レイン
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#171 [◆It9is9ljoQ]
「で、満足シマシタカ?」
ふっと笑い、彼女の顔をのぞき込んだ。
彼女の瞳は冷たくて、
小さく首を傾げれば
此方を見て口を開いた
譫言のように、小さく声を発した
:10/09/19 13:28
:SH706i
:uijvO.N2
#172 [◆It9is9ljoQ]
「‥‥ね、」
「んー?」
「一人の寂しさを埋めるためやないん?
誰でもええ、一人が寂しいから
二人がいいんやないの?」
:10/09/19 13:29
:SH706i
:uijvO.N2
#173 [◆It9is9ljoQ]
のぞき込んで微笑んで見せれば
思いも寄らない言葉に、息を呑んだ
冗談かと、何を言い出すんだと
笑えば彼女の瞳は真剣で、俺と目を
合わせたりする訳やなくて、
何を言えばいいか、気の利いた言葉すら
出てこない
:10/09/19 13:29
:SH706i
:uijvO.N2
#174 [◆It9is9ljoQ]
「せやなあ‥アイちゃん
ついに本に洗脳でもされたんか?」
苦笑まじりに、俺は笑った
:10/09/19 13:30
:SH706i
:uijvO.N2
#175 [◆It9is9ljoQ]
「朔也、終わりしよ」
向き直って、首を傾げて、
退屈そうに彼女は笑った。
「冗、談やろ‥」
「冗談なんかやないんよ」
淡々としている、何もかも
そう、吹っ切ってしまったかのような
何ももう望んではいない様な瞳で
はっきりとした口調でそう呟いた
:10/09/19 13:30
:SH706i
:uijvO.N2
#176 [◆It9is9ljoQ]
何時やったか、言われた事があった
"一人は寂しい、だから
二人がいい。それ以上は要らない"
またあの分厚い本に洗脳でもされたんかって
そんときは笑い話にして片づけた
:10/09/19 13:30
:SH706i
:uijvO.N2
#177 [◆It9is9ljoQ]
それはもう何ヶ月も前の話
ふわふわとしていて、
何も考えていないって
そんな表情ばかりのアイからは
考え付かない言葉だと、
その当時はそればかりだった
もしかしたらその時から、
彼女はこんな様子だったのかもしれない
思考は洗脳されていたのかもしれない
:10/09/19 13:31
:SH706i
:uijvO.N2
#178 [◆It9is9ljoQ]
「俺も、二人がええ」
気休めを、呟いた
「でも、もう終わり」
「‥俺の何処があかんの?」
只それはもう彼女には何の意味も
持たへんくて、もう二度と俺の元には
帰ってけーへんって事が嫌でも解った
:10/09/19 13:32
:SH706i
:uijvO.N2
#179 [◆It9is9ljoQ]
「何もないんよ」
「じゃあ‥何、やねん
なあ、急過ぎんねんお前」
何で、のんびりとした
恋愛が出来たら俺は
それだけでシアワセやった
此奴やって同じなんやないん
:10/09/19 13:32
:SH706i
:uijvO.N2
#180 [◆It9is9ljoQ]
束縛やってしてるつもりもない
負担にならへんようにって、
何もかも自由に、
只過ごしてきたんやないん
問題なんて何一つ無かったんやないん
お前が居らな、俺は空っぽやねん
:10/09/19 13:33
:SH706i
:uijvO.N2
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