その日が来る前に、
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#251 [愛華]
「この前那佑ちゃん、
かっこいー人と歩いてたなぁ。
…でもその人、うちの学校で
有名な遊び人」
「……なんでそんな奴と……」
「その人、友達が入院してる
らしいからそれで病院きて
可愛い那佑ちゃんに
声かけたんじゃないの?
……那佑ちゃんの病気知ったら
捨てられるにきまってるよね」
「………!!」
:10/07/03 23:11
:840SH
:TRqKXb0g
#252 [愛華]
俺はベッドからおりた。
ギプスをひきずりながら
部屋を出ようとすると…
「どこいくの…?」
梓に腕を捕まれた。
「俺、いかなくちゃダメなんだ」
「どうして?
那佑ちゃんの事……
もういいんでしょ?
関係ないじゃない」
……そうだよ。関係ねぇよ。
理由なんか必要ねぇよ。
迷惑でも、別にかまわない。
「…あいつが傷つくのはやだ。
それだけ」
「……!」
:10/07/04 00:23
:840SH
:dH63C146
#253 [愛華]
「……行ってこなきゃ」
泣き顔は……もうたくさん。
「……かつく。
ムカつくー!!!!!」
梓は震えたかと思うと急に
叫んだ。
:10/07/04 00:25
:840SH
:dH63C146
#254 [愛華]
「そうなるんなら最初から
行けっつーの!!
期待させんなボケー!!」
「……梓?」
「……嘘だよ、全部。
そんな人いない」
…………えぇ!?
:10/07/04 00:28
:840SH
:dH63C146
#255 [愛華]
「……あたし、那佑ちゃんに
嫌がらせした」
「……は?ってか……え?」
……話が全然みえねぇ…
「……タカに近づかないでって…
ひどいこと言ったの。
それを利用してタカの彼女に
なろうとした……
ごめんなさい〜!!」
「…はぁ?」
:10/07/04 00:31
:840SH
:dH63C146
#256 [愛華]
じゃあ何か?
那佑の様子がおかしかったのも
病室にこなくなったのも…
梓の嫌がらせが原因…?
「マジかよ…」
「…でも無理だった。
タカ全然、那佑ちゃんの事
忘れてないし…
私が……ばかだった」
:10/07/04 00:34
:840SH
:dH63C146
#257 [愛華]
「……うん。
もーいーよ梓。謝んなよ」
「……嫌いになった?私のこと」
「なるわけねーよ。
ってか、言ってくれてさんきゅ。
すっげ気ラクんなった。
やっと那佑んとこ行けるし」
:10/07/04 00:37
:840SH
:dH63C146
#258 [愛華]
「……んだよ……バカタカ…」
「……お前もバカだろ」
不思議だ。さっきよりも全然
体が軽い。単純な体。
「……ひとつきいていい? 」
「……ん?なんだよ?」
「……好きになる人を間違えた
とは思わなかったの?」
:10/07/04 00:39
:840SH
:dH63C146
#259 [愛華]
「そーゆーの関係ない。
誰がなんて言おうと
俺の一番はあいつだから」
そうだよ。
それが『正解』なんだ。
「……単細胞……」
俺は走り出した。
愛しくて憎たらしい
あいつのもとへ。
足をひきずりながら
治りかけの足で走った。
:10/07/04 00:44
:840SH
:dH63C146
#260 [愛華]
くだらないことばっか
考えてた。
ほんとに俺、お前のこと
わかってなかったんだ。
わかんないなら、もういい。
正直でいい。
次。君に会ったら。
俺の気持ち、全部伝える。
だから今は走るんだ。
:10/07/04 00:47
:840SH
:dH63C146
#261 [愛華]
〜梓Side〜
:10/07/04 00:48
:840SH
:dH63C146
#262 [愛華]
誰か見てくれてるでしょうか?

:10/07/04 01:18
:840SH
:dH63C146
#263 [あみ]
みてますよ!!
更新楽しみにしてます
\^^/
:10/07/04 01:30
:P02A
:d7Mni2ZQ
#264 [愛華]
>>263様
ありがとうございます♪
がんばります(^_^)v
:10/07/04 01:34
:840SH
:dH63C146
#265 [愛華]
>>261タカが好きだった。
ずっとずっと好きだった。
やっと気持ちを伝えたけど
彼は……
私を妹としか見ていなかった。
:10/07/04 18:29
:840SH
:dH63C146
#266 [愛華]
毎日喧嘩ばかりの彼。
ちっぽけな私では
どうにもできなくて。
どうすれば振り向いてくれるか
馬鹿な私にはわからなかった。
アメリカにいったあとも
タカをずっと思い続けてた。
:10/07/04 18:32
:840SH
:dH63C146
#267 [愛華]
二年ぶりに帰ってきて
会った彼の心の中には……
もう別の女の人がいた。
どうして?
私はもっと昔からタカを
想ってたのに。
私には振り向いてくれなかった
のに………どうして?
