レイン
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#184 [◆It9is9ljoQ]
「それ‥どういう意味やねん」
「んー、その通りの意味」
困ったように笑う、アイ
何か物足りないと言わんばかりに
唇に手を当てると、品定めをするように
俺を見る
:10/09/19 13:35
:SH706i
:uijvO.N2
#185 [◆It9is9ljoQ]
「憎んで、憎んで、嫌って?」
目が霞む、視界が狭まる
その代わり只悪魔みたいな笑みを
浮かべた此奴の姿だけが
ぼんやりと映りこみ
楽しそうな表情で此方に近づく
:10/09/19 13:35
:SH706i
:uijvO.N2
#186 [◆It9is9ljoQ]
「お前なんか要らない、そう
突き放してくれたら私
朔也のこと好きになるかもしれない」
それが、最後にきいた彼女の言葉
声、表情、頭に置かれた
優しい手の感触が最後
次に俺の目に映った彼女は、
少しばかり不機嫌そうな顔をした、遺影
:10/09/19 13:36
:SH706i
:uijvO.N2
#187 [◆It9is9ljoQ]
:10/09/19 13:37
:SH706i
:uijvO.N2
#188 [◆It9is9ljoQ]
身内のみで行われた、小さな葬儀
彼女の死因は紛れもなく自殺なんだと
思っていた。
だけど、俺の耳に入ったのは
事故死という言葉
:10/09/19 14:14
:SH706i
:uijvO.N2
#189 [◆It9is9ljoQ]
それを聞いても尚、
俺は自殺なんじゃないかって、
遺書か何か残っていないのかと
彼女の遺品を見せて貰った
それらしきものは一つもなくて
彼女の携帯の待ち受け画面には
笑顔で笑う俺と、ふてくされたようなアイ
つきあい始めて一ヶ月が経った頃の
写真だった。
:10/09/19 14:15
:SH706i
:uijvO.N2
#190 [◆It9is9ljoQ]
「ちょっ、お前何でそんな離れんねん
俺の顔半分しか写らんやんけ」
「‥ちょっと、近いって」
「かまへんわ、はよ‥ほらもっとこっち」
:10/09/19 14:15
:SH706i
:uijvO.N2
#191 [◆It9is9ljoQ]
何も可笑しい事なんか無かった
何も変わった事なんて無かった
その画面から目が、離されへんくなって
アイのおかんに頼んで、
使う事がないからいうてその携帯を
譲ってもうた。
:10/09/19 14:16
:SH706i
:uijvO.N2
#192 [◆It9is9ljoQ]
葬儀が済んで、家に戻った俺は
ベットに倒れ込んだ、
2、3日前、此処に彼奴が来とったせいか
彼奴の香水の少しツンとした匂いが
少しベットに残ってて、歯を食いしばった
:10/09/19 14:16
:SH706i
:uijvO.N2
#193 [◆It9is9ljoQ]
こないに、都合のええ事があるんか?
本間に、本間に、
最初から此奴死ぬ気で、ほら、あれや
あの分厚い本に洗脳されてもーて
:10/09/19 14:17
:SH706i
:uijvO.N2
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