その日が来る前に、2
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#438 [愛華]
「直純くん。あたしね、病気なの 心臓の病気。黙っててごめんね」


当たり前だけど返事は、ない。


「今のままだとね、25歳まで
生きられないんだってさ。
馬鹿みたいだよね。こんなに
あたしは元気なのに………」


少しずつ進む病状。
増えていく薬の量。

今回は軽い発作だったけれど
次がどうなのかなんてわからない

⏰:10/11/30 01:23 📱:840SH 🆔:3qS5Fofs


#439 [愛華]
未来を予想することが怖い。
今までほんとにあなたに
頼ってばかりだったんだね。



ガラッ………



「あ………那佑きてたんだ」

「あ、今きたとこだよ。
退院の時はいろいろ手伝って
もらっちゃってごめんね」

「ううん。大丈夫だよ」

⏰:10/11/30 21:33 📱:840SH 🆔:3qS5Fofs


#440 [愛華]
梓は持ってきた花を花瓶にいれ
窓の側においた。

優しいかおりの花。


「…………もう平気なの?」

梓はあたしの隣の椅子に座ると、
小さな声で尋ねた。


「うん。いろいろ考えたよ。
正直ちょっと辛かったけど。

で、結論も出したから。
梓には報告しておくね」

⏰:10/11/30 21:43 📱:840SH 🆔:3qS5Fofs


#441 [愛華]
「けつ………ろん?」

「あたし、直純くんを支える。
側にいて一緒にいるから」



「直純と………つきあうの?」

「そうじゃないよ。あたし今は
まだ隆則が忘れられないもん。

あたしだって馬鹿じゃない。
隆則が本心であたしに別れを
告げたわけじゃないって
ちゃんとわかるから。」

⏰:10/11/30 21:51 📱:840SH 🆔:3qS5Fofs


#442 [愛華]
そう。ちゃんとわかるよ。

だから直純くんを支える。
ずっと、側にいる。


「隆則が罪悪感に押し潰され
そうな中で、別れを選んだ。

そして最後に言ったの。
直純の側にいてやってくれって。

どんなに辛かったのか、
わかるから。だから隆則の願いを
あたしがちゃんと叶える。

直純くんの側で直純くんが目を
さますまで、さましたあとも。

ずっとずっと側にいる」

⏰:10/11/30 21:57 📱:840SH 🆔:3qS5Fofs


#443 [愛華]
「………まだ、好きなのに?」

「今はね。でもきっと癒える。
そう信じてる。

もし直純くんを好きになれたら…


まぁまだそこまでわかんないや」



あたしは笑った。
梓は悲しそうな顔だったけど。

⏰:10/11/30 22:00 📱:840SH 🆔:3qS5Fofs


#444 [愛華]
「……なんで?どうして……
別れなきゃいけなかったの……」


「梓のいうとおりだね。
あたしもそう思ったよ。

でも、もう決めたの。
誰になんて言われたってあたしは
直純くんの側にいる。」


大切な人だから。

隆則も、直純くんも。

⏰:10/11/30 22:08 📱:840SH 🆔:3qS5Fofs


#445 [愛華]
ずっとずっと迷って。
病院のベッドの上で考えた。

限られてる時間の中で、
自分がするべきこと、したいこと


大切な人たちの記憶に残りたい。


誰かに支えてもらうだけじゃ
なくて。


自分も誰かを支えたいの。

直純くん。はやく、目をさまして

⏰:10/11/30 22:21 📱:840SH 🆔:3qS5Fofs


#446 [愛華]
ずっと待ってるから。


直純くんに次会うときには
きっと笑えるから。



「おかえり」って言うから。



でもその日は

あたしの覚悟よりも早く

すぐにやってきたのです。

⏰:10/11/30 22:27 📱:840SH 🆔:3qS5Fofs


#447 [愛華]
よくわからない。

ただ、走った。


いつかきっとまた会える。

信じていたけれど

その日が来るとやっぱり怖くて。



ちゃんと笑えるかなって。

⏰:10/12/01 20:50 📱:840SH 🆔:.AxXMTAc


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