その日が来る前に、
最新 最初 🆕
#882 [愛華]
「那佑ータカはいつ来るの?」

「えーとね。多分1時くらい」

「じゃあもうすぐじゃん!!
はやく着替えといで。
あたしらテーブルセッティング
しとくから!」

「はぁーい」

あたしは昨日仕上げたばかりの
メイド服に身を包む。

最初のヒラヒラに比べると
全然マシになり可愛くなった。

⏰:10/09/28 00:08 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#883 [愛華]
「白石ー!!……わ!!
着替えたんだ?」

「あ、直純くんもスーツじゃん。
へーカッコイイねー」

特に深い意味はなくって。
ただ単純にもてそー…みたいな。
なのに。

「え、あ……ありがとう…」

直純くんは真っ赤になった。

⏰:10/09/28 17:56 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#884 [愛華]
「白石も似合ってるねー。
男子が喜びそうなスカートの丈」

「え、そんな短い??」

「ん、ちょっと待って」

直純くんはあたしの腰に目線を
合わせてリボンをゆるめて
スカートの長さを調節した。

「あ、こうすると長くなるんだ」

「俺は短いほうがよかったけど…
男子どもに見られんのは嫌だし」

⏰:10/09/28 18:00 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#885 [愛華]
……え。
なんか直純くんて…
どこからが本気なのかわかんない

「…直純くんて子犬みたいだね」

「……犬ぅ??」

「うん。前も思っ……」

あたしはそれ以上声を出せず。

直純くんがあたしに抱き着いて
きたから。

⏰:10/09/28 18:06 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#886 [愛華]
「ちょ、なにすんの!!
ヘンタイ!!ヘンタイ!!」

「犬とかゆーからじゃん。
犬は甘えるんだよー」

「……え、甘えてんのコレ」

「うん♪」

………なるほど……。

「……だからいいってわけ
ないだろーがぁ!!」

あたしは直純くんを殴り飛ばした

⏰:10/09/28 18:09 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#887 [愛華]
「あー…いたたた」

「スキンシップ禁止だって
言ったでしょーが!ばか!!」

あたしは熱くなった顔をパタパタ
あおぎながら教室へ向かった。




「……気づけよ、ばーか……」

⏰:10/09/28 18:12 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#888 [愛華]
「え?なんか言った直純くん?」

「なーんも!ほらはやくいこ!
多分もう始まってるよ!」

あたしと直純くんは走って
教室に戻った。戻るとちゅう
大勢の三年生とすれ違ったので
多分もう開店してる。


「梓ごめん遅れたぁ!!」

「遅いー!!はやく手伝って!」

⏰:10/09/28 23:07 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#889 [愛華]
送別祭はなんとなーく始まる。
開祭式とかめんどくさいものは
ないので、授業終了とともに
祭は開催される。


「おかえりなさいませご主人様」

「かわいいねー君!名前は?」

「なゆりんです♪」

「彼氏とかいるのー?」

「あはは内緒でーすよ♪♪」

あぁ………顔から火がでる!!

⏰:10/09/28 23:12 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#890 [愛華]
2−4 メイドあんどホストカフェ
〜とびっきりの夢をプレゼント〜
での絶対のルール。

1.スキンシップ禁止!
2.夢はこの場限りだけ♪
ナンパ厳禁!!
3.笑顔がメイド(ホスト)の
パワーの源デス☆


看板に書かれた文を読み、ため息

三番目のルールなにあれ…
ルールでもなんでもないじゃん…

⏰:10/09/28 23:20 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#891 [愛華]
「那佑ー!はやくー!」

「はぁーい!」

あたしは気合いを入れて教室に
戻る。 指名されたっぽいな。

「お待たせしましたご主人様」

「あーやっぱかわいいじゃん!
なゆりん……だっけ?」

「なゆりんかわいいねぇ〜♪」

三年生男子のグループ。
うわ……苦手だなこーゆーの。

⏰:10/09/28 23:25 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#892 [愛華]
注文をとり席に座る。

「なゆりん彼氏とかいるー?」

「んーどうでしょうねー?」

いるともいないとも言わない。
上手く会話をすりぬける。

少し話をして、裏に戻ろうと
した時。一人に腕をつかまれた。

「まだいいじゃーん♪」

あー…これタチ悪いやつだなぁ…

⏰:10/09/28 23:29 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#893 [愛華]
「でもまだ仕事が……」

「ジュースに魔法かけて♪
したら帰っていいから!」

ぎゃはははと仲間たちが笑う。

完全からかわれてる……
でも三年生だし逆らえない。
だからメイドなんて嫌なんだ!

