( xxx ... love drug )
最新 最初 全 
#1 [紀瀧]
『ねぇ、私を殺してみて』
――……僕は、彼女を殺した。
------------------------
xxx...love drug #01
:10/07/29 11:03
:W61P
:☆☆☆
#2 [紀瀧]
『すき。』
彼女の唇から零れ落ちる言葉は、いつだって僕だけの鼓膜を揺らす。
『貴方が、すき。例え貴方の気持ちが私になくても』
:10/07/29 11:03
:W61P
:☆☆☆
#3 [紀瀧]
『目も、耳も、鼻も指も、一つ残らず愛おしい、』
『…だけど一番愛おしいのは、その唇。私のそれと触れたとき、私はきっと死んでしまうでしょうね』
何故だい?薄く微笑み、彼女に問うた。
:10/07/29 11:04
:W61P
:☆☆☆
#4 [紀瀧]
『幸福死。信じられないけれど、本当にあるみたいよ。夢のような、現実では有り得ないような…けれど、心のどこかでそれを待ち望んでいる…』
彼女の瞳が、熱を持ち始める。
『そしてそれが現実に起こったとき、私は死ぬの――……そう例えば、貴方の唇の熱を私のここで感じることができる、とかね』
そう言って彼女は微笑み、人差し指で自分の唇に触れた。
:10/07/29 11:05
:W61P
:☆☆☆
#5 [紀瀧]
『ねぇ、私を殺してみて?』
――……5秒後、僕は君を殺した。
:10/07/29 11:06
:W61P
:☆☆☆
#6 [紀瀧]
まだ息をしている君の唇が、柔らかく、柔らかく微笑んだ。
- end -
:10/07/29 11:07
:W61P
:☆☆☆
#7 [我輩は匿名である]
なんか
こういうの好き!
:10/07/29 18:53
:N08A3
:☆☆☆
#8 [紀瀧]
>>7様
ありがとうございます//
ゆっくりマイペースで
短編更新させて
いただきます( ^ω^ )!
:10/07/29 21:33
:W61P
:☆☆☆
#9 [髑髏-ドクロ-]
私もこうゆうの
好きです(^ω^)
:10/07/29 21:43
:SH705i
:☆☆☆
#10 [紀瀧]
>>9様
ああああ有難うございます!//
文才もへったくれもないですが
少しずつ成長できるように
頑張ります∩^ω^∩
良かったらこれからも
見てやってください><
:10/07/30 00:09
:W61P
:☆☆☆
#11 [紀瀧]
2人もコメント
有難うございます(//ω//)
長編小説を一つ放置してしまっているので、そのリハビリも兼ねて短編小説を書かせていただいてます。
短編を書くのは初めてで、起承転結分かりづらいと思いますが
読んでくださった方、アドバイスなど頂ければ嬉しいです><
:10/07/30 00:30
:W61P
:☆☆☆
#12 [紀瀧]
愛しているんだ、
例え誰が死んだって。
-------------------------
xxx... love drug #02
:10/07/30 00:30
:W61P
:☆☆☆
#13 [紀瀧]
何日もかけて選んだ婚約指輪。君は気にいってくれるかな?
君が琥珀色を好きだというのは知っていたけど、なかなかいい物が見つからなかった。
だけどこの水色も綺麗だろう?
君がよくしてる、ネックレスに似ている。
:10/07/30 00:32
:W61P
:☆☆☆
#14 [紀瀧]
どんな顔をするだろう。
笑って、笑って、笑うだろう。キスをして、抱きしめて。
それからやっぱり、琥珀色が良かったわ、なんて言うのかな。
想像の中の君は少しふてくされて、だけどとても満ち足りた笑顔で。そして僕は言うんだ。
『結婚指輪は、琥珀色にしよう。』
:10/07/30 00:33
:W61P
:☆☆☆
#15 [紀瀧]
女性はロマンチックが好きだろう?夜景なんかどうだろう?今日のために洗車もしてきた。そんなことは、言わないけどね。
さぁ乗って、未来の話をしよう。
予想通り君は少しふてくされて、だけど幸せそうだった。
:10/07/30 00:34
:W61P
:☆☆☆
#16 [紀瀧]
幸せにするからね。
そういう僕の言葉に重なるように、白い光と車のブレーキ音が僕たちを包んだ。明るすぎるその光に、助手席に座る彼女の顔が白くなる。
明るすぎるよ、彼女の顔が見えないじゃないか。
----------------------
気がつくと目の前には、見慣れた人の顔。白くはなかった、赤かった。
:10/07/30 00:37
:W61P
:☆☆☆
#17 [紀瀧]
彼女の目は閉じられていた。
嘘だろう。この、赤は、なんだ。
嘘だろう。
ねぇ起きて。
:10/07/30 00:37
:W61P
:☆☆☆
#18 [紀瀧]
彼女の体を揺さぶろうにも、僕の体も動かない。
いくら大声で名前を叫んでも、彼女はぴくりとも動かない。それはまるで、僕の声なんかこの世界に響いていないような、そんな気がして。
動かない、意識だけ。
動けよ僕の躯、動け。
:10/07/30 00:40
:W61P
:☆☆☆
#19 [紀瀧]
救急車を呼ぶんだ、彼女を助けて。
まだ生きてるかもしれない。
呼吸の音が聞こえない?
