You & Me
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#21 [luna.]
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「もぅっみんなして朝から何?十夜は関係ないよ!!幼馴染だってばぁ。」
「…………。」
いつも何かあれば出てくる『幼馴染』という言葉。
毎回その言葉が鉛となって俺の気持ちを沈めていくんだ。
理央は何かと俺にひっついてくるし、頼りにする…
それは理央にとって
単なる『幼馴染』という関係で収まってしまうらしい。
:10/09/23 21:37
:F906i
:chzkPp/g
#22 [luna.]
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「はいはい。幼馴染ねっ。」
「分かればよしっ。あたしにはちゃ〜んとれっきとした想い人がいるんだからっ!!!あたしは……」
上原と理央の会話が耳を伝って、俺の鼓膜を震わせる。
理央が次に口にする言葉なんて、自然と脳裏に浮かんだ。
あの時の
「十夜と同じ高校目指す!!」
この言葉だって…
:10/09/23 21:48
:F906i
:chzkPp/g
#23 [luna.]
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「十夜と同じバスケ部に入る!!」
この言葉だって…
「髪の毛ショートにしたんだ。」
この言葉だって…
「離れるのなんか絶対嫌だよ!!」
この言葉さえも……。
いつも、
いつだってそうだ。
:10/09/23 21:56
:F906i
:chzkPp/g
#24 [luna.]
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理央が放つ言葉の先にいるのは……俺なんかじゃないんだ。
あの人なんだ。
「あ、あたしは、あっくんだけが好きなのっ!!」
目の前にいるのは、俺の部屋にパジャマで上がり込んでも平然としていて、
2ケツしても何食わぬ顔で俺に抱きつくようにしがみつける……
そんな奴なはずなのに。
:10/09/23 22:02
:F906i
:chzkPp/g
#25 [luna.]
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『あっくんだけが好き』
と、俺達の前でありったけの想いを零す理央は、頬が薄く赤らんでいて、他の奴になんか見せたことのない、
……恋する女の顔をしていた。
「……っ…。」
それに胸の奥底で押し込めていた気持ちがチクリと痛んだ。
:10/09/23 22:07
:F906i
:chzkPp/g
#26 [luna.]
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「はいはい。あっくんが好きなのねー。」
火照った理央をなだめるように上原が頭を撫でる。
「あっくんといえば、あの人気の椎名 淳さんか!!また随分と大物だな。」
真はヘラヘラと笑っている。
あっくん……
椎名 淳[シイナ アツシ]
今は二十歳の大学2年生。
:10/09/24 00:20
:F906i
:N1XnsXxg
#27 [luna.]
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理央が俺と同じ高校にきたのは、淳がいてる高校だからだ。
バスケ部に入ったのも、淳が入っていたから。
ずっと長いままを維持してきた髪の毛を短く切ったのは、ある日淳が短い子がタイプだと会話してるのを聞いたから。
離れたくないと俺に泣きついてきたのは、淳が大学に進学し、一人暮らしをするといって俺達の向かいの家から居なくなってしまう事を知ったからだった。
:10/09/24 00:28
:F906i
:N1XnsXxg
#28 [luna.]
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理央はずっと淳のことが好き。
今までも。
そして、これからも。
理央と俺はずっと幼馴染。
今までも。
そして、
きっとこれからも……
俺は、ずっと『幼馴染』という関係に縛られたまま。
:10/09/24 00:37
:F906i
:N1XnsXxg
#29 [luna.]
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▽side Rio
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:10/09/24 00:47
:F906i
:N1XnsXxg
#30 [luna.]
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あたしが生まれたときから、あたしの家の隣は十夜のいる一ノ瀬家、お向かいは椎名家だった。
そんな事もあり親同士の親睦も深く、あっくんと十夜とはいつも一緒。
笑顔の絶えない環境と家庭に恵まれた私は、本当に幸せに包まれていた。
でもそんな日常を突然失う日がやってきた。
:10/09/24 03:08
:F906i
:N1XnsXxg
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