その日が来る前に、
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#101 [愛華]
でも……隆則がいうと
もしかしたら…って思えた。

「…うん。がんばる」

隆則はニッコリ微笑んだ。

隆則が笑うと、胸がきゅってなる

なんだろう?
胸が温かくて、もっと
笑ってほしい。
あなたの為に笑いたいって
思うの。

⏰:10/06/26 18:52 📱:840SH 🆔:dev.iGAs


#102 [あい]
おもしろいです
頑張ってください

⏰:10/06/27 09:56 📱:P03A 🆔:☆☆☆


#103 [愛華]
>>102

ありがとうございます
つたない文章ではありますが
精一杯がんばります!!
最後まで読んでくれると
とても嬉しいですF

⏰:10/06/27 17:38 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#104 [愛華]
「那佑ちゃーん。
検査の時間だから病室もどって」

隆則と雑談していると、
純さんが、呼びにきた。

「えー…もう…?」

「またあとで来ればいーだろ。」

あ、また。
胸がきゅってなった。

⏰:10/06/27 21:07 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#105 [愛華]
「またくるね!!」

「おー…」

私はそう言って、病室に
純さんと戻った。


「なかいーんだねー
……赤石さんと」

突然、純さんがいった。

「はい??そーかなぁ」

「うん。なんか、
那佑ちゃんも赤石さんには
心ひらいてるかんじ。」

⏰:10/06/27 21:41 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#106 [愛華]
そんなつもりなかったけど…
でも。

「隆則と話してるとね。
なんか安心するの。
お腹のあたりが
ほわーってあったかくなるんだ」

「ほほう。恋ですなぁ」

「………!?」

⏰:10/06/27 22:04 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#107 [愛華]
こい……??



「…ええええ!?
そんなの!違うよ!
隆則は…隆則は……」

「赤石さんは……なに?」

純さんはニヤニヤしながら
聞いてくる。



私にとって隆則は……

⏰:10/06/27 22:18 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#108 [愛華]
私が答えに詰まっていると
純さんはニコッと笑った。

「最近の那佑ちゃん、楽しそう。
前までは…なんていうか
生きるのに疲れきってるかんじ
だったけど……
赤石さんと出会ってからかな?」


隆則と……会ってから?

⏰:10/06/27 22:21 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#109 [愛華]
「…うん。そーかも。
最近ちょっと……楽しい」

「そっかー那佑ちゃんも
恋かぁ……」

「だから違うってば!!」

「那佑ちゃん可愛い〜(笑) 」

⏰:10/06/27 22:29 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#110 [愛華]
確かにね。
最近、ちょっと
ちょっとだけ、毎日が
楽しいんだ。

自分のことを少しだけ
さらけだして、認めて。


……………隆則と出会ってから。

⏰:10/06/27 22:31 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#111 [愛華]
死ぬことへの恐怖なんて

いつだって感じなかった。


人間はいずれ死ぬ。

だからべつにいーんだって。

どこかで諦めてた。

⏰:10/06/27 22:45 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#112 [愛華]
それは今も変わらない。

だってどーしようもないでしょ?
どんなに願っても
どんなに祈っても
変えられない運命だから
運命を呪ったって意味はない。


ただね。どーせなら。
誰かの記憶に残って
楽しく生きて
潔く………死にたいなって。

⏰:10/06/27 22:53 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#113 [愛華]
小さい小さい私の存在。

17才の私はあまりに
ちっぽけだけれども

誰かの心に
私の存在を 残してから……。

⏰:10/06/27 22:57 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#114 [愛華]
「隆則ー!!
遊びにきたよー☆」

「…毎日きてんじゃん…(笑)」

隆則はベッドにねっころがって
タバコを吸っていた。

「……」
「……なした?」

「……タバコ。
未成年なのに。ダメじゃん」

「ばーか。余計なお世話
だっつの。今時みんな
吸ってるだろ」

⏰:10/06/27 23:01 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#115 [愛華]
そーなのかな??
そんなもんなのかなぁ??

