( xxx ... love drug )
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#92 [紀瀧]


「…詳しくは知らないわ。ただ…貴方が子どもを一人誘拐して、その子の家にたてこもって、最終的にその子どもを殺した、くらいしか」


「…あぁ…よく知ってるな…」


「それほどでもないわ。ねぇ、どうして殺したの?」


⏰:10/10/10 02:40 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#93 [紀瀧]


「分からない…気が動転してて…あの日、明け方の3時頃…街の店で金を盗んだんだ。そしたら店の従業員にバレて…逃げ出した…

…近くにいた子どもを人質にとって、最初は路地裏に隠れてたんだが…

その子が泣き出して…『家に帰りたい』って…だから連れて帰った。」


⏰:10/10/10 02:40 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#94 [紀瀧]


「あら、優しいのね」


「違う…怖くなったんだ。外はどんどん明るくなるし、パトカーの音も聞こえだして…

…だから、その子の家に隠れた」


⏰:10/10/10 02:41 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#95 [紀瀧]


「家の人はいなかったの?」

「普通親が家にいたら、あの子みたいな子どもが明け方3時なんかに外にいる訳ないと思ったんだ」

「冷静だったのね」


「はは…いっそ、もっと興奮してれば良かった…あのまま、気が動転したままずっと路地裏に隠れていれば、警察に見つかっただろう。そしたら…あんなことには…」

⏰:10/10/10 02:42 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#96 [紀瀧]


「…殺さなかった、ってこと?」


「…あぁ……それにしてもこの家、あのときの家に似てる」


「こんな狭い家だったの?」


⏰:10/10/10 02:43 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#97 [紀瀧]


「いや確かあのときは…その子の…弟や妹がいたんだ…6人だったかな…

…だから、もっと狭く感じたよ。そうだ、俺が誘拐した子は、一番上のお姉さんだと言っていた」


「みんな幼かったのね」


⏰:10/10/10 02:43 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#98 [紀瀧]


「あぁ…そうだ。その家族の親は、何年か前に死んだと言っていたな。それで兄弟姉妹で働いて、生計を立てているとか…」


「そんな幼い子たちが?」


⏰:10/10/10 02:44 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#99 [紀瀧]


「そういえばあのとき、家から出ようとはしていたが、警察に電話はしなかったな…電話もないくらい、貧しい暮らしだったんだろうか」


「その子たち、必死で生きてたんでしょうね。貴方が誘拐した子どもも、そんな時間まで働いてたのかしら」


⏰:10/10/10 02:44 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#100 [紀瀧]



「今思うと、そうなんだろうな…」


「…あら…泣いてるの?」


「……いや……俺は本当に、取り返しのつかないことを…」


⏰:10/10/10 02:45 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#101 [紀瀧]


「…殺してしまったこと、後悔しているの?」


「…あぁ…本当に、殺すつもりなんかなかった。殺すつもりなんか…泣き声が、うるさくて。目を話すとすぐに家から出ようとして…外からはパトカーの音がして…」


「近所の人が、通報したのかしら?」


⏰:10/10/10 02:47 📱:W61P 🆔:☆☆☆


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