忘れないから
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#1 [ュィ]
初めて書きます^^
下手ですがよろしくお願いします。
:10/09/23 01:53
:N02A
:☆☆☆
#2 [ュィ]
ねぇ、願いが叶うなら
もう一度あの日に戻りたい。
戻ってやり直したい。
そんなこと言ったら怒るかな?
怒られてもいいよ。
なんなら怒ってほしい。
:10/09/23 01:54
:N02A
:☆☆☆
#3 [ュィ]
『いってーな!どこ見て歩いてんだよ!』
学校の廊下で角を曲がろうと走っていた怜奈と、直進していた結城がぶつかった。
結城の声が廊下中に響き、視線が集まる。
『あっ、ごめーん。わざとじゃないの』
立ち上がった怜奈が笑顔で結城に手をさしのばす。
:10/09/23 02:00
:N02A
:☆☆☆
#4 [ュィ]
『ごめーん。じゃねーよ!』
怜奈のおどけたような口調に、結城はさらに声を荒げる。
『だからごめんて!ねっ?』
怜奈は動じずに半ば強引に結城の手をつかみ、立たせた。
:10/09/23 02:01
:N02A
:☆☆☆
#5 [ュィ]
『そんなに怒るとはげちゃうよん♪あ、もうはげてるか』
怜奈は笑いながら言った。
『おめー名前なんつーんだ?あんまばかにしてっと痛い目みんぞ。』
結城は怒り爆発で今にも怜奈に殴りかかりそうだった。
周りはヒヤヒヤしながら見ていた。
:10/09/23 02:03
:N02A
:☆☆☆
#6 [ュィ]
『あーうるさっ♪凄んでも怖くないからね。はー、じゃあもう行くね』
怜奈は笑いながら言い、立ち去ろうとした。
『待て!』
結城が腕をつかむ。
怜奈が振り向き結城を見た。
『‥』
『なに?用ないなら離してくんない?』
:10/09/23 02:06
:N02A
:☆☆☆
#7 [ュィ]
結城は思わず手を離した。
怜奈はにっこり笑うと去っていった。
『あいつ誰だよ?』
結城は怜奈とぶつかったあと、屋上で煙草を吸いながら、いつもつるんでいる太一に聞いた。
太一と結城は学校1、2の問題児で、誰も手をつけられないほどの不良だった。この辺りの地域でも名の知れた不良である。
:10/09/23 02:09
:N02A
:☆☆☆
#8 [ュィ]
『結城しらねーの?あいつ‥』
結城は白に近い金髪、太一は坊主頭。二人ともかなりの美男子だが、恐ろしさゆえに誰も寄り付かない。
『アイスドール』
『あ?』
太一が煙草を消し、少し考え込みながら言った。
:10/09/23 02:11
:N02A
:☆☆☆
#9 [ュィ]
『両親は外国にいて、確かどっちかがアメリカ人だったか。1人でこっちにいるらしい。あの美貌と冷たい青い目から、この辺じゃアイスドールで有名らしいぜ。』
『なんだそれ』
結城は吹き出した。
アイスドールか。確かにあいつの目。
『怖いもんなしで、この前他校のやつに絡まれても張り倒したらしいぞ』
:10/09/23 02:14
:N02A
:☆☆☆
#10 [ュィ]
『ふーん。あいつうぜーな』
あのバカにしたような笑顔とあの目。それに怖いもんなしときた。一発痛い目見せなきゃ示しがつかねぇな
そんなことを思いながら結城も煙草の火を消した。
:10/09/23 02:16
:N02A
:☆☆☆
#11 [ュィ]
『怜奈ちゃん』
里奈が怜奈を見つけて走ってきた。
『あ、おはよ。てか遅刻じゃん』
『じゃなくて!浅川くんと喧嘩したって、本当に!?』
『あさかわ?だれそれ』
あぁあいつか。
あのハゲ。
朝から怒っててうっとーしかったな。
怜奈はそんなことを思っていた。
『浅川君、超ヤンキーなんだからね!女とか男関係なしに手上げるし!危ないんだから!』
里奈は声を荒げる。
:10/09/23 02:19
:N02A
:☆☆☆
#12 [ュィ]
『別にどうでもいい。興味ないし。てか里奈、テスト赤点だって。』
里奈の顔面から血の気が引いていく。
『高3なのにこれじゃ、進路ないって湯川先生が言ってたよ。』
『‥終わった』
『早く先生んとこいってきなよ。あたし煙草吸ったら教室行くし、一時間目、日本史だよね?出ないって言っといて』
怜奈は笑顔で、肩を落とす里奈を励まし、屋上へ向かった。
:10/09/23 02:23
:N02A
:☆☆☆
#13 [ュィ]
里奈と怜奈は一年生のときから同じクラスで、成績優秀な怜奈と違い、里奈は学年最下位。まったく正反対な2人だった。
あれ?誰かいる?