僕の耳がおかしいんだ。
名前を呼んでも届かない?
僕の声が、枯れてるんだ。
:10/07/30 00:40
:W61P
:☆☆☆
#20 [紀瀧]
どうして僕が生きてるんだ。生きるべきは、彼女だろう。お願い神様、僕はどうなってもかまわないから。
ほら左手の薬指。僕が買った指輪はそんな色じゃない
抱きしめて、キスしたい。
指輪に関する話を聞いてほしい。
結婚指輪は、きっと琥珀色にするから。
:10/07/30 00:41
:W61P
:☆☆☆
#21 [紀瀧]
彼女の目が、開いた。
生きて、いる。
ありがとう神様、ありがとう。
本当にありがとう。
これから何があっても
僕が彼女を幸せにする。
:10/07/30 00:41
:W61P
:☆☆☆
#22 [紀瀧]
さぁ、元気になって、未来の話をしよう。僕たちこれから、幸せになるんだ。
彼女の目が完全に開く。ただ僕だけを映してくれる瞳は、あの日からずっと、変わらないね。
良かった、もう大丈夫。体は動くかい?悪いけど、救急車を呼んでもらえる?僕はさっきから、何故だか体が動かない。
:10/07/30 00:42
:W61P
:☆☆☆
#23 [紀瀧]
彼女の目に涙がたまる。
嗚呼、心配しないで。意識ははっきりしてるから。君のことずっと、考えられるくらいには。
彼女は何か叫びながら、僕の体を揺さぶった。
:10/07/30 00:43
:W61P
:☆☆☆
#24 [紀瀧]
揺れる視界に、君の泣き顔だけが映る。綺麗な瞳だ、泣かないで。
覗きこんだその瞳に映るは、僕。
真っ赤な色をした、僕。
ああ、死んだのは僕か。
:10/07/30 00:43
:W61P
:☆☆☆
#25 [紀瀧]
どうりでさっきから、呼吸をしていないと思った。
良かった。死んだのが僕で良かった。
さぁ降りて、僕という船から。未来の話をしよう。
君が幸せになるための話だ。
:10/07/30 00:45
:W61P
:☆☆☆
#26 [紀瀧]
指輪は捨ててくれ。君はやっぱり、琥珀色が似合うと思う。いつか誰かに貰ってくれ。僕以外の、誰かに。
神様、神様、ありがとう。
嗚呼、死んだのは僕か。
- end -
:10/07/30 00:46
:W61P
:☆☆☆
#27 [髑髏-ドクロ-]
起承転結
ととのってると思います!
:10/07/30 10:57
:SH705i
:☆☆☆
#28 [紀瀧]
>>27様
またまたコメント
有難うございますっ(´;ω;`)
一日一話を目標に
成長できるよう頑張ります!!!
:10/07/30 20:48
:W61P
:☆☆☆
#29 [紀瀧]
ねぇ、相談していい?
女が言った。
あぁ、僕で良かったら。
男が言った。
-------------------------
xxx... love drug #03
:10/07/31 00:35
:W61P
:☆☆☆
#30 [紀瀧]
最近わたしの彼、そっけないの。
へぇ、何故そう思うの?
なんだか態度がよそよそしいし。
テスト前だからじゃない?
:10/07/31 00:36
:W61P
:☆☆☆
#31 [紀瀧]
だって、一緒に勉強しようって言っても、全部断られたの。
一人のほうが集中できるタイプかも。
それにしたって酷いわ
何か理由があるんだよ、彼に直接聞いてみたら?
:10/07/31 00:36
:W61P
:☆☆☆
#32 [紀瀧]
聞けないわ、重い女だと思われる
そんなこと思わないと思うけどなぁ。彼、結構君に惚れてるよ
嘘よ、告白したのは私から。抱いてというのも私から。
大切にされてるんじゃない?
