その日が来る前に、
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#845 [愛華]
「………そうだなぁ……」
ただ黙って直純くんの言葉を待つ
「……女の子とベッドにいる時
………かな」
……………はいぃぃぃ!?
:10/09/25 20:15
:840SH
:5FchwyJA
#846 [愛華]
「な、なにそれっっ!!」
「えー?そのまんまだよー?
女の子ってあったかいしさー」
はぁ……深く考えすぎたな…
単なる気のせいかぁ……
「あれ?白石顔赤いよ?
……もしかしてまだ彼氏とは…」
「関係ないでしょ馬鹿っっ!!
結局スケベやろーじゃんか!」
あたしは衣装を手当たり次第
直純くんに投げつける。
:10/09/25 20:29
:840SH
:5FchwyJA
#847 [愛華]
「ケホケホッ!!
だって愛の感じかたなんて
人それぞれでしょー」
「……真面目に答えてよー…」
確かにそうかもしんないけど
でも…やっぱり違うんだ。
これは直純くんの本音じゃない。
それは直感でわかるんだ。
あたしだって直純くんに本音は
見せない。
自分の中の弱いところなんか
大事な人にしか見せれないよ。
:10/09/25 20:44
:840SH
:5FchwyJA
#848 [愛華]
だって直純くんと私は
そこまで深い関係じゃない。
あたしだって望んでない。
でも……なんだろう。
人が自分にたいして線をひいてる
ことに気づいた時。
その人との間の壁に気づいた時。
自分と同じものを持っている
ことに気づいた時。
ちかづきたい って思う。
それは恋という形じゃなくって。
:10/09/25 20:51
:840SH
:5FchwyJA
#849 [愛華]
ただ純粋に。
隆則も、あたしにたいして
こんな気持ちだったのかな。
あたしは使えそうな衣装を
袋に詰めていった。
「……白石おこった?」
怒ってなんかない。
だってわかってるのに。
この人は過去の自分と同じ闇を
持ってるって。わかるのに。
:10/09/25 20:56
:840SH
:5FchwyJA
#850 [愛華]
あたしは本音をきけるほど
深くかかわれていないから。
そんな関係を望んでるわけじゃ
ないけど。でも。
なんか悔しいんだ。
あたし……矛盾しまくりじゃん…
もやもやをごまかすように
作業に没頭した。
:10/09/25 21:02
:840SH
:5FchwyJA
#851 [愛華]
「………おこってないよ。
気にしなくていいから。
ほら、はやく終わらせよう」
「……うん」
二人で沈黙の中作業を進める。
沈黙を破ったのは直純くんだった
「……愛されてるって感じた時
なんか、もう覚えてないよ」
:10/09/26 00:07
:840SH
:xATRfJAg
#852 [愛華]
「………え」
「好かれてるって実感も。
もう忘れちゃったかなー…
俺、両親いないしさ」
両親が、いない。
「それからは、じいちゃんと
住んでんだけど……
そんな実感少しもなかったし」
昔のあたしと……同じ。
:10/09/26 00:11
:840SH
:xATRfJAg
#853 [愛華]
「………今だけだよ、そんなの」
「……なに、それ」
「今はそう感じなくても
絶対に『自分は愛されてる』って
感じる時がくるんだよ。
じゃないと生きていけないから。
直純くんにも絶対に……
そう感じる瞬間が来るから。」
「…………」
直純くんは黙ってうつむいた。
:10/09/26 00:17
:840SH
:xATRfJAg
#854 [愛華]
「…それも『愛の蜘蛛の巣』?」
「ち、ちがうよ!!………
ごめん、偉そうなこと言って」
「あはは、別にいーよ。
………うん、ありがとな。」
そう言って直純くんは笑った。
笑った感じが……隆則にそっくり
つられてあたしも笑顔になった。
:10/09/26 00:22
:840SH
:xATRfJAg
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