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#85 [紀瀧]


「ねぇ警察に行ったほうがいいわ。貴方がしてることって、歴とした犯罪よ。それに誘拐って、結構罪重いみたいだし」

「……怖くないのか?」

「怖い?なにが?今ここで起きてるのが誘拐事件で、貴方が加害者で、私が被害者ってこと?」


「…殺されるかもしれないんだぞ」

「死なないわよ、わたし」


⏰:10/10/10 02:34 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#86 [紀瀧]


「…お前いくつだ」

「永遠の9歳」


「はっ…最近の子は、ませてるねぇ」

「え、どうして?」


⏰:10/10/10 02:34 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#87 [紀瀧]


「永遠ってのはな、20歳も越えた女が、老いていく自分を畏れて、使う言葉なんだ。年齢を聞かれて、永遠の20歳で〜す…、なんてな」

「くす、貴方犯人の癖に面白いのね」

「お前は9つの癖に、大人びてる」

「だって永遠の9歳だもの」

「まだ言うか」

「ふふ…ねぇ、何であたしを選んだの?」


⏰:10/10/10 02:35 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#88 [紀瀧]


「は?」

「貴方が昔おこした事件を模倣してるのかと思って」

「…知ってるのか…?」

「…だって、有名だもの。当時は随分騒がれたわ。貴方の顔なんてこの街の住民みんな知ってる。よく戻ってこれたわね」


⏰:10/10/10 02:37 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#89 [紀瀧]


「…色々理由があって、な……せっかく人が少ない明け方を選んだのに…まさか顔でバレるなんて、傑作だ」

「それで昔と同じように、警察に追われて、人質をとって、この狭い家に立てこもってるのね」


「お前が家に案内してくれたんだろう」

「だって、誰もいないから」


⏰:10/10/10 02:37 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#90 [紀瀧]


「はは…でも俺みたいな怪しい奴、ほいほい家に入れちゃいけない。」

「だって、警察に追われてる、助けてくれって言ったのは貴方よ」


「ふ…確かに。変わった奴だな…それよりお前、なんでこんな明け方に、町の路地裏なんかにいたんだ?」

「働きに行った帰りに、人を待ってたの」


⏰:10/10/10 02:38 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#91 [紀瀧]


「若いのに大変だね…この街は、お前みたいなガキでも働くことが多いのか?」

「うん、街全体が、貧しいから。」

「そうか…」

「何故?」


「いや…あの時、俺がさらった子も確か、明け方まで働いた帰りだと…言ってた…あの事件、どこまで知ってる?」


⏰:10/10/10 02:39 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#92 [紀瀧]


「…詳しくは知らないわ。ただ…貴方が子どもを一人誘拐して、その子の家にたてこもって、最終的にその子どもを殺した、くらいしか」


「…あぁ…よく知ってるな…」


「それほどでもないわ。ねぇ、どうして殺したの?」


⏰:10/10/10 02:40 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#93 [紀瀧]


「分からない…気が動転してて…あの日、明け方の3時頃…街の店で金を盗んだんだ。そしたら店の従業員にバレて…逃げ出した…

…近くにいた子どもを人質にとって、最初は路地裏に隠れてたんだが…

その子が泣き出して…『家に帰りたい』って…だから連れて帰った。」


⏰:10/10/10 02:40 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#94 [紀瀧]


「あら、優しいのね」


「違う…怖くなったんだ。外はどんどん明るくなるし、パトカーの音も聞こえだして…

…だから、その子の家に隠れた」


⏰:10/10/10 02:41 📱:W61P 🆔:☆☆☆


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