その日が来る前に、2
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#245 [愛華]
「ん、んー…色々あって……」

あたしは歩く足を止めることなく話した。誨さんは慌ててあたしを追いかけ、隣に来る。


「色々って?話してみなさい!」

誨さんは笑った。
でもこんなこと誨さんに話したって仕方がないじゃん。
これはあたしとタカと那佑の
問題なんだから。


………ってゆーか………

⏰:10/11/02 23:15 📱:840SH 🆔:XYQ0nIow


#246 [愛華]
「………なんで手をにぎる?」

「だってさみぃんだもーん」

誨さんの右手はあたしの左手を
しっかりと握っていた。

その手はとても冷たくて………

どれくらい待っていたのかな?



あたしはもう一方の手の平を
誨さんの頬に当てた。

誨さんはびっくりした顔をして
寒さのせいなのか、さらに
顔が赤くなっていった。

⏰:10/11/02 23:20 📱:840SH 🆔:XYQ0nIow


#247 [愛華]
「わ、めちゃ冷たいわ」

「うん。何分待ったか……」

や、待っててなんて言ってないし。
でもちょっと罪悪感。


あたしが誨さんの頬から手を
離そうとすると、その手を
誨さんの左手でつかまれた。


「………ちょ、なんですか」

「ん、あったかいなーって」


………意味わかんないっての。

⏰:10/11/02 23:28 📱:840SH 🆔:XYQ0nIow


#248 [愛華]
「や、歩けないんで。
どっちかの手はなして下さい」

今はどっちの手も誨さんに
つかまれて向かいあってる状態。

「え、どっちかだけでいーの?」

………だめだこりゃ。

「……できればどっちの手も
離してもらえるとありがたい」

「じゃーそれはできないんで」

誨さんは即答し、あたしの右手を
離して再び歩きだした。

⏰:10/11/03 16:41 📱:840SH 🆔:hp43cpuE


#249 [愛華]
離された右手が少し寂しかった。


………誨さんはどういうつもりなんだろうか?いつも思う。

タカと同じようにあたしを妹みたいに思ってるから、
からかってかまうのかな?

それとも…………

「………誨さんって………
あたしのこと好きなんですか?」

⏰:10/11/03 16:49 📱:840SH 🆔:hp43cpuE


#250 [愛華]
「……………」

誨さんは黙ったまま。


……………あれ?あたし今……
『なに言ってんだコイツ』って
思われた?思われたよね?
実際、あたしなにいってんだ?


気まずい沈黙が続く。


さっさと否定すればいーのに
なぜ黙ったままなんだ?
引っ張る必要あるのか?

⏰:10/11/03 23:42 📱:840SH 🆔:hp43cpuE


#251 [愛華]
「…梓ちゃんさ、まだ隆則のこと好きなの?」

「……ちゃん いらないって
言ってんのに………」

「じゃあ梓」

ドキッとした。
今まで何度そういっても
『梓ちゃん』としか呼ばなかったから……どうして?


「まだ、隆則がすきなの?」

誨さんはあたしの目を全く見ない

⏰:10/11/03 23:56 📱:840SH 🆔:hp43cpuE


#252 [愛華]
まぁ横にならんで歩いてるから
目は見れないの当たり前。

でも……なんか不自然で。
わざと反らしてるみたいで。


「まだ…………すき?」

誨さんは繰り返し聞いた。

わからない。
でも最近、少し変化があった。
前は那佑とタカを見るのが
少しだけ辛かったけれども
最近は辛くならなくなったの。

⏰:10/11/04 01:21 📱:840SH 🆔:si2Qn6yo


#253 [愛華]
誨さんに「いいんじゃない?」
って言われたあの日から。


あたしはもうわかってる。
叶わないって知っていても
諦めのつかなかったこの気持ちが
ちょっとずつ終わりに近づいてる


それは悪いことなんかじゃない。
傷が癒えたということなんだ。

今なら心から二人の幸せを
祈って……自分の幸せも祈れる。

⏰:10/11/04 01:25 📱:840SH 🆔:si2Qn6yo


#254 [愛華]
でも認めるのが怖かった。
今までの自分の恋のすべて。
終わりを認めるのが怖かった。


「…………わかんない。」

あたしは悩みに悩んで
やっとの思いでそう答えた。


「……そっかー………へへ」

「なに笑ってんですか、キモ」

誨さんはニヤニヤ笑う。
なにがそんなおもしろかったのか

⏰:10/11/04 01:29 📱:840SH 🆔:si2Qn6yo


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