その日が来る前に、2
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#232 [愛華]
-梓side-

⏰:10/11/01 20:01 📱:840SH 🆔:HCK5cv5E


#233 [愛華]
どうして人は恋をするんだろう

傷つくことを知っていても

それでも人は想いつづける。

叶わぬ想いだと知っていても

それでも人は求め続ける。


そんな止めることのできない想いがあること。

私が1番知っているから。


だから、何も言えなかった。

⏰:10/11/01 20:20 📱:840SH 🆔:HCK5cv5E


#234 [愛華]
「……で、そのあとどうしたの」

あたしは送別祭が終わった後の教室で那佑と話していた。

品野くん………じゃなくて
直純はもう帰ったらしい。


でもことの全てを那佑から
聞くことができた。


…………告白されたことも。

⏰:10/11/01 20:26 📱:840SH 🆔:HCK5cv5E


#235 [愛華]
「そのまま二人で帰ってきた……
なんか気まずくって………あと…


頭いっぱいいっぱいで………」


那佑は泣きそうな顔をしていた。

あたしだってそうだよ。

直純が……虐待にあってたなんて

全く知らなかった。

⏰:10/11/01 20:31 📱:840SH 🆔:HCK5cv5E


#236 [愛華]
あたし……直純を責めちゃった…


「………梓、自分を責めないで。
どうしようもなかったんだよ」

那佑がゆっくりと言った。


わかってはいるけど……
でもやっぱり思ってしまう。
直純を見つけていれば……って

後悔が押し寄せて来る。

⏰:10/11/01 20:39 📱:840SH 🆔:HCK5cv5E


#237 [愛華]
でもまさか、直純がタカを恨んでいる理由がそんなことだったなんて………


「……どうすれば、いいのかな」

那佑は余ったデザートを袋に
詰めながら言った。


「あたしの予想………
直純はタカに復讐、つまり
那佑とタカを引き離そうとする
ことは多分もうしないよ」

⏰:10/11/01 20:46 📱:840SH 🆔:HCK5cv5E


#238 [愛華]
「え、どうして?」

那佑は手を止めた。
袋からコロコロとゼリーが
転がってドアの前で止まった。


「直純は那佑が好きなんだよ。
好きな人を不幸にあわせようと
なんて、いくら復讐のためだからって直純はしない。
直純はそんなやつじゃないよ」


多分、直純はかなり前から那佑が好きだったんだと思う。

だから、那佑には全て話した。

⏰:10/11/01 20:53 📱:840SH 🆔:HCK5cv5E


#239 [愛華]
もっとも、その気持ちにいつ気づいたのかはわかんないけど…


「……その告白、どーするの」

「こ、断るよ!隆則がいるし…」

まぁ当然そうなるよね………

直純はまだタカになにかする気なのかな?

那佑と引き離すこととは、
別の方法で…………

⏰:10/11/01 21:01 📱:840SH 🆔:HCK5cv5E


#240 [愛華]
でも、もう終わりにしたい。

復讐とかそんなのもういいから
失ったままだった6年間の時間を
直純と一緒に取り戻していきたい


直純………がんばったんだね。
つらかったんだね。
ごめんね……助けてあげれなくて


一緒に泣いてあげるから。
だから………タカを恨まないで。

⏰:10/11/02 00:24 📱:840SH 🆔:XYQ0nIow


#241 [愛華]
タカには落ち着いたら話すことにして、その日は別れた。

多分タカも那佑も、あたしも。
昨日の今日で色々ありすぎて
頭がついていっていないから。


あたしは一人で暗く寒い道を
歩いて家に帰路を急いだ。


………まだ、寒いなぁ………

指先に息をはぁーっとかけて
温めるが、すぐに消えるぬくもり


……直純、おじいさんのとこ出て
どこに住んでんのかな………

⏰:10/11/02 00:29 📱:840SH 🆔:XYQ0nIow


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