:10/07/31 00:37
:W61P
:☆☆☆
#33 [紀瀧]
そう思う?
きっとそうだよ。
貴方が言うなら、そうなのかもね。ふふ、有難う
協力できて良かった。じゃあ次は僕の番だ。僕の相談、聞いてもらえる?
ええ、勿論
:10/07/31 00:37
:W61P
:☆☆☆
#34 [紀瀧]
最近僕、彼女を不安にさせてしまってるらしい
あら、何か心当たりでもあるの?
来月彼女の誕生日なんだ。それでテスト前なのに連日バイトを入れたり、プレゼントを探したり
…………
サプライズにしたくて、彼女には言ってないんだけれど。それで彼女を不安にさせてるなら本末転倒かなあ、なんて
:10/07/31 00:38
:W61P
:☆☆☆
#35 [紀瀧]
……そんなことないわ。貴方の彼女、心のどこかで来月の誕生日、楽しみにしてるもの
そうなのかな
えぇ、彼女は貴方にベタ惚れだって、学校中の噂じゃない
:10/07/31 00:38
:W61P
:☆☆☆
#36 [紀瀧]
本当に?本当は1年の頃から好きだったのに、3年になって彼女から告白されるまで、気持ちを伝えることもできなかった意気地なしなのに?
……、えぇ
本当は毎日だって抱きたいけれど、彼女が大切すぎて、嫌われたくなくて、自分からは誘えなくて。彼女に誘わせる、奥手なのに?
……えぇ
:10/07/31 00:39
:W61P
:☆☆☆
#37 [紀瀧]
そう良かった、安心したよ。君は本当にいい相談相手だ。じゃあ、最後にもう一つ。
――……僕が今ここで、来月の彼女の誕生日夜景の綺麗なホテルに泊まって、一緒に甘い夜を過ごさないか、なんて言ったら……彼女は頷いてくれるだろうか?
:10/07/31 00:40
:W61P
:☆☆☆
#38 [紀瀧]
:10/07/31 00:41
:W61P
:☆☆☆
#39 [さぁ]
最初から読ませていただきました

短編なのになんかギッシリ詰まっててほんとに面白いです

頑張ってください(*^^*)
:10/07/31 01:08
:P03A
:☆☆☆
#40 [舞]
最初から読ませていただきました。文が綺麗で読みやすいし、とてもおもしろいです!これからも頑張って下さい♪
:10/07/31 04:02
:SH001
:☆☆☆
#41 [紀瀧]
>>39さぁ様
有難うございます!!ぎっしり詰まってるとか…嬉しいです(´;ω;`)
ほんと初心者なので読みづらいこともあると思いますが、これからも読んでいただけたら嬉しいです^^★
:10/07/31 13:31
:W61P
:☆☆☆
#42 [紀瀧]
>>40舞様
文が綺麗とか…初めて言われました(゚д゚ )←
まだまだ成長できてないので、頑張ります!良かったらこれからも読んでやってください><
コメント有難うございました^^♪
:10/07/31 13:34
:W61P
:☆☆☆
#43 [紀瀧]
コメントいっぱい
有難うございます(*´ω`*)
ちょっとずつ成長できるよう
頑張ります><
明日更新できないかもなので、
今から一話更新します♪
:10/07/31 13:35
:W61P
:☆☆☆
#44 [紀瀧]
はろー!はろー!
ぼくはてんし!
おうとうおねがいします!
はろー!はろー!
-------------------------
xxx... love drug #04
:10/07/31 13:39
:W61P
:☆☆☆
#45 [紀瀧]
はろー!はろー!僕は天使!
ちょっと前までは人間だったんだけど、気づいたら羽が生えてた!
可愛い?可愛い?
問いかけても誰も答えてくれないけど、大丈夫!だってお空が飛べるから、人間だった頃より、おかあさんのそばにいれるもん。だからおかあさんも、笑顔が増えたもん。
:10/07/31 13:40
:W61P
:☆☆☆
#46 [紀瀧]
あ、またあの人だ。あの人が来ると、おかあさん笑顔になるの。ちょっとヤキモチ妬いちゃうけど、大丈夫!おかあさんの幸せは、僕の幸せ!
