You & Me
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#80 [luna.]
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「美月、元カレから連絡あってそっち行ってたみたい。もう用事すんだから今からいけるって。迎えにいかなきゃ。」
「おー…そっか」
「じゃあっ丁度お酒も食べ物も無くなってきたし、美月迎えに行くついでに買いにいくぞ〜!!!」
淳のやるせない声を覆い隠すように響く石田さんのテンションの高い声。
その声に従って買い出しと車出し係として、俺、淳、理央以外の数人が家から出ていった。
:10/11/14 01:26
:F906i
:os6TloOI
#81 [luna.]
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「あいつら、迎えと買い出しで1時間半ぐらいかかると思うし、ちょっとシャワー浴びてくる。湯船もつかろっかな〜。」
と、淳はバスタオル片手に部屋を出て行く。
「はぁっー…。」
俺はというと、酒の匂いで充満した部屋の空気に少し気持ち悪くなり、ソファーの背もたれを背にして横になった。
ゆっくりと瞼を落とし、
そして静かに眠りの世界に導かれるのを待ったー……。
:10/11/14 01:38
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#82 [luna.]
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▽side Rio
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:10/11/14 01:45
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#83 [luna.]
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まだ酔いの抜けていない耳にしっかりと聴こえた楠さんとあっくんの声。
『美月』
その単語を聞くだけで、全身で大きく脈うつ。
酔いが一気に覚めた気がした。
この名前を忘れるはずがない……。
その名前がでてからのあっくんの声は少し掠れていて、そこから想いが溢れ出ていた。
それに酷く切なくなった。
:10/11/14 01:51
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#84 [luna.]
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あっくんはお風呂へ、十夜が寝てから
「……っ…。」
軋む胸を、痛む胸を惑わせようと手当たり次第に残ったお酒を口に注いでいく……。
喉を通るそれは冷たくて、それとは対照的に体は体温を上昇させ火照っていく。
美月さん……。
あっくんが愛してやまない人。
ちゃんと見たことはないけど、名前だけは知っている。
:10/11/14 01:58
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:os6TloOI
#85 [luna.]
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あっくんの口からよく聞いていた名前。
大学一年の初め、あっくんは美月さんに恋心を抱いた。
それは花咲くことなく枯れたけど…。
それは、美月さんに彼氏がいたから。
でも、半年前に別れたらしい。
諦めきれないあっくんは必死に頑張って、頑張って……。
でも、ずっと美月さんは深く引きずっていて。
:10/11/14 02:06
:F906i
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#86 [luna.]
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そして今に至る。
私はあっくんが好きで、
あっくんは美月さんが好きで、
美月さんは元カレが好きで……。
そんな埒のあかない状況にみんな苦しんでいる。
あっくんに想われている美月さんを酷く妬んだこともあった。
自分の汚い部分を知った。
あっくん美月さんを諦めればいい……
とずっと願っていた。
:10/11/14 02:12
:F906i
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#87 [luna.]
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でも気づいた。
あっくんが美月さんを好きでも、諦めきれない自分がいるように、
あっくんにとっても簡単に諦めきれない恋だということー…。
でも叶わない苦しみの穴は大きくて、痛くて…
弱り切ってしまったそんなあっくんの穴に、
私は数ヶ月前につけ込んでしまった……。
それは、お互いにとって決して良くないことなのに……。
:10/11/14 02:17
:F906i
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#88 [luna.]
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「……うぅ〜」
お酒を飲みすぎたのか頭がグラグラし、思考回路が自分のものでなくなってしまう…。
もう何もかも、考えれない。
理性なく思いのままに体が動く。
そんな状態で、歩く私はフラフラだろう。
ソファーに近づく私は、漆黒の髪と整った顔をもつ男の綺麗な寝顔に触れる。
「あっ…くぅぅん…っ」
:10/11/14 02:25
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#89 [luna.]
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「だいしゅ…ぅ…き」
そして理性が外れてしまったまま、自分の唇をきれいな形の唇に近づけていったー……。
ペチ…
「こぉーら、理央ちゃん?とーや君の寝込み襲っちゃダメでしょ?」
頭の上に暖かい手のひらの温度と、愛しい声が降ってきた。
:10/11/14 02:30
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