「わっかりましたぁ〜♪」

あたしはその場にあるスプーンを
サイダーの中に突っ込み、
思いっきり掻き混ぜた。

⏰:10/09/28 23:33 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#894 [愛華]
当然のごとく泡を出し、
サイダーは溢れ出す。

「ちょ、なゆりん!?」

「……はい♪おいしくなりました
なゆりん炭酸苦手なんです…」

あーすっきり。
砂糖水でも飲んでれば。

あたしは戻ろうとした。…が。

「なゆりん〜制服汚れた〜」

⏰:10/09/28 23:39 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#895 [愛華]
……はぁ?

確かに三年生の制服にポツンと
ジュースが飛んでいた。
……汚れたっていう?コレ。

「……メアドおしえて♪
したら本当に終わり!ねっ!」

「……そーゆーことは禁止です」

「ばれないよー大丈夫!!」


……どーしよ。
今さらながら焦ってきちゃった。

⏰:10/09/28 23:42 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#896 [愛華]
「汚したおわびってことでさ!」

男の手があたしの肩にのびる。
その瞬間。


「……すいませんお客様。
スキンシップ禁止ですし
情報交換も禁じられてますので」

三年生の手が力強くつかまれた。

⏰:10/09/28 23:45 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#897 [愛華]
「誰だよ、てめぇ!!」

「ナオ(仮名)といいます。
めんどうごとは避けましょう?
せっかくの送別祭ですしね」

にっこり微笑みながらも
ぎりぎりとつかんだ手を離そうと
しない直純くん。


「……はなせよ」

「あ、これは失礼」

直純くんが手を離すと、
三年生は足早に教室を出ていった

⏰:10/09/28 23:49 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#898 [愛華]
「おー…すごいね直純くん。
ありがと、助かったよー」

「……白石は自覚持ちなよ。
毎回なんて助けれないからね」

「うん。ありがとう」

あたしはニコッと笑った。

直純くんはぷいと目を反らすと
あかくなり「別に」と呟いた。

……照れてんのかな?

⏰:10/09/28 23:53 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#899 [愛華]
「あ、お礼にこれあげるよ」

あたしはラムネを二つ直純くんの
ポケットに入れた。

「なにいれたの?」

「休憩時間に食べて!」

「俺、今休憩時間だから食べる」

入れた瞬間に出された。
なんだろ、この屈辱感。

⏰:10/09/28 23:56 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#900 [愛華]
直純くんは見たとたんに
「……ラムネ。ガキくさー…」

「失礼な!おいしいじゃん!」

「まぁ、ありがと。それじゃ
休憩いってくるわ。あとでな」

嬉しそうに微笑んだあと
直純くんはネクタイをゆるめ
教室から出ていった。

……よし!がんばるぞ!

⏰:10/09/29 00:00 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#901 [愛華]





ラムネみたいなちっぽけなもの。
それがこんなにも嬉しいなんて。
あぁ……俺……

あいつの笑った顔、好きだな。

でも認めちゃいけない。

目的を達成するまでは。

俺の目的を……忘れちゃダメだ。

⏰:10/09/29 00:03 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#902 [愛華]





「………隆則!!誨さん!!」

「那佑!!よかったぁ……」

「いやーなんか勇気なくてさー
ここ入るの…那佑ちゃんが
来てくれてよかったよー」

「あはは、どーぞー」

あたしは奥の席に二人を誘導した

⏰:10/09/29 00:23 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#903 [愛華]
飲み物を持って戻ると、
誨さんの姿がなかった。

「あれ、誨さんは?」

「トイレだってよー」

「……魔法かけたほうがいい?」

あたしは飲み物を指さす。

隆則は一瞬迷って「いい」
と言った。

迷うのかよ、こら。

⏰:10/09/29 00:26 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#904 [愛華]
「うちのクラスよくわかったね」

「あー適当に回ってたらな。
……てゆか……短くね?」

隆則はあたしのスカートを指す。

「えー?長くしたんだけど…」

「よくないの!俺が嫌なの!」

隆則はそっぽを向いた。
その姿がかわいくて笑っちゃった

「……あとで長くするね!!」

⏰:10/09/29 00:29 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#905 [愛華]
学校の中で隆則と会う。
普段会わないからかな?
なんか変な感じするな。

