
男は逃げるように部屋から
でていった。
そのあとの足音から
ほかの男も逃げていったのが
わかった。
……相沢と京極もいったのかな。
:10/08/09 11:46
:840SH
:CX9fj47k
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