怜奈が屋上のドアをあけ、二つの後ろ頭を見つけた。
『あ、』
『あ!』
怜奈と結城の目が合う。
結城は朝の出来事を思い出し、怜奈に近づいた。
:10/09/23 02:26
:N02A
:☆☆☆
#14 [ュィ]
『てめー朝はよくも』
『たばこ』
『は?』
太一と結城が驚いた顔で怜奈を見る。
『吸いにきただけだから。』
それだけ言うと、太一たちがいた場所に行き、煙草に火をつけた。
:10/09/23 02:28
:N02A
:☆☆☆
#15 [ュィ]
『お前、なめてんだろ』
太一が怜奈の肩をつかむ。
『だれを?』
『俺たちに決まってんだろ!』
怜奈は動じず、煙を吐き出した。
『別にあんたたちのことなんか知らないし興味ない。どーでもいいし、関係ない。』
動じない怜奈に、太一が殴りかかる。
:10/09/23 02:31
:N02A
:☆☆☆
#16 [ュィ]
『あち!』
『煙草の火は600度。あんたたち女でも構わず殴るんだってね。本当人間のカスね。暴力振りかざして俺は強いんだって超だっさ。ださすぎて眼中にもなかったのにわざわざご丁寧に挨拶してくれてどうもありがとう。あんたたちが今まで殴った人たちはねぇ、そんな火なんかより何倍も痛い思いしたの。わかる?』
太一の頬に煙草の火のあとがついた。
:10/09/23 02:34
:N02A
:☆☆☆
#17 [ュィ]
『わかったら黙って。あたし別にあんたたちに何か言おうってわけじゃないから』
怜奈は冷たく言い放ち、持ってた煙草を携帯灰皿にしまい、新しい煙草に火をつけた。
『お前殺すぞ』
太一は腰をぬかしていた。結城が凄んで怜奈の胸ぐらをつかんだ。
:10/09/23 02:37
:N02A
:☆☆☆
#18 [ュィ]
『なら殺してよ』
思いもよらぬ返答に結城は手を緩めた。
『あたしには怖いもんなんかないの。死ぬことでさえね』
怜奈は一服、二服すると再び煙草を灰皿にしまった。
『じゃあね。はげ‥とオマケ』
怜奈は微笑し去っていった。
:10/09/23 02:40
:N02A
:☆☆☆
#19 [ュィ]
『なんだあの女!!あちーし!』
怜奈が去ると太一が我に返って怒り始めた。
『‥本当‥‥なんだあいつ』
結城は怜奈の冷たい顔が頭から離れなかった。
:10/09/23 02:41
:N02A
:☆☆☆
#20 [ュィ]
『結城ぃ〜‥アンッ気持ちいぃ〜』
『‥うっ‥‥やば』
『‥結城‥‥?もぅイッタの?』
結城は無言で凜から離れ、後処理をしていた。
あのクソ女‥
結城は怜奈に対する怒りが収まりきらずにいた。
あのあと、結城は太一と別れ、セフレの家に行っていた。
『‥もう終わりぃ?』
『あぁ。』
『凜イッてないよぉ?』
『知らねーよ』
結城が睨むと凜は一瞬ビクッとした。
これだよこれ。
女はこうでなくちゃおかしい
結城は納得していた。
:10/09/23 02:53
:N02A
:☆☆☆
#21 [ュィ]
結城は自分の服を整えた。
『お前、俺が怖いか?』
『当たり前じゃん♪結城はこの辺1の不良だもん♪』
怖い は結城にとっては誉め言葉だった。
誰も逆らえない、絶対服従。
結城にとってそれは快感であった。
『ならいい。』
それだけ言うと凜の部屋をあとにした。
:10/09/23 02:56
:N02A
:☆☆☆
#22 [ュィ]
それにしてもあの女。
俺が怖くないだと?
ふざけやがって。
結城は歩きながらそんなことを考えていた。
:10/09/23 02:58
:N02A
:☆☆☆
#23 [マフィン@]
楽しみです!更新頑張って下さい!
:10/09/23 17:05
:auHI3H
:☆☆☆
#24 [ュィ]
ありがとおございます。
少し更新します。
:10/09/25 01:55
:N02A
:☆☆☆
#25 [ュィ]
『あ。』
思わず声にでた。
その視線の先には怜奈。
と幼い子ども。
『はい、見つかってよかったね』
『うんっ!お姉ちゃんありがとう。お姉ちゃんお目目きれいだね!外人さんなの?』
『お姉ちゃん宇宙人なの』
『うそだぁ!パパがね、宇宙人はいないって言ってたもん。お姉ちゃん変なの〜』
怜奈は笑っていた。
あいつあんなふうに笑えるんだ。
結城はそう思い怜奈を見ていた。
:10/09/25 02:01
:N02A
:☆☆☆
#26 [ュィ]
『ばいばい!もう落としちゃだめだよー』
幼い子どもは笑いながら怜奈に手を振っていた。
『あのコえらいねぇ。二時間もあの女の子と一緒に何か探してたよ。』
近くにいた老婆が関心そうにつぶやいた。
:10/09/25 02:03
:N02A
:☆☆☆
#27 [ュィ]
ふいに怜奈と目が合う。
『見てんじゃねーよ。ハゲ』
アイスドールに戻った。
『お前暇だな。あのガキの捜し物かしらねーけど』
怜奈は無視して、その場を去った。
:10/09/25 02:04
:N02A
:☆☆☆
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