その日が来る前に、
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#891 [愛華]
「那佑ー!はやくー!」
「はぁーい!」
あたしは気合いを入れて教室に
戻る。 指名されたっぽいな。
「お待たせしましたご主人様」
「あーやっぱかわいいじゃん!
なゆりん……だっけ?」
「なゆりんかわいいねぇ〜♪」
三年生男子のグループ。
うわ……苦手だなこーゆーの。
:10/09/28 23:25
:840SH
:lxjRegMc
#892 [愛華]
注文をとり席に座る。
「なゆりん彼氏とかいるー?」
「んーどうでしょうねー?」
いるともいないとも言わない。
上手く会話をすりぬける。
少し話をして、裏に戻ろうと
した時。一人に腕をつかまれた。
「まだいいじゃーん♪」
あー…これタチ悪いやつだなぁ…
:10/09/28 23:29
:840SH
:lxjRegMc
#893 [愛華]
「でもまだ仕事が……」
「ジュースに魔法かけて♪
したら帰っていいから!」
ぎゃはははと仲間たちが笑う。
完全からかわれてる……
でも三年生だし逆らえない。
だからメイドなんて嫌なんだ!
「わっかりましたぁ〜♪」
あたしはその場にあるスプーンを
サイダーの中に突っ込み、
思いっきり掻き混ぜた。
:10/09/28 23:33
:840SH
:lxjRegMc
#894 [愛華]
当然のごとく泡を出し、
サイダーは溢れ出す。
「ちょ、なゆりん!?」
「……はい♪おいしくなりました
なゆりん炭酸苦手なんです…」
あーすっきり。
砂糖水でも飲んでれば。
あたしは戻ろうとした。…が。
「なゆりん〜制服汚れた〜」
:10/09/28 23:39
:840SH
:lxjRegMc
#895 [愛華]
……はぁ?
確かに三年生の制服にポツンと
ジュースが飛んでいた。
……汚れたっていう?コレ。
「……メアドおしえて♪
したら本当に終わり!ねっ!」
「……そーゆーことは禁止です」
「ばれないよー大丈夫!!」
……どーしよ。
今さらながら焦ってきちゃった。
:10/09/28 23:42
:840SH
:lxjRegMc
#896 [愛華]
「汚したおわびってことでさ!」
男の手があたしの肩にのびる。
その瞬間。
「……すいませんお客様。
スキンシップ禁止ですし
情報交換も禁じられてますので」
三年生の手が力強くつかまれた。
:10/09/28 23:45
:840SH
:lxjRegMc
#897 [愛華]
「誰だよ、てめぇ!!」
「ナオ(仮名)といいます。
めんどうごとは避けましょう?
せっかくの送別祭ですしね」
にっこり微笑みながらも
ぎりぎりとつかんだ手を離そうと
しない直純くん。
「……はなせよ」
「あ、これは失礼」
直純くんが手を離すと、
三年生は足早に教室を出ていった
:10/09/28 23:49
:840SH
:lxjRegMc
#898 [愛華]
「おー…すごいね直純くん。
ありがと、助かったよー」
「……白石は自覚持ちなよ。
毎回なんて助けれないからね」
「うん。ありがとう」
あたしはニコッと笑った。
直純くんはぷいと目を反らすと
あかくなり「別に」と呟いた。
……照れてんのかな?
:10/09/28 23:53
:840SH
:lxjRegMc
#899 [愛華]
「あ、お礼にこれあげるよ」
あたしはラムネを二つ直純くんの
ポケットに入れた。
「なにいれたの?」
「休憩時間に食べて!」
「俺、今休憩時間だから食べる」
入れた瞬間に出された。
なんだろ、この屈辱感。
:10/09/28 23:56
:840SH
:lxjRegMc
#900 [愛華]
直純くんは見たとたんに
「……ラムネ。ガキくさー…」
「失礼な!おいしいじゃん!」
「まぁ、ありがと。それじゃ
休憩いってくるわ。あとでな」
嬉しそうに微笑んだあと
直純くんはネクタイをゆるめ
教室から出ていった。
……よし!がんばるぞ!
:10/09/29 00:00
:840SH
:BD2ubYYQ
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