「……純さんに
言い付けてやろー……」

「……お前、あの看護師と
なかいーよな」

「純さんのこと?
まぁね。家族みたいなもんだよ」

⏰:10/06/27 23:04 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#116 [愛華]
「…家族?」

「うん。あたしのとこの事情
いろいろ知ってて……
初めて入院したころから
お世話になってる。
お姉ちゃんみたいな存在。」


「へー……
てか、事情って?」

しくった。
またしゃべりすぎた。

なんだろ。隆則の前だと
スルスル言葉がでてくる。

⏰:10/06/27 23:31 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#117 [愛華]
「…あたしんとこは……
お父さんとお母さん
いないから……」


「ふーん……」


隆則はそれ以上きいて来なかった
もっと探られると思ってたのに。

⏰:10/06/27 23:34 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#118 [愛華]
「でね、隆則がねー」

「もー那佑ちゃん、
赤石さんの話ばっか(笑)」

「……べつにいーじゃーん
それより純さん!!
次の休みいつ??」

「私、多忙だからね〜
今週の日曜日だったかな?」

⏰:10/06/27 23:40 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#119 [愛華]
「……そっか」

「どーしたの??
なんかあるの??」

「……純さん、日曜日さ
誕生日じゃん?
お祝いしてあげよーと思って…」

「……ありがとー!!
じゃあ月曜日!!
期待してるよ☆」

⏰:10/06/28 16:05 📱:840SH 🆔:EX.tF6FY


#120 [愛華]
純さんはニコッと微笑んだ。



純さんとの出会いは……
入院したてのころ。

「えっとー……那佑ちゃん!
今日からよろしくね」

⏰:10/06/28 16:13 📱:840SH 🆔:EX.tF6FY


#121 [愛華]
他の看護師は
いつもあたしに同情や冷たい目
ばかりむけていた。

病気のことや両親のことで
いつも可哀相だね って。


でも純さんだけは違った。
患者はみんな平等だって。

⏰:10/06/28 16:17 📱:840SH 🆔:EX.tF6FY


#122 [愛華]
あたしは、純さんを姉のように
慕うようになった。
そんなあたしを純さんも
可愛がってくれた。


純さんは25才の若い女性。
未来に溢れている人。
そんな純さんが私は……
羨ましかったのかもしれない。

⏰:10/06/28 16:26 📱:840SH 🆔:EX.tF6FY


#123 [我輩は匿名である]
「ふんふんふーん♪」

「………やけにご機嫌だな」

今日は土曜日。
明日は純さんの誕生日♪
プレゼントは腕時計。
壊れたって言ってたから。

「なんでもないよーだ」

「あっそ」

あれ??ちょっと怒った??
………怒った顔、かわいーな。

「隆則おこってる?」

「べつに………」

⏰:10/06/28 22:14 📱:840SH 🆔:EX.tF6FY


#124 [我輩は匿名である]
じゃあなんで機嫌わるいんだよ…

私も張り合って機嫌を悪くした
ふりをして、そっぽ向いて

オレンジジュースを飲んだ。

残り少ないジュースは
ズコッという音をたてた。

⏰:10/06/28 22:18 📱:840SH 🆔:EX.tF6FY


#125 [我輩は匿名である]
「……おこってないって。
純さんの誕生日なんだろ?
………知ってるよ」

そういうと隆則はあたしの頭を
くしゃくしゃなでた。
隆則の手は大きくてあったかい。


「………ちょっとやきもち
やいたんだよ。
うらやましーっつーの……」


ん??今なんて??