:10/07/04 18:35
:840SH
:dH63C146
#268 [愛華]
それはタカを見ていてわかった。
………あぁ。そっか。
タカをこんなにも優しくした人。
タカをこんなにも笑顔にする人。
だからタカは好きになったんだ。
:10/07/04 18:53
:840SH
:dH63C146
#269 [愛華]
うらやましかった。
あの時わたしは
狂っていくタカに対して
何もできないまま旅立ったのに
その人はたった一ヶ月で
タカの心をひらいていた。
その人の名前は白石那佑。
:10/07/04 18:56
:840SH
:dH63C146
#270 [愛華]
………ずるい。ずるいよ。
ただの負け惜しみ。
ただの嫉妬。
でも私はやっぱりタカを
あきらめられなくて。
卑怯な手を使って
那佑ちゃんとタカを
引き離した。
:10/07/04 18:58
:840SH
:dH63C146
#271 [愛華]
那佑ちゃんの病気について
知ったのは、このすぐ後。
正直、後悔した。
でも同時に嬉しい気持ちもあって
………すごく自己嫌悪した。
私はひどい人間だね。
那佑ちゃんがいなくなれば…
あわよくば……って。
ほんと……ひどい女だよね。
:10/07/04 19:03
:840SH
:dH63C146
#272 [愛華]
その日からタカはみるみる
元気がなくなっていった。
何度も言おうと思ったけど。
私の心は正直で。
今なら……チャンスかもって。
タカ。あの人はもう来ないの。
だから、私だけを見てよ……
「タカ………私にしなよ」
私はタカに迫った。
もう………待つだけは嫌。
:10/07/04 19:12
:840SH
:dH63C146
#273 [愛華]
タカ。
どんなにひどくても私は。
タカだけがいいんだよ。
「タカ………」
「………ごめん」
………そっか。
タカの心の中にはまだ……
馬鹿だなぁ、私。
わかってたはずなのに。
:10/07/04 20:00
:840SH
:dH63C146
#274 [我輩は匿名である]
最後はハッピーエンドがいいれす(・Δ・`)
:10/07/04 23:19
:W64SA
:nWzF2BLk
#275 [愛華]
>>274様
自分の中で二つの結末があり
すごく迷ってるのですが…

いろいろ意見をとりいれて
決めたいと思ってます(^_^)
こういう意見、とても
ありがたいので
たくさんくれると嬉しいです☆
ぜひ感想板の方にも来て下さい!
:10/07/04 23:53
:840SH
:dH63C146
#276 [愛華]
>>273ほんと馬鹿だな、私。
タカの中には……
まだこんなにも那佑ちゃんがいる
タカから笑顔を奪ったのは…私。
私じゃタカを笑顔にできない。
:10/07/05 23:42
:840SH
:KP2L7YZM
#277 [愛華]
でもタカ。
もし私が、こんな卑怯な手を
使ったって言ったら…
どうする?私を嫌う?
タカの大事な人を傷つけた。
私……タカには嫌われたくない。
:10/07/05 23:44
:840SH
:KP2L7YZM
#278 [愛華]
でも無理なんだ。
私じゃ無理なんだ。
だからもう諦めよう。
タカ、もう離してあげるよ……。
全てを話し終わったあと。
タカは私を責めなかった。
:10/07/05 23:47
:840SH
:KP2L7YZM
#279 [愛華]
涙が止まらなかった。
「ばかやろー…
タカ………ごめんね……」
自分の中で矛盾する気持ち。
タカの馬鹿。
でも、大好きだよ…ごめんね。
桜が咲いていた。
下にはたくさんの花びら。
もうすぐ……春が終わる。
:10/07/05 23:50
:840SH
:KP2L7YZM
#280 [愛華]
ひどいことをしました。
でも、あなたは優しかった。
大好きなあなたのために。
私は背中をおします。
タカ。
あなたの手であなたの大切な人を
幸せにしてあげてね。祈ってる。
それが、私があなたの為にできる
最後の………罪滅ぼし。
:10/07/05 23:55
:840SH
:KP2L7YZM
#281 [愛華]
〜那佑Side〜
:10/07/05 23:56
:840SH
:KP2L7YZM
#282 [愛華]
どれくらい時間がたったかな。
隆則にもうしばらく会ってないね
………会いたいよ。隆則。
自分から隆則を拒絶したのに…
隆則はいつのまに
こんなにも私の中に入って
きていたの?
:10/07/06 20:37
:840SH
:B3xkYjR2
#283 [愛華]
同じ毎日の繰り返しの中で
あなたに出会って私は変わった。
ちょっとだけ光が射した日々。
『生きたい』って思った。強く。
:10/07/06 20:53
:840SH
:B3xkYjR2
#284 [愛華]
私、そこまで強くないんだよ。
隆則が……
隆則がいてくれたから強くなれた
隆則のために笑いたい。
私のために笑っててほしい。
:10/07/06 20:56
:840SH
:B3xkYjR2
#285 [愛華]
私の未来はどうなるかわからない
できれば明るい未来がいいけど…
例え真っ暗な未来でも
私は逃げない。
そんな私の未来に隆則がいる事を
願うのは…………罪なんだ。
:10/07/06 20:58
:840SH
:B3xkYjR2
#286 [愛華]
そんなことを考えていた夕方。
私の病室のドアがあいた。
ガラッ……
「………那佑」
そこにいたのは
息をきらしていた隆則だった。
…………どうして……?