だっておかあさんが喜んでくれるなら、僕なんだってできるもん。置いて行かれたって、怒られたって。
:10/07/31 13:42
:W61P
:☆☆☆
#47 [紀瀧]
え?『要らない子』だった訳じゃないよ?だっておかあさん、僕のことあいしてるもん。
あいしてるって、一日何度も言ってくれるの。それからそれから、ごめんねって。痛かった?って。
:10/07/31 13:42
:W61P
:☆☆☆
#48 [紀瀧]
大丈夫だよおかあさん。たとえば首しめられても、殴られても、熱いお湯をかけられても、鋭い痛みが走っても。
ほんとはちょっと、結構痛いけど、平気!これ我慢したら、おかあさんまた笑ってくれるから!抱きしめて、あいしてるって言ってくれるから!
:10/07/31 13:43
:W61P
:☆☆☆
#49 [紀瀧]
おとうさんがいた頃と、おかあさんは変わってしまったって近所の人は言うけど、大丈夫!
どんなおかあさんでも、僕の自慢のおかあさん!
:10/07/31 13:43
:W61P
:☆☆☆
#50 [紀瀧]
おかあさんの幸せは、僕の幸せ!だから泣かないで?泣いてる顔は見たくないよ…
忘れられないんだ。あの時のおかあさんの顔。「子どもがいるなんて聞いてない」って言われて家からあの男の人が出ていったときの、あの泣き顔。
:10/07/31 13:44
:W61P
:☆☆☆
#51 [紀瀧]
難しくてよく分からなかったけど、大丈夫!男の人が出ていってすぐ、心配で近づいた僕のこと、おかあさんぎゅっと抱きしめてくれたから!
久しぶりに、痛くない僕に、僕だけを見て、僕のために、笑ってくれた!
:10/07/31 13:45
:W61P
:☆☆☆
#52 [紀瀧]
もっとずっと小さいとき、僕の本当のおとうさんがいたとき、よく握ってくれた手で僕の首に触れながら
あいしてる、って言ってくれた!
:10/07/31 13:45
:W61P
:☆☆☆
#53 [紀瀧]
その後のことはよく覚えていないけど、大丈夫!だって今、こうしておかあさんといられるから!
はろー!はろー!僕は天使!
今日もずっと、おかあさんと一緒!
- end -
:10/07/31 13:46
:W61P
:☆☆☆
#54 [我輩は匿名である]
いつも密かに読ませてもらってます^^(笑)
どのお話もすごいとしか言い様がありません(´;ω;`)!
楽しみにしてるので、更新頑張ってください★ミ
:10/07/31 17:48
:SH004
:☆☆☆
#55 [我輩は匿名である]
虐待のニュースが飛び交う中考えさせる話かもしれませんが気分が悪くなりました…
:10/07/31 22:43
:SH906i
:☆☆☆
#56 [紀瀧]
>>54様
有難うございます(´;ω;`)!楽しみにしてくださってるの、ほんとに嬉しいです(*´ω`*)
もし良かったら、小説についてのアドバイスなど頂ければ光栄です(´゚ω゚`)まだまだ言葉足らずな表現ばかりなので^^;
コメント有難うございました♪
:10/07/31 23:45
:W61P
:☆☆☆
#57 [紀瀧]
>>55様
気分を悪くさせてしまって申し訳ありませんでした。私自身この話はここで終わらせてしまうと救いのない話だな、とは思っていたので、言い訳に聞こえるかもしれませんが最初から続編を予定していてもう既に書き上げています。
何話か違う話を挟んでからの更新しようと考えていたのですが、確かにこれで終わったままにしておくと、気分悪いですよね;
:10/07/31 23:50
:W61P
:☆☆☆
#58 [紀瀧]
>>55様続き
このままで終わるのは嫌なので、続編投稿させて頂きます。一応救いのある話にはなっていますが、まだまだ言葉足らずな表現ばかりで、続編もそれが本当に救いになるかは分かりません。ですがこのトピックの話は基本的にはハッピーエンドにしたいので、精一杯書かせてもらいました。
長くなってしまい申し訳ありません。貴重な意見有難うございました。
:10/07/31 23:51
:W61P
:☆☆☆
#59 [紀瀧]
>>44-53大袈裟かもしれませんが、最近続く悲惨な事件について何か感じ取っていただきたくて、このようなテーマで小説を書きました。
幼児虐待についての文章に嫌悪感を抱かれる方はご注意ください。貴重な意見有難うございました。
できるだけこのトピックの小説はハッピーエンドにしたいと思っているので、(稀にバッドエンドもあります;)続編は救いのある話にしようと思っていました。
ただまだまだ私が言葉足らずなので、本当に救いになってるか分かりません;苦手な方はご注意ください。
:10/07/31 23:58
:W61P
:☆☆☆
#60 [紀瀧]
はろーはろー応答します
ごめんね、ちゃんと聞こえてる
良かったらどうか
もう一度だけ私にチャンスを
はろーはろー愛してる
ほんとはずっと、愛してた
-------------------------
xxx... love drug #05
:10/08/01 00:11
:W61P
:☆☆☆
#61 [紀瀧]
はろー!はろー!僕は天使!
