( xxx ... love drug )
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#12 [紀瀧]
愛しているんだ、
例え誰が死んだって。
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xxx... love drug #02
:10/07/30 00:30
:W61P
:☆☆☆
#13 [紀瀧]
何日もかけて選んだ婚約指輪。君は気にいってくれるかな?
君が琥珀色を好きだというのは知っていたけど、なかなかいい物が見つからなかった。
だけどこの水色も綺麗だろう?
君がよくしてる、ネックレスに似ている。
:10/07/30 00:32
:W61P
:☆☆☆
#14 [紀瀧]
どんな顔をするだろう。
笑って、笑って、笑うだろう。キスをして、抱きしめて。
それからやっぱり、琥珀色が良かったわ、なんて言うのかな。
想像の中の君は少しふてくされて、だけどとても満ち足りた笑顔で。そして僕は言うんだ。
『結婚指輪は、琥珀色にしよう。』
:10/07/30 00:33
:W61P
:☆☆☆
#15 [紀瀧]
女性はロマンチックが好きだろう?夜景なんかどうだろう?今日のために洗車もしてきた。そんなことは、言わないけどね。
さぁ乗って、未来の話をしよう。
予想通り君は少しふてくされて、だけど幸せそうだった。
:10/07/30 00:34
:W61P
:☆☆☆
#16 [紀瀧]
幸せにするからね。
そういう僕の言葉に重なるように、白い光と車のブレーキ音が僕たちを包んだ。明るすぎるその光に、助手席に座る彼女の顔が白くなる。
明るすぎるよ、彼女の顔が見えないじゃないか。
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気がつくと目の前には、見慣れた人の顔。白くはなかった、赤かった。
:10/07/30 00:37
:W61P
:☆☆☆
#17 [紀瀧]
彼女の目は閉じられていた。
嘘だろう。この、赤は、なんだ。
嘘だろう。
ねぇ起きて。
:10/07/30 00:37
:W61P
:☆☆☆
#18 [紀瀧]
彼女の体を揺さぶろうにも、僕の体も動かない。
いくら大声で名前を叫んでも、彼女はぴくりとも動かない。それはまるで、僕の声なんかこの世界に響いていないような、そんな気がして。
動かない、意識だけ。
動けよ僕の躯、動け。
:10/07/30 00:40
:W61P
:☆☆☆
#19 [紀瀧]
救急車を呼ぶんだ、彼女を助けて。
まだ生きてるかもしれない。
呼吸の音が聞こえない?
僕の耳がおかしいんだ。
名前を呼んでも届かない?
僕の声が、枯れてるんだ。
:10/07/30 00:40
:W61P
:☆☆☆
#20 [紀瀧]
どうして僕が生きてるんだ。生きるべきは、彼女だろう。お願い神様、僕はどうなってもかまわないから。
ほら左手の薬指。僕が買った指輪はそんな色じゃない
抱きしめて、キスしたい。
指輪に関する話を聞いてほしい。
結婚指輪は、きっと琥珀色にするから。
:10/07/30 00:41
:W61P
:☆☆☆
#21 [紀瀧]
彼女の目が、開いた。
生きて、いる。
ありがとう神様、ありがとう。
本当にありがとう。
これから何があっても
僕が彼女を幸せにする。
:10/07/30 00:41
:W61P
:☆☆☆
#22 [紀瀧]
さぁ、元気になって、未来の話をしよう。僕たちこれから、幸せになるんだ。
彼女の目が完全に開く。ただ僕だけを映してくれる瞳は、あの日からずっと、変わらないね。
良かった、もう大丈夫。体は動くかい?悪いけど、救急車を呼んでもらえる?僕はさっきから、何故だか体が動かない。
:10/07/30 00:42
:W61P
:☆☆☆
#23 [紀瀧]
彼女の目に涙がたまる。
嗚呼、心配しないで。意識ははっきりしてるから。君のことずっと、考えられるくらいには。
彼女は何か叫びながら、僕の体を揺さぶった。
:10/07/30 00:43
:W61P
:☆☆☆
#24 [紀瀧]
揺れる視界に、君の泣き顔だけが映る。綺麗な瞳だ、泣かないで。
覗きこんだその瞳に映るは、僕。
真っ赤な色をした、僕。
ああ、死んだのは僕か。
:10/07/30 00:43
:W61P
:☆☆☆
#25 [紀瀧]
どうりでさっきから、呼吸をしていないと思った。
良かった。死んだのが僕で良かった。
さぁ降りて、僕という船から。未来の話をしよう。
君が幸せになるための話だ。
:10/07/30 00:45
:W61P
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#26 [紀瀧]
指輪は捨ててくれ。君はやっぱり、琥珀色が似合うと思う。いつか誰かに貰ってくれ。僕以外の、誰かに。
神様、神様、ありがとう。
嗚呼、死んだのは僕か。
- end -
:10/07/30 00:46
:W61P
:☆☆☆
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