レイン
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#131 [◆It9is9ljoQ]




 「どないしてん、
 ついに振られたんか?」

 「そんなんちゃうわ、
 なぁ一樹、アイ‥見てへんか?」

 「見辺らへんのかいな
 せやなぁ‥図書館とかに
 転がってそうやんか、あの子」

⏰:10/09/19 10:47 📱:SH706i 🆔:uijvO.N2


#132 [◆It9is9ljoQ]


 「アイの事何やと思うてんねん、阿呆
 それが居てへんねん」

 「そういや昼は一緒やないなぁ
 自分らが一緒に居るとこ
 最近見てへんし」

 「‥‥‥」

⏰:10/09/19 10:48 📱:SH706i 🆔:uijvO.N2


#133 [◆It9is9ljoQ]






 「やっぱ、振られたんや」

 「行き帰りは変わった様子ないねん」

 「ほなあれや、委員会とかちゃうん
 あの子逐一報告するタイプちゃうやろ
 あんま心配せんでも放ってたら
 戻ってくるやろ、どんと構えときぃや
 飼い主さん」

 けらけらと笑う友人に、
 俺はやっぱ考えすぎか、と予鈴と共に
 席へと戻った

⏰:10/09/19 10:48 📱:SH706i 🆔:uijvO.N2


#134 [◆It9is9ljoQ]



 「アイちゃん
 今日ケーキ食いに行こや」


 「アイ〜、はよ帰るで」


 「せや、映画のチケット!
 手に入ったんやで、あれやん
 アイがぼーっと見とった奴の続編」

⏰:10/09/19 10:50 📱:SH706i 🆔:uijvO.N2


#135 [◆It9is9ljoQ]




 「なあなあアイちゃん
 明日どっか行かへん?」

 悉く振られ、やけど毎日のように
 俺はアイとの時間を
 作ろうって必死やった

 生き生きしとった筈の
 アイが段々また、いつもみたいな
 表情に変わっていくんが
 日に日に手にとるように解った

⏰:10/09/19 10:51 📱:SH706i 🆔:uijvO.N2


#136 [◆It9is9ljoQ]

 







 
 「話、あんねやけど」
 
 苛立った声を隠し、
 ぎこちない笑みを浮かべた

⏰:10/09/19 12:12 📱:SH706i 🆔:uijvO.N2


#137 [◆It9is9ljoQ]


 放課後の教室でアイは
 相変わらず窓側の一番端の席に
 ぽつんと腰を下ろして本に没頭していた


 それは彼女が不審な行動を取り始めて
 2週間が経った頃。




⏰:10/09/19 12:13 📱:SH706i 🆔:uijvO.N2


#138 [◆It9is9ljoQ]


 
 他の女と居ったって寂しさは紛れん

 好きやって囁かれる度に
 逆に、その声がアイと重なって
 息をする事すら
 器用に出来ひんなってしもた

 やから、何言われても
 向き合う覚悟で口を開いた

 

⏰:10/09/19 12:14 📱:SH706i 🆔:uijvO.N2


#139 [◆It9is9ljoQ]



 
 「何?」

 顔を上げた彼女は何時もと変わらず
 何も考えていないんじゃないかって
 いうくらいに大人しい声で口を開いた。
 


 「"アイちゃん"俺に最近冷たない?」
 
 「冷たいんは今始まった事やないやん」
 
 どしたの、いきなり。とクスリと笑みを
 漏らした彼女に苛立ちが起こる

⏰:10/09/19 12:14 📱:SH706i 🆔:uijvO.N2


#140 [◆It9is9ljoQ]




 俺の苛立っている原因を、此奴は
 解ってるんじゃないのか
 わざとこうして俺の心を揺さぶるような
 事をして楽しんで居るんじゃないか

 そんな考えばかりが脳裏を掠めた


⏰:10/09/19 12:14 📱:SH706i 🆔:uijvO.N2


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