その日が来る前に、2
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#139 [愛華]
…………梓。
梓の中の直純くんは
6年前で止まっていたんだね。
きっと自慢の幼なじみだったはず
優しくて、ちょっと生意気で…
目に見えてくるみたいだよ。
今の直純くんは
6年という時を経て変わった。
冷たくて氷のような目で
とても悲しそうに笑う。
:10/10/21 20:42
:840SH
:GoKWztnc
#140 [愛華]
さっき梓は6年ぶりに『直純』くんに会った。
何を思ったんだろうか。
どうして変わってしまったんだ
こんなやつもう知らない
あんなに仲がよかったのに
一体なにがそうさせたんだ
昔の直純くんを知らないあたしには何も言えないけれど
でもね、梓。
あたし、直純くんを悪くは思えないんだ。絶対に。
:10/10/21 20:49
:840SH
:GoKWztnc
#141 [愛華]
直純くんのせいで隆則がケンカに狂ってしまった
隆則は苦しみ続けた
それでも、あたしは直純くんを
悪くなんて思えない。
同じ傷を持っていることに
気づいてしまったから
直純くんは愛を忘れてしまった
6年もの時の間に
真実を知らなければ
事実としては語れない。
:10/10/21 20:53
:840SH
:GoKWztnc
#142 [愛華]
直純くんは変わってしまった
その事実の向こうの真実
それを知らなければ
責めることも罵ることも
あたしにはできないんだ。
あたしは名前のわからない感情が溢れてくるのを感じた。
………大丈夫。あたしは、大丈夫
:10/10/21 20:58
:840SH
:GoKWztnc
#143 [愛華]
′
教室ではガヤガヤと準備が進み
いつのまにか3年生が来ていた。
知らないうちに祭二日目、開始。
こんなテキトーでいいのか…
なんていうのは生徒も先生も
突っ込まない。
:10/10/23 20:07
:840SH
:5AJhK.Ao
#144 [愛華]
あたしもすぐにメイド服に
着替え、接客に向かった。
「いらっしゃいませ〜」
「おー君かわいいねー名前は?」
「なゆりんです♪」
「なゆりんよろしくね!」
今はこんなことやってる場合じゃないのになぁ……
なんて思いながら必死に作り笑いを浮かべる。
:10/10/23 20:14
:840SH
:5AJhK.Ao
#145 [愛華]
′
ドクンッ
「…………!?」
あたしは胸をおさえた。
なに、いまの…………
:10/10/23 20:16
:840SH
:5AJhK.Ao
#146 [愛華]
あまりにも突然すぎて
忘れていたあの痛み。
薬は飲んだのに……
最近は忘れられていたのに…
深呼吸すると大分落ち着いた。
…………大丈夫。
頑張りすぎちゃっただけ。
少し休めば大丈夫だよ、こんなの
:10/10/23 20:20
:840SH
:5AJhK.Ao
#147 [愛華]
「………なゆりん大丈夫?」
「あ、大丈夫ですよー!!
コーヒーゼリーでしたね!
待っててくださぁい」
あたしはパタパタと隣の教室に
ゼリーを取りにいった。
ズルズルと座りこむ。
………カウントダウンは、近づいているんだ。
まだ7年ある?
あと7年しかないんだよ。
:10/10/23 20:26
:840SH
:5AJhK.Ao
#148 [愛華]
考えることはいっぱいある。
あたしのことなんか後でいい
なんていい子ぶった事言えないよ
直純くん
隆則
あたしだっていっぱいいっぱい。
自分を守るのに必死なんだよ。
:10/10/23 20:31
:840SH
:5AJhK.Ao
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