オッサンと高校生
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#329 [c]
「ほな、行ってくるわ〜」


「この子ももうすぐ頑張って生まれてくるから、まぁくんもお仕事頑張ってね!」


こんなお隣さんのやり取りに、あたしは微笑んだ。

幸せな家庭が、すぐそこにはある。

⏰:10/09/24 02:05 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#330 [c]
学校へ着いて、授業を受けて最後の6時間目だけ屋上でサボった。伸もいた。


「どないしてん、そんな目腫らして…なんかあったんか?」

「えっ!結構メイクでカバーしたつもりやねんけど、やっぱあかんかぁ…

もー…はっきりするときがきてん」

そう言ったときに終わりのチャイムが鳴って、伸の投げ掛ける疑問を無視してあたしは学校を出た。

⏰:10/09/24 02:10 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#331 [c]
それからバイトへ行き、今日で辞めるから挨拶をして家に帰った。


そして…マンションの屋上へ行って、電話をかける


「もしもし、綾?」


「綾ー。
なぁ、今から屋上来れる?」

⏰:10/09/24 02:13 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#332 [c]
「屋上?おぉー。ちょうど今帰ってるとこやからすぐ行くわ!」



電話を切って、

深く深呼吸をした。

⏰:10/09/24 02:15 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#333 [c]
心地よい夜風を感じてた。



「おいおい、飛び降りたりすんなよ?」


振り替えると笑ってる雅也がいた。

「ばーか」
あたしもつられて笑った。

⏰:10/09/24 02:17 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#334 [c]
「どないしたん?」


「ここ、初めて出会った場所。

あの時…あたしにはこの風景に色はなかったし、生きてる意味もなかった。

でも、今は綺麗って感じれるねん…」


「あや…?」


「雅也、あたしに生きろって言うたやん?」

⏰:10/09/24 02:19 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#335 [c]
「あぁ…」

「誰かのために生きろって…。




あたしは雅也に出会って生きていこうって思えた…」

涙が出そうになるけれど…我慢する。

⏰:10/09/24 02:21 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#336 [c]
「雅也に出会って、
あたしはこんなにも人を愛せるんやって思って…嬉しくって」


「……」

雅也は静かにあたしの言葉を聞いてる

「ずっと一生そばにおりたいって思った…


でもな、」

⏰:10/09/24 02:23 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#337 [c]
「雅也には毎日帰る場所がある。
生まれてくる、雅也と直子さんの子供がいる。

大切にするべき人がおるやろ…?

だから、あたしは雅也と今日でさよならするねん」


…心臓が、どくんどくんしてた。

⏰:10/09/24 02:24 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#338 [c]
「はっ…?!
ちょ、待てや…冗談やろ……?」


こんな焦ってる雅也初めてや。

こんな時でも、初めて見る雅也を愛しく思うねんな…

「冗談でこんなこと言わん…!
雅也、奥さんと生まれてくる子供を守ってあげな…」

⏰:10/09/24 02:27 📱:P906i 🆔:☆☆☆


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