You & Me
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#41 [luna.]
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でも、自分から飛び出してしまった以上、引き下がれなくなってしまった。
「……どう…しよ。」
光り続ける携帯に目をやると、十夜からの着信だった。
何件も履歴がある。
通話ボタンに指は触れているものの押す勇気もない。
……無理だ。
:10/09/26 22:53
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#42 [luna.]
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携帯を閉じようとした時ー、
「なにしてんの?」
草を掻き分ける音と共に、後ろから響くよく聞き慣れた声。
すぐ、振り向くと
「あ、あっ…くん!?なっなんで?ここがわかっ…」
「なにしてんの?」
あっくんがいた。
私の声は先ほどよりワントーン低くなった声にねじ伏せられる。
:10/09/26 23:09
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#43 [luna.]
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グイッ−
「いっ…!?」
しゃがみこんでいた私は片腕をあっくんに掴まれ、強く上へと引っ張られた。
無理やり立ち上がらされた瞬間に、私の目にはっきりと映るあっくんの目……。
……怒っている。
それに少し乱れた呼吸。
掴まれている腕から伝わる熱い体温。
:10/09/26 23:19
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#44 [luna.]
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必死に走り回って、探してくれていた事が目に見えてわかった。
「理央は馬鹿か?連絡にはでないし、こんな時間に外出てたら危険だろ。それぐらい分かるよな?」
「ごめん…なさい。」
「みんな心配してるし、迷惑もかけたのもわかるよな?」
「ごめん…なさい。」
目にはまだ少し怒りの色が浮かんでいたが、あっくんは優しくゆっくりと私を叱りつける。
:10/09/26 23:43
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#45 [luna.]
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「お前なんかに、不良娘の真似は百万年早いよ。」
「……ごめんなさい。」
申し訳なくて俯きながら言うと、突然鼻をつままれた。
「ばーかっ。ごめんなさいだけで済むと思うなよ?後であーんなこと、こーんなことしてもらうからな。」
「……ははっ…あっくんスッゴい悪そうな顔なってる。」
あっくんの明るい口調に思わず笑いが零れた。
:10/10/03 08:32
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#46 [luna.]
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「さ、帰るぞ。」
あっくんが私の頭をポンポン叩きながら言った。
「嫌っ!!今は帰りたくない。こんな気持ちのまま帰りたくない。」
涙ぐんでしまって視界がぼやけ始めた。
それほど私は必死に抵抗する。
「はぁ……理央?ちょっと場所かえよっか。」
:10/10/03 22:36
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:gdbVMx3Y
#47 [luna.]
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――――…………
あれから街灯や灯りのない見晴らしのいい所に連れてこられた私。
辺りは真っ暗で暗闇が苦手な私はオロオロしていた。
「あの…あっくん?」
「ん?」
「ここ……どこ?」
そう尋ねるとあっくんは凄く優しく笑った。
そして、下に座り込んでから、あたしも隣に座るようにと促す。
:10/10/03 22:43
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:gdbVMx3Y
#48 [luna.]
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「覚えてないん?小さい頃に理央と十夜と俺とか、みんなの家族できたじゃん?」
「あっ…一度お父さんが連れてってくれた所?」
「正解。俺はその時がきっかけでこの場所が好きになって何回か来てる。」
そう言ってあっくんは空を見上げる。その横顔と表情がとても綺麗で、私の視線は囚われたかの様に反らせなくなった。
「理央……何があったん?無理にとは言わんけど吐き出したらいい。」
:10/10/03 22:53
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#49 [luna.]
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「……あ…たしっ…」
あっくんの視線があたしの視線と重なった瞬間、想いがこみ上げ言葉として紡がれていく。
「親が再婚しちゃう事が怖い。お母さんがお父さんを消しちゃったら……誰が、だれがお父さんのことを想い続けるの?あたし…しかいないのにっ……あたしが新しいお父さんを認めちゃったら……っ…そん…なの……」
プツリと鎖が切れたかのように涙が次々と零れて頬を濡らしていく。
声も震えていく。
:10/10/03 23:03
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:gdbVMx3Y
#50 [luna.]
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「…苦しいっ!!…かな…しい……もうわかっ…ないよっ!!」
あっくんは声を張り上げるあたしを泣き顔を隠すように、抱きしめてあやす。
私はしばらく赤ちゃんのように泣いていた。
「……落ち着いた?」
「…ちょっとだけスッキリしたよ。」
:10/10/03 23:09
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