「学校どんな感じなの?」

「んー普通かなぁ。
友達もいっぱいできたよー。
ひとり変な人いるけどね?」

「へ?なにそれ?」

「転校生なんだけど……」


あれ?あたし……あんま
直純くんのこと知らないや。

⏰:10/09/29 00:33 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#906 [愛華]
「……隆則。友達とさ、
もっと近づきたいって思うのって
変なことなのかなぁ?」

「……うーん……
俺は別に男女間の友情ってナシ
じゃないと思うけど……
それが男女間だったら
なんか変なかんじだよな。
同性だったら友情だけどさ。
………男なの?それ」

「え、あ、うん……でもね!
好きとかそんなんじゃ……」

⏰:10/09/29 00:37 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#907 [愛華]
「わかってるよ。そんなこと」

隆則はあたしの頭をなでた。

「…その人ね、両親亡くしてて…
なんかあたしと同じだったの」

「自分と同じものを感じると
共感しあいたくなるもんだよ。
同情にもとられるかもしれない。
俺は深入りするべきじゃないと
思うぞ。なにより……
俺が面白くねぇ」

隆則は下を向いた。

⏰:10/09/29 00:41 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#908 [愛華]
「……わがままでゴメン」

隆則は小さな声で言った。

「ぜーんぜん!!
ありがとう。嬉しかったよ」

あたしはニカッと笑った。


隆則は間違ってない。
でもきっとあたしの思いも
間違いじゃない。

人と人との想いが交差すると…
難しくなっちゃうのは世の常。

⏰:10/09/29 00:47 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#909 [愛華]
いつまで経っても誨さんは
戻ってこない。
どうやら気をつかわれたらしい。

あたしは丁度、休憩にはいる
ところだったので隆則と
回ることにした。


「梓ー!!回ってくるねー!」

「あれ、タカ来てたんだ!
わかったー!楽しんできてー!」

梓は裏でホットケーキを焼く係。
かなり忙しそうだ。

⏰:10/09/29 00:51 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#910 [愛華]
もう少ししたら、直純くんが
帰ってくるので、梓を
手伝ってくれるだろう。

あたしたちは教室から出た。


色んなクラスを回りながら
三年生にあいさつをする。
「お似合いですね」
と言われたのが嬉しかった。


久しぶりに隆則と歩いたので
ちょっと緊張したり……

⏰:10/09/29 00:54 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#911 [愛華]
「隆則ー!わたあめ食べたいー」

「どんだけ食うんだよ…」

そういいながら買ってきてくれる
隆則。ちゃんと自分の分も(笑)

隆則と回るお祭りは楽しかった。

でも『再会』は刻一刻と


迫っていた。

⏰:10/09/29 00:58 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#912 [愛華]
「なんか飲み物買ってくる」

急に隆則が言った。

「でも並んでるし、いーよ」

「いや、俺の喉が限界。那佑は
ここで待ってろ」

隆則はそう言って、列の中に
消えていった。
よほど喉が渇いてたんだろう。


あたしは一人ぽけーっと
わたあめを食べながら立っていた

⏰:10/09/29 01:02 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#913 [愛華]
「……なにしてんの白石」

「え、あ、直純くん!
休憩もう少しで終わるよ?」

「今、教室もどるとこ。
………彼氏ときてんの?」

「うん。今待ってるの」

「……ふーん」

……なぜかはわからない。
急に悪寒が走った。
なにかが起こる。
そんな気がしたんだ。

⏰:10/09/29 01:06 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#914 [愛華]
「……彼氏に、会いたいな」

「え………」

「ダメ?」

「いや別にいーよ?紹介するよ」

あたしは直純くんと二人で
隆則を待つ。

「……気になってたんだけど」

「ん?なに?」

⏰:10/09/29 01:09 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#915 [愛華]
「なんで隆則に会いたがるの?」

「……好きな人の彼氏だから」

「ほんとにそれだけ?」

ずっと気になってたこと。
隆則の話を直純くんにした時の…
違和感。まるで……


隆則を知っているみたいな。


「……今にわかるよ、全部」

⏰:10/09/29 01:11 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#916 [愛華]
わかる?なにが?

「直純くん。それって……」


ガシャン!!


あたしの言葉は遮られた。
隆則のジュースを落とした音で。


隆則は……固まっていた。





「…………なお……ず、み?」

⏰:10/09/29 01:14 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


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