ちょっと前までは人間だったんだけど、気づいたら羽が生えてた!お空も飛べるし、どこへだって行ける。
なによりずっと、おかあさんと一緒!
:10/08/01 00:12
:W61P
:☆☆☆
#62 [紀瀧]
天使になってからは、ごはんもいらない、眠くもならない。ね、いい子でしょ?僕とってもいい子でしょ?
だから僕が天使になってから、おかあさんはいっぱい笑うようになった!幸せ?幸せ?僕は幸せ!おかあさんが笑うなら、僕はとっても幸せ!
:10/08/01 00:13
:W61P
:☆☆☆
#63 [紀瀧]
だけど最近、おかあさんの元気がない。なにか写真を見ては、ポロポロポロポロ、涙をながす。
後ろから覗きこんでみた写真には、小さい男の子が映ってた。
だれ?だれ?おかあさんに抱きついてる、この男の子、だれ?
:10/08/01 00:13
:W61P
:☆☆☆
#64 [紀瀧]
じっと眺めていたら、その写真はぼやけて霞んで、見えなくなった。
おかあさん、会いたいの?この男の子に会いたいの?
僕の羽、空を飛べるから、ねぇ探してきてあげようか?
:10/08/01 00:14
:W61P
:☆☆☆
#65 [紀瀧]
だけどなんだか、少し眠たい。最近眠ってなかったからかな?
おかあさん、眠ってからでいい?起きたらきっと、探してきてあげる。
:10/08/01 00:14
:W61P
:☆☆☆
#66 [紀瀧]
ひとつ、ワガママ言っていい?絵本を読んでもらいたいな。僕がいまの僕より小さかったとき、おかあさんがよく読んでくれたみたいに。
気がついたら眠ってて、目が覚めたら横にいるのはおかあさんとおとうさん!
ね、おかあさん、何で泣いてるの?
:10/08/01 00:15
:W61P
:☆☆☆
#67 [紀瀧]
なにか悲しいことがあったのかな。だけど返事はしてくれないから、もう一度抱きついて写真をみたの。
ぼやけて霞んだ写真に映ってたのは、よくよく見たら、僕だった。
あぁそう、たしか僕ってこんな顔。だけど僕はここにいるのに。写真なんかいらないのに。
:10/08/01 00:16
:W61P
:☆☆☆
#68 [紀瀧]
ねむたい、ねむたい。おかあさん。ねぇ何で泣いてるの?なんで僕は泣いてるの?
少しだけ眠ろうかな。起きたらきっと、横にいるのはおかあさんとおとうさん!
:10/08/01 00:17
:W61P
:☆☆☆
#69 [紀瀧]
はろー!はろー!僕は天使!
次に生まれてきたときは、きっとずっと、おかあさんと一緒!
- end -
:10/08/01 00:18
:W61P
:☆☆☆
#70 [紀瀧]
すいません分かりにくかったので、一つだけ補足を;
>>68で子どもが泣いているのは、母親が自分のことで涙を流しているのが嬉しかったからです。
読んでくださった方、有難うございました^^
:10/08/01 00:26
:W61P
:☆☆☆
#71 [紀瀧]
Dear my dear.
and
I love you.
