その日が来る前に、
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#850 [愛華]
あたしは本音をきけるほど
深くかかわれていないから。
そんな関係を望んでるわけじゃ
ないけど。でも。
なんか悔しいんだ。
あたし……矛盾しまくりじゃん…
もやもやをごまかすように
作業に没頭した。
:10/09/25 21:02
:840SH
:5FchwyJA
#851 [愛華]
「………おこってないよ。
気にしなくていいから。
ほら、はやく終わらせよう」
「……うん」
二人で沈黙の中作業を進める。
沈黙を破ったのは直純くんだった
「……愛されてるって感じた時
なんか、もう覚えてないよ」
:10/09/26 00:07
:840SH
:xATRfJAg
#852 [愛華]
「………え」
「好かれてるって実感も。
もう忘れちゃったかなー…
俺、両親いないしさ」
両親が、いない。
「それからは、じいちゃんと
住んでんだけど……
そんな実感少しもなかったし」
昔のあたしと……同じ。
:10/09/26 00:11
:840SH
:xATRfJAg
#853 [愛華]
「………今だけだよ、そんなの」
「……なに、それ」
「今はそう感じなくても
絶対に『自分は愛されてる』って
感じる時がくるんだよ。
じゃないと生きていけないから。
直純くんにも絶対に……
そう感じる瞬間が来るから。」
「…………」
直純くんは黙ってうつむいた。
:10/09/26 00:17
:840SH
:xATRfJAg
#854 [愛華]
「…それも『愛の蜘蛛の巣』?」
「ち、ちがうよ!!………
ごめん、偉そうなこと言って」
「あはは、別にいーよ。
………うん、ありがとな。」
そう言って直純くんは笑った。
笑った感じが……隆則にそっくり
つられてあたしも笑顔になった。
:10/09/26 00:22
:840SH
:xATRfJAg
#855 [愛華]
「……なんで、あたしに
こんなこと話してくれたの?」
「んー……さぁ?わかんね。
同情してもらいたかったのかな」
これでよかったのかな?
過去の自分そっくりな直純くんが
あたしに本音を話す。
あたしはそれに応えた。
なんか……嬉しかったんだ。
自分にもなにかできるのかもって
:10/09/26 00:27
:840SH
:xATRfJAg
#856 [愛華]
ただの自己満足だ。
自分は自分のこと何も
話さないくせに……
これは同情なのかな?
でも、自分は抜け出せたから。
闇から抜け出せたから。
だからあなたもきっと大丈夫って
伝えたかった。
それだけだったんだ。
:10/09/26 00:31
:840SH
:xATRfJAg
#857 [愛華]
-直純side-
:10/09/26 00:35
:840SH
:xATRfJAg
#858 [愛華]
なんだよ。
なんでそんな顔するんだよ。
自分はなんも話さないくせに
人の心を見透かすような
そんな目で見るなよ。
でも、なんとなくわかるんだ。
白石は……俺の傷に気づいてる。
:10/09/26 13:13
:840SH
:xATRfJAg
#859 [愛華]
気がついたら、話してた。
自分の心の傷の…根元。
正直、ばれるかと思った。
ここでばれるわけにはいかない。
なのに、話してしまった。
俺はなにしてる?
俺の目的はなんだ?
同情を買うことなんかじゃねぇ。
:10/09/26 13:17
:840SH
:xATRfJAg
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