とうとうポロンは洞窟を探し出した。

「ここに最強の魔法の書があるはずだわ」

しかし…はしゃぐポロンの姿を背後の木陰から覗く妖しい視線が…
『ｸｯｸｯｸ…見つけたザンスよ…魔法使いポロン…』

それはポロンに狙いを定めたミミックのパックンだった…

パックン [gif/2KB]
:10/09/22 12:27 :P04B :d0DnSYys

そんなこととは知らず、ポロンは洞窟の中へ入って行く…

「う〜ん、真っ暗でなんにも見えない。…よーし！」

ポロンは杖を構えて呪文を唱えた。

「ライトアーップゥ」

（ﾊﾟｧｧｧｧｧ…）

洞窟の中に明かりが灯る。

「これでOKね」

:10/09/24 10:29 :P04B :g05wMzok

そんなポロンに気付かれないようにこっそり付け狙うパックン。

『さて、どのタイミングで襲いかかるか…クックック…』

次の瞬間！
「ギャオオオオ！人間が俺様の巣に勝手に入りこみやがって！食い殺してやる!!」

洞窟を住みかにしていたドラゴン系の生物がポロンに襲い掛かって来た。
「ガァァァァ」

『ゲゲッ！何でこんな所にドラゴンが居るザンスか…ミーまで殺されるザンス…』

:10/09/24 10:34 :P04B :g05wMzok

しかしポロンはドラゴンに一切恐怖しなかった。

「ごめんなさいあなたの巣を荒らしに来た訳じゃないの！」

ドラゴンはポロンの話など聞いて居ない。

「グワォォォォオ」
ドラゴンは牙を剥いて突進してきた。

「もぅ、しょうがない。ちょっとお寝んねしててね…はぁぁぁぁぁっ！…メラゾーマ」

（ゴォォォォォ!!!）

:10/09/24 10:39 :P04B :g05wMzok

ポロンが呪文を唱えると杖の先から巨大な炎が現れ、ドラゴンを包み込んだ。

「グアァァァァ！…」
ポロンの魔法をまともに食らったドラゴンはその場に倒れた。

（ﾄﾞｼｰﾝ！ﾌﾟｽﾌﾟｽ…）

「どれどれ…魔法の書はどこかなぁ」

ポロンは何事もなかったかのように歩き出した。

:10/09/24 10:45 :P04B :g05wMzok

パックンはそんなポロンに唖然とした。

『コイツ可愛い顔して半端なく強いザンス…確かに賞金首にリストアップされる訳ザンスね。これはうかつに襲いかかったら間違いなく返り討ちにされてしまうザンスよ…』

:10/09/24 10:49 :P04B :g05wMzok

またしばらく歩くと洞窟の奥に突き当たり、そこだけ部屋状に広くなっていた。

その部屋状の空間の真ん中には台座があり、その上にはなにやら宝箱が乗っていた。

「あった！きっとこれだわ」

ポロンはその宝箱を開けてみた。

（ｶﾞﾁｬ…）

:10/09/24 10:54 :P04B :g05wMzok

「これでメルーザを退治出来る…」

宝箱の中には古い巻物が入っており、ポロンはそれを手に取り読んだ。

『己が守るべき者守らんとする刻、大いなる光、満ち溢れん。其の呪文…リバースベホマズン』

「リバースベホマズン…？ベホマズンって回復魔法だよぉしかも私の苦手分野…」

:10/09/24 10:59 :P04B :g05wMzok

書物の内容にがっくり肩を下ろしたポロンの後ろでパックンが息を潜める。

『ｸｯｸｯｸ…イイことを思いついたザンス…』

ポロンはとりあえず書物をポケットにしまい、洞窟を出ようとした。
すると、なぜか真後ろにもう一つ宝箱があった。

「あれぇ？こんな所に宝箱。何でさっきは気付かなかったんだろう…もしかして！こっちが本物かも」

:10/09/24 11:01 :P04B :g05wMzok

何の疑いもなく宝箱を開けるポロン。
（ｶﾞﾁｬ…）

すると突然中から何かが勢い良く飛び出し、ポロンの杖を弾き飛ばした。
（シュルル！バシィッ！）

「あ」

宝箱の中からはｳﾈｳﾈと触手が涌きだし、瞬時にポロンの身体に巻き付いた。

（ニュルル！シュルルル！）

「いやぁん！何これうぅ…動けない」

:10/09/24 11:05 :P04B :g05wMzok

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