:10/07/06 21:01
:840SH
:B3xkYjR2
#287 [愛華]
「………梓から…全部きいた」
梓から…?
あぁ………私に言ったことか。
「……もう気にしなくていい。
だから……また病室こいよ」
「………梓は関係ない」
そう。隆則と離れることを
きめたのは……私自身。
:10/07/06 21:05
:840SH
:B3xkYjR2
#288 [愛華]
「……なんで」
そんな目しないでよ。
つらくなるじゃん、ばか。
「私が自分できめたの。
梓が言ってたことは全部ほんと
だったから」
…退屈しのぎっていうのは嘘かな
隆則との時間は全部ホンモノ。
:10/07/06 21:08
:840SH
:B3xkYjR2
#289 [愛華]
「……梓がしたこと、
しょうがないよ?
隆則が本気で好きなんだよ。
……だから怒んないでね?」
「……しょうがないって…何?
ばかじゃねーの、お前。
お前はどーしたいわけ?」
「……隆則とはもう
会いたくない」
……嘘って…つけるもんだな。
:10/07/06 21:13
:840SH
:B3xkYjR2
#290 [愛華]
「……んだよ、それ。
マジ意味わかんね……」
………ごめん。隆則。
………すっごい胸がいたい。
目が熱くなってきた。
……そろそろ限界かも。
「……梓のこと、ちゃんと
考えてあげなよ。本気で。
……だからあたしのことは
ほっといて」
:10/07/06 21:19
:840SH
:B3xkYjR2
#291 [愛華]
あたしは顔を背け、病室から
でようとした。
……ここが個室でよかった。
ドアをあけようとした時、
隆則に腕をつかまれた。
……前もこんな感じだったっけ
「……本気で言ってんのそれ」
「……本気だよ!!」
振り向いた私の目からは
大粒の涙がこぼれていた。
:10/07/06 21:23
:840SH
:B3xkYjR2
#292 [愛華]
だから限界って言ったのに。
もう止まんないよ…
「……だから、私のことは
もうほっといてってば!
顔も見たくない!!」
私は手を振り払おうとしたけど
振り払えなくて。
そのまま隆則に腕を引っ張られた
……気がついたら目の前に
隆則の顔があった。
:10/07/06 21:28
:840SH
:B3xkYjR2
#293 [愛華]
…なにがおこったの。
キス。私隆則にキスされてる。
頭ではわかってるのに
体が動かない。
まぶたが重い。抵抗できない。
「……んっ………ふっ」
キスはゆっくり、深く、激しく
なっていく。
:10/07/06 21:32
:840SH
:B3xkYjR2
#294 [愛華]
息ができない。
苦しい。苦しい。くるし……
「……!那佑ごめんっ…」
「……ぷはっ!!」
……死ぬかと思った!!
「…えと……那佑?」
「あんたね!加減っつーもんが
あるでしょ!か・げ・ん!
あんなんしたことないんだから
息のしかたなんかわかんないし
死ぬかと思ったんだから!」
隆則がしゃべるより前に
あたしは一気にまくし立てた。
:10/07/06 21:38
:840SH
:B3xkYjR2
#295 [愛華]
……ほんとにびっくりした。
涙もひっこんじゃったよ。
……まだ感触が残ってる。
なんとなく気まずくなって
二人とも黙ったままだったけど
隆則がやっと口を開いた。
「…ごめん…嫌だった…よな?」
……だから何でそんな顔…
「……嫌じゃ…なかったけど」
:10/07/06 21:44
:840SH
:B3xkYjR2
#296 [愛華]
「…へ?マジで?」
「あぁもう!なにいってんの
あたし!!」
あたしはその場に座りこんだ。
自分から、こんな言葉が
でるなんて……
でも、嘘じゃなかった。
ほんとに…嫌ではなかったんだ。
:10/07/09 23:53
:840SH
:cwuUbowg
#297 [愛華]
隆則は微笑みながらしゃがんで
あたしに視線をあわせた。
隆則と目があう。そらせない。
「……それってさ、
そーゆーことだよな?」
「そーゆーこと?」
「那佑。わかってるかどーか
知らねーけどよ……
お前、俺との関わりに『理由』が
必要だっつってたよな?」
そんなこと……あぁ言ってたなぁ
:10/07/09 23:59
:840SH
:cwuUbowg
#298 [愛華]
「理由…つくりゃいーだろ」
「……え」
「俺、那佑が好きだ」
:10/07/10 00:00
:840SH
:IDbouulE
#299 [なみ]
:10/07/10 12:51
:PC
:PPJ.LCPg
#300 [愛華]
好き?
隆則が?わたしを?
「…わたしはダメだよ。
最後に嫌な思いすんのは…隆則。
そんなの、あたし絶対やだ」
「嫌じゃない」
隆則ははっきり言い切った。
光が射していく。
あたしの未来が変わる。
そんな気がした。
:10/07/10 22:12
:840SH
:IDbouulE
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