-------------------------
xxx... love drug #06
:10/08/01 19:13
:W61P
:☆☆☆
#72 [紀瀧]
夜景の綺麗なホテル。最上階とまでは行かないが、そこそこ高い位置の部屋のベランダに、男と女が一人ずつ。
「……夜景、綺麗」
「そう言ってもらえたら、嬉しいな」
:10/08/01 19:14
:W61P
:☆☆☆
#73 [紀瀧]
「色々誤解しててごめんなさい、最高の誕生日プレゼント有難う」
「ふふ、誤解してたのはお互い様だよ…それより今日は、三日月だね」
「あ、本当だ。クス、真ん中で割れたように、綺麗な三日月」
:10/08/01 19:14
:W61P
:☆☆☆
#74 [紀瀧]
「…見て。ほら、これ」
そう言って男は、ポケットから指輪を一つ取り出した。
指輪には三日月形の宝石。
「取ってきちゃった、月のカケラ」
「………あら、ロマンチック」
男が自分の指につける。
:10/08/01 19:15
:W61P
:☆☆☆
#75 [紀瀧]
「どう、似合う?」
「……似合わない、」
「え、なんで?」
:10/08/01 19:15
:W61P
:☆☆☆
#76 [紀瀧]
「似合う、似合わないの前に、ありえない。だってみんなの月なのに、貴方がそれを付けてしまったら、ずっとずっと月は三日月のままじゃない。満月を楽しみにしてる人はたくさんいるのに」
「なに拗ねてんの?」
「拗ねてなんかないわ」
:10/08/01 19:16
:W61P
:☆☆☆
#77 [紀瀧]
「あれ、もしかしてこの指輪、自分が貰えると思った?」
「……っ!//思ってない!!」
「ふふっ…でも、俺自己中だから。本当はあの月全部、俺のもの」
:10/08/01 19:16
:W61P
:☆☆☆
#78 [紀瀧]
風が吹く。
男がポケットから小さな箱を取り出した。
吹きやまない風は雲を流し、月が完全に闇に消える。
:10/08/01 19:17
:W61P
:☆☆☆
#79 [紀瀧]
「……残りの半分も、取ってきちゃった」
箱の中には、男のそれより少し小さめな指輪。もちろん、三日月形の宝石付きの。
:10/08/01 19:18
:W61P
:☆☆☆
#80 [紀瀧]
風がまた雲を流し、月明かりに照らされた女の顔が火照る。
『誕生日おめでとう、いつか本物の指輪あげるから。それまでずっと傍にいろよ、ハニー?』
- end -
:10/08/01 19:19
:W61P
:☆☆☆
#81 [髑髏-ドクロ-]
みてます⊂(^ω^)⊃
:10/08/01 22:58
:SH705i
:☆☆☆
#82 [紀瀧]
>>81有難う御座います(;-;)
久々に更新します><
:10/10/10 02:29
:W61P
:☆☆☆
#83 [紀瀧]
心の中の言葉が
声に出さずに伝わるなんて
所詮妄想、綺麗事
-------------------------
xxx... love drug #07
:10/10/10 02:30
:W61P
:☆☆☆
#84 [紀瀧]
○月×日(△)a.m.03:40
たったいま入ったニュースです。街の店から金を盗んだ男が、少女を人質に逃亡。現在行方を捜索中。近辺の皆様、十分にご注意を…
こんなことして、何になると思ってるの?
うるさい
狭い部屋には、少女と青年が二人きり。
:10/10/10 02:33
:W61P
:☆☆☆
#85 [紀瀧]
「ねぇ警察に行ったほうがいいわ。貴方がしてることって、歴とした犯罪よ。それに誘拐って、結構罪重いみたいだし」
「……怖くないのか?」
「怖い?なにが?今ここで起きてるのが誘拐事件で、貴方が加害者で、私が被害者ってこと?」
「…殺されるかもしれないんだぞ」
「死なないわよ、わたし」
:10/10/10 02:34
:W61P
:☆☆☆
#86 [紀瀧]
「…お前いくつだ」
「永遠の9歳」
「はっ…最近の子は、ませてるねぇ」
「え、どうして?」
:10/10/10 02:34
:W61P
:☆☆☆
#87 [紀瀧]
「永遠ってのはな、20歳も越えた女が、老いていく自分を畏れて、使う言葉なんだ。年齢を聞かれて、永遠の20歳で〜す…、なんてな」
「くす、貴方犯人の癖に面白いのね」
「お前は9つの癖に、大人びてる」
「だって永遠の9歳だもの」
「まだ言うか」
「ふふ…ねぇ、何であたしを選んだの?」
:10/10/10 02:35
:W61P
:☆☆☆
#88 [紀瀧]
「は?」
「貴方が昔おこした事件を模倣してるのかと思って」
「…知ってるのか…?」
「…だって、有名だもの。当時は随分騒がれたわ。貴方の顔なんてこの街の住民みんな知ってる。よく戻ってこれたわね」
:10/10/10 02:37
:W61P
:☆☆☆
#89 [紀瀧]
「…色々理由があって、な……せっかく人が少ない明け方を選んだのに…まさか顔でバレるなんて、傑作だ」
「それで昔と同じように、警察に追われて、人質をとって、この狭い家に立てこもってるのね」
「お前が家に案内してくれたんだろう」
「だって、誰もいないから」
:10/10/10 02:37
:W61P
:☆☆☆
#90 [紀瀧]
