その日が来る前に、
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#871 [愛華]
「すげぇ汗かいてるぞ。バイト
無理しすぎてんじゃないか?」

「いや、なんでもねぇよ。
最近あんま寝れなくてさ…
シャワー浴びてくるな」

俺はタオルを手にとり
バスルームへ向かった。

「……明日は送別祭だろ?
メシつくっといてやるから。
あんま無理すんじゃねぇぞ」

「ん。さんきゅな」

頭がガンガンする。
多分あの夢のせいだ。

⏰:10/09/27 18:58 📱:840SH 🆔:kPb8K36.


#872 [愛華]
熱いお湯を浴びると
少しは気が楽になった。

…大丈夫。ただの夢だろう?


俺は頭をブンブンと振り
夢の余韻を消す。

でもあの男の子の声は
いつまでも消えずに俺の頭に

深く、深く刻み込まれた。

⏰:10/09/27 20:00 📱:840SH 🆔:kPb8K36.


#873 [愛華]
-那佑side-

⏰:10/09/27 20:01 📱:840SH 🆔:kPb8K36.


#874 [愛華]
「那佑ー!!カップ足りない!」

「はぃはーい!!」

「誰か絵の具とテープ!!」

「はぃはーい!!」


あぁ……忙しい(泣)


送別祭が明日に迫る中
あたしたちは準備に追われていた

⏰:10/09/27 20:35 📱:840SH 🆔:kPb8K36.


#875 [愛華]
限られた時間の中で、
凝って凝りまくったため
準備が全然おわらない!!

代表であるあたしと直純くんは
本当に辛かった……


「梓!!あとメイド服何着!?」

「今2着終わったー!!」

猫の手を借りたいとはこのこと。

⏰:10/09/27 20:50 📱:840SH 🆔:kPb8K36.


#876 [愛華]
準備がだいたい終わり、
ちらほらと人が帰りだす。

「あとの準備は明日やろっか。
那佑!!まだ残る?」

「あ、あたし自分の分やってから
帰るね。先帰ってて」

「了解〜」


………ふぅ。
あたしはチクチクとメイド服を
慣れない手つきで縫っていく。

⏰:10/09/27 20:54 📱:840SH 🆔:kPb8K36.


#877 [愛華]
静かな教室の中で、
時計の針の音だけが響く。




……あの日から、直純くんへの
見方はガラリと変わった。
見かけだけで人の全てを判断
してしまっていたけれど
それは間違いだったね。

あなたは私と同じ傷を持ってた。
同情なんかじゃないよ。

⏰:10/09/27 21:00 📱:840SH 🆔:kPb8K36.


#878 [愛華]
「おーつーかれ!!」

急に後ろから声がした。
びくっとなり振り返ると…

「直純くん!帰ってなかったの」

「白石残ってたしさ。差し入れ」

直純くんはポイッとプリンを
あたしのほうへ投げた。

…プリンが好きって知ってたんだ

⏰:10/09/27 21:05 📱:840SH 🆔:kPb8K36.


#879 [愛華]
「……ありがとう」

あたしはプリンを食べ始めた。

「メイド服おわったの?」

「うん。あたしの分はねー」

「そっかー…よかったね」

「うん」


チクチク……


時計の音が響く。

⏰:10/09/27 21:17 📱:840SH 🆔:kPb8K36.


#880 [愛華]
「……明日、彼氏くるの?」

「え?あ、うん……」

なんとなく気まずくなる。
正直あたしは直純くんの告白を
本気だとは思っていない。

でも……なんでそんな顔するの?


「白石の彼氏かぁ………
会うの楽しみだねぇ」

そう言って笑った直純くんは
何かを決心したように見えた。

⏰:10/09/27 21:35 📱:840SH 🆔:kPb8K36.


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