⏰:10/06/28 22:21 📱:840SH 🆔:EX.tF6FY


#126 [我輩は匿名である]
「隆則、今なんて言ったの?
きこえなかったんだけど」


「きこえなくていーの!!」

隆則はまた頭をなでた。

あ、また。胸がきゅってなる。

純さんの言葉を思い出す。

⏰:10/06/28 22:24 📱:840SH 🆔:EX.tF6FY


#127 [我輩は匿名である]
「那佑ちゃんも恋かぁー」

それはわかんない。

でも隆則の存在は確実にあたしの
中で大きくなっていた。

冷たかったあたしの心を
隆則が少しだけ溶かしてくれた。

どうして……隆則なんだろう

⏰:10/06/28 22:28 📱:840SH 🆔:EX.tF6FY


#128 [愛華]
「那佑どした?顔赤いぞ」

ふいに隆則があたしの顔を
のぞきこんだ。

「わっ…… 」

自分でも顔が赤くなるのが
わかった。
顔覗きこまれただけで………
あたしって……子供(泣)

「がぁーき(笑)」

「うるさい!!
馬鹿隆則!!」

「そんな怒んなー
ほら、ゼリーやるから」

「やった♪」

ほんと………子供(笑)

⏰:10/06/28 22:33 📱:840SH 🆔:EX.tF6FY


#129 [愛華]
隆則。
あたしね。
夢をみてた。幸せな夢。

隆則が側にいてくれて。
最近あまりにも楽しいから
忘れてたんだ。

ちょっとだけ期待もしてた。

もしも病気が治ったら……って。

あたしの運命が代わりはじめた
のはこの次の日。

⏰:10/06/28 22:38 📱:840SH 🆔:EX.tF6FY


#130 [愛華]
その日は終わろうとしていた。

明日は純さんに会える。
一日遅れたけどプレゼント
渡すんだ。
……大好きな純さんに。


あたしは廊下を散歩していた。

「……うそ……純が!?」

「…そんな!!間違いじゃ…」

看護師たちが話してる。
純さんの話…?なんだろ?

⏰:10/06/28 22:43 📱:840SH 🆔:EX.tF6FY


#131 [愛華]
「ねー純さんがなしたの?
今日やすみでしょ?純さん」

「…!那…佑ちゃん…!」


……なに?なんか……
様子が変。
「……純さん、どーしたの?」
看護師は泣いていた。

「那佑ちゃん、病室に戻…」

「純さんに……
なんかあったの?」

⏰:10/06/28 22:47 📱:840SH 🆔:EX.tF6FY


#132 [愛華]
「…那佑ちゃん……
なんでもないの!!」

看護師は怒鳴るように言って
無理矢理あたしを
病室に戻した。

なに?なに?なんなの?
……嫌な予感がするよ。

帰りの廊下、看護師用のトイレで
話し声が聞こえてきた。

⏰:10/06/28 22:51 📱:840SH 🆔:EX.tF6FY


#133 [愛華]
「…そじゃ……いんでしょ?」
「…かんない…どそく……って」

……なんだろ?よく聞こえない。

「……純が……死んだなんて…
信じたくないよ………」



「…………………え?」

⏰:10/06/28 22:54 📱:840SH 🆔:EX.tF6FY


#134 [愛華]
〜隆則Side〜

⏰:10/06/29 00:00 📱:840SH 🆔:khB4iVoE


#135 [愛華]
今日、那佑はすこぶる
機嫌がよかった。

どうやら、明日は純さんとかゆー
看護師の誕生日らしい。

那佑は純さんのことを
姉のように慕っている。

純さんが、那佑の支えに
なってることも、あるんだろう。

⏰:10/06/29 19:49 📱:840SH 🆔:khB4iVoE


#136 [愛華]
那佑は今まで
想像を絶する苦しみを
味わってきたんだろう。

そんな那佑が今ふつうに
笑っていられるのは……
純さんのおかげだったの
かもしれない。

⏰:10/06/29 19:52 📱:840SH 🆔:khB4iVoE


#137 [愛華]
それは知っているけど……


「やっぱムカつく!!」

「いてっ!!枕なげんなよ」


俺はイライラを
お見舞いにきていた長谷に
ぶちかましていた。
↑最悪(笑)

⏰:10/06/29 19:54 📱:840SH 🆔:khB4iVoE


#138 [愛華]
那佑の苦しみは……
俺はちょっとしか理解できない
のかもしれないけど。

それでも、俺だけが
わかってあげたい。

そーゆーもんじゃねーの?

