その日が来る前に、
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#83 [愛華]
ドキっとした。

「なんか噂でね〜
誰かさんが、色々な看護師さんに
あたしのこと聞きまわってるって
あくまで噂ね?あくまで。」

……バレてんのかよ……

てか、コイツ情報網広いな。

それも長い間入院してるから
なのか… かもしんねーな。

⏰:10/06/23 21:29 📱:840SH 🆔:JQjK9wkY


#84 [愛華]
「……別にいーんだよあたし」

何が……いいんだ?

だって泣いてたじゃねーかよ。

「…終わりが見えてるだけ。
それが、ちょっと人より
はやいってだけ。
……時々しんどいけどね」

「…しんどい?」

⏰:10/06/23 21:33 📱:840SH 🆔:JQjK9wkY


#85 [愛華]
那佑は悲しそうにわらった。

「終わりが見えてると…
たまに生きるのがしんどくて。

でも、あたし不思議と
怖くないの。死ぬことが」

「…なんで?
フツー怖いだろ?」

⏰:10/06/23 21:37 📱:840SH 🆔:JQjK9wkY


#86 [愛華]
「…んーなんてゆーか。
慣れちゃったからかな」

「慣れ…?え?なに?」

「……苦しいのとか
悲しいのとか。

そーゆー感情に」

頭をガツンとやられた気がした。

⏰:10/06/23 21:41 📱:840SH 🆔:JQjK9wkY


#87 [愛華]
俺が出会った彼女は
まだ17才で。

その子は闇につつまれ
今日という日を生きていた。

苦しみや悲しみに慣れて
「恐怖」という感情を忘れて
しまうほどに

真っ暗な道を歩いていた。

⏰:10/06/23 21:45 📱:840SH 🆔:JQjK9wkY


#88 [愛華]
「…しゃべりすぎちゃったな」

那佑は、白い歯を見せて笑った。


……もう戻れない。

深入りするべきじゃない…?

そんなの知るか。後悔はしてない

この子の闇に触れてしまったから

⏰:10/06/23 21:48 📱:840SH 🆔:JQjK9wkY


#89 [愛華]
「……楽にすればいーよ」

俺はこの子の…

「…なんかあったら話きくし」

この子が抱えている闇を

…少しでも…減らしたい。

⏰:10/06/23 21:50 📱:840SH 🆔:JQjK9wkY


#90 [愛華]
「…ありがと。…隆則」

「…隆則かぁ…。
じゃあ、俺も那佑でいい?」

「…いーけど…
隆則って何歳?本名は?」

⏰:10/06/23 21:53 📱:840SH 🆔:JQjK9wkY


#91 [愛華]
そういえば……
俺のこと何も話してねーや。

「赤石隆則。19才。」

「えー!!二つしか
違わないんだ!
もっと上かと思ってた。
キンパだし」

「キンパ関係ねーだろ!
俺、そんな老けてっか?」

「赤石かー私、白石だよ!」

……人の話きけよ。
なにげ傷ついてんだぞ。
スルーすんな。

⏰:10/06/23 21:57 📱:840SH 🆔:JQjK9wkY


#92 [愛華]
「赤と白!なんか対っぽくない?
赤と白が出会えたことに
かんぱーい!!」

そういうと那佑は缶ジュースを
カチンと当ててきた。

赤と白か……

出会ったことは
確かに運命だったかもな。

「……ガキ(笑)」

「なっ!ひど!!」

⏰:10/06/23 22:01 📱:840SH 🆔:JQjK9wkY


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