その日が来る前に、
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#171 [愛華]
死ぬのが怖くない なんて
ただの強がりだったんだ。
ほんとは、怖くて怖くて
たまらなかった。
毎日が恐怖の連続で。
そんな日々からの自己防衛。
「どうせ、そのうち死ぬ」
ってひたすら自分に言い聞かせた。
:10/06/30 21:55
:840SH
:FZ/7f0dI
#172 [愛華]
どーしようもないことなんだ。
そう言い聞かせて。
恐怖から自分を守っていた。
でもほんとは違ったんだよ。
ほんとは気付いて欲しかったんだ。
………私の気持ち。ちょっとでも。
:10/06/30 21:59
:840SH
:FZ/7f0dI
#173 [愛華]
自分で自分に嘘ついてたんだ。
ほんとは怖くてたまらないくせに
……あたし、ばかだね。
隆則。あたしね…………
死にたくないよ。やっぱり。
:10/06/30 22:03
:840SH
:FZ/7f0dI
#174 [愛華]
ぜいたく言わない。
百歳まで、なんて言わない。
ただ、普通に。
大切な人と一緒になって
お母さんになって
おばあちゃんになって。
それだけでいいの。
それは………
……………わがままでしょうか?
:10/06/30 22:12
:840SH
:FZ/7f0dI
#175 [愛華]
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どのくらい泣いただろう。
隆則の腕の中は安心して。
私はいつのまにか眠っていた。
:10/07/01 08:19
:840SH
:8QiiEpMI
#176 [愛華]
夢をみた。
しあわせなゆめ。
純さんがいる。笑ってる。
あ、いやだよ。行かないでよ。
純さんはゆっくり振り向いて
なにかをつぶやいた。
でも、それがなにかは
聞こえなかった。
:10/07/01 08:24
:840SH
:8QiiEpMI
#177 [愛華]
隆則の胸はあったかくて
心地好くて。
ずっと人の温もりを忘れていた
あたしに『安心』
をあたえてくれた。
隆則は……いろいろなものを
あたしにくれるね。
:10/07/01 08:26
:840SH
:8QiiEpMI
#178 [愛華]
「………ん。」
「……お、起きた」
ここ…………まだ庭?
「…あたし……寝ちゃった?」
「……2時間くらいな。
今、夜中の3時。
さすがに松葉杖じゃお前
運べねーからさ。どーしよーか
悩んでたとこだった」
:10/07/01 08:34
:840SH
:8QiiEpMI
#179 [愛華]
「……ありがとう」
「…ん?なにがだよ?」
そばにいてくれて…
その言葉は飲み込んだ。
ポケットに手を入れると、
ゴツッとした感触があった。
:10/07/01 15:02
:840SH
:8QiiEpMI
#180 [愛華]
「……あ」
「………それって…」
純さんにあげるはずだった時計。
……もう必要なくなっちゃった。
私は時計を池に投げようと
振りかぶった。
:10/07/01 15:06
:840SH
:8QiiEpMI
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