「……うらやましーなぁ」

俺はつぶやいた。

あー情けな(泣)

⏰:10/06/29 19:58 📱:840SH 🆔:khB4iVoE


#139 [愛華]
「……そんなに悩むってことは…
女のことか?」

「……!!」
「図星かよ(笑)」


長谷にはなんでも
お見通しだ。

⏰:10/06/29 19:59 📱:840SH 🆔:khB4iVoE


#140 [愛華]
「そっかーお前の
女ギライも治ったか」

「そーゆー訳じゃねーけど…


……可愛い子なんだよ。すっげ。
守ってあげたくなるっつーか」

長谷は見透かしたように笑った。

⏰:10/06/29 20:02 📱:840SH 🆔:khB4iVoE


#141 [愛華]
「…でも、あと八年しかない」

長谷はつぶやいた。


「!?」

どうして長谷が……?

⏰:10/06/29 20:03 📱:840SH 🆔:khB4iVoE


#142 [愛華]
「……なんで知ってる?」

「…昨日もきたんだけどな。
病室はいったら、お前ねててな。

……あと八年……って
寝言でつぶやいてた」

俺……そんなことを?

⏰:10/06/29 20:06 📱:840SH 🆔:khB4iVoE


#143 [愛華]
「その言葉の意味は……
まぁなんとなく分かるけど。

………覚悟はできてんのか?」


覚悟??そんなのとっくのまに
できてる。


那佑に恋した……あの日から。

⏰:10/06/29 20:14 📱:840SH 🆔:khB4iVoE


#144 [愛華]
「あたりまえだろ。
後悔なんか、これっぽっちも
してねぇよ」


初めてなんだよ。こんなの。
誰かひとりのことを
こんなにも大事に思う。


君の苦しみごと全部抱きしめて
あげたいって……思うんだ。

⏰:10/06/29 20:26 📱:840SH 🆔:khB4iVoE


#145 [愛華]
「若いねぇ。
あぁ、それが原因でイライラ
してたのか」

「……ガキなもんで」


長谷はタバコに火をつけた。

「…覚悟きめたんなら
最期まで想ってやれ。
死んだあとなら思い出になる。」


……いわれねぇでも。
そのつもりだよ。ばーか。

⏰:10/06/29 20:37 📱:840SH 🆔:khB4iVoE


#146 [愛華]
できるかぎりの愛を君に。
できるかぎりの苦しみを君から。


クサいかもしんねぇけど。

これが俺にできるすべて。

⏰:10/06/29 20:39 📱:840SH 🆔:khB4iVoE


#147 [愛華]
あれから二日。
那佑はまだ病室に来ない。


……変だな。

昨日は純さんの誕生日だったはず

那佑なら、一目散に報告
してくるはずなのに……

⏰:10/06/29 20:45 📱:840SH 🆔:khB4iVoE


#148 [愛華]
……なんか……あったのか?

胸がざわつく。
嫌なかんじがする。


「スイマセン!!
聞きたいことあるんですけど」


俺は通りすがりの看護師の
腕をつかんだ。

⏰:10/06/29 20:48 📱:840SH 🆔:khB4iVoE


#149 [愛華]
那佑に出会って、
もうすぐ、一ヶ月。

いつのまに、こんなに
君のことを好きになったんだろ。


こんな時にも、桜は
綺麗に咲いていた。
それはそれは 綺麗に。

⏰:10/06/29 20:51 📱:840SH 🆔:khB4iVoE


#150 [愛華]
「……那佑」

今、なにを想ってる?


月が綺麗だった。

あの日も………こんなふうに
月と桜が綺麗な夜だったな。

なんとなく、那佑が泣いてる
ような気がした。

⏰:10/06/29 20:54 📱:840SH 🆔:khB4iVoE


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