その日が来る前に、
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#921 [愛華]
「隆則、おはよう」
「おはよ母さん。父さんは?」
俺はトーストを食べながら聞く。
「父さん会議で早いんだって」
最近ずっとだな……
朝くらいしか顔見れないのに。
「隆兄、さみしいんだろ?」
「ちげーよばーか!」
俺は2つ下の弟、直純の頭を
軽く叩いた。
:10/09/30 22:15
:840SH
:ZSLVI95U
#922 [愛華]
直純は俺のことを『隆兄』と呼ぶ
最初は呼び捨てだったが、
そのうち『兄ちゃん』と呼ぶ
ようになり、いつからか
『隆兄』になっていた。
直純は人懐こく、小さい頃から
俺に懐いていた。
俺もそんな直純がかわいくて
仕方がなかった。
直純がいじめられていた時は
倍にして返してやった。
:10/09/30 22:21
:840SH
:ZSLVI95U
#923 [愛華]
「隆兄遅刻するよー!!」
「おー!!」
俺はリュックを背負って、
靴を靴箱から引っ張り出す。
「あ、母さん!!」
「なに?忘れ物?」
「父さんにさ、日曜日一緒に
キャッチボールしようって
言っといて!!」
「うん、言っておくね!」
俺はニカッと笑い、家を出た。
:10/09/30 22:27
:840SH
:ZSLVI95U
#924 [愛華]
「直純わりぃな!」
「遅いよー!俺が遅刻するよ!」
俺は直純と歩き始めた。
「宿泊研修土曜日までだっけ?」
「おぅ!土産買ってきてやるよ」
俺は今日から中学始めての行事
宿泊研修に二泊三日で行く。
ワクワクしないわけがない。
:10/09/30 22:32
:840SH
:ZSLVI95U
#925 [愛華]
「隆兄さーモテるのに好きな子
とかいないよねー なんで?」
直純が石を蹴飛ばしながら言う。
「……苦手なんだよ女子が」
いつからかはわからないけど
あまり女子と話さない俺。
目が合うと、黄色い声で騒がれる
それが耳障りで、気が付けば
女子は苦手の対象になっていた。
「ふぅん、もったいないのー」
:10/09/30 22:37
:840SH
:ZSLVI95U
#926 [愛華]
「べつにんなことねぇよ」
「隆兄らしいっちゃらしいけど」
兄としてのひいき目とかなしに、
直純はカッコイイと思う。
本人は全く思ってないみたいだ。
「じゃあ土産よろしくねー!」
「おーう!」
別れ道で直純と別れ学校へ向かう
いつもどおり。
どこにでもありそうな朝。
:10/09/30 23:26
:840SH
:ZSLVI95U
#927 [愛華]
しばらく歩くと、後ろから
ドンッとぶつかられた。
「いでっっ!!」
「おっはよタカ!!」
「おまえ背中いてぇよ……」
ぶつかってきたのは梓。
直純と同い年で、幼なじみ。
小さい頃から一緒にいるので
一部のやつからは、付き合ってる
と思われてるけど、実際
そんなことは全くない。
:10/10/01 23:00
:840SH
:8kcPpCes
#928 [愛華]
「直純もう行ったぞ?」
「今から追いかける!!
タカお土産よろしくね〜
ばいばーい」
そう言うと、梓は俺が歩いてきた
道を走っていった。
朝から騒がしいやつだな……
なんだかんだしてるうちに
学校へつき、宿へ出発。
:10/10/01 23:03
:840SH
:8kcPpCes
#929 [愛華]
バスの中では、友達である
達也(たつや)と話していた。
「俺、今回の研修で告るわ」
スルメを食べながら達也が言う。
「え、もう好きなやつできたの」
「うん。真理菜ちゃん。
めちゃかわいいだろ?」
かわいい?うーん。普通?
まぁ中の上くらい?
……って俺はどこの立場から
言ってんだ。ばかか俺。
:10/10/01 23:08
:840SH
:8kcPpCes
#930 [愛華]
「まぁ頑張れよ。」
「ムフフ。見とけ俺の勇姿」
べつにお前の勇姿に期待は
してないけど………。
一日目は登山やらなんやらを
やった。疲れたぁ……
「隆則ー風呂いくぞ風呂ー」
「おー行くかぁ」
:10/10/01 23:15
:840SH
:8kcPpCes
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