「はは…でも俺みたいな怪しい奴、ほいほい家に入れちゃいけない。」
「だって、警察に追われてる、助けてくれって言ったのは貴方よ」
「ふ…確かに。変わった奴だな…それよりお前、なんでこんな明け方に、町の路地裏なんかにいたんだ?」
「働きに行った帰りに、人を待ってたの」
:10/10/10 02:38
:W61P
:☆☆☆
#91 [紀瀧]
「若いのに大変だね…この街は、お前みたいなガキでも働くことが多いのか?」
「うん、街全体が、貧しいから。」
「そうか…」
「何故?」
「いや…あの時、俺がさらった子も確か、明け方まで働いた帰りだと…言ってた…あの事件、どこまで知ってる?」
:10/10/10 02:39
:W61P
:☆☆☆
#92 [紀瀧]
「…詳しくは知らないわ。ただ…貴方が子どもを一人誘拐して、その子の家にたてこもって、最終的にその子どもを殺した、くらいしか」
「…あぁ…よく知ってるな…」
「それほどでもないわ。ねぇ、どうして殺したの?」
:10/10/10 02:40
:W61P
:☆☆☆
#93 [紀瀧]
「分からない…気が動転してて…あの日、明け方の3時頃…街の店で金を盗んだんだ。そしたら店の従業員にバレて…逃げ出した…
…近くにいた子どもを人質にとって、最初は路地裏に隠れてたんだが…
その子が泣き出して…『家に帰りたい』って…だから連れて帰った。」
:10/10/10 02:40
:W61P
:☆☆☆
#94 [紀瀧]
「あら、優しいのね」
「違う…怖くなったんだ。外はどんどん明るくなるし、パトカーの音も聞こえだして…
…だから、その子の家に隠れた」
:10/10/10 02:41
:W61P
:☆☆☆
#95 [紀瀧]
「家の人はいなかったの?」
「普通親が家にいたら、あの子みたいな子どもが明け方3時なんかに外にいる訳ないと思ったんだ」
「冷静だったのね」
「はは…いっそ、もっと興奮してれば良かった…あのまま、気が動転したままずっと路地裏に隠れていれば、警察に見つかっただろう。そしたら…あんなことには…」
:10/10/10 02:42
:W61P
:☆☆☆
#96 [紀瀧]
「…殺さなかった、ってこと?」
「…あぁ……それにしてもこの家、あのときの家に似てる」
「こんな狭い家だったの?」
:10/10/10 02:43
:W61P
:☆☆☆
#97 [紀瀧]
「いや確かあのときは…その子の…弟や妹がいたんだ…6人だったかな…
…だから、もっと狭く感じたよ。そうだ、俺が誘拐した子は、一番上のお姉さんだと言っていた」
「みんな幼かったのね」
:10/10/10 02:43
:W61P
:☆☆☆
#98 [紀瀧]
「あぁ…そうだ。その家族の親は、何年か前に死んだと言っていたな。それで兄弟姉妹で働いて、生計を立てているとか…」
「そんな幼い子たちが?」
:10/10/10 02:44
:W61P
:☆☆☆
#99 [紀瀧]
「そういえばあのとき、家から出ようとはしていたが、警察に電話はしなかったな…電話もないくらい、貧しい暮らしだったんだろうか」
「その子たち、必死で生きてたんでしょうね。貴方が誘拐した子どもも、そんな時間まで働いてたのかしら」
:10/10/10 02:44
:W61P
:☆☆☆
#100 [紀瀧]
「今思うと、そうなんだろうな…」
「…あら…泣いてるの?」
「……いや……俺は本当に、取り返しのつかないことを…」
:10/10/10 02:45
:W61P
:☆☆☆
#101 [紀瀧]
「…殺してしまったこと、後悔しているの?」
「…あぁ…本当に、殺すつもりなんかなかった。殺すつもりなんか…泣き声が、うるさくて。目を話すとすぐに家から出ようとして…外からはパトカーの音がして…」
「近所の人が、通報したのかしら?」
:10/10/10 02:47
:W61P
:☆☆☆
#102 [紀瀧]
「俺も、そうだと思った…また外が暗くなったら、違う街に逃げるつもりだったのに!一日だけ!一日だけ大人しくしててくれれば良かったんだ!!そしたら……!!」
「…殺さなかった…?」
「…あぁ、きっと…まぁ今更言っても遅いがな。冷静になって、本当に後悔した…」
:10/10/10 02:47
:W61P
:☆☆☆
#103 [紀瀧]
「後悔したのに、また今日も同じこと繰り返してるじゃない」
「…いや、今日はいいんだ。警察に追われているのは誤算だが…
…ちゃんと、望んだままに進んでいる」
:10/10/10 02:48
:W61P
:☆☆☆
#104 [紀瀧]
「………ねぇ貴方、本当はこの街になにしにきたの?」
「………謝りに、きた。あのときと同じ時間に、同じ場所を辿って。なんの罪もないのに俺みたいな奴に殺されてしまった、あの子どもたちに…」
:10/10/10 02:48
:W61P
:☆☆☆
#105 [紀瀧]
「……」
「忘れられないんだ…あの子どもたちの顔も、声も。謝って、許されることじゃないけども。―――……幽霊でもいい、直接謝りたかったんだ」
「……何を…」
:10/10/10 02:49
:W61P
:☆☆☆
#106 [紀瀧]
「……噂が、あったんだ。
あの日以来十年間起こり続けている謎の連続殺人事件…被害者は男ばかりだろう?
