その日が来る前に、2
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#236 [愛華]
あたし……直純を責めちゃった…
「………梓、自分を責めないで。
どうしようもなかったんだよ」
那佑がゆっくりと言った。
わかってはいるけど……
でもやっぱり思ってしまう。
直純を見つけていれば……って
後悔が押し寄せて来る。
:10/11/01 20:39
:840SH
:HCK5cv5E
#237 [愛華]
でもまさか、直純がタカを恨んでいる理由がそんなことだったなんて………
「……どうすれば、いいのかな」
那佑は余ったデザートを袋に
詰めながら言った。
「あたしの予想………
直純はタカに復讐、つまり
那佑とタカを引き離そうとする
ことは多分もうしないよ」
:10/11/01 20:46
:840SH
:HCK5cv5E
#238 [愛華]
「え、どうして?」
那佑は手を止めた。
袋からコロコロとゼリーが
転がってドアの前で止まった。
「直純は那佑が好きなんだよ。
好きな人を不幸にあわせようと
なんて、いくら復讐のためだからって直純はしない。
直純はそんなやつじゃないよ」
多分、直純はかなり前から那佑が好きだったんだと思う。
だから、那佑には全て話した。
:10/11/01 20:53
:840SH
:HCK5cv5E
#239 [愛華]
もっとも、その気持ちにいつ気づいたのかはわかんないけど…
「……その告白、どーするの」
「こ、断るよ!隆則がいるし…」
まぁ当然そうなるよね………
直純はまだタカになにかする気なのかな?
那佑と引き離すこととは、
別の方法で…………
:10/11/01 21:01
:840SH
:HCK5cv5E
#240 [愛華]
でも、もう終わりにしたい。
復讐とかそんなのもういいから
失ったままだった6年間の時間を
直純と一緒に取り戻していきたい
直純………がんばったんだね。
つらかったんだね。
ごめんね……助けてあげれなくて
一緒に泣いてあげるから。
だから………タカを恨まないで。
:10/11/02 00:24
:840SH
:XYQ0nIow
#241 [愛華]
タカには落ち着いたら話すことにして、その日は別れた。
多分タカも那佑も、あたしも。
昨日の今日で色々ありすぎて
頭がついていっていないから。
あたしは一人で暗く寒い道を
歩いて家に帰路を急いだ。
………まだ、寒いなぁ………
指先に息をはぁーっとかけて
温めるが、すぐに消えるぬくもり
……直純、おじいさんのとこ出て
どこに住んでんのかな………
:10/11/02 00:29
:840SH
:XYQ0nIow
#242 [愛華]
そんなことを考えながら
歩いていると、前に人影が見えた
「………あ、きたきた!!」
「……なにやってんですか、
誨さん。不審者に間違われても
あたしなんも言えませんよ…」
それはフェンスによしかかった
誨さんだった。
どれくらい待っていたのか、
頬はまっかっかだ。
:10/11/02 00:33
:840SH
:XYQ0nIow
#243 [愛華]
誨さんは反動でフェンスから離れると、トテテテ とあたしのところに歩いてきた。
「送別祭おつかれさま♪」
「あー……はい」
あのクリスマスの日以来、
たまにだが会うようになった。
会うといっても一方的なもので
いつも誨さんのほうからあたしの家に遊びにくる。
外に出るのが面倒なあたしは
誨さんを部屋にいれて話したりする。それは相談であったり
くだらない世間話であったり。
:10/11/02 23:07
:840SH
:XYQ0nIow
#244 [愛華]
向こうがどういうつもりかは
知らないけれど、今では友達の
ような感じ。
部屋に入れるにしたって、
誨さんじゃ、危険な感じとか全く
しないし………。
「………なんか、暗くない?」
誨さんは心配そうにあたしの顔を
のぞきこんだ。
:10/11/02 23:10
:840SH
:XYQ0nIow
#245 [愛華]
「ん、んー…色々あって……」
あたしは歩く足を止めることなく話した。誨さんは慌ててあたしを追いかけ、隣に来る。
「色々って?話してみなさい!」
誨さんは笑った。
でもこんなこと誨さんに話したって仕方がないじゃん。
これはあたしとタカと那佑の
問題なんだから。
………ってゆーか………
:10/11/02 23:15
:840SH
:XYQ0nIow
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