その日が来る前に、
最新 最初 全 
#444 [愛華]
……あたし、ヤられるんだ。
神様は意地悪だなぁ。
たった一つの願い。
『大好きな人と最期まで…』
たったひとつだけなのに。
私が汚れちゃっても………
隆則はそばにいてくれる?
そんな保証、ある?
頭がぼーっとする。
………ごめんね、隆則。
:10/08/08 12:48
:840SH
:f7HhVWu6
#445 [愛華]
「………なにしてんの」
男の後ろから声がした。
聞き慣れた声。
愛しい愛しい人の声。
「………なんだてめぇ」
「隆則………?」
:10/08/09 11:23
:840SH
:CX9fj47k
#446 [愛華]
「順番待てよな、まだ俺のば…」
男が話し終わる前に、
隆則が男を後ろに殴り倒した。
「……なっなにす………」
隆則はそのままあたしのところに
来て、ゆっくり立ち上がらせて
くれた。
:10/08/09 11:27
:840SH
:CX9fj47k
#447 [愛華]
「ごめんな」
隆則はそうつぶやいた。
震えた小さい声。
「お前なんなんだよ…」
「……あのさ、廊下にいる
男たち連れて早く逃げたほうが
いいよ」
「………んだと?
ざけてんじゃねーよコラ」
:10/08/09 11:31
:840SH
:CX9fj47k
#448 [愛華]
「言ってる意味、わかんない?
お前らコレ犯罪だからね?
あと10分もしないうちに
ケーサツ来るよ。いいの?」
男が焦ってるのがわかった。
隆則の手が温かくて、
あたしはぎゅーっと握った。
「下手な喧嘩はしたくないしさ
穏便にすまそうや。ダメ?」
「………わかったよ」
男は扉に走りだした。
:10/08/09 11:35
:840SH
:CX9fj47k
#449 [愛華]
「あ、忘れ物」
そう言うと、隆則は男の顔面を
思い切り殴った。
ドカッ!!!
鈍い音が響いた。
下には歯が2、3本
転がっていた。
男が声を出せずうめいていると、
「あと、コレ指示した女にも
言っとけ。次はねぇぞ。
女も………お前らも」
:10/08/09 11:41
:840SH
:CX9fj47k
#450 [愛華]
「………ふ……」
「わかる?わかんない?どっち」
隆則は男の頭を持ち上げた。
「わ……わかりまふ……」
「ん。じゃーいーよ。行け」
男は逃げるように部屋から
でていった。
そのあとの足音から
ほかの男も逃げていったのが
わかった。
……相沢と京極もいったのかな。
:10/08/09 11:46
:840SH
:CX9fj47k
#451 [愛華]
「那佑……へいきか?
ケガしてないよな?」
「うん……だいじょぶ」
隆則は悲しそうに笑うと、
あたしをおんぶしてくれた。
「………ごめんな」
……どうして隆則が謝るの
:10/08/10 12:07
:840SH
:0jw3vy/Y
#452 [愛華]
外に出ると、建物ぜんぶを
見ることができた。
あたし……こんなとこに
連れ込まれてたんだ。
そこは廃墟。もとがラブホだった
らしい。
少し歩くと、梓がいた。
:10/08/10 12:09
:840SH
:0jw3vy/Y
#453 [愛華]
「……梓!!」
「那佑………」
梓は泣きそうな顔で
あたしを抱きしめてくれた。
「馬鹿那佑!!ばかばかばか!」
「……ごめんね、梓」
あたしは何度も謝った。
それしか、できなかったから。
とめどなく、涙が溢れた。
:10/08/10 12:13
:840SH
:0jw3vy/Y
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194