あれは、あの日殺された子の幽霊が、犯人に似ている男を選んで、殺しているんじゃないかって、ね…」
:10/10/10 02:50
:W61P
:☆☆☆
#107 [紀瀧]
「……」
「……できることなら…あんなことをした俺が言うのもなんだが……
……その幽霊に伝えたい。殺すのは、俺で最後にして欲しい」
:10/10/10 02:51
:W61P
:☆☆☆
#108 [紀瀧]
「……きっと貴方の声、その子どもに届いてるわ」
「……そうか……有難う……じゃあ一つだけ、俺から君に、質問していいかい?」
:10/10/10 02:51
:W61P
:☆☆☆
#109 [紀瀧]
:10/10/10 02:52
:W61P
:☆☆☆
#110 [紀瀧]
「…そうか、……あのな、俺が事件を起こしてから、丁度今日で10年なんだ…
……君は随分、物知りだね……本当に、ませた子どもだ…」
「―……私ませてなんかないわ」
少女が男に抱きついた。
:10/10/10 02:53
:W61P
:☆☆☆
#111 [紀瀧]
:10/10/10 02:53
:W61P
:☆☆☆
#112 [紀瀧]
---------------
警部、遺体の身元確認とれました…やはり十年前の、あの事件の加害者なようで…十年間続いている連続殺人も、この男の犯行なんでしょうか?
:10/10/10 02:54
:W61P
:☆☆☆
#113 [紀瀧]
さあなぁ…それにしても、不思議なものだなぁ…何の由縁か…あの男が殺人事件を起こした、あの家で死んでるなんて……それにしても何で、あんな幸せそうな顔で死んでいたのか
遺体近くには、別の人物のものと思われる、……涙らしき水滴も発見されています
:10/10/10 02:54
:W61P
:☆☆☆
#114 [紀瀧]
死ぬ直前に、昔あの家で殺してしまった子どもに許しでも貰えたんだろうかね?
ちょ、警部!怖いこと言わないでくださいよ!!
はは…誰が、何故涙なんか流したんだろうねぇ…本当に人間は……本当に不思議な生き物だ
- end -
:10/10/10 02:55
:W61P
:☆☆☆
#115 [紀瀧]
お久しぶりです
またちょいちょいですが
書いていこうと思います…
最初から読み返したけど
誤字脱字だらけですね(;_;)
自己満小説ですが、
読んでくださったかた
感想アドバイスなど頂けたら
嬉しいです><
:10/10/10 02:57
:W61P
:☆☆☆
#116 [紀瀧]
:10/10/10 03:05
:W61P
:☆☆☆
#117 [我輩は匿名である]
あたしこの小説凄いすきです///
独特の世界観というか…。
見やすいし読みやすいですし!
これからも暇な時書いて下さいねっ
:10/10/10 03:29
:T003
:☆☆☆
#118 [我輩は匿名である]
やばし
:11/03/14 12:40
:SH02C
:☆☆☆
#119 [我輩は匿名である]
なみだのはなし すごくよかったです!!!
:11/03/22 04:24
:W62SH
:☆☆☆
#120 [我輩は匿名である]
めっちゃいいです もっとみたい
:11/03/22 20:32
:SH02A
:☆☆☆
#121 [○○&◆.x/9qDRof2]
↑(*゚∀゚*)↑
:22/10/19 21:16
:Android
:☆☆☆
#122 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/19 21:19
:Android
:☆☆☆
#123 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/20 07:12
:Android
:☆☆☆
#124 [approach]
(´∀`∩)↑age↑(´∀`∩)↑age↑
:25/11/12 23:49
:Android
:☆☆☆
#125 [approach]
:25/11/13 00:05
:Android
:☆☆☆
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