レイン
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#220 [◆It9is9ljoQ]
「あの子、最後まで
俺には理解出来ひん子やったわ。」
で、少しは整理出来たんか?
そう穏やかな声が受話器越しに聞こえる
:10/09/20 23:15
:SH706i
:gbbzVp4g
#221 [◆It9is9ljoQ]
「‥いや、変わらへん。少しもや
あかんなー、あいつな
俺の頭ん中から片時も離れてくれへん」
「もう二週間、か」
「実感がな、沸かへんねん。
いつもみたいに会える気ぃして
メールが、電話が来る気がして」
苦笑した俺は、譫言のように
呟いていた。
:10/09/20 23:15
:SH706i
:gbbzVp4g
#222 [◆It9is9ljoQ]
女々しい、そう呼ぶのだろうか
でも、それでも構わんかった
:10/09/20 23:16
:SH706i
:gbbzVp4g
#223 [◆It9is9ljoQ]
「様子が可笑しかったとか、遺書とか
それらしきもんは一つも?」
「あぁ、家では
見つかってへんみたいやわ」
「携帯ん中は?」
「携帯?」
「1番自分が肌身離さず持っとるんは
携帯な筈やろ?残ってないん
メモとか、未送信メールとか」
:10/09/20 23:16
:SH706i
:gbbzVp4g
#224 [◆It9is9ljoQ]
一樹は、そう口を開いた。
遺言無しにぽっくり死ぬかいな、そう
小さく呟き確認したんか、とだけ続け
た彼は二言三言続け、電話を切った
考えもしぃひんかった、
彼女の携帯電話は待ち受け画面にしか
手をつけたりせんくて
震える手で、携帯電話を開いた
:10/09/20 23:19
:SH706i
:gbbzVp4g
#225 [◆It9is9ljoQ]
笑顔の俺と、不機嫌そうなアイの姿
それを見てしまえば
踏み込む勇気が、手の震えが
とまらへんくて、うなだれるように
ベッドに横になった
:10/09/20 23:21
:SH706i
:gbbzVp4g
#226 [◆It9is9ljoQ]
「‥‥、アイ」
小さく口を開いた
息がしにくい、ゆっくりと
開いた未送信ボックスには
"朔也"
そうタイトル付けられた
メールが1件
:10/09/20 23:21
:SH706i
:gbbzVp4g
#227 [◆It9is9ljoQ]
「朔也が好き、大好き。」
そう、始まった文章に
周りが少しずつ音を無くしていった
:10/09/20 23:36
:SH706i
:gbbzVp4g
#228 [◆It9is9ljoQ]
朔也が好き、大好き。
正確に云うと朔也の悲しそうな顔や
苦しそうな顔や、泣いた顔が好き
こんな事を言う私に朔也はまた
本に洗脳されたん?って
言うたりするんやろうな(笑)
:10/09/20 23:37
:SH706i
:gbbzVp4g
#229 [◆It9is9ljoQ]
昔は私朔也の笑うた時に
周りが花に溢れるような笑顔が
ほんまに大好きやったんやで
:10/09/20 23:38
:SH706i
:gbbzVp4g
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