You & Me
最新 最初 全 
#33 [luna.]
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小さすぎた私には、ショックが大きすぎて目の前が真っ暗闇に覆われた。
涙を止めることもできなかった。
父が亡くなってから数週間経って、母は1日中働きだした。
笑顔を必死で繕って、家庭を保とうと懸命だった。
「お父さんの為に笑って生きなきゃ。」
それが口癖だった。
:10/09/24 12:40
:F906i
:N1XnsXxg
#34 [luna.]
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家計や私の費用なと、祖父祖母が支えてくれて大丈夫だったが、甘えてばかりなのが嫌な母は仕事熱心だった。
だから、私も我慢しないといけない。
母が仕事に力を入れてからは、毎晩一人だった。
最初はすごく怖かったけど、それぐらい我慢しなきゃいけないと思った。
「……っ…。」
暗闇に包まれたベッドの中で唇を噛み締めた。
:10/09/24 12:47
:F906i
:N1XnsXxg
#35 [luna.]
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でも、やっぱり怖くて…
そんな時支えてくれたのが
「理央、遊びに来たぞ〜。」
あっくんと、十夜だった。
2人は毎晩のように、家にきたり、誘ってくれたりして私が寂しくならないようにしてくれた。
他愛もない話をして、
ゲームをしたりして。
:10/09/24 12:54
:F906i
:N1XnsXxg
#36 [luna.]
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お父さんは亡くなっちゃって、暗闇の中で独りぼっちなんだと考える。
何もかも暗闇が奪っていきそうな気がして、怖かった。
でも2人のおかげで、どんどん恐怖が薄れていった。
そして、そんな生活に少しずつ慣れてきて迎えた14歳の秋ー…。
:10/09/24 13:00
:F906i
:N1XnsXxg
#37 [luna.]
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「理央、あのね……お母さん…この人と再婚してもいいかな?」
「え……。」
不意に突きつけられた再婚の話。
お母さんの隣には、人柄良さそうな男のヒト。
「うんっいいよ。お母さんが良いと思ったんだもんね。これからよろしくお願いします!!」
私は笑顔でそれを受け入れた。
…………その時は。
:10/09/24 13:07
:F906i
:N1XnsXxg
#38 [luna.]
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わかっていた。
お母さんがちゃんと本当のお父さんを愛していたことも、
お父さんがいなくなって母1人で私を養っていくことが大変だという事も、
私がいつか家をでてしまえば、母が独りきりになってしまうことも、
私達の幸せのために再婚に踏み出したという事も、
中学2年の私の頭の中では理解できていた。
:10/09/24 13:18
:F906i
:N1XnsXxg
#39 [luna.]
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でもやっぱり心のどこかでモヤモヤが積もって、
ある日私は家を飛び出した。
家から少し遠い公園の中、真夜中まで草陰に身を潜めてしゃがみこんでいた。
暗くて、寒くて、静かで……震える身を自分で抱えながら。
「…………。」
怖いという感情が、浮かび始めていく。
:10/09/24 13:31
:F906i
:N1XnsXxg
#40 [luna.]
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「……あ。」
携帯が震えだし、ランプがチカチカと点滅している。
私が家を飛び出してから、携帯は頻繁に光っていた。
あ、当たり前か。
お母さん、新しいお父さん、中学から仲の良いのんちゃんの他にも何人か心配してメールや着信をくれていた。
迷惑や心配をかけてしまっていることは分かっている。
:10/09/26 22:46
:F906i
:n3JU2X9I
#41 [luna.]
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でも、自分から飛び出してしまった以上、引き下がれなくなってしまった。
「……どう…しよ。」
光り続ける携帯に目をやると、十夜からの着信だった。
何件も履歴がある。
通話ボタンに指は触れているものの押す勇気もない。
……無理だ。
:10/09/26 22:53
:F906i
:n3JU2X9I
#42 [luna.]
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携帯を閉じようとした時ー、
「なにしてんの?」
草を掻き分ける音と共に、後ろから響くよく聞き慣れた声。
すぐ、振り向くと
「あ、あっ…くん!?なっなんで?ここがわかっ…」
「なにしてんの?」
あっくんがいた。
私の声は先ほどよりワントーン低くなった声にねじ伏せられる。
:10/09/26 23:09
:F906i